2012年12月2日日曜日

米G3ネイティヴダンサーS.、ゲームオンデュードが怒りのG3出走で重賞8勝目

12月1日に行われた米G3ネイティヴダンサーS.(AW9ハロン、3歳以上)は、単勝1.3倍の1番人気ゲームオンデュードが逃げ、最後の直線入り口でBCクラシック5着のノニオスに並びかけられましたが残り1ハロンでもう一度突き放し1・1/4馬身差をつけて完勝、重賞8勝目を挙げました。10月の米G1オーサムアゲインS.(ダート9ハロン)と同じ1,2着で決着しました。クラシック6着のリチャーズキッドは4着。

昨年の勝ち馬で、米G2カリフォルニアンS.(AW9ハロン)と米G1ハリウッドゴールドカップ(AW10ハロン)はゲームオンデュードからそれぞれ7馬身差2着と8馬身差3着だったケトルコーンが今回は5・1/2馬身差の3着でした。


ゲームオンデュードは父オーサムアゲイン、母ワールドリープレジャー、母の父デヴィルヒスデューという血統。ワールドリープレジャーは社台グループが輸入し、白老ファームにいます。

ゲームオンデュードにはオーサムアゲインS.の前までC.サザーランド騎手が騎乗していましたが、バファート調教師が「BCクラシックに万全の体制で向かいたい」と述べて同厩舎主戦のベハラーノ騎手に乗り替わり。

しかし、G1競走3勝含む5戦無敗だったサンタアニタ競馬場で行われた前走の米G1 BCクラシックは1番人気で7着。スタートが悪かったこともありましたが、いつもより後ろの中団からの競馬で、バファート調教師は「消極的だった。ワンペースでしか行けない馬なんだから逃げるか、逃げ馬に並びかけるくらいの位置取りをするべきだった」とベハラーノ騎手の騎乗を批判していました。

そしてこの時期にまさかのG3出走で、バファート師は不完全燃焼のクラシックを今季最終戦にするつもりにはならなかったようですね。またマイク・スミス騎手が初騎乗。昨年のBCクラシックでゲームオンデュードを2着に負かしたのがスミス騎手騎乗のドロッセルマイヤーだったことは皮肉です。スミス騎手は第1コーナー入り口で外から被せてきたノニオスを弾き飛ばして先頭を確保し逃げ切りました。

バファート調教師は「積極性が大事で思い切ったことをしないといけないこともある。唯一の相手だと思っていたノニオスのペドロザ騎手はデュードに対し位置取りでも精神面でも前に出ようとしていました。50メートルをすぎたあたりでエンジンがかかりデュードはブレーキの無いバスのようでした」「1年を通して良い競馬をできたのにブリーダーズカップだけ悪いレースになって残念です」 とコメントしています(実際にはドバイワールドカップも12着大敗でしたが)。

セン馬で、特に引退も伝えられていないので来年も現役でしょう。

2012年ネイティヴダンサーS.のレース映像。最内1番枠、青の帽子・勝負服がゲームオンデュード。


ネイティヴダンサーステークス(Native Diver Stakes)
2012年12月1日、アメリカ・ハリウッドパーク競馬場、AW9ハロン
3歳以上、G3、5頭、Fast、レース結果(PDF)、総賞金25万ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ゲームオンデュード
Game On Dude
5セン
1.3倍
M.スミス
56.2kg
1分52秒2722戦【10-5-1-6】
G1競走4勝
2ノニオス
Nonios
3牡
6.7倍
M.ペドロザ
54kg
1・1/410戦【3-4-1-2】
米G1ハスケル招待H.2着
3ケトルコーン
Kettle Corn
5牡
10.9倍
G.ゴメス
54kg
4・1/420戦【7-3-5-】
昨年の勝ち馬

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