2012年12月26日水曜日

亜G1コパ・デ・プラタ大賞、ミスピンキーがG1初勝利

12月15日に行われた亜G1コパ・デ・プラタ大賞(芝2000m、3歳以上牝馬)は、2番手先行したミスピンキーが残り500mで抜け出すと、中団の外を追走し外から差した2番人気ガーリーに3/4馬身差をつけて勝ち、G1初勝利を挙げました。

昨年の勝ち馬で1番人気のララグナアズルはガーリーの内を追走し、直線でも内から伸びましたがミスピンキーを交わす勢いはなく、ガーリーに交わされてさらに1/2馬身差の3着でした。


ミスピンキーは父ニューメラス(ジェイドロバリーの全弟)、母ロサダフィッツ、母の父フィッツカラルドという血統。二つ上の半姉は亜短距離G1で3着1回。

前走の亜G2ロスハラス大賞(芝2000m、4歳以上牝馬)で圧倒的1番人気のララグナアズルに3/4馬身差で勝ち、重賞初勝利を挙げたばかりでした。今回の勝利でサンイシドロ競馬場の芝2000mは8戦【5-1-1-1】という成績です。

ちなみにガーリーの前走も同じサンイシドロ競馬場・芝2000mで行われた亜G1エンリケアセバル大賞(芝2000m、3歳)を2馬身差で勝ってG1初勝利を挙げています。エンリケアセバル大賞は昨年ララグナアズルが15馬身差で勝ったレースです。

ララグナアズルは昨年のこのレースを3馬身差で勝った後、今年に入って6戦すべて1番人気で重賞2勝、G1は2戦してここ3着と牡馬相手の4着だから悪くはないですが昨年の成績と比べると物足りない。

2012年コパ・デ・プラタ大賞のレース映像。スタート直後に外から先行する白の帽子、水色の勝負服がミスピンキー。


G1コパ・デ・プラタ大賞
(Gran Premio Copa De Plata Roberto Vasquez Mansilla - Internacional)
2012年12月15日、アルゼンチン・サンイシドロ競馬場、芝2000m
3歳以上牝馬、G1、14頭、レース結果(要登録)、1着賞金35万アルゼンチンペソ

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ミスピンキー
Miss Pinky
5牝
4.95倍
E.Talaverano
61kg
1分56秒9417戦【8-5-1-2】
重賞2勝目
2ガーリー
Girlie
3牝
2.95倍
A.Domingos
54kg
3/49戦【3-2-1-3】
G1エンリケアセバル大賞1着
3ララグナアズル
La Laguna Azul
4牝
2.75倍
J.Noriega
60kg
1/214戦【6-3-2-3】
昨年のG1エンリケアセバル大賞1着

亜G1ホアキン・S・デアンチョレナ大賞、3歳ウイニングプライズがG1競走3勝目

12月15日に行われた亜G1ホアキン・S・デアンチョレナ大賞(芝1600m、3歳以上)は、2番手追走した2番人気ウイニングプライズが残り400mで抜け出すと、中団から差した1番人気マイポロイヤルに2馬身差をつけて勝ち、古馬との初対戦でもG1競走3勝目を挙げました。勝ち時計1分31秒45は1980年以降で歴代2位

前走ここと同条件の亜G1サンイシドロ大賞を勝っていたマイポロイヤルが2着。同10着で昨年はここで2着、3走前の亜G1サン・マルティン将軍大賞(ダート1600m)を勝ち重賞2勝目、G1初勝利を挙げていたフロウイングライが15番人気3着。

3番人気11着に敗れたミスタートレメンドはペルーからの移籍馬ですが、移籍前後の成績を見てもなぜ人気したのかまったく不明。前走ダートマイルG1勝ちの4番人気サバエンペラーは逃げて13着。


ウィニングプライズは父ピュアプライズ、母はペルーで8戦して未勝利、母の父はユーアンドアイ(米G1馬)という血統。4代母 Scuff は Special と同血(父Forli、母父Nantallah、母母Rough Shod)。

今年4月に亜G1ラウル&ラウル・E.・チェヴァリエ大賞(2歳牡セン、芝1400m)を3馬身差で、6月に亜G1グランクリテリウム大賞(芝1600m、2歳牡セン)を8馬身差で連勝しています。

3走前の亜G1ドスミルギネアス大賞(芝1600m、3歳牡)は2着。2走前はデビュー戦5着以来のダート初出走だった亜G1ポーリャ・デ・ポトリリョス(ダート1600m、3歳牡)は5着に敗れ、前走は再び芝の3歳限定戦(芝1400m)を8馬身差で勝ち、芝5戦4勝2着1回としていました。

2012年ホアキン・S・デアンチョレナ大賞のレース映像。青の勝負服、白の帽子、2番手先行がウイニングプライズ。


ホアキン・S・デアンチョレナ大賞
(Gran Premio Joaquin S. De Anchorena - Internacional)
2012年12月15日、アルゼンチン・サンイシドロ競馬場、芝1600m
3歳以上、G1、18頭、レース結果(要登録)、1着賞金25万アルゼンチンペソ

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ウィニングプライズ
Winning Prize
3牡
3.6倍
Jorge G Ruiz Diaz1分31秒458戦【5-1-0-2】
G1競走3勝目
2マイポロイヤル
Maipo Royale
4牡
3.4倍
Edwin R Talaverano220戦【7-3-4-6】
G1含む重賞2連勝
3フロウイングライ
Flowing Rye
5牡
44.8倍
Altair Domingos1・1/234戦【7-8-4-15】
G1含む重賞2勝

G1フェリクス・デ・アルザガ・ウンセ大賞、ペルーカフィズが重賞初勝利。G3・14勝のトリステザキャットが2着

12月15日に行われた亜G1フェリクス・デ・アルザガ・ウンセ大賞(芝直線1000m、3歳以上)は、残り200mで先頭に立った12番人気ペルーカフィズが内で粘る1,2番人気馬2頭を抑えて優勝し、重賞初勝利をG1で挙げました。

アルゼンチンでG3ばかり14勝もしている2番人気トリステザキャットが1/2馬身差2着。亜1000mG1で芝ダート2戦連続3着だったウォッチハーが1番人気でしたがさらに短クビ差でまた3着。

昨年1番人気5着に敗れ、アルゼンチン短距離G1で6戦3勝2着2回のチャールズキングは枠順確定後に取り消し。遠征馬ではペルーG2含む5連勝中だったグッドシャインが5番人気4着。ブラジル芝1000mG1勝ち馬ピッパが8着など。ちなみにグッドシャインが牡馬最先着です。


ペルーカフィズは父スルージンフィズ、母ラッキーペイネータ(未勝利)、母の父ラッキーロベルトという血統のアルゼンチン産馬。

ここまで重賞4戦、うち3戦をここと同じサンイシドロ競馬場の芝1000mのG3で走り、最初の2戦はどちらも2着でトリステザキャットに先着するなどしていましたが、その次走でトリステザキャットの8着に敗れていました。前走は同条件で勝利で、勝たれた見ればなるほどという成績ですが、重賞で先着した馬が何頭も出走していたので、重賞未勝利のペルーカフィズは人気の盲点でしたか。

2012年フェリクス・デ・アルザガ・ウンセ大賞のレース映像。


フェリクス・デ・アルザガ・ウンセ大賞
(Gran Premio Felix De Alzaga Unzue - Internacional)
2012年12月15日、アルゼンチン・サンイシドロ競馬場、芝1000m
3歳以上、G1、24頭、レース結果(要登録)、1着賞金15万アルゼンチンペソ

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ペルーカフィズ
Peluca Fizz
4牝
15.25倍
R.Blanco53秒2013戦【6-4-0-3】
重賞5戦目で初勝利
2トリステザキャット
Tristeza Cat
6牝
3.7倍
J.Noriega1/242戦【23-9-6-4】
重賞14勝。G1【0-2-1-3】
3ウォッチハー
Watch Her
5牝
3.5倍
E.Talaverano短クビ23戦【7-5-6-5】
G3を4勝

2012年12月23日日曜日

英準重賞ケベックS.、シャドウゲイトは8着

12月22日に行われた英準重賞ケベックS.(AW10ハロン)に、シャドウゲイトが1番人気タイで出走し2番手追走しましたが、残り500mあたりから先頭に離されはじめ、4・1/4馬身差の8着に敗れました。

昨年の勝ち馬ティンシュが1/4馬身差の4着も、1着から3着は準重賞勝ちさえ無かった3頭でした。

2012年ケベックS.のレース映像(要登録)。以下にキャプチャ画像。2番手追走、赤と白の帽子がシャドウゲイト。
スタートから1ハロンあたり、最初のコーナー入り口

残り6ハロン

残り500m弱あたり

最後の直線残り1ハロン

ゴール
ケベックステークス(Quebec Stakes )
2012年12月22日、イギリス・リングフィールド競馬場、AW10ハロン
3歳以上、準重賞、11頭、レース結果、1着賞金1万8714ポンド

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1トゥルートゥフォーム
True To Form
5セン
11倍
D.プロバート
58.5kg
2分04秒4228戦【10-3-1-14】
このコースで準重賞5着2回
2エメラルドウィルダネス
Emerald Wilderness
8セン
17倍
E.アハーン
58.5kg
クビ62戦【11-15-7-29】
3ビーパーフェクト
Be Perfect
3牡
3.5倍
A.カービー
57.1kg
クビ9戦【3-1-2-3】

2012年12月21日金曜日

インド最強馬インザスポットライトがドバイ遠征。初戦は1月17日を予定

インドのローカルG1を圧勝しまくっているインド現役最強馬インザスポットライト(4牝)がドバイ遠征をします。

In The Spotlight may race in Dubai - The Times of India
In The Spotlight invited to race in Dubai - Times Of India
Indian filly gets red carpet at Dubai Carnival | GulfNews.com

出国検疫を終え本日12月21日に出国する予定で、ドバイでの初戦は1月17日のハンデ戦が検討されています。また3月30日のG3ドバイゴールドカップ(芝3200m)を目標にしているとのこと。


インザスポットライトの5代血統表。父アルナスルアルワシークの3頭目のダービー馬となりました。母は印G1で3着1回。3代母 Menorah がインディアンセントレジャー勝ち馬で、そこから3代に渡ってインドの名種牡馬ばかりをつけられています。

9月30日に行われたローカルG1インディアンセントレジャー(芝2800m)を勝って、インド競馬史上初めて獲得賞金が5000万ルピー(12月21日時点のレートで約7600万円)を超えました。通算15戦11勝【11-1-2-1】。4着以下だったのは1200mのデビュー戦5着だけで、その後はインド最高賞金のインディアンダービー(芝2400m)含むG1競走6勝。重賞11勝。

そのG1インディアンダービーは7馬身差で、9月のG1インド大統領金杯(芝2400m)は2.7秒差で、G1インディアンセントレジャー(芝2800m)は7・1/2馬身差で勝っています。

インザスポットライトのオーナーの一人は2007年にドバイ(Property Weekly Cup)でインド馬初勝利を挙げたミスティカルと同じ。ミスティカルは続く Maserati Plate も勝ち条件戦2連勝したあと、G1ドバイデューティーフリーはアドマイヤムーンから10馬身以上離された14着(16頭立て)に終わりました。

インザスポットライトの国内成績はダービーを勝っている分ミスティカルを上回っており、またドバイデューティーフリーでミスティカルに騎乗した、インザスポットライトの主戦であるドワイヤー騎手(06年にサーパーシーで英ダービー優勝)などが「ミスティカルなら海外の重賞でも勝てる」と太鼓判を押しているとのこと。注目しておきましょう。


インディアンダービーのレース映像。3番手追走、白の帽子、白地に緑の一本輪の勝負服がインザスポットライト。ちなみに2着馬は印オークス馬で、このダービーの次走のインディアンターフ招待カップでもインザスポットライトの2着しています。

亜G1カルロスペレグリーニ大賞、ゴーイングサムウェアが重賞初勝利

南米の凱旋門賞とも言われる亜G1カルロスペレグリーニ大賞(芝2400m)が12月15日に行われ、4,5番手先行した1番人気インディポイント(アルゼンチン3歳2冠馬)が残り500mでほぼ持ったまま先頭に並びかけ一度は抜け出しましたが、中団を追走したブラジル調教馬で11番人気のゴーイングサムウェアが残り1ハロンで内から交わし、重賞初勝利をこの大舞台で挙げました。3歳馬のワンツー。

前々走のブラジル大賞(芝2400m)などブラジルでG1競走2勝含む3連勝中だった4歳ジジモが3着。前走このコースで亜G1コパ・デ・オロ大賞(芝2400m)を勝っていたラピッドインザライが8着。昨年8着のマスタングフォースは21着など。

昨年のカルロスペレグリーニ大賞は、ブラジル・サンパウロ4冠の第2戦と第3戦とブラジルG1を連勝して臨んだヴェラネイオが1/2馬身差の惜しい2着だったのですが、その翌年に重賞初出走のブラジル馬が勝つのだから分からんもんですね。


ゴーイングサムウェアは父スラマニ、母エンジェルスター(未出走)、母の父スペシャルナッシュという血統のブラジル産馬。特別珍しいわけではないですが、ノーザンダンサー5本入り。リボーは6×6×7×7。

10月13日の芝2400m戦で初勝利を挙げ、11月17日の芝3000m戦を勝ち(どちらもブラジル・シダーデジャルディン競馬場)、2連勝でここに出走していました。前走の2着馬ギャンブラー Gambler は芝3200mのブラジルG2で2着があるから、単に条件戦を勝ってきただけの存在でもなかったということですか。

2012年カルロスペレグリーニ大賞のレース映像。黄色の帽子、黄色の胴に白と青の縞の袖の勝負服がゴーイングサムウェア。


カルロスペレグリーニ大賞(Gran Premio Internacional Carlos Pellegrini )
2012年12月15日、アルゼンチン・サンイシドロ競馬場、芝2400m
3歳以上、G1、22頭、レース結果、1着賞金90万アルゼンチンペソ

