2012年6月23日土曜日

英G1ダイヤモンドジュビリーS.、ブラックキャビアが22連勝でG1競走12勝目

6月23日に行われた英G1ダイヤモンドジュビリーS.(芝6ハロン、3歳以上)は、大外枠のブラックキャビアが3番手を先行し、残り2ハロンで先頭に立つと、外から追い上げたムーンライトクラウドを鼻差制して優勝し、デビューから無敗の22連勝でG1競走12勝目を挙げました。ノレン騎手が追うのを止めるのが早すぎて負けそうでしたね。ノーレン騎手は初日のG1キングズスタンドS.でも騎乗しているのでゴール板誤認ではないと思いますが。

2番人気ムーンライトクラウドは昨年の仏G1モーリスドゲスト賞4馬身差をつけて勝ち、前走の仏G3パレロワイヤル賞も2馬身差で勝っていました。3着にフランスの3歳牝馬レスティアダージェントが入っています。

昨年の勝ち馬で3番人気のソサエティーロックは5着。2走前のドバイゴールデンシャヒーンでロケットマンに2馬身をつけて勝ったクリプトンファクターは6着。シンコウフォレスト産駒ジェンキ Genki は11着でした。

2012年ダイヤモンドジュビリーS.のレース映像(予備、要登録)。



ブラックキャビアは父ベルエスプリット、母ヘルシング(未出走馬)、母の父デザートサン、さらにオーストラリアの名スプリンターで、のちにリーディングサイアーにもなった Vain の3×4という血統

G1競走12勝含む重賞19勝。5月12日の豪G1ザ・グッドウッド(芝1200m)以来の出走で、自身初の海外遠征でした。獲得賞金5,771,050豪ドルと、今回の優勝賞金283550ポンド、パティナックファームクラシック関連のボーナスを合わせると通算獲得賞金は5億5000万円くらいでしょう。

この勝利で7月の英G1ジュライカップを使わずに帰国することはほぼ確実で、予定では今日にも検疫厩舎に入り、自国オーストラリアの来シーズンに備えます(追記:ムーディー調教師は「100%の状態ではなかった。帰国して様子を見てからになるが、これで引退するかもしれない」と述べています。アトランティックジュエルとの対戦など見たいレースはありますが、たしかにもう1年現役を続ける意味もそれほど大きくなくて)。

無敗馬フランケルの11馬身差で始まって、エリザベス女王の所有馬も勝ち、、無敗馬ブラックキャビアのアタマ差で締める(あと3レースありますが)、いい開催でしたね。

ダイヤモンドジュビリーステークス(Diamond Jubilee Stakes)
2012年6月23日、イギリス・アスコット競馬場、芝6ハロン
3歳以上、G1、14頭、Good、レース結果、総賞金50万ポンド
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ブラックキャビア
Black Caviar
5牝
1.16倍
L.ノレン
57.6kg
1分14秒1022戦【22-0-0-0】
G1競走12勝目
2ムーンライトクラウド
Moonlight Cloud
4牝
6倍
T.ジャルネ
57.6kg
アタマ11戦【6-2-0-3】
仏G1モーリスドゲスト賞
3レスティアダージェント
Restiadargent
3牝
41倍
M.ギュイヨン
55.8kg
クビ9戦【3-0-3-3】
昨年仏2歳重賞2連勝

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