ユニオンラグズは2歳時にG1シャンペンS.を勝ち、G1 BCジュベナイルでもアタマ差2着してクラシックの有力馬として早くから期待されていました。今年2月に主戦のJ.カステリャーノ騎手がもう1頭のお手馬アルゴリズムスを選んだため、J.ルパルー騎手と新たにコンビ結成(アルゴリズムズは直後に故障し戦線離脱)。しかし2番人気で出走したケンタッキーダービーは最後方から追い込んで7着と悔いの残る競馬で、プリークネスS.はパスして挑んだ今回からJ.ヴェラスケス騎手に乗り替わっていました。
また2着ペインターのマイク・スミス騎手とボブ・バファート調教師、馬主ザヤットステーブルは、ケンタッキーダービーとプリークネスS.でもボーディマイスターを逃がしてゴール直前で差し切られ2着になっており、これで3冠ともすべて同じような競馬で2着となりました。
ユニオンラグズは父ディキシーユニオン、母テンポ(3戦2勝2着1回)、母の父ゴーンウェストという血統。生産者のフィリス・ワイス氏は1歳時に一度他者に売ったユニオンラグズを2歳の2月に39万ドルで買い戻し、自身の Chadds Ford Stable の名義で走らせています。現在所有するのは2頭だけでそのうちの1頭であると。「夢があって、それを彼がかなえてくれると分かっていたので(買い戻した)」と述べています。
2012年ベルモントステークスのレース映像。内から3頭目の発走、黄色の勝負服、シャドーロール装着馬がユニオンラグズ。
なお前日に故障が判明し引退となった2冠馬アイルハヴアナザーの引退式がベルモントS.の1時間ほど前に行なわれました。
ベルモントステークス(Belmont Stakes)
2012年6月9日、アメリカ・ベルモントパーク競馬場、ダート12ハロン
3歳、G1、11頭、Fast、レース結果(PDF)、総賞金100万ドル
着 順 | 馬名 | 性齢 オッズ | 騎手 | 着差 | 通算成績 主な成績 |
1 | ユニオンラグズ Union Rags | 3牡 2.75倍 | J.ヴェラスケス | 2分30秒42 | 8戦【5-1-1-1】 G1フロリダダービー3着 重賞4勝目 |
2 | ペインター Paynter | 3牡 4.3倍 | M.スミス | クビ | 5戦【2-2-0-1】 G1サンタアニタダービー4着 前走アローワンス戦6馬身差勝利 |
3 | アティガン Atigun | 3牡 21.5倍 | J.ルパルー | 1・3/4 | 10戦【3-1-1-5】 G1アーカンサスダービー5着 前走アローワンス1馬身差勝利 |
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