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ゴーイングサムウェア
Going Somewhere
3牡
23.2倍
N.Cunha
54kg
2分22秒207戦【3-1-2-1】
重賞初出走
2インディポイント
Indy Point
3牡
2.25倍
G.Cunha
54kg
1・1/212戦【5-4-3-0】
アルゼンチンG1を3勝
3ジジモ
Didimo
4牡
3.25倍
A.Correia
60kg
3/410戦【4-1-2-3】
ブラジルG1を2勝

2012年12月20日木曜日

ミルコ・デムーロ騎手のゴール誤認(周回数誤認)

ホントは以前「M.デムーロ騎手がゴール前の飛行機パフォで騎乗停止」を書いたときに触れるつもりだったのを忘れていて、そのままで良いかと思っていたのですが、「デムーロ騎手が来年2013年はフランスを拠点とする」と伝えるレーシングポストの12月19日付記事でも触れられている騎乗なので紹介しておきましょう。

今年2012年6月7日の英ウォルヴァーハンプトン競馬場・第6レースに騎乗したミルコ・デムーロ騎手は、コースを約2週する14ハロン(約2800m)戦において1周目の最後で馬を追い始めてしまい、レース中盤の400mを本気で走ってしまった5番人気ザベルズオーピーヴァーは当然バテて11頭立て最下位に終わりました。

下に貼り付けた動画の初めで2番手を走っている赤の帽子がデムーロ騎手とザベルズオーピーヴァー The Bells O Peover。デムーロ騎手が仕掛けているのを隣の騎手がちらちら見ていて、声をかけてやれよと思う。

このYouTube動画はレースの最初の50秒強がカットされています。最初から見る場合はこちら(要登録)


このゴール誤認によりデムーロ騎手は6月21日から7月2日まで12日間の騎乗停止処分が言い渡されました

デムーロ騎手はゴール板を先頭で通過して勝ったと考えたあと、他の10頭が交わしていくのを見て周回数を間違えたと気づいたそうです

ちなみに騎乗停止があけた翌4日にザベルズオーピーヴァーに再び騎乗し9頭立て6着しました。デムーロ騎手は今年4月から本格的にイギリスで騎乗するようになり、このゴール誤認までに9勝、うち6勝をザベルズオーピーヴァーのマーク・ジョンストン調教師の管理馬で挙げていました。



また、他の騎手がゴールを誤った最近の例として、11月20日の英フェイクナム競馬場・第2レースでブレンダン・パウエル騎手が騎乗した1番人気 Benny The Swinger が逃げ切り目前でしたがコースを誤り失格となりました。下の動画。スタートから見る場合はこちら(要登録)。


上の動画で25秒ごろ、このレースの場合だと手前が1周目に、奥のコースが2周目に通るコース(ゴール)です。

このフェイクナム競馬場ではこれと同じようにコースを間違えた事例が過去5年でなんと4度目で、2008年5月18日に単勝1.4倍の1番人気馬 Oumeyadeが1周目に誤って奥のコースを通り失格になる(レース映像、要登録)などしています。

「またか」というわけでいい加減に何らかの対策が取られるようです。 続報は知らないし、私は障害レースを見ていないのですでに取られたかどうかは分かりません。

2012年12月19日水曜日

キングストレイル、逃げて最下位7着。シャドウゲイトは22日の英準重賞で移籍2戦目か

12月14日に愛ダンダーク競馬場で行われたハンデ戦(AW1マイル、3歳以上)に単勝8.5倍の5番人気で出走したキングストレイルは、スタートから逃げましたが直線入り口で後続に交わされ、1着から14馬身差、6着から6馬身差の最下位7着に敗れています。

勝ちタイムは1分36秒68。4番手追走の1番人気キャプテンジョイ Captain Joy が勝ち、2番手追走の2番人気アカサカ Akasaka が1/2馬身差の2着に入っています。どちらも準重賞以上の出走経験は無し。

レース映像(要登録)。レース結果



また同じ児玉敬厩舎のシャドウゲイトは12月22日(土)の英準重賞ケベックステークス(3歳以上、AW10ハロン)に登録しました

The 2.25 Lingfield (AW) Full Race Card - 22 December 2012 | Racing Post

去年はキングストレイルが欧州デビュー戦として走り、1着から4・1/4馬身差の9着(13頭)に敗れたレースで、そのときの勝ち馬ティンシュ Tinshu は今年も登録しています。

シャドウゲイトはアイルランド移籍初戦だった前走の勝ちっぷりも良かったし(レース映像あり)、このメンバーなら勝てる可能性は相当あるはず。ちなみに前走で 4・1/2馬身差の3着に負かした馬はその次走の愛準重賞で1・1/2の3着しています。

2012年12月13日木曜日

オルフェーヴル、2013年も凱旋門賞へ。ロンシャン開催はフランス公式で確認可能

2013年の凱旋門賞バナー
日刊スポーツによると、今年2012年の凱旋門賞でクビ差2着に敗れたオルフェーヴルは来年2013年も凱旋門賞に参戦するとのこと。
13日に池江泰寿調教師(43)が「凱旋門賞にはまたチャレンジすると会社(馬主のサンデーレーシング)から聞いている」と明らかにした。
オルフェ、凱旋門賞に再挑戦「来年は」 - 競馬ニュース : nikkansports.com
オルフェ、凱旋門賞に再挑戦「来年は」 (日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース 
来年のローテーションや騎手をどうするかは不明です。個人的には愛チャンピオンS.→凱旋門賞→英チャンピオンS.を希望します。フォワ賞から凱旋門賞だけなら、ジェンティルドンナとゴールドシップと3頭そろって秋古馬3冠すべて走ってくれるほうが見たいような気もする。まあどっちも見たいんですけど。


以前紹介したとおり、来年も凱旋門賞はロンシャン競馬場で開催されます。これは France Galop のサイトで公開されている2013年のフランス競馬開催日程(PDF)で確認できます。9ページ目一番下のバナー画像(この記事上の画像)、または同ページ下から5項目目の"Week-End du..."という箇所です。

豪G1キングズトンタウンクラシック、ラッキーグレイがG1競走2勝目

12月8日に行われた豪G1キングズトンタウンクラシック(芝1800m)は、単勝2倍台の抜けた1番人気に支持されたラッキーグレイが中団追走から最終コーナーで外を回って進出すると、短い直線の残り150mで先頭に立って勝ち、1年前の豪G1レイルウェイS.(芝1600m)以来となるG1競走2勝目を挙げました。

ラッキーグレイのすぐ後ろを追走していたミスターモエが外から追い込んで1・1/4馬身差の2着に入り、前走(今年の)豪G1レイルウェイS.の2着、1着の順に決まっています。同3着だったロージーロケットが14着に、同4着でこのレース2連覇していたプレイイングゴッドが2番人気6着に敗れました。


ラッキーグレイは父ブラッドベリズラック、母ダマーレディ、母の父ムカダマーという血統。09年の1歳馬セールで4万6000豪ドルで落札され、ここまで170万豪ドルを稼ぎ出しています。

昨年はレイルウェイS.1着からこのキングズトンタウンクラシック5着していました。この後は休養し、秋(日本の春)はふたたび豪東部に遠征をするかもしれないと。今年8月と9月にコーフィールド競馬場でG2を2戦し4着1回に終わっています。

父のブラッドベリズラックは現役時代6戦2勝、G3で3着1回ですが、高額賞金レースのマジックミリオンズ2歳クラシック優勝。また母が豪G1を2勝しているスケーティングであり、父が豪リーディング2回のリダウツチョイスであるという血統が買われたか06年に種牡馬入り(同年にリダウツチョイスが豪首位種牡馬になる)。

ラッキーグレイはその初年度産駒で、ブラッドベリズラック産駒の唯一の重賞勝ち馬です。

2012年キングズトンタウンクラシックのレース映像。芦毛がラッキーグレイ。その後ろの黄色と黒の縦じまの勝負服がミスターモエ。


キングズトンタウンクラシック(Kingston Town Classic)
2012年12月8日、オーストラリア・アスコット競馬場、芝1800m
3歳以上、G1、15頭、Good3、レース結果、総賞金 50万豪ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ラッキーグレイ
Luckygray
5セン
2.25倍
S.オドネル
59.0kg
1分50秒6618戦【12-2-0-4】
重賞7勝目
2ミスターモエ
Mr Moet
5セン
13倍
D.Staeck
59.0kg
1・1/425戦【11-5-2-7】
前走G1勝ち
3ゴッドハズスポークン
God Has Spoken
6牡
26倍
B.パーンハム
59.0kg
1/245戦【8-7-1-29】
レイルウェイS.5着

新G1キャプテンクックS.、ファイナルタッチが重賞初勝利

12月8日に行われた新G1キャプテンクックS.(芝1600m)は、後方2番手追走したファイナルタッチが最後の直線で外から伸びると、昨年の勝ち馬で逃げ粘るムファサを1・1/2馬身交わして優勝し、重賞初勝利をG1で挙げました。

レディキプリングが2番手追走からゴール前でムファサを追い上げ2着同着に。G1競走4勝で1番人気のヴェイロンは5着。G1で3着のあるジェットセットラドはスタートで10馬身近く出遅れ、完走しましたが取り消し扱いで返還のようです。

前走の新G3タウランガS.(芝1600m)でムファサとヴェイロンを負かしていたゼンノロブロイ産駒ゼニスタは7馬身差の7着に敗れました。この日は重馬場(1-11で6の馬場。3か4が多い)で、タウランガS.の勝利も「6」、また調教師も重馬場のほうが良いと述べていて、過去の成績もそのとおりだから馬場が合わなかったということはないと思うのですが。


ファイナルタッチは父カシャニ、母マイリディア、母の父ウマティラという血統の5歳牝馬。「6」以上に悪い馬場では今回含め6戦4勝2着1回で、重馬場巧者なんでしょうね。前走の牝馬限定G2はレディキプリングから2・1/2馬身差に敗れたものの、重賞では自身最高の4着していました。またここまで重賞3走はいずれも「3」の良馬場でした。

2012年キャプテンクックS.のレース映像(要登録)。外枠の赤の帽子・勝負服がファイナルタッチ。

キャプテンクックステークス(Westbury Stud Captain Cook Stakes)
2012年12月8日、ニュージーランド・トレンサム競馬場、芝1600
3歳以上、G1、8頭、Dead6、レース結果、総賞金20万NZドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ファイナルタッチ
Final Touch
5牝
9.8倍
C.ジョンソン1分35秒9135戦【14-4-1-16】
準重賞4勝
2レディキプリング
Lady Kipling
5牝
5.9倍
O.ボッソン1・1/227戦【9-3-2-13】
重賞2勝
G1でヴェイロンの2着1回
2ムファサ
Mufhasa
8セン
5.0倍
S.スプラット2着同着55戦【19-7-5-】
新豪でG1を10勝

2012年12月10日月曜日

新G1レヴィンクラシック、サザンロードが重賞初勝利。マイヤーズが姉妹でG1勝利騎手に

11月30日に行われた新G1レヴィンクラシック(芝1600m、3歳)は、後方2番手追走の7番人気サザンロードが最後の直線で外から伸びると、5番手追走から一度は先頭に立った 2番人気 Le Choix を1/2馬身差しきって優勝し、重賞初勝利をG1で挙げました。

最後方追走のソリアーノが大外を伸びてLe Choix にハナ差の3着。1番人気タッチウィンは4着でした。


今回がサザンロードに初騎乗で、05-06シーズンのニュージーランド最優秀見習い騎手に選ばれたケリー・マイヤーズ騎手(女性)はG1初勝利。

2011年にG1ニュージーランドオークスを、今年2012年に新G1ソーンドンマイル新G1NZサラブレッド・ブリーダーズS.を勝っているロージー・マイヤーズ騎手がケリーの4歳(くらい)年下の妹だから、この勝利により姉妹でG1勝利騎手となりました。過去に同様の例はあるんでしょうかね。世界初だろうと思いますが。この記事の画像で左がケリー、右がロージーです。

ちなみに2人のおじが2011-12シーズンNZ障害最多勝利調教師のケヴィン・マイヤーズ調教師で、ケヴィンの誕生日だった今年3月29日の平地条件戦で同師が管理する2頭に姉妹で騎乗しクビ差の1,2着を決めたことがあります



サザンロードは父ストラタム、母エンジェルガール、母の父ロリーズジェスターという血統の豪州産馬。デインヒルの3×3。2010年の豪セールにおいて12万5000豪ドルで落札。

前走のG1 NZ2000ギニーは直線で前が詰まりスムーズな競馬ができませんでしたが7着。それ以前には新G2ホークスベイギニーなど2戦連続でその2000ギニー勝ち馬セイクリッドフォールズ(6戦無敗)に1馬身差の2着しており、今回7番人気と人気はありませんでしたが、順当勝ちだと思いますね。

この後はシンガポールに移籍するとのこと。

2012年レヴィンクラシックのレース映像(要登録)。

レヴィンクラシック(Levin Classic)
2012年11月30日、ニュージーランド・オタキ競馬場、芝1600m
3歳、G1、15頭、Good、レース結果、総賞金 25万NZドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1サザンロード
Southern Lord
3セン
21.1倍
K.マイヤーズ
56.5kg
1分34秒638戦【2-4-0-2】
G2で2着1回。準重賞2着2回
2Le Choix3セン
6.8倍
J.ワデル
56.5kg
1/23戦【2-1-0-0】
重賞初出走
母の父ジェネラス
3ソリアーノ
Soriano
3牝
10.1倍
O.ボッソン
55.0kg
ハナ9戦【1-1-1-6】
G1NZ1000ギニー6着

