2012年12月1日土曜日

スノーフェアリー、薬物規定違反で仏G1ジャンロマネ賞の優勝剥奪

今年8月19日の仏G1ジャンロマネ賞(芝2000m)のレース後の検体から抗炎症剤が検出されたためスノーフェアリーの1着が剥奪されました。2位入線イジートップが繰り上がり優勝です。

スノーフェアリーは昨年末に香港で屈腱炎を発症して休養し、ジャンロマネ賞は昨年のエリザベス女王杯以来となる9ヶ月ぶりの復帰戦でした。

Dunlop sorry after Snow Fairy stripped of Romanet win - Racing Post
Snow Fairy stripped of Group One Prix Jean Romanet win at Deauville in August | Mail Online
BBC Sport - Snow Fairy stripped of Deauville victory after positive drug test

4500ユーロの罰金が課されたエド・ダンロップ調教師「ドーピング検査の結果、ジャンロマネ賞の勝利が失格となり残念です。スノーフェアリーは昨年末に屈腱炎を発症し、その治療のため抗炎症薬が必要でした。しかし知らされていた以上に残留期間が長かったようです。調教師である私に最終的な責任があります。すべての関係者にお詫びします。」

オーナーのレーシングマネージャー「2ヶ月前にフランスギャロップからこの問題を知らされ、調査に協力してきました。」


抗炎症剤は普段は使用することに問題はないですが、何らかの薬物の影響下にある状態でレースを争われることを防ぐため、レース後の検体から体内で自然に作られない化学物質が検出されないこととする規定に引っかかった、というわけで2006年の凱旋門賞でディープインパクトが失格になったのと同じです。

またフランスでは今年5月の仏G1イスパーン賞(芝1850m)で2着に入ったシリュスデゼーグルについてもレース後に抗炎症薬が検出され、のちに失格処分となりました。ちなみにこのときは陣営が投与をしていないと事実を争ったことにより処分が下されるまで5ヶ月かかっています。

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