2012年6月2日土曜日

豪G1クイーンズランドオークス、クイントエッセンシャルがG1初勝利

6月2日に行なわれた豪G1クイーンズランドオークス(芝2400m、3歳牝馬)は、ニュージーランド産馬が上位4頭を独占。後方追走のエライザブルーズが最後の直線で開いた最内を突いて一気に先頭に立ちましたが、中団追走し最終コーナーで前の壁の真ん中を上手く通り抜けていた3番人気クイントエッセンシャルが残り100mで差し返し、重賞2勝目、G1初勝利を挙げました。過去の成績から関係者は不良馬場を歓迎しなかったようですが、完勝してしまいました。

クイントエッセンシャルが3着だった新G1ニュージーランドオークス勝ち馬ミスアーティスティックが1番人気でしたが先行して10着。豪G1クラウンオークス(芝2500m)で9馬身差2着のドウェジャークイーンが2番人気4着。

(豪G1の「オークス」は4つあり、もっとも賞金が高いのが11月のクラウンオークスで75万豪ドル、ついでオーストラリアンオークス55万豪ドル、オーストララシアン(シュウェップス)オークスとクイーンズランドオークスが40万豪ドル。これは開催順とも同じ)

クイントエッセンシャルは父ファストンフェイマス(その父リダウツチョイス)、母フローレット、母の父ソードダンスという血統。2010年カラカセールにおいて7万NZドルで落札されていました。クイントエッセンシャルはファストンフェイマスの初年度産駒で、かつ唯一の重賞勝ち馬であり、ファストンフェイマス自身は豪G3ギルガイS.(芝1200m)を1勝、豪G1ザギャラクシー(芝1100m)で2着などしています。

今回がデビューから8ヶ月の11戦目です。1月に新G3デザートゴールドS.(芝1600m)で重賞初勝利。その後は勝ちきれないながらも新G1ニュージーランドオークス3馬身差3着など重賞路線で活躍しました。前走のG3ドゥームベンロージズS.(芝2000m)では先行馬が残る展開を1頭だけ最後方から1馬身差まで追い込んでいました。そのときの1,2,3着馬はそれぞれ13,10、12着に終わり、同5着のヴィトリアは3着に入っています。

なお、準重賞ラエリアS.(芝1600m)を勝ち、ここが次走候補だったラッキーペニー(父父サンデーサイレンス)は出走しませんでした。

2012年クイーンズランドオークスのレース映像。プルダウンメニューからAustralia(C)を選択し、6月1日の第7レースを選んでください。

クイーンズランドオークス(Treasury Casino Queensland Oaks)
2012年6月2日、オーストラリア・イーグルファーム競馬場、芝2400m
3歳牝馬、G1、17頭、Heavy、レース結果、総賞金40万豪ドル
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1クイントエッセンシャル
Quintessential
3牝
7倍
D.ブラウン
56.5kg
2分38秒4011戦【4-1-3-3】
G1初勝利
2エライザブルーズ
Eliza Blues
3牝
61倍
D.ダン
56.5kg
2.3馬身10戦【2-2-0-6】
重賞初出走
3ヴィトリア
Vittoria
3牝
16倍
D.オリヴァー
56.5kg
1.3馬身14戦【1-3-1-9】
豪G1クラウンオークス4着

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