豪G1ウィンターボトムS.、バラキーが無敗の11連勝でG1初勝利

11月24日に行われた豪G1ウィンターボトムS.(芝1200m、3歳以上)は、1番人気バラキーが2番手追走から残り1ハロンで先頭に立つと、最後方追走し直線は最内から追い込んだパワープリンセスに1/2馬身差をつけて優勝し、G1初出走初勝利を上げました。1,2着馬はどちらも前走で重賞初勝利を挙げたばかりでした。またバラキーはこれでデビューから無敗の11戦全勝です。

G1で2着2回のハロウェルベルが2番人気8着(9頭立て)。このレースの昨年の勝ち馬が今年のドバイG1アルクォーツスプリント英G1ナンソープS.を勝ったオルテンシアです。


バラキーは父キービジネス、母ダンスハイ(豪G2勝ち)、母の父キーダンサーという血統の5歳セン馬。半姉が豪G3を勝っています。現在22歳のキービジネスはこれが産駒のG1初勝利。

脚元に問題があり、3,4走しては数ヶ月休養するというローテーションで使われながら無敗を続け、前走のG3カーネルリーヴスS.(芝1200m)で重賞初出走すると2着に4馬身差をつけて快勝していました。

今後について管理するテイラー調教師によるとこの後は休養し、秋(日本の春)シーズンは地元パース地区(西オーストラリア)を離れてメルボルン地区(オーストラリアの東南)の主要レースを走らせる予定であると。「脚部不安を抱えているので大事に行きたい。ブラックキャビアと定量戦で戦えると考えるほど愚かではないが、もし彼女がハンデ戦に出てきてこちらが10kg軽い斤量だとしたら戦っても良い」と述べています。実質戦う気は無いということですね。

ちなみにここで2着のパワープリンセスは今年4月の豪G1ロバートサングスターS.(芝1200m、牝馬)でブラックキャビアから4・1/2馬身差の3着でした。

2012年ウィンターボトムS.のレース映像。


ウィンターボトムステークス(Crown Perth-Winterbottom Stakes)
2012年11月24日、オーストラリア・アスコット競馬場、芝1200m
3歳以上、G1、9頭、Good、レース結果、総賞金 50万豪ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績(11/24終了時点)
主な成績
1バラキー
Barakey
5セン
2.75倍
J.ブラウン
58.5kg
1分09秒6011戦【11-0-0-0】
重賞2連勝
2パワープリンセス
Power Princess
6牝
7倍
P.ハーヴェイ
56.5kg
1/225戦【10-4-3-8】
前走G3で重賞初勝利
この次レースで重賞2勝目
3スピリットオブブーム
Spirit Of Boom
5牡
9倍
N.ラウィラー
58.5kg
ハナ33戦【6-7-4-16】
重賞未勝利も3着以内7回目

豪G1レイルウェイS.、軽斤量ミスターモエがG1初出走初勝利

11月24日に行われた豪G1レイルウェイS.(芝1600m、3歳以上)は、6,7番手追走のミスターモエが最終コーナーでも内から2頭目をスムーズに回って残り1ハロンで先頭に立つと、ミスターモエより4.5kg重いトップハンデでも1番人気に支持された昨年の勝ち馬ラッキーグレイが大外から追い込みましたが、ミスターモエが3/4馬身差押さえて勝ち、重賞2連勝、G1初出走初勝利を挙げました。

2走前に豪G1エプソムH.(芝1600m)を勝っていたファットアルが2番人気12着。

なお、12月8日の豪G1キングズタウンクラシック(芝1800m、定量)はラッキーグレイが2着ミスターモエに1・1/4馬身差をつけて勝ちました。


ミスターモエは父Mosayter(読めない)、母マーロックミス(9戦未勝利)、母の父カリオイスターという血統。前走7月の豪G3ストリックランドS.(芝2000m)で重賞初出走初勝利を挙げていました。

Mosayter は11戦して英条件戦を2勝しただけですが、父ストームキャット、母の父ミスタープロスペクター、2代母はナシュワンの母であり、また3代母はディープインパクトの3代母と同じという良血が買われたのか2004年に種牡馬入り。これが産駒G1初勝利です。(より近いナシュワンではなく)ディープインパクトの近親であることのほうが注目されるようです


ちなみにこのレースは3頭出走した Blackfriars 産駒が3-5着を占め(着差は1/2馬身くらい)、さらに4,5着は全兄弟であり、1歳下の弟が4着と先着しました。

2012年レイルウェイS.のレース映像。4番枠、黄色と黒の縦じまの勝負服がミスターモエ。ラッキーグレイは10番枠の芦毛。


レイルウェイステークス(Railway Stakes)
2012年11月24日、アスコット・競馬場、芝1600m
3歳以上、G1、ハンデ、16頭、レース結果、総賞金 100万豪ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績(11/24終了時点)
主な成績
1ミスターモエ
Mr Moet
5セン
21倍
D.Staeck
53.5kg
1分35秒8924戦【11-4-2-7】
次走もG1で2着
2ラッキーグレイ
Luckygray
5セン
3.75倍
S.オドネル
58.0kg
3/417戦【11-2-0-4】
前走含め重賞6勝。次走G1勝ち
3ロージーロケット
Rosie Rocket
6牝
21倍
G.ボス
53.0kg
クビ30戦【9-5-4-12】
6月のG2でラッキーグレイの2着
7月のG3でミスターモエの3着

韓国ローカルG1グランプリ、ガンドゲバダが優勝。藤井勘一郎騎手が外国人初勝利

12月9日に行われた韓国の最強馬決定戦であるローカルG1グランプリ(ダート2300m、2歳以上)は、藤井勘一郎騎手が騎乗したガンドゲバダが2011年の韓国オークス馬Useung Touchの追い込みをクビ差しのいでG1初勝利を挙げました。牝馬の勝利は2000年のCheolgeoun Party以来のことだそうです。またグランプリを外国人騎手が勝つのは今回が初めて。

ビワシンセイキ産駒で韓国最高賞金の大統領杯(内国産限定)を3連覇したタンデブルペが直線で一度は先頭に立ちましたが1番人気3着。昨年の勝ち馬タフウィンは5着でした。


ガンドゲバダは父ワーブリン(米重賞3着2回)、母ラディラ(米加5勝)、母の父カントリーパイン(米重賞3勝)という血統の米国産馬。昨年の米オカラトレーニングセールにおいて3万1000ドルで落札。

前走ローカルG3知事杯(Governor's Cup)で1着。藤井騎手はその勝利で日本人3人目の韓国重賞勝利騎手となっていました。

2012年グランプリのレース映像。1番枠白の帽子がUseung Touch。2番枠がガンドゲバダ。


グランプリ(Grand Prix)
2012年12月9日、韓国・ソウル競馬場、ダート2300m
2歳以上、ローカルG1、13頭、レース結果、1着賞金3億2400万ウォン

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ガンドゲバダ
Gamdonguibada
3牝
21.7倍
藤井勘一郎2分27秒810戦【6-2-2-0】
ローカルG3知事杯
2Useung Touch4牝
20.6倍
Lim Sung Silクビ19戦【6-7-1-5】
2011韓国オークス1着
3タンデブルペ
Dangdae Bulpae
5牡
1.5倍
Jo Sung Gon3/428戦【18-2-2-6】
大統領杯3連覇

2012年12月9日日曜日

NZリーディングサイアー、ソーンパークが13歳で死亡

ニュージーランドの首位種牡馬ソーンパーク Thorn Park が12月8日に死亡しました。まだ13歳でした。

Champion sire laid to rest - Windsor Park Stud
Thorn Park passes away at Windsor Park | Stallions
Thorn Park Loses His Battle | Breednet

以下正確ではないかもしれませんが、9月に左後肢のNavicular bone(舟状骨)に感染があり、それをきっかけに右後肢に蹄葉炎も発症、その蹄葉炎からは回復したが、左後肢の感染からは回復し切れなかった、ということのようです。

G1香港カップ、カリフォルニアメモリーが2連覇

12月9日に行われたG1香港カップ(芝2000m)は、昨年の勝ち馬カリフォルニアメモリーが昨年と同じ1番枠スタートから最内4番手を進み最後の直線残り200mで抜け出すと、追い込んだフランスの牝馬ジオフラに1馬身差をつけて勝ち、このレース2連覇しました。

豪中距離最強馬決定戦のひとつ豪G1マッキノンS.を勝って出走したアルコポップが最後方追走から最内を追い込み3着でした。シリュスデゼーグルは腱を傷めたらしく出走取り消し。

エリザベス女王のカールトンハウスが2番人気6着。2年連続2着のイリアンイリアンが5番人気8着でした。また日本馬の出走はありませんでした。


カリフォルニアメモリーは父ハイエストオナー、母カルピタ、母の父スピニングワールドという血統のアメリカ産馬。祖母はヘクタープロテクターなどの叔母です。

昨年はG2香港ジョッキークラブカップ(芝2000m)4着からG1香港カップ1着。今年4月のG1クイーンエリザベス2世カップ(芝2000m)でルーラーシップの5着でしたが、前走の香港ジョッキークラブカップを勝って国際重賞2勝目を挙げていました。

カリフォルニアメモリーは鋭く追い込んで届かないという結果が多いのですが、今年も昨年と同じ1枠から前にいけたのが良かったですね。ルーラーシップのクイーンエリザベス2世カップ勝ちも外から積極的に前に行ってのものだし、このコースの勝ちパターンです。

2012年香港カップのレース映像。芦毛がカリフォルニアメモリー。


参考:昨年2011年の香港カップのレース映像。


香港カップ(The Longines Hong Kong Cup )
2012年12月9日、香港・シャティン競馬場、芝2000m
3歳以上、G1、11頭、Good、レース結果、総賞金2200万香港ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1カリフォルニアメモリー
California Memory
6セン
2.75倍
M.チャドウィック2分03秒0928戦【10-4-5-9】
国際重賞2勝目
2ジオフラ
Giofra
4牝
23.1倍
C.スミヨン19戦【4-2-1-2】
英G1ファルマスS.1着
仏G2アルクール賞1着
3アルコポップ
Alcopop
8セン
21.3倍
C.ウィリアムズ1・3/434戦【10-5-1-18】
重賞2勝

G1香港マイル、アンビシャスドラゴンが優勝。サダムパテック6着、グランプリボス12着


12月9日に行われたG1香港マイル(芝1600m)は、後方3番手を追走した2番人気アンビシャスドラゴンが最後の直線で大外から豪快に差しきって優勝し、2011年のクイーンエリザベス2世カップ(芝2000m)以来となる国際G1・2勝目を挙げました。

前走の前哨戦、G2ジョッキークラブマイルでアンビシャスドラゴンを2着に下していたグロリアスデイズ(安田記念14着)が1番人気2着。これでアンビシャスドラゴンとグロリアスデイズは3戦連続でワンツー決着しています(いずれも香港マイル重賞。アンビシャスドラゴンが2勝)。

同6着だったパッキングオーケーが11番人気で3着。仏G1フォレ賞(芝1400m)勝ち馬ゴードンロードバイロンが4着。昨年3着で国際G1チャンピオンズマイル2連覇のエクステンションは7着。

日本馬はグロリアスデイズのすぐ後ろにいたサダムパテックは6着。3番手に付けたグランプリボスは12着に敗れました。この日の馬場を考えるとグランプリボスが前につけたのは好判断だと思いましたが、同位置を先行した他馬に比べて全然伸びていないので、やはり後ろから進んで末脚に賭けた方が良いのでしょうか。


アンビシャスドラゴンは父ピンズ、母ゴールデンギャンブル、母の父オレゴンという血統のニュージーランド産馬で、2年連続で香港の年度代表馬に選ばれています。外傷が見つかり、出走が決まったのは今日の朝という状況でこの快勝でさすがですね。ちなみに3年連続でニュージーランド産馬の優勝となりました。

グロリアスデイズも今年チャンピオンズマイルと香港マイルでどちらも2着だからかなり力はあるんですけどね。香港の国際マイルG1はハットトリックが香港マイルを制して以降はすべて香港調教馬が勝っています。

2012年香港マイルのレース映像(公式)。


香港マイル(Hong Kong Mile)
2012年12月9日、香港・シャティン競馬場、芝1600m
3歳以上、G1、12頭、Good、レース結果、総賞金2000万香港ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1アンビシャスドラゴン
Ambitious Dragon
6セン
4.15倍
Z.パートン1分34秒1223戦【12-5-0-6】
ローカルG1を4勝
昨年の香港カップ4着
2グロリアスデイズ
Glorious Days
5セン
2.45倍
D.ホワイト3/412戦【6-5-0-1】
重賞初勝利
3パッキングオーケー
Packing Ok
6セン
90.4倍
W.マーウィング2・1/222戦【6-4-4-8】
香港ローカルG3を2勝

G1香港スプリント、ロードカナロアが日本馬初勝利。カレンチャンは7着


12月9日に行われたG1香港スプリント(芝1200m)は、3番手追走の3番人気ロードカナロアが残り150mで先頭に立つと、逃げたセリースチェリーに2・1/2馬身差をつけて勝ち、日本馬としてはこのレース初勝利を挙げました。

4番手追走したキャプテンスウィートが3着。昨年2着のジョイアンドファンと昨年の勝ち馬ラッキーナインは差して届かず、それぞれ4着、1番人気5着でした。

これが引退レースらしいカレンチャンは7着。私が本命にした豪シーサイレンは9着。

セリースチェリーとキャプテンスウィートは前走戦のG2ジョッキークラブスプリントでそれぞれ4着、8着で、その上位3頭も出走していたからそれぞれ5番人気、ブービー人気と小波乱。

この2頭が残ったように前が楽な結果でしたが、今日のロードカナロアなら多少ペースが速くなったとしてもやはり勝っていたでしょうね。強い競馬でした。後方につけたカレンチャンとラッキーナインはこの展開にしては実力を示したと思いますが、ちょっともったいなかったですね。

