2012年6月23日土曜日

英G3クイーンズヴァーズ、エリザベス女王のエスティメイトが重賞初勝利

6月22日に行われた英G2クイーンズヴァーズ(芝2マイル、3歳)は、エリザベス女王の所有馬で唯一の牝馬として出走した1番人気エスティメイトが残り2ハロンで早くも前の馬を交わして先頭に立つと、2着に5馬身差をつける圧勝で重賞初勝利を挙げました。

優勝杯は夫のフィリップ殿下から手渡されています他の画像)。女王陛下所有馬がロイヤルアスコットを勝つのは2008年チェシャムS.のフリーエージェント以来のことです。

エスティメイトは昨年9月のデビュー戦は7着。それ以来の出走だった前走12ハロン戦は2・3/4馬身差で完勝していました。父モンズーン、母エバジヤ(愛G3で2着)、母の父ダルシャーンという血統。アガカーンスタッドの生産馬です。エスティメイトの半姉エバディラ Ebadiyla は愛オークスと、仏G1ロワイヤルオーク賞(3100m)の勝ち馬。また半兄エンゼリ Enzeli がアスコットゴールドカップ(20ハロン)の勝ち馬と、長距離適正の高さは血統から確かであったと。エリザベス女王とアガカーン殿下との間で所有馬の交換が行われ、そのときの1頭がエスティメイトだったようです


スタウト調教師「(ロイヤルアスコット勝利をエリザベス女王に贈ることができて)とてもすばらしい事です。(G1プリンスオブウェールズS.の)カールトンハウスではそう出来ず残念でしたが、このレースで実現できました。英国全体が女王陛下の勝利をお祝いしていると思います。」「前走後からさらに状態も良く、距離さえ持てば十分やれるだろうと思っていましたが、もし女王陛下の所有馬でなければ6番人気だったのではないでしょうか」「(シルバージュビリーの77年に女王の Dunfermline が英セントレジャーを勝っているがと聞かれて)現段階ではそれを考えるのは早すぎます。今後の成長を見守りながらです。」と述べています

この距離の重賞を勝ったのだから、英セントレジャーで3冠を狙う(かもしれない)キャメロットにエリザベス女王のエスティメイトが挑む可能性は確かにありますね。今回の対戦相手は重賞良績がほとんどないですが、その弱い相手にしっかり5馬身差をつけているのは好感が持てるので、今後の進展に期待。

2012年クイーンズヴァーズのレース映像(要登録)。

クイーンズヴァーズ(Queen's Vase)
2012年6月22日、イギリス・アスコット競馬場、芝2マイル
3歳、G2、10頭、Soft、レース結果、総賞金6万ポンド
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1エスティメイト
Estimate
3牝
4倍
R.ムーア3分34秒053戦【2-0-0-1】
重賞初出走
2アテンズ
Athens
3牡
6.5倍
J.オブライエン59戦【2-2-2-3】
前走愛G3ガリニュールS.
11馬身差3着
3エドデギャス
Ed De Gas
3牡
9倍
C.キャトリン1・1/25戦【3-0-1-1】
前走英G3ダービートライアルS.は
8頭立て7着

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