ちなみに香港スプリントはG1昇格以降8年連続で豪州産馬が勝っていたが、一昨年は南アフリカ、昨年はアイルランド産馬、今年日本産馬の優勝と勢力図の変化を感じますね。セリースチェリーも南アフリカ産馬(父米国産馬、母ジンバブエ産馬、母父アルゼンチン産馬)という血統です。

2012年香港スプリントのレース映像(香港公式サイト)。


香港スプリント(Hong Kong Sprint)
2012年12月9日、香港・シャティン競馬場、芝1200m
3歳以上、G1、12頭、Good、レース結果、総賞金1500万香港ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ロードカナロア
Lord Kanaloa
4牡
4.05倍
岩田康誠
57kg
1分08秒5013戦【8-4-1-0】
スプリンターズS.1着
2セリースチェリー
Cerise Cherry
7セン
10.75倍
R.フォーリー
57kg
2・1/253戦【7-14-8-24】
香港ローカルG3勝ち
3キャプテンスウィート
Captain Sweet
5セン
43.05倍
J.マクドナルド
57kg
ハナ23戦【8-6-4-5】
香港ローカルG3勝ち

G1香港ヴァーズ、レッドカドーがG1初勝利。ジャガーメイル2着で前走ジャパンカップ組のワンツー。

12月9日に行われたG1香港ヴァーズ(芝2400m)は、6番手追走した最低人気ジャガーメイルが最後の直線で外から伸びましたが、4番手追走から伸びたレッドカドーが叩きあいをハナ差制してG1初勝利を挙げました。前走ジャパンカップ8着、10着馬のワンツー。

仏独でG1を3勝しているミアンドルは3着。昨年の勝ち馬ドゥナデンは1番人気5着。米G1セクレタリアトS.勝ち馬ベイリルは6着。加G1カナディナン国際S.勝ち馬ジョシュアツリーは9着でした。


レッドカドーは父カドージェネルー、母アルティシア、母の父パントレセレブルという血統の6歳セン馬。昨年の豪G1メルボルンカップ(芝3200m)で2着し、昨年のこのレースは3着。今年は英G1コロネーションカップ2着(芝約12ハロン)しましたが、メルボルンカップはどスローを後方から進んでしまい、追い込み届かず8着でした。

ちなみにオーストラリアのサイトで中継を見ていましたが、ミアンドルについて「仏G2フォワ賞でオルフェーヴルから1馬身差2着した馬だよ」とも紹介されていましたよ。

2012年香港ヴァーズのレース映像。7番枠6番がレッドカドー。


香港ヴァーズ(Hong Kong Vase)
2012年12月9日、香港・シャティン競馬場、芝2400m
3歳以上、G1、12頭、Good、レース結果、総賞金1500万香港ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1レッドカドー
Red Cadeaux       
6セン
10.55倍
G.モッセ2分28秒7333戦【7-8-5-13】
豪G1メルボルンカップ2着
英G1コロネーションカップ2着
2ジャガーメイル
Jaguar Mail
8牡
53.5倍
D.ホワイトハナ30戦【6-5-2-17】
香港ヴァーズ参戦4回目
3着、4着、4着、2着
3ミアンドル
Meandre
4牡
6.45倍
M.ギュイヨン1/218戦【5-5-2-6】
仏G1パリ大賞1着
仏G1サンクルー大賞1着

2012香港国際競走、予想とグリーンチャンネル中継と出馬表紹介

12月9日に行われる香港国際競走のグリーンチャンネル中継と出馬表の紹介です。

出馬表。リンク先はいずれも「おうまのアイコン」さんで、発走予定時刻は日本時間のもの。

(15時00分ごろ)香港ヴァーズ 2012 出走馬展望(ジャガーメイル)
(15時40分ごろ)香港スプリント 2012 出走馬展望(カレンチャン、ロードカナロア)
(16時50分ごろ)香港マイル 2012 出走馬展望(サダムパテック、グランプリボス)
(17時30分ごろ)香港カップ 2012 出走馬展望

2012香港国際競走中継【グリーンチャンネル】(16時45分から18時00分)

グリーンチャンネルの放送は16時45分からだから、香港マイルと香港カップが中継予定です。香港は数分ディレイで中継されるためツイッターなどでネタばれを食らう可能性に注意しましょう。



香港ヴァーズ Hong Kong Vase
◎ミアンドル
○ベイリル
▲ジャガーメイル(D.ホワイト騎手、堀 宣行調教師)
△ドゥナデン
△レッドカドー

ミアンドルは今年の仏G2フォワ賞(芝2400m)で2着。オルフェーヴルから1馬身差はスローペースで差が付かなかっただけだが、昨年の仏G1パリ大賞1着、今年の仏G1サンクルー大賞1着、独G1ベルリン大賞1着(いずれも芝2400m)の実績もある。パリ大賞の勝ちタイムは2分26秒台であり、好時計で決まった昨年の凱旋門賞もおそらく同程度のタイムで2着から1馬身差の6着だから香港の馬場でも問題なさそう。他の有力馬より外の10番枠は恵まれませんでしたが。

昨年メルボルンカップ(芝3200m)と香港ヴァーズを連勝したドゥナデンは、今年のメルボルンカップで10着。敗因はハンデ増と、どスローを後ろから進んだこととはっきりしている。2走前に豪G1コーフィールドカップ(芝2400m)を勝っており、2連覇の可能性は十分にある。

ジャガーメイルは2008年から2010年まで3年連続で参戦し3着、4着、4着。今回も3着までならある。昨年3着のレッドカドーも連対までは行かないだろうが3着なら。

昨年のBCターフで2着したシームーンが英アスコット競馬場で対ドゥナデン2戦2先着。ただ平坦馬場ならドゥナデンのほうが上かなと思っていたら、土曜日に出走取り消しで残念。


香港スプリント Hong Kong Sprint
G1昇格後の10回中9回を香港調教馬が制しており、昨年カレンチャンの5着が日本馬最先着というハードルの高いレースです。またG1昇格以降8年連続で豪州産馬が勝っていたが、一昨年は南アフリカ、昨年はアイルランド産馬が勝っているのがちょっと面白い。

◎シーサイレン
○ラッキーナイン
▲ジョイアンドファン
△スーパーイージー
△タイムアフタータイム
△ロードカナロア(岩田康誠騎手、安田隆行調教師)

本命はオーストラリア調教・生産で、近5走で豪G1を3勝2着1回のシーサイレンに。8年連続で豪州産馬が勝っていたにもかかわらず豪短距離G1馬が複数参戦してもこれまで勝てていないが(G1昇格後)、遠征は毎回結果が出るわけでもないので誤差の範囲でしかなくそろそろ勝ちそう。

昨年の勝ち馬で前哨戦のG2ジョッキークラブスプリント(芝1200m)をきっちり勝ったラッキーナインはもちろん有力で、同2着のジョイアンドファンは半年振りだが一応怖い。

他のジョッキークラブスプリント組は重賞初出走で2着したタイムアフタータイムと、重い斤量で6着したシンガポールのスーパーイージーですかね。3着のアドミレーションはいつも良いところまで来るがこのクラスだと格負けする印象で買えない。

カレンチャンは去年すこし不利があったとはいえ5着で、今年もすこし届かないか。引退レースなので無事に走って欲しい。


香港マイル Hong Kong Mile
2005年にハットトリックが勝って以降は香港調教馬がすべて優勝。ちなみに香港の国際マイルG1を外国調教馬が制したのもハットトリックが最後です。

◎エクステンション
○グロリアスデイズ
▲ゴードンロードバイロン
△アンビシャスドラゴン
△グランプリボス
△サダムパテック

国際G1チャンピオンズマイル2連覇のエクステンションが前哨戦のG2ジョッキークラブマイル5着も、G2ムーア調教師によると状態も普通に良さそうで昨年3着の借りを返すでしょう。

今年のチャンピオンズマイルでエクステンションの2着したグロリアスデイズと、昨年の国際G1クイーンエリザベス2世カップ(芝2000m)勝ち馬アンビシャスドラゴンは近2走でマイル戦を走り、ローカルG2シャティントロフィー(芝1600m)はそれぞれ2着、1着し、ジョッキークラブマイルは1着、2着でした。

両レースともグロリアスデイズより斤量の重かったアンビシャスドラゴンは左前脚に歩様の乱れが見られたため、当日朝に出否が決定されるとのこと。アンビシャスドラゴンは状態に不安があり外枠でもあって、同斤量に戻ってもグロリアスデイズのほうが有利。

仏G1フォレ賞(芝1400m)勝ち馬ゴードンロードバイロンはマイルはちょっと長い可能性もある。

シユーマの牝馬G1連勝は立派だが、英G1サンチャリオットS.(芝1マイル)は展開に恵まれた感もあり、それなら日本馬2頭に期待。連対できたら十分な成果ですが、日本馬としてはハットトリック以降で最も力のある遠征だと思うからできれば勝って欲しい。


香港カップ Hong Kong Cup
昨年は展開に泣いて5着だったシリュスデゼーグルが腱を傷めて出走取り消し。ちなみに昨年の香港カップ出走予定だったスノーフェアリーも屈腱炎で回避しました。

◎サオノワ
○カリフォルニアメモリー
▲アルコポップ
△ジオフラ
△カールトンハウス

ややスローで切れる末脚を要求されるからかフランス馬の活躍が目立つ。ということで今年のG1仏ダービー(芝2100m)と仏G2ニエル賞(芝2400m)勝ち馬サオノワが本命。同じチチカステナンゴ産駒で仏ダービー馬のヴィジョンデタも2009年にこのレースを勝っています。

昨年1番枠を味方につけ、いつもの後方一気を捨てて先行して勝ったカリフォルニアメモリーが今年もまた1番枠。外枠なら消そうと思っていたのですが。昨年と同じように思い切った競馬を出来れば。

エリザベス女王所有のカールトンハウスは英G1プリンスオブウェールズS.でソーユーシンクの2着で力はあるが、スローで上がりの速い展開の豪G1マッキノンS.を勝ってきたアルコポップのほうがこのレースに限れば適正で上回りそう。

英G1ファルマスS.(1マイル)勝ち馬ジオフラは牡馬相手に2000mの仏G2を勝っていて、ここなら牡馬相手のG1勝ちもあるかも。

2012年12月6日木曜日

ホープフルS.が1年でG1返り咲きなど2013年の米グレード格付けが発表

11月28日に American Graded Stakes Committee が行われ、2013年の米グレード競走格付けが決まりました。一覧は次のURLからどうぞ。

BloodHorse.com | Thoroughbred Racing | 2013 Graded Stakes Races

変更点のまとめはこちら。
Delaware Handicap, Hopeful Now Grade I | BloodHorse.com


今年G2降格していたホープフルS.(2歳)は1年でG1に昇格。また、G2デラウェアH.(3歳以上牝馬)も昇格。今年のホープフルS.勝ち馬シャンハイボビーはのちに米G1 BCジュベナイルを、今年のデラウェアH.勝ち馬で昨年の米最優秀3歳牝馬のロイヤルデルタはのちに米G1 BCレディースクラシックを勝ち、つまりG1昇格する2競走はどちらもBC勝ち馬を輩出しています。


一方、チャールズウィッティンガムメモリアルS.(3歳以上)、ガゼルS.(3歳牝馬)、サンタモニカS. (3歳以上牝馬)はG1からG2に降格しました。

チャールズウィッティンガムメモリアルS.は今年アクラメーションが3連覇した芝レースで、そのアクラメーションは先日、引退・種牡馬入りが発表されています。


他にコロニアルターフカップS.(芝9.5ハロン、3歳以上)はG2昇格。2011年に3歳限定競走から古馬に開放したところG2格付けを失っていました。G2復帰、さらに総賞金50万ドルと北米ではなかなかの高額賞金だから日本馬が狙いに行けば良いのに、と思いきや、来年から総賞金30万ドルに減額されるとすでに発表されているので旨みは減ってますね。

2012年12月2日日曜日

米G3ネイティヴダンサーS.、ゲームオンデュードが怒りのG3出走で重賞8勝目

12月1日に行われた米G3ネイティヴダンサーS.(AW9ハロン、3歳以上)は、単勝1.3倍の1番人気ゲームオンデュードが逃げ、最後の直線入り口でBCクラシック5着のノニオスに並びかけられましたが残り1ハロンでもう一度突き放し1・1/4馬身差をつけて完勝、重賞8勝目を挙げました。10月の米G1オーサムアゲインS.(ダート9ハロン)と同じ1,2着で決着しました。クラシック6着のリチャーズキッドは4着。

昨年の勝ち馬で、米G2カリフォルニアンS.(AW9ハロン)と米G1ハリウッドゴールドカップ(AW10ハロン)はゲームオンデュードからそれぞれ7馬身差2着と8馬身差3着だったケトルコーンが今回は5・1/2馬身差の3着でした。


ゲームオンデュードは父オーサムアゲイン、母ワールドリープレジャー、母の父デヴィルヒスデューという血統。ワールドリープレジャーは社台グループが輸入し、白老ファームにいます。

ゲームオンデュードにはオーサムアゲインS.の前までC.サザーランド騎手が騎乗していましたが、バファート調教師が「BCクラシックに万全の体制で向かいたい」と述べて同厩舎主戦のベハラーノ騎手に乗り替わり。

しかし、G1競走3勝含む5戦無敗だったサンタアニタ競馬場で行われた前走の米G1 BCクラシックは1番人気で7着。スタートが悪かったこともありましたが、いつもより後ろの中団からの競馬で、バファート調教師は「消極的だった。ワンペースでしか行けない馬なんだから逃げるか、逃げ馬に並びかけるくらいの位置取りをするべきだった」とベハラーノ騎手の騎乗を批判していました。

そしてこの時期にまさかのG3出走で、バファート師は不完全燃焼のクラシックを今季最終戦にするつもりにはならなかったようですね。またマイク・スミス騎手が初騎乗。昨年のBCクラシックでゲームオンデュードを2着に負かしたのがスミス騎手騎乗のドロッセルマイヤーだったことは皮肉です。スミス騎手は第1コーナー入り口で外から被せてきたノニオスを弾き飛ばして先頭を確保し逃げ切りました。

バファート調教師は「積極性が大事で思い切ったことをしないといけないこともある。唯一の相手だと思っていたノニオスのペドロザ騎手はデュードに対し位置取りでも精神面でも前に出ようとしていました。50メートルをすぎたあたりでエンジンがかかりデュードはブレーキの無いバスのようでした」「1年を通して良い競馬をできたのにブリーダーズカップだけ悪いレースになって残念です」 とコメントしています(実際にはドバイワールドカップも12着大敗でしたが)。

セン馬で、特に引退も伝えられていないので来年も現役でしょう。

2012年ネイティヴダンサーS.のレース映像。最内1番枠、青の帽子・勝負服がゲームオンデュード。


ネイティヴダンサーステークス(Native Diver Stakes)
2012年12月1日、アメリカ・ハリウッドパーク競馬場、AW9ハロン
3歳以上、G3、5頭、Fast、レース結果(PDF)、総賞金25万ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ゲームオンデュード
Game On Dude
5セン
1.3倍
M.スミス
56.2kg
1分52秒2722戦【10-5-1-6】
G1競走4勝
2ノニオス
Nonios
3牡
6.7倍
M.ペドロザ
54kg
1・1/410戦【3-4-1-2】
米G1ハスケル招待H.2着
3ケトルコーン
Kettle Corn
5牡
10.9倍
G.ゴメス
54kg
4・1/420戦【7-3-5-】
昨年の勝ち馬

米G1ハリウッドダービー、アンブライドルドコマンドがG1初勝利

11月25日に行われた米G1ハリウッドダービー(芝10ハロン、3歳)は、前半11番手追走のアンブライドルドコマンドが向こう正面後半から徐々に進出し最後の直線入り口で早くも抜け出すと、最後方を追走した2頭が直線で外から追い上げましたが、アンブライドルドコマンドが1・1/2馬身差で勝ってG1初勝利を挙げました。

英調教馬で前走は米G2で重賞初勝利を挙げていたグランドールが1番人気2着。2走前の米芝G3でアンブライドルドコマンドの3着だったラッキーチャッピーがまた3着。仏G1サンタラリ賞2着G1仏オークス3着のラジュワは牝馬最先着の4着。米芝G1で2戦連続3着していたサマーフロントは2番人気6着。


アンブライドルドコマンドは父マスターコマンド、母アンブライドルドベティー(未出走)、母の父アンブライドルズソングという血統。セクレタリアトの4×4×3。マスターコマンドの初年度産駒で同産駒初のG1馬となりました。なお、マスターコマンドは2010年に死亡しています。

デビュー戦のみダートで9着。その後は芝を走り、デビュー3戦目で初勝利を挙げると半年の休養を挟んで2戦連続3着し、今回を含め5連勝です。2走前は米G3サラナックS.(芝9ハロン、3歳)で重賞初勝利。前走はニューヨーク産馬限定の非重賞モホークS.(芝8.5ハロン)を約7馬身差で圧勝していました。

T.ブッシュ調教師は「彼は1戦ごとに良くなっています」「今後はもっと長い距離を試そうと考えています」とのこと

2012年ハリウッドダービーのレース映像。ゲート向かって右から3頭目、芦毛がアンブライドルドコマンド。

ハリウッドダービー(Hollywood Derby)
2012年11月25日、アメリカ・ハリウッドパーク競馬場、芝10ハロン
3歳、G1、14頭、Firm、レース結果(PDF)、総賞金25万ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1アンブライドルドコマンド
Unbridled Command
3牡
8.0倍
J.カステリャーノ2分01秒0710戦【6-1-2-1】
重賞2勝目
2グランドール
Grandeur
3セン
4.5倍
G.ゴメス1・1/211戦【5-3-1-2】
英G3を2戦し3着1回
3ラッキーチャッピー
Lucky Chappy
3牡
16.0倍
J.ルパルーアタマ12戦【2-4-3-3】
米重賞で2着2回

米G1メイトリアークS.、7番人気ベターラッキーがG1初勝利。1番人気デイアットザスパは内ラチを飛び越えようとして落馬しかける

11月25日に行われた米G1メイトリアークS.(芝1マイル、3歳以上牝馬)は、 単勝36倍の8頭立て7番人気ベターラッキーが3番手追走から最後の直線入り口で2番手まで押し上げ、残り1ハロンで逃げ粘るサマーソワレを差しきって優勝し、重賞2勝目、G1初勝利を挙げました。ゴドルフィンは2日連続で米G1勝ち。

後ろから2頭目追走したティズフラテイシャスが内から伸びて2着。サマーソワレが3着に残っています。昨年の勝ち馬スタービリングは7着。昨年の愛G1メイトロンS.(芝1マイル)で今年は同3着だったエミュラスが2番人気6着でした。

前走の米G1クイーンエリザベス2世チャレンジカップS.(芝9ハロン、3歳)でベターラッキーを3着に下し重賞3勝含む5連勝中だったデイアットザスパ Dayatthespa が単勝2.7倍の1番人気でしたが、向こう正面に入ったとことでカステリャーノ騎手が落馬しかけるトラブルが発生し5着に敗れました。同騎手によると「狭いところに入ってしまって内ラチを飛び越えようとした」とのこと。同馬は6針を縫う外傷を負ったようですが、腱など深部には達しておらず来年も現役を続けるようです。


ベターラッキーは父ゴーストザッパー、母サハラゴールド、母の父シーキングザゴールドという血統の3歳牝馬。 ゴーストザッパー産駒のG1勝ちはコンテステッドにつづき今年2頭目で計3勝目。いずれも牝馬G1です。またコンテステッドは母の母の父がシーキングザゴールドという共通点があります。

今年5月に米G2サンズポイントS.(芝8.5ハロン、3歳牝馬)をハナ差制して重賞初勝利。カストロ騎手は「これくらいの距離のほうが良い」と述べているので距離短縮が向いたでしょうか。コンテステッドのG1勝ちも1マイル戦7ハロン戦です。なおゴドルフィンのJ.ベル氏によると来年も現役続行すると。

2012年メイトリアークS.のレース映像。ゲート向かって右から4頭目、青の勝負服がベターラッキー。デイアットザスパは隣の5番枠。


メイトリアークステークス(Matriarch Stakes)
2012年11月25日、アメリカ・ハリウッドパーク競馬場、芝1マイル
3歳以上、G1、8頭、Firm、レース結果(PDF)、総賞金25万ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ベターラッキー
Better Lucky
3牝
36.1倍
E.カストロ1分34秒189戦【4-1-2-2】
5月にG2勝ち
2ティズフラテイシャス
Tiz Flirtatious
4牝
8.0倍
R.ベハラーノ16戦【4-1-1-0】
昨年3歳10月にデビュー
3サマーソワレ
Summer Soiree
4牝
22.0倍
G.サエズ2・1/416戦【5-1-5-5】
米G1デルマーオークス1着
昨年このレース2着

米G1クラークH.、シャックルフォードが引退レースを逃げ切ってG1競走3勝目

11月23日に行われた米G1クラークH.(ダート9ハロン、3歳以上)は、2番人気シャックルフォードが2番手追走のテイクチャージインディに1馬身差をつけて逃げ切り、G1競走3勝目で引退レースを飾りました。2頭いたG1馬のワンツー。

1番人気のルナヴィクトリーが4番手追走から4着でした。


シャックルフォードは父フォレストリー、母オーツィー (米2勝)、母の父アンブライドルドという血統。半姉に米G1アラバマS.勝ち馬レディジョアン(ディープインパクトの子を産んでいます)。ちなみにオーツィーは来年フランケルと交配予定だそうです。

2011年に米G1プリークネスS.(ダート9.5ハロン)でクラシック優勝。今年は5月に米G1メトロポリタンH.(ダート1マイル)を制していました。米G2チャーチルダウンズS.(ダート7ハロン)も優勝。ほかに2011年の米G1 BCダートマイルで2着でした。

この競走を最後に引退し、2013年からはダービーダンファームで種牡馬入り。初年度種付け料は2万米ドルと発表されています。

シャックルフォードでクラシック初勝利を挙げたローマンズ調教師(今年G1競走9勝)は「引退レースで見せて欲しいと思っていたレースをしてくれました。とても誇りに思っています。彼は私のキャリアを新しいレベルに引き上げてくれました。」と述べています

2012年クラークH.のレース映像。内から2頭目の発走がシャックルフォード。


参考:2011年プリークネスS.のレース映像。5番枠がシャックルフォード。

どうでもいいですが、"Preakness 2011" でYouTubeを検索すると、レース映像より当日に同競馬場で行われたビキニコンテストのほうが上に表示されるんですね。レース映像の70倍も再生されてるんだから当然か。


クラークハンディキャップ(Clark Handicap)
2012年11月23日、アメリカ・競馬場、ダート9ハロン
3歳以上、G1、9頭、Fast、レース結果(PDF)、総賞金40万ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1シャックルフォード
Shackleford
4牡
3.9倍
J.カスタノン
54.4kg
1分49秒1220戦【6-5-1-8】
重賞4勝
2テイクチャージインディ
Take Charge Indy
3牡
6.8倍
C.ボレル
53.1kg
19戦【2-3-1-3】
米G1フロリダD.1着
3バーボンカレッジ
Bourbon Courage
3牡
6.8倍
L.ゴンカルヴェス
53.1kg
アタマ8戦【3-2-1-2】
米G2勝ち

米G1ガゼルS.、ダンスカードが4馬身差の楽勝でG1初勝利。プエルトリコG1馬が3着

11月24日に行われた米G1ガゼルS.(ダート9ハロン、3歳牝馬)は、逃げた1番人気ダンスカードが最後の直線入り口で後続を突き放すと、ドミンゲス騎手が後ろを何度も振り返る余裕を見せ4馬身差で楽勝し、重賞初勝利をG1で挙げました。

最後方追走の5番人気シーアイランドが、2番手から粘りこみを図ったマイワンディーズガールをゴール直前でクビ差差して2着に入っています。ステークス2連勝中だった2番人気ブックレビューは後方のまま5着。


ダンスカードは父タピット、母テンプティングノート(米9戦2勝)、母の父エディターズノートという血統。全兄に米G2で2着1回のテンプテッドトゥノート。2011年2月のファシグティプトン・フロリダセールにおいて2番目に高い75万ドルで落札されていました。

今年5月のデビュー戦は2着。2戦目で初勝利を挙げると前走のステークス競走も7馬身差で圧勝して3連勝中で、今回が重賞初出走でした。

マクローリン調教師によると次走は来年から創設されるヒューストンレディースクラシック(1月26日、ダート8.5ハロン、総賞金40万ドル)になるかもしれないとのこと


また3着のマイワンディーズガールは米国産馬でプエルトリコで走って17戦13勝、G1競走2勝という成績。6月のプエルトリコG1ディア・デ・ロス・パドレス賞(ダート8.5ハロン、3歳以上牝馬)は古馬相手に3馬身差で完勝し、8月の同G2ロベルトクレメンテ賞(ダート8.5ハロン、3歳以上牝馬)もほぼ同メンバーに約2kg以上重い斤量を背負いながら12馬身差で圧勝していました。そのG2後に米移籍し、前走11月15日の米デビュー戦ダート6.5ハロン戦を1馬身差できっちり勝っていました。

今回は出走馬の重賞上位実績が6着ジェミマズパールのG3で3着2回と、最下位7着ワイルドキャッツスマイルのG2・2着1回3着1回くらいでそれほど強いメンバーではなかったですが、3着なら移籍は成功でしょう。

2012年ガゼルS.のレース映像(YouTube)。ダンスカードは芦毛。


ガゼルステークス(Gazelle Stakes)
2012年11月24日、アメリカ・アケダクト競馬場、ダート9ハロン
3歳牝馬、G1、頭、Fast、レース結果(PDF)、総賞金35万ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ダンスカード
Dance Card
3牝
2.65倍
R.ドミンゲス1分50秒395戦【4-1-0-0】
重賞初勝利
2シーアイランド
Sea Island
3牝
23.7倍
J.レスカーノ411戦【3-4-0-4】
G1アラバマS.6着
3マイワンディーズガール
My Wandy's Girl
3牝
4.45倍
J.ヴェラスケスクビ19戦【14-2-2-1】
プエルトリコ重賞3勝

米G1シガーマイルH.、ステイサースティがG1競走2勝目

11月24日に行われた米G1シガーマイルH.(ダート1マイル、3歳以上)は、前走G1 BCフィリーアンドメア・スプリント(ダート7ハロン)勝ち馬で、7ハロンG1競走3勝含む重賞5連勝だった牝馬グルーピードールが1番人気に支持され、3番手追走から残り1ハロンで先頭に立ちましたが、4番手追走していたステイサースティがゴール直前でハナ差差しきって優勝しG1競走2勝目を挙げました。グルーピードールも牡馬と同斤量だから見事な競馬でした。

馬主リポールステーブルとT.プレッチャー調教師はこの勝利でこの日のアケダクト競馬場でここまで行われた重賞を3連勝です。しかしこのひとつ後の米G1ガゼルS.に両者の出走馬はありませんでした。

昨前の米G1ハスケル招待H.(ダート9ハロン)、2走前に米G1サンタアニタスプリントチャンピオンシップS.(ダート6ハロン)を勝っているコイルが3着。2010年の勝ち馬でG1競走3勝のジャージータウンは熱発のため回避し、そのまま予定通り引退しました。


ステイサースティは父バーナーディニ、母マロツィア(英1勝)、母の父ストームバードという血統。昨年のG1ベルモントS.(ダート12ハロン)で2着し、その2走後に米G1トラヴァースS.(ダート10ハロン)でG1初勝利を挙げました。

ちなみに半兄アンドロメダズヒーローも2005年に米G1ベルモントS.2着しています。日本で走ったバントライン(父シーキグザゴールド)もステイサースティの半兄ですが去勢されているのが惜しい。

前走の米G1ジョッキークラブゴールドカップ(ダート10ハロン)は逃げてハナ差2着。さらに5馬身離れた3着が、その次走BCクラシックを逃げ切ったフォートラーンドです。

ステイサースティは馬主のマイク・リポール氏がBCで2歳馬のラシックス使用が禁止されたことに抗議して同馬主のほかの有力馬とともにBCを見送っていました。ジョッキークラブJC勝ち馬フラットアウトもBCクラシック3着でしたし、ステイサースティがクラシックに出走したところも見たかったですね。

ステイサースティはこれで引退。クールモアの米アシュフォードスタッドで種牡馬入りします。

2012年シガーマイルH.のレース映像。最内枠発走1番がステイサースティ、大外枠発走ゼッケン5番がグルーピードール。


シガーマイルハンディキャップ(Cigar Mile Handicap)
2012年11月24日、アメリカ・アケダクト競馬場、ダート1マイル
3歳以上、G1、5頭、Fast、レース結果(PDF)、総賞金35万ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ステイサースティ
Stay Thirsty
4牡
3.75倍
R.ドミンゲス1分35秒4717戦【5-5-1-6】
G1競走2勝目
2グルーピードール
Groupie Doll
4牝
2.05倍
R.マラージハナ17戦【9-4-2-2】
G1競走3勝
3コイル
Coil
4牡
6.0倍
M.ガルシア213戦【6-2-3-2】
G1競走2勝

2012年12月1日土曜日

グレイトジャーニー産駒トザン Tozan がオーストリア・ローカルG2勝ち

11月4日に行われた中欧オーストリアのローカルG2  Großer Preis der Österreichischen Lotterien(芝1700m、2歳、総賞金2万ユーロ)は、フランス生まれのトザン Tozan が最内から追い上げ、外から差した1番人気マジックアート Magic Art をクビ差退けて勝ちました。

トザンの父はG3シンザン記念を勝ったグレイトジャーニーで、同馬は現役引退後、フランスで種牡馬入り。現3歳が初年度産駒です。

France Galop でかんたんに調べられる範囲では、3歳世代は32頭が240回出走し14勝。2歳世代は17頭が73回出走し4勝という産駒成績です(11月30日時点)。準重賞以上の勝利は無し。なおこの統計にトザンなどは含まれていません。France Galop のサイトだけでももう少し詳しく調べようと思えばできるのですが面倒すぎるので省略します。

スノーフェアリー、薬物規定違反で仏G1ジャンロマネ賞の優勝剥奪

今年8月19日の仏G1ジャンロマネ賞(芝2000m)のレース後の検体から抗炎症剤が検出されたためスノーフェアリーの1着が剥奪されました。2位入線イジートップが繰り上がり優勝です。

スノーフェアリーは昨年末に香港で屈腱炎を発症して休養し、ジャンロマネ賞は昨年のエリザベス女王杯以来となる9ヶ月ぶりの復帰戦でした。

Dunlop sorry after Snow Fairy stripped of Romanet win - Racing Post
Snow Fairy stripped of Group One Prix Jean Romanet win at Deauville in August | Mail Online
BBC Sport - Snow Fairy stripped of Deauville victory after positive drug test

4500ユーロの罰金が課されたエド・ダンロップ調教師「ドーピング検査の結果、ジャンロマネ賞の勝利が失格となり残念です。スノーフェアリーは昨年末に屈腱炎を発症し、その治療のため抗炎症薬が必要でした。しかし知らされていた以上に残留期間が長かったようです。調教師である私に最終的な責任があります。すべての関係者にお詫びします。」

オーナーのレーシングマネージャー「2ヶ月前にフランスギャロップからこの問題を知らされ、調査に協力してきました。」


抗炎症剤は普段は使用することに問題はないですが、何らかの薬物の影響下にある状態でレースを争われることを防ぐため、レース後の検体から体内で自然に作られない化学物質が検出されないこととする規定に引っかかった、というわけで2006年の凱旋門賞でディープインパクトが失格になったのと同じです。

またフランスでは今年5月の仏G1イスパーン賞(芝1850m)で2着に入ったシリュスデゼーグルについてもレース後に抗炎症薬が検出され、のちに失格処分となりました。ちなみにこのときは陣営が投与をしていないと事実を争ったことにより処分が下されるまで5ヶ月かかっています。

2012年11月24日土曜日

ソレミア、レッドカドー、マウントアトス、ジャッカルベリー、スリプトラの血統・成績紹介(2012年ジャパンカップ出走予定)

11月25日に行われるジャパンカップに出走予定の外国馬5頭、ソレミア、レッドカドー、マウントアトス、ジャッカルベリー、スリプトラについて紹介します。

2年連続で凱旋門賞の1,2着馬が出走する豪華なメンバーになりました。

ジャパンカップに出走した外国馬はディープインパクトが勝った2006年以降、26頭が出走し【0-0-1-25】で、3着に入ったのは11頭立てだった2006年のウィジャボード(欧州年度代表馬2回、牡馬相手にG1を2勝)のみ。

キングジョージ、BCターフ勝ち馬コンデュイットは4着、凱旋門賞馬デインドリームも6着で、欧州で一流の成績を残していてもジャパンカップで3着に入ることさえ難しい。2005年にジャパンカップを勝ったアルカセットも仏G1サンクルー大賞(芝2400m)をしっかり勝っていました。

今年の外国馬で過去の好成績馬に匹敵する実績があるのはソレミアだけで、次にジャッカルベリーですが2年前に伊G1を1勝では足りないでしょう。


日本馬がオルフェーヴル、ルーラーシップ、フェノーメノ、エイシンフラッシュ、ジャガーメイル、ジェンティルドンナなど強力だから最近の傾向どおり日本馬中心で良いと思いますが、外国馬を買うとすればやはり凱旋門賞馬ソレミアで、穴狙いならマウントアトスはこの枠この人気&ムーア騎手でちょっと買いたい。


ソレミア Solemia(4牝、JRA公式
12戦【5-3-2-2】
2012年
仏G2コリーダ賞1着(芝2100m、昨年の凱旋門賞2着馬シャレータを負かして優勝)
仏G1凱旋門賞1着(芝2400m、オルフェーヴルを下してG1初勝利)

下の成績表はJRA公式(PDF)から一部加工。クリックで拡大します。
ソレミアの競走成績

牡馬混合レースは年月日に赤の下線を引きました。牡馬混合戦に限ると3位入線2着繰り上がりを含めて4戦2勝2着2回という成績です。これについて血統評論家の田端到氏は
「ソレミアの成績を見ると、もともと牡馬と一緒のレースのほうが強さを発揮するタイプで、これはスタミナの豊富すぎるステイヤー牝馬の特徴。日本で言うとメイショウベルーガなどもサドラー持ちで、このタイプだった。 
 こういう馬は牝馬同士だとレース質が軽すぎてG1を勝てず、ベストパフォーマンスは牡馬との混合戦になることが多い。天皇賞・秋と札幌記念で強い競馬をしたヘヴンリーロマンスも、母父サドラーの牝馬だった。」
指摘されています

昨年の仏G2コンセイユドパリ賞(芝2400m)勝ち馬ヴァダマーはその前走の仏G2ニエル賞2・1/4馬身差3着し、また同年のG1英ダービー4・3/4馬身差7着などなかなかの成績を挙げた中堅クラス。

準重賞4馬身差圧勝後に出走した仏G3デドゥヴィル賞は、 中団内を追走から最後の直線で内から勝ち馬と同じ勢いで伸びましたが残り150mで2位入線馬と内ラチとの間にまともに挟まれて下がり、それでも体勢を立て直してからの残り100mはやはり勝ち馬とほとんど変わらない脚で伸びていました(レース映像、有料)。2位入線馬はのちに仏G1カドラン賞(芝4000m)を勝つ牝馬モリーマローンです。

そして凱旋門賞勝利と。牡馬混合戦でかつレベルが高い競走のほうが力を出しやすいのは確かかも。

血統(5代血統表、英語netkeiba
父ポリグロート Poliglote
母ブルックリンズダンス Brooklyn's Dance
母の父シャーリーハイツ Shirley Heights

サドラーズウェルズ系×シャーリーハイツという欧州大レースでおなじみのニックス。半兄(父サドラーズウェルズだから3/4同血)のプロスペクトパークはG1仏ダービー(芝2400m)の2着馬。

1992年生まれのポリグロートにとってソレミアの凱旋門賞が産駒初の欧州平地G1勝ちとなりました。南米にはすでに複数のG1馬がいました。

母は仏G2クレオパトル賞(芝2500m)勝ち馬。

ソレミアは父父がサドラーズウェルズで、Val de Loir の4×4という血統であり、だから凱旋門賞の予想で△をつけたのですが、この組み合わせを持つ凱旋門賞馬は過去1頭おり、それが99年にやはり不良馬場で勝ったモンジューです(父サドラーズウェルズで、Val de Loir は4代前)。

総評
普通に考えて日本向きの切れはないでしょう。ペリエ騎手も「大一番直前の1週間、毎日のように雨が降った。その時にはチャンスが出てきたかな?って思った。」とインタビューで答えています。ちなみにサドラーズウェルズの全弟フェアリーキングと Val de Loir の組み合わせだと96年のエリシオが該当(Good to Soft、日本だとやや重か重でした)。

そういえばエリシオも凱旋門賞を勝ったその年にペリエ騎手とのコンビでジャパンカップに出走して3着同着しました。あのときのようによどみのない流れを前で競馬すればチャンスはあるかもしれない。ペリエなら逃げたりもしそう。



レッドカドー Red Cadeaux(6セン、JRA公式
31戦【6-8-5-12】
2011年
豪G1メルボルンカップ2着(芝3200m)
2012年
英G1コロネーションカップ2着(芝約12ハロン)
英G2ヨークシャーカップ1着(芝14ハロン)

成績表(JRA公式PDFのキャプチャ。クリックで拡大)
レッドカドーの競走成績


今年11月のメルボルンカップは他にジャパンカップ出走予定のマウントアトスとジャッカルベリーも出走。上がりの速い競馬になり上位10頭中6頭が上がり33秒台を記録し、レッドカドーは24頭立ての18-20番手あたりを追走して33秒78の上がりで8着でした。

残り400m手前で他馬に前に入られるロスがあった点はマウントアトス(5着)も同じ。外を回った2頭に対し、3着ジャッカルベリーは内からうまく進出したので、この3頭がその着順どおりの実力ではないです。

2012年メルボルンカップのレース映像。2分40秒ぐらいから見ればいいとおもいます。勝負服は下の画像を参考。一番左の赤の帽子がレッドカドー、そのすぐ右、紫色っぽい帽子と勝負服がマウントアトス。ジャッカルベリーは内ラチ近くの黄色の帽子・勝負服。



昨年12月のG1香港ヴァーズ(芝2400m)は3着で、6着トレイルブレイザーには先着。トレイルブレイザーは後ろから行き過ぎたことが敗因だと思うし、また2着のサムザップは今年4月のG1クイーンエリザベス2世カップ(芝2000m)でルーラーシップの4馬身差2着に負けています。

血統(5代血統表、英語netkeiba
父カドージェネルー Cadeaux Genereux
母アルティシア Artisia
母の父パントレセレブル Peintre Celebre

父カドージェネルーはヨーロッパの短距離G1馬。産駒は主に短距離で活躍するが、母次第ではレッドカドーのように長い距離で走るものもいる。

母アルティシアは3戦未勝利。

兄弟など近い世代に目立つ活躍馬がいませんが、3代母が愛1000ギニー勝ち馬で英1000ギニー2着。また2代母の半弟が英2000ギニー、英チャンピオンS.などを勝ったハーフドです。

総評
外国馬では2,3番手評価ですがジャパンカップのメンバー相手だと格下でしょう。マウントアトスに対して「この枠ならちょっと買いたい」と思っているのにその隣のレッドカドーを切るのは特に根拠がなく、強いて言えばマウントアトスのムーア騎手のほうが人気薄を持ってきそうだから、というくらい。


マウントアトス Mount Athos (5セン、JRA公式
21戦【7-0-1-13】
2012年
英G3ジェフリーフリアS.1着(芝13ハロン61ヤード、約2670m)
豪G1メルボルンカップ5着(芝3200m)

成績表(JRA公式PDFのキャプチャ。クリックで拡大)
マウントアトスの競走成績


昨年はG3で5頭立て4着し、他に勝てないながらも高額賞金のハンデ戦で好走を続けていました。

今年はクマーニ厩舎に移籍しハンデ戦、準重賞、G3と3連勝。その英G3ジェフリーフリアS.では昨年のG1英セントレジャー1,2着馬を負かしています(レース映像、要登録)。

メルボルンカップは5着。上がり3ハロンは33秒55と出走24頭中で2番目に速いものでした(最速は3着ジャッカルベリーの33秒53)。

メルボルンカップはハンデ戦でマウントアトスは54kg、レッドカドーとジャッカルベリーは55.5kgだから恵まれていたし、また残り400mで受けた不利はレッドカドーより軽く、また道中はレッドカドーより前で競馬したのが先着できた主な理由で、前走だけでレッドカドーより強くなっているとは言えません。

血統(5代血統表、英語netkeiba
父モンジュー Montjeu
母イオ二アンシー Ionian Sea
母の父スリップアンカー Slip Anchor

モンジューは99年の凱旋門賞馬で、同年のジャパンカップは4着。

イオ二アンシーはフランスで準重賞1勝だが、産駒にはマウントアトスのほかにG1英ダービー2着のグレートギャツビー、今年の仏G1パリ大賞勝ち馬インペリアルモナークがいる。マウントアトスはその2頭と3/4同血。

総評
実績はG3を1勝だから外国馬で5番手評価が妥当。しかし今年上昇し始めてからはまだ底を見せていない点が魅力。

ほとんどの出走馬がそうだったとはいえメルボルンカップの上がりは速く、この枠なら前の内ラチ沿いで脚をためた場合に去年のジャガーメイルのような競馬で3着に突っ込んでくる可能性はありそう。

マウントアトスができるならその役はレッドカドーも努められるはずですが、多分この「ちょっと買いたい」気持ちの大部分はメルボルンカップで本命を打ったからなんですよね。24日午前のオッズではジャガーメイル3着付けに比べてマウントアトス3着付けは2-3倍のオッズが付いているので資金に余裕があれば押さえるかもしれない。

アルカセットでジャパンカップを制しているクマーニ調教師の管理馬であるのも怖い。


ジャッカルベリー Jakkalberry(6牡、JRA公式
26戦【10-2-4-10】
2010年
伊G1ミラノ大賞1着(芝2400m)
2012年
G1ドバイシーマクラシック3着(芝2400m)
豪G1メルボルンカップ3着(芝3200m)

成績表(JRA公式PDFのキャプチャ。クリックで拡大)
ジャッカルベリーの競走成績


香港ヴァーズ(芝2400m)は2年連続で出走し5着7着で、2010年は4着ジャガーメイルに先着できず、2011年はトレイルブレイザーに先着できなかった。昨年のヴァーズは先行したのが敗因だと思いますが。

ドバイシーマクラシックは外から追い込んで3着。1着シリュスデゼーグル、2着セントニコラスアビーに3・1/2馬身差なら悪くない。

前走メルボルンカップはマウントアトス、レッドカドーに先着する3着。上がり3ハロンは出走24頭中最速の33秒53。とはいえ、ジャッカルベリーが最終コーナーで内をスムーズに回ったのに対し、マウントアトスらは大外を回っているので単純比較はできず。

ボッティ師は「日本馬はトップクラスなので厳しい戦いだが、2400mへの短縮自体はこなせる。晴れて欲しい」とのこと。

血統英語netkeiba
父ストーミングホーム Storming Home
母Claba di San Jore
母の父バラシア Barathea

父ストーミングホームはミスタープロスペクター2×3という血統だが、G1英チャンピオンS.1着など中距離で活躍。代表産駒にはジャッカルベリーのほか、豪G1ヴィクトリアダービー(芝2500m)を6馬身差圧勝したライオンテイマーがいる。

母は伊1勝馬。産駒にジャッカルベリーのほか、伊G1共和国大統領杯1着、G2伊ダービー(芝2200m)1着のクラッカージャックキング、G1伊ダービー(芝2400m)勝ち馬アウェルマーダクがいます。どちらも父にマキャベリアンがある点はジャッカルベリーと同じで、特にアウェルマーダクはかなり似た血統(血統表)。

母母は日本向けの切れもありそうな血統です。

総評
実績では外国馬2,3番手でレッドカドーとほぼ同格も日本のトップとは大きな差がある。

自身も含め兄弟にジャパンカップと相性が良いイタリアG1好走馬が複数いる点は良いが、香港などの実績を考えるといまさらジャパンカップで買えるかは疑問。内枠ならメルボルンカップの再現を狙えたかもしれないが11番枠で、より内に入ったマウントアトスやレッドカドーのほうが有利なような。


スリプトラ Sri Putra(6牡、JRA公式
29戦【7-4-2-16】
2009年
仏G2ギョームドルナード賞1着(芝2000m)
2011年
英G1プリンスオブウェールズS.3着(芝10ハロン)
英G1エクリプスS.3着(芝10ハロン)
2012年
英G2ヨークS.1着(芝約10.5ハロン)

成績表(JRA公式PDFのキャプチャ。クリックで拡大)
スリプトラの競走成績


2011年は英G1で2戦連続3着したがどちらも6馬身離されて完敗。今年は英G2ヨークS.を勝って2年半ぶりに重賞を勝ち、英G1プリンスオブウェールズS.はソーユーシンクの4馬身差。しかし他のレースが全然駄目で。

2400mは2010年に2戦したのみ。英G3で2着、トルコG2で2着。英G3グロリアスS.の勝ち馬レッドウッドは加G1ノーザンダンサーS.1着、香港ヴァーズ2着、ドバイシーマクラシック2着と芝12ハロンで活躍した馬ですが。

血統英語netkeiba
父オアシスドリーム Oasis Dream
母 ウェンディリナ Wendylina
母の父インザウイングス In the Wings

オアシスドリームは現役時代は短距離G1馬で、種牡馬としてもマイル以下を中心に一流馬を多数輩出し、中距離でも英仏米でG1を5勝したミッデイなどがいる。

母は未出走馬。母の父インザウイングスは1996年のジャパンカップ勝ち馬シングスピールの父。

総評
実績はマウントアトスを上回るが、ここまで一流馬とは壁を感じる結果しか残しておらず、ジャパンカップで好走出来るとは思えない。

2012年11月22日木曜日

香港競馬も「江南スタイル」

11月21日と28日は香港ハッピーヴァレー競馬場で"Asian Pop in the Valley"なるイベントが開催される(された)とのことで、詳しくは次のURLをどうぞ。
http://happywednesday.hkjc.com/en/events/asian-pop/index.asp#tab_overview

アジアのポップスターを招いた音楽イベントと、アジアンフーズ(日本の酒、韓国ワインも)のイベントを開催すると。

そのCM動画。


(日本を除く)世界中で大ヒットしているという、韓国の歌手PSY(サイ)が歌う「江南スタイル」ですね。ターフィー君みたいなのが、ステージで「江南スタイル」の馬ダンスを踊るイベントもあるそうです(Horse Riding Dance だから乗馬ダンスのほうが正確)。

2012年11月20日火曜日

オリヴァー騎手10ヶ月の騎乗停止、と報道の補足

オーストラリアのダミアン・オリヴァー騎手(今季の獲得賞金第4位)が自身が騎乗したレースで他の出走馬に賭けていた件について日本でも報じられましたが、11月20日に10ヶ月の騎乗停止処分が発表されました。

騎手免許停止が8ヶ月、騎乗停止が2ヶ月です。

追記:「8ヶ月の Disqualified」は「調教にも参加出来ないですから、馬乗りがこれだけの期間馬に乗れないとなるのは当然痛恨の事態となりますよね。 」とのこと。追記ここまで


また、日本で11月7日ごろに行われた報道についてすこし補足しておきます。
オーストラリアの名騎手、ダミアン・オリヴァー(40)に不正疑惑が浮上した。シドニー・モーニング・ヘラルド紙が6日付で報じた。同紙の電子版によると、同騎手は自身が騎乗した10年の国内レースで他の馬に1万オーストラリアドル(約83万5000円)を賭けていたことをレースの運営当局に認めたという。

 オリヴァーは、近い関係者に9~12カ月の処分になるとの見込みを伝えているが、処分を受ける前に引退する考えも示唆しているという。なお、渦中の同騎手は6日のメルボルンCで有力馬のアメリケインに騎乗したが、11着に敗れた。(以下略)
オリヴァー不正疑惑 自身騎乗レースで他馬の馬券購入 ― スポニチ

ほかに「豪オリヴァー騎手に不正疑惑、波紋広がる - nikkansports.com」「豪の名手オリヴァー、自身のレースで他馬に賭ける - 予想王TV@SANSPO.COM」なども伝えています。


問題のレースは 2010年10月1日のムーニーヴァレー競馬場・第6競走で、オリヴァー騎手は単勝3.75倍の2番人気ヨーロッパポイントに騎乗していたところ、単勝2.25倍の1番人気ミスオクトパシー Miss Octopussy の単勝馬券に賭けていたというものです。ミスオクトパシーは1着し、ヨーロッパポイントは6着に敗れました(もちろん南ア年度代表馬ヨーロッパポイントとは別の馬です)。


スポニチの記事は、11月6日付のシドニー・モーニング・ヘラルド紙が報じたことで不正疑惑が明らかになったように読めますが、実際には現地メディアグループ Fairfax の各紙(初出は同グループで豪紙エイジの日曜版 The Sunday Age っぽい)が10月14日に報じたのが最初のはずです。

オリヴァー騎手は結局11月10日まで騎乗していました。報道からそれまでに豪G1ヴィクトリアダービーや豪G1エミレーツS.を勝っていて、処分を下すまでが遅すぎたのではないかという論調もあります。

2012年11月18日日曜日

G2香港ジョッキークラブスプリント、ティーハーフ半兄ラッキーナインが重賞5勝目

11月18日に行われた国際G2香港ジョッキークラブスプリント(芝1200m)は、6,7番手追走の1番人気ラッキーナインが軽く仕掛けられただけで残り200mまでに先頭に立つと、最後は外から追い込んだタイムアフタータイムに頭差まで迫られましたが、ローカル重賞含め重賞5勝目を挙げました。斤量差もあったから完勝です。

昨年3着のアドミレーションが今年も3着。シンガポールのスーパーイージーは6着とまあ健闘。昨年の勝ち馬で、今年英G1キングズスタンドS.(芝5ハロン)を勝ち、スプリンターズステークスは10着に敗れたリトルブリッジは9着。先行して大きいところで活躍してきたのに日本戦と今回はいくらか意識的に押さえているように見える(そして大敗している)のはなんででしょうね。


父ドバウィ、母ビールジャント、母の父グリーンデザートという血統のアイルランド産馬。本日11月18日の京都第6レース・2歳500万下を勝ったティーハーフと11月3日の京洛ステークスを勝ったサドンストームの半兄です。

昨年の香港スプリント勝ち馬で、また昨年今年とスプリンターズステークスに2年連続で来日し2年とも5着。ほかにG1ドバイゴールデンシャヒーンでも蹄にトラブルがありながら3着とスプリントでは安定感があります。

ファウンズ調教師は「日本からの帰国後は疲労も大きかったですが、昨年よりは悪くなかったです。香港スプリントが楽しみです」と述べています

日本からはカレンチャンとロードカナロアが遠征予定でスプリンターズステークスの再戦。また近5走で豪G1を3勝2着1回のシーサイレンなども出走予定でやはりレベルの高い1戦になりそう。

2012年G2香港ジョッキークラブスプリントのレース映像。9番枠発走の赤の帽子がラッキーナイン。


香港ジョッキークラブスプリント(THE JOCKEY CLUB SPRINT)
2012年11月18日、香港・シャティン競馬場、芝1200m
3歳以上、G2、14頭、Good、レース結果、総賞金300万香港ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ラッキーナイン
Lucky Nine
5セン
3.8倍
B.プレブル1分08秒8328戦【10-7-5-6】
G1香港スプリント1着
2タイムアフタータイム
Time After Time
5セン
5.65倍
D.ホワイトアタマ22戦【6-4-5-7】
重賞初出走
3アドミレーション
Admiration
5牡
17.65倍
N.カラン124戦【7-1-6-10】
G1香港スプリント7着

G2香港ジョッキークラブマイル、安田記念14着のグロリアスデイズが重賞初勝利

11月18日に行われた国際G2香港ジョッキークラブマイル(芝1600m)は、前走ローカルG2シャティントロフィーの1,2着馬で抜けた人気の2頭、1番人気アンビシャスドラゴンが中団外、2番人気グロリアスデイズがその内を並んで追走し、グロリアスデイズが馬群の真ん中から抜け出して優勝、アンビシャスドラゴンが大外からじわじわ伸びて1・1/2馬身差の2着に入りました。アンビシャスドラゴンは2kg重い斤量だったのでその分ですかね(前走はそれでも勝ちましたが)。

5月のG1チャンピオンズマイル勝ち馬エクステンションが3番人気5着。


グロリアスデイズは父ユソネット、母サンセンチュリー、母の父センテインという血統のオーストラリア産馬。香港ローカル重賞で2戦連続僅差2着、5月の国際G1香港チャンピオンズマイルでも1/2馬身差2着したあと安田記念に出走しましたが14着に終わりました。その安田記念を除けば香港で9戦5勝2着4回とパーフェクト連対継続中。

日本からは安田記念、マイルチャンピオンシップどちらも2着のグランプリボスは香港マイル参戦がほぼ確実。マイルチャンピオンシップを勝ったサダムパテックも出走を検討しています

2012年G2香港ジョッキークラブマイルのレース映像。1番枠がグロリアスデイズ、3番枠アンビシャスドラゴン。


香港ジョッキークラブマイル(The Jockey Club Mile)
2012年11月18日、香港・シャティン競馬場、芝1600m
3歳以上、G2、10頭、レース結果、総賞金300万香港ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1グロリアスデイズ
Glorious Days
5セン
2.85倍
D.ホワイト1分34秒1411戦【6-4-0-1】
重賞初勝利
2アンビシャスドラゴン
Ambitious Dragon
6セン
1.8倍
Z.パートン1・1/222戦【11-5-0-6】
ローカルG1を4勝
昨年の香港カップ4着
3ピュアチャンピオン
Pure Champion
5牡
21.1倍
M.チャドウィック1/228戦【5-5-1-17】
英G1デューハーストS.4着
香港移籍前の成績含む

G2香港ジョッキークラブカップ、カリフォルニアメモリーが重賞4勝目

11月18日に行われたG2香港ジョッキークラブカップ(芝2000m)は、昨年4着の2番人気カリフォルニアメモリーが最後方追走から最後の直線で馬場の真ん中から鋭く伸び、先に先頭に立ったザイダンをゴール直線で差しきって優勝しました。

内から伸びたイリアンが短頭差2着。前走G1シンガポール航空国際カップ(芝2000m)2着のザイダンがさらにクビ差の3着。重賞初出走で1番人気のパッキングウィズは道中カリフォルニアメモリーの半馬身から1馬身前の外側を追走し、最終コーナーで大外を回ってザイダンからさらに半馬身差の4着でした。


カリフォルニアメモリーは父ハイエストオナー、母カルピタ、母の父スピニングワールドという血統のアメリカ産馬。兄弟に活躍馬はなく、母、祖母もそれぞれ1勝したのみですが、祖母はヘクタープロテクターなどの叔母だから良血といえば良血。

昨年はこのレース4着のあと、G1香港カップ(芝2000m)でG1初勝利。4月のG1クイーンエリザベス2世カップ(芝2000m)でルーラーシップの5着しましたが、後方一気の脚質で勝ちきれず今年はまだ未勝利でした。

A.クルーズ調教師はレース後、今回は比較的ペースが流れてくれたので届いたと述べています。昨年の香港カップはドスローを内枠を利して前のポジションを確保しつつ脚をためる展開がはまったので実力はありますが、2連覇もそう容易ではないでしょうが。

一昨年、昨年と香港カップ2年連続2着のイリアンは3度目の正直なるか。

2012年G2香港ジョッキークラブカップのレース映像。芦毛がカリフォルニアメモリー。


香港ジョッキークラブカップ(The Longines Jockey Club Cup)
2012年11月18日、香港・シャティン競馬場、芝2000m
3歳以上、G2、12頭、Good、レース結果、総賞金300万香港ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1カリフォルニアメモリー
California Memory
6セン
4.2倍
M.チャドウィック
58kg
2分01秒5128戦【10-4-5-9】
国際重賞2勝目
2イリアン
Irian
6セン
9.2倍
G.モッセ
56kg
短アタマ29戦【5-4-4-16】
一昨年1着、昨年3着
3ザイダン
Zaidan
4セン
9.75倍
O.ドゥルーズ
56kg
クビ20戦【5-2-2-11】
G1QE2世カップ4着
香港移籍前の成績含む

新G1ニュージーランド1000ギニー、ロールアウトザカーペットが逃げ切り重賞初勝利

11月17日に行われた新G1ニュージーランド2000ギニー(芝1600m、3歳牝馬)は、逃げた1番人気ロールアウトザカーペットに2番手追走のウォーターフォードが最後の直線で並びかけいったんはわずかに交わしたようにも見えましたが、ロールアウトザカーペットが競り合いをハナ差制して重賞初勝利を挙げました。

ウォーターフォードが9番人気2着。3番手追走した2番人気フィックスが3着に入り、今回含め3走連続でロールアウトザカーペットから約1馬身敗れています。ちなみに1着プレシス騎手と2着イネス騎手は先週のNZ2000ギニーでもそれぞれ頭差2着と1着で接戦を演じていました。1番人気馬が勝ち、人気薄が2着というのも同じ。


ロールアウトザカーペットは父ホーリーローマンエンペラー、母アウトオブエジプト(未勝利。加G3馬の全妹)、母の父レッドランサムという血統のオーストラリア産馬。ホームカミングクイーンがG1英1000ギニーを(これも逃げて)勝っており、ホーリーローマンエンペラー産駒の1000ギニー勝ちは今年2頭目。ホームカミングクイーンはリボーの4×6×5、ロールアウトザカーペットはヒスマジェスティの4×3。

今年3月の新G1ダイヤモンドS.(芝1200m)は逃げて1位入線も2着降着。また前走の新G3ジェイムズ&アニーサーテンメモリアルS.(芝1400m)は次走NZ2000ギニーを勝つセイクリッドフォールズに半馬身差の2着していました。重賞初勝利でも順当勝ちです。

2012年ニュージーランド1000ギニーのレース映像(要登録)。

ニュージーランド1000ギニー(N.Z.Bloodstock 40th 1000 Guineas)
2012年11月17日、ニュージーランド・リッカートンパーク競馬場、芝1600m
3歳牝馬、G1、18頭、Good、レース結果、総賞金30万NZドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ロールアウトザカーペット
Rollout The Carpet
3牝
-
M.プレシス
56.5kg
1分37秒909戦【3-4-0-2】
重賞初勝利
2ウォーターフォード
Waterford
3牝
-
L.イネス
56.5kg
ハナ6戦【1-2-2-1】
2走前にG3で3着
3フィックス
Fix
3牝
-
V.コルガン
56.5kg
17戦【3-0-2-2】
前走G3で3着

ゼンノロブロイ産駒ゼニスタが新G3タウランガS.で強豪を下し重賞初勝利

11月17日の新G3タウランガS.(芝1600m)は、5番手追走したゼンノロブロイ産駒ゼニスタが残り700mあたりから徐々に進出し最終コーナーで外を回って2番手に押し上げると、最後の直線では内を突いた1番人気ヴェイロンなどに一度は突き放されましたが、ゴール直前で盛り返しハナ差交わして重賞初勝利を挙げました。

1400mと1600mで新G1を4勝(内3勝は2012年)しているヴェイロンは2馬身ほど出遅れても2着確保。昨年のこのレース勝ち馬レディシャパラルが3着。今年9月の新G1ウィンザーパークプレート(芝1600m)など1200m-1600mで新豪G1を10勝しているムファサが2番人気4着でした。


ゼニスタは父ゼンノロブロイ、母ザルニツア(1勝)、母の父マルーフという血統のニュージーランド産馬。2011年のG1ニュージーランドオークス1/2馬身差2着馬で、また2走前に新G1スプリングクラシック(芝2040m)で5馬身差7着、前走の新G3ジュエリーH.(芝1600m)は半馬身差の2着していました。

次走は12月8日の新G1キャプテンクックS.(芝1600m)になりそうだと。昨年はムファサが勝ったレースです。

2012年タウランガS.のレース映像(要登録)。

タウランガステークス(Stella Artois Tauranga Stakes)
2012年11月17日、ニュージーランド・競馬場、芝1600m
3歳以上、G3、8頭、Dead、レース結果、総賞金7万ニュージーランドドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ゼニスタ
Zennista
5牝
-
A.コールダー
57.0kg
1分37秒2326戦【6-7-2-11】
G1 NZオークス2着、G3で2着2回
2ヴェイロン
Veyron
7セン
-
R.ノーヴァル
59.0kg
ハナ23戦【13-5-1-4】
新G1を4勝
3レディシャパラル
Lady Chaparral
6牝
-
D.ジョンソン
57.0kg
1・1/443戦【4-4-6-29】
重賞1勝(昨年のこのレース)

2012年11月17日土曜日

キングストレイル、準重賞で4馬身差5着

11月16日のアイルランド準重賞(AW約2150m)に出走したキングストレイルは1着から4馬身差の5着(8頭立て)でした。直線入り口では前が詰まりましたが、ゴール前で1頭を差し返すなどして最後までしっかり走っており、前走6月20日、30頭立て29着大敗の影響はもうなさそうです。

3/4馬身差2着の Muck 'N' Brass とさらに3/4馬身差3着の Banna Boirche は10月の愛G3ダイヤモンドS.(ここと同条件)でそれぞれ約8馬身差11着、4馬身差4着(同2着馬は回避)。またBanna Boirche は前走シャドウゲイトから4・1/2馬身差の3着していました。

レース結果レース映像(要登録)

米セカンドクロップリーディング20位までに日本産馬が3頭

米BloodHorse 集計のセカンドクロップサイヤーの20位までに3頭の日本産馬が名を連ねています。このリストは賞金の高い日本と香港は含まれません(入れたら日本供用種牡馬だらけになりますからね)。

Second-Crop Sire List | Thoroughbred Breeding | BloodHorse.com

2012年11月16日時点
順位馬名(父)'12種付け料Rnrs-Wnrs-SWrs-SWns賞金(ドル)
1位
(参考)
Hard Spun
(Danzig)
4万0000ドル162-80-12-155,540,005
4位
(参考)
Street Sense
(Street Cry)
4万0000ドル118-60-4-83,481,419
12位ユートピア
(フォーティナイナー)
2500ドル77-34-3-51,753,126
16位サイレントネーム
(サンデーサイレンス)
5000ドル59-26-2-21,577,490
18位ハットトリック
(サンデーサイレンス)
1万5000ドル61-27-3-51,451,561
Rnrs-Wnrs-SWrs-SWns=出走頭数、勝馬頭数、ステークス勝馬頭数、ステークス勝利数

まあユートピアとサイレントネームはニューヨーク州繋養の種牡馬で、同州産馬限定競走で稼ぎまくっているという事情もありますが。この2頭は同州セカンドクロップリーディングではぶっちぎりのワンツー。同州総合リーディングではそれぞれ5位と7位で、2頭を除く15位までの種牡馬はすでに3世代以上の産駒がいます。

ハットトリックは産駒のキングデヴィッドが10月6日の米G1ジャマイカH.(芝9ハロン、3歳)を勝って3頭の重賞勝ち馬となりました。同馬は17日(日本時間18日)の米G3コモンウェルスターフS.(芝8.5ハロン、3歳)に出走予定。

Equibase.com | Race Entries


ちなみにセカンドクロップ4位のストリートセンスは2013年は日本で供用される予定です

G1ニュージーランド2000ギニー、セイクリッドフォールズが6戦無敗でクラシック制覇

11月10日に行われた新G1ニュージーランド2000ギニー(芝1600m、3歳)は、単勝1.6倍のセイクリッドフォールズが後方3番手追走から最後の直線で外に持ち出されると、最後方追走していた唯一の牝馬で8番人気のオアシスローズにさらに外から並びかけられましたがゴールまで抜かせず頭差先着して、デビューから6戦6勝、重賞3連勝でG1初勝利を挙げました。

2歳G1繰り上がり優勝のウォーホースが3番手追走から粘り、さらにクビ差の3着。2番手追走2番人気ネオは9着でした。


セイクリッドフォールズは父オライリー、母イグアスズガール、母の父リダウツチョイスという血統。2011年に16万NZドルで落札。NZリーディングサイアーのオライリー初の2000ギニー勝ち馬となりました。ちなみに1000ギニー勝ち馬は2頭おり、また今年3月のNZダービー勝ち馬サイレントアチーバーも輩出しています。

秋(日本の春)は3月30日の豪G1ローズヒルギニー(芝2000m)なども目標にしたいとのこと。また2着オアシスローズは17日のG1 NZ1000ギニーには出走せず、休養してから4月20日の豪G1オーストラリアンオークス(芝2400m)に向かうと。

2012年ニュージーランド2000ギニーのレース映像(要登録)。

ニュージーランド2000ギニー(Sothys 40th N Z 2000 Guineas)
2012年11月10日、ニュージーランド・リッカートンパーク競馬場、芝1600m
3歳、G1、13頭、Good、レース結果、総賞金40万NZドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1セイクリッドフォールズ
Sacred Falls
3牡
1.6倍
L.イネス
56.5kg
1分34秒956戦【6-0-0-0】
重賞3連勝
2オアシスローズ
Oasis Rose
3牝
32倍
M.プレシス
54.5kg
アタマ5戦【1-3-0-1】
準重賞2着、G3で5着
3ウォーホース
Warhorse
3牡
13.2倍
M.キャメロン
56.5kg
クビ10戦【3-1-3-3】
新G1ダイヤモンドS.1着

2012年11月15日木曜日

豪G1クラウンオークス、デヒア産駒ディアデミがG1初勝利

11月8日に行われた豪G1クラウンオークス(芝2500m、3歳牝馬)は、11月3日の豪G2ウェイクフルS.(芝2000m)4着だったディアデミが最終コーナーで外から手ごたえ良く進出すると同レース勝ち馬のザイデコに1・1/4馬身差をつけて優勝し、重賞2勝目、G1初勝利で挙げました。

豪1000ギニー勝ち馬コマンディングジュエルは未出走。前走準重賞2着のサマーブリスが3番人気3着。その準重賞勝ち馬アルゾラが4番人気5着。昨年の豪G1サウスオーストラリアンダービー勝ち馬ザビーリオネアの全妹ゴンドコロ  Gondokoro (母の父カーネギー)が7着でした。


ディアデミは父デヒア、母シャーリー(未出走)、母の父ザビールという血統。祖母は豪G1ゴールデンスリッパー勝ち馬。2着ザイデコは父がザビールです。しかし母の父ザビールの優勝は過去10年で2頭目で調べてみると意外と少ない。

またデヒア産駒の豪G1勝ちは4月のシュウェップスオークス(芝2000m)勝ち馬インヴェスト、6月のウィンターS.(芝1400m)勝ち馬ペアタートに続き3頭目。

9月に豪G2フューリアスS.(芝1400m)を勝ったほか、4月の豪G1シャンペンS.(芝1600m)2着。また10月のG1豪1000ギニーも2着し同3着ザイデコに先着していました。前々走の1000ギニーでは最後の直線で前の馬と内ラチに挟まれる不利、前走のウェイクフルS.も直線で内をついて進路がないシーンがあり(レース映像)、スムーズな競馬が出来ませんでした。キャシディ騎手は「前走と、特に前々走は運がなかったですが、調教師とオーナーに今度は結果を出すと約束していました」と述べています。


ちなみに昨年の勝ち馬モシーン(G1競走4勝し引退。日本に輸入され来春ディープインパクトと交配予定)も中4日でこのレースを勝っていました。

2012年クラウンオークスのレース映像。ゲート左から4頭目、青の帽子、青と白の勝負服、白いメンコ装着馬がディアデミ。

クラウンオークス(Crown Oaks)
2012年11月8日、オーストラリア・フレミントン競馬場、芝2500m
3歳牝馬、G1、15頭、Good、レース結果、総賞金100万豪ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ディアデミ
Dear Demi
3牝
5倍
J.カシディ
55.5kg
2分35秒8815戦【4-3-3-5】
重賞2勝目
2ザイデコ
Zydeco
3牝
2.38倍
K.マケヴォイ
55.5kg
1・1/46戦【2-1-1-2】
前走重賞初勝利
3サマーブリス
Summerbliss
3牝
9倍
C.ウィリアムズ
55.5kg
1・3/43戦【1-1-1-0】
重賞初出走