2011年2月24日木曜日

レイチェルアレクサンドラの初年度交配相手はカーリン、ゼニヤッタはバーナーディニと

09年米年度代表馬レイチェルアレクサンドラ Rachel Alexandra の初年度交配相手がカーリン Curlin に決まり、現地時間2月21日に種付けされました。どちらも現役時代はキャリア途中からジェス・ジャクスン氏にトレードされ活躍しており、カーリンも07,08年の米年度代表馬に選ばれています。

カーリン×レイチェルアレクサンドラの架空血統表
CurlinSmart StrikeMr.ProspectorRaise a Native
Gold Digger
Classy 'n SmartSmarten
No Class
Sherriff's DeputyDeputy MinisterVice Regent
Mint Copy
BarbarikaBates Motel
War Exchange
Racehl AlexandraMedaglia d'OroEl PradoSaddler's Wells
Lady Capulet
Cappucino BayBailjumper
Dubbed in
Lotta KimRoar*フォーティナイナー
Wild Applause
Kims BluesCure the Blues
Early Decision

ノーザンダンサーの5×5×5、ミスタープロスペクターの3×5、サーゲイロードの5×5×6がある。



また2010年の年度代表馬に輝いたゼニヤッタ Zenyatta は、初年度交配相手にバーナーディニ Bernardiniが選ばれ、現地時間2月23日に種付けされました。父エーピーインディのバーナーディニは初年度産駒がデビューした2010年に2頭の2歳G1勝ち馬を出し、種牡馬として上々のスタートを見せています。

バーナーディニ×ゼニヤッタの架空血統表
BernardiniA.P. IndySeattle SlewBold Reasoning
My Charmer
Weekend SurpriseSecretariat
Lassie Dear
Cara RafaelaQuiet AmericanFappiano
Demure
Oil FableSpectacular Bid
Northern Fable
ZenyattaStreet CryMachiavellianMr. Prospector
Coup de Folie
Helen StreetTroy
Waterway
VertigineuxKris S.Roberto
Sharp Queen
For the FlagForli
In the Offing

ミスタープロスペクターの5×4 などがある。

2011年2月16日水曜日

ドンH.はジャイアントオーク Giant Oak が優勝

現地時間2月5日に行われた米G1ドンハンディキャップは、前走G1クラークH.で繰り上がり1着していたジャイアントオーク / Giant Oak が優勝しました。

米ダート中距離路線はゼニヤッタやブレイムら強豪馬のほとんどが昨年末までに引退してしまい、すこし寂しい現状だと思っていたのですが、(片方は繰り上がりとはいえ)G1競走2連勝馬が新しく出てきたのでこのまま主役になれるか注目です。


ジャイアントオークは09年春にイリノイダービー(G2)2着、アーリントンクラシックS.(リステッド、芝8.5ハロン)優勝の後はG2、G3中心に芝・ダート・オールウェザー問わずいろいろなレースに出走するも勝ち鞍がなく、昨年のスティーヴンフォスターH.(G1)でのちのBCクラシック勝ち馬ブレイムの4着に入るなど、ときどき好走をしてるぐらいでした。

このように1年以上のあいだ低迷したあと、2010年9月10月とG3戦G2戦で連続2着しており、その次走で長距離のBCマラソン4着をはさんで G1競走2連勝なので、この辺から父ジャイアンツコーズウェイらしい成長力が出てきたのかもしれません。


2010年11月のクラークハンデ(G1)では、ノーザンダンサーS.(G3)勝ち馬で、クレーミング戦および Greenbrier Fayette Stakes(G2、ビデオ、3馬身差の楽勝)を2連勝中だったサクセスフルダン / Successful Danに頭差だけ粘られましたが、サクセスフルダンはスタート直後および最後の直線走路で 3位入線馬の進路を妨害しており、3着に降着となり(どちらが降格理由になったのかは調べていません)、ジャイアントオークが繰り上がり1着になりました。

クラークハンディキャップ Clark Handicap レース映像


サクセスフルダンも他馬に迷惑をかけていましたが、7馬身差、3馬身差の連勝通りの強さを見せた競馬で、これに迫ったジャイアントオークのレースぶりも光りました。



約2ヶ月ぶりのレースとなったドンハンディキャップはなかなかの好メンバーがそろいました。昨年のベルモントステークス2着、トラヴァースS.2着、ジョッキークラブGC3着、BCクラシック3着など主要G1路線で好走し続けたフライダウン Fly Down、G2ペンシルヴァニアダービー優勝、BCダートマイルカップ(G1)2着のモーニングライン Morning Line、フロリダダービー(G1)3着のルール Rule、09年ウッドメモリアルS.(G1)優勝のあと1年以上休養し、復帰後はG2、G3 と連続3着していたアイウォントリベンジ I Want Revenge などで、ジャイアントオークは5番人気でした。

ドンハンディキャップ Donn Handicap レース映像


見てもらえば分かりますが、ジャイアントオークは最後の直線で鋭い末脚を繰り出し最後は2馬身差をつけて勝ちました。2着から5着までは、モーニングライン、ルール、アイウォントリベンジ、フライダウンの順でした。

とにかくジャイアントオークは昨年までの低迷がうそのような現在の充実が目立ちます。次走はドバイワールドカップ出走も選択肢の一つであると関係者がレース後に語っています。この2戦だけを見る限りではドバイに出走予定のブエナビスタがそれほど苦労する相手だとは思えませんが、しかし、ドンハンデは楽勝だったので油断も出来ません。

参考:
ジャイアントオーク成績(一部)

母ザルカヴァ×父シーザスターズの仔が産まれた。ウオッカは4月19日に出産予定

08年の凱旋門賞馬ザルカヴァ(牝)と09年凱旋門賞馬シーザスターズの仔が 2月11日フランスで誕生しました。牡馬だということです。

父母とも凱旋門賞優勝馬の牡馬が仏で誕生 - 日刊スポーツ

ザルカヴァは08年の凱旋門賞のほかにフランス牝馬G1競走を4勝し、通算7戦7勝。4戦目のプール・デッセ・デ・プーリッシュ(仏1000ギニー、芝1600m)では、のちにブリーダーズカップ・マイルを3連覇するゴルディコヴァを2着に退けているなど、距離を問わず活躍した名牝です。

凱旋門賞の勝利は
3歳牝馬としては1982年のアキイダ以来26年ぶり、牝馬としては1993年のアーバンシー以来15年ぶり、そしてサガミックス以来10年ぶりに無敗のまま凱旋門賞を制した。
ザルカヴァ - Wikipedia
というもので、世界的に牝馬が強いといわれる現在の欧州での代表的な例です。


一方、父シーザスターズは、09年に英2000ギニー、英ダービー、凱旋門賞など欧州G1競走を6勝、通算9戦8勝の名馬。その母アーバンシーも凱旋門賞馬で、兄ガリレオ(01年英愛ダービー両制覇など)は08年に英愛リーディングサイアーになっているなど超良血でもあり、シーザスターズは種牡馬としても大きく期待されている。


血統表シーザースターズザルカヴァ(どちらも英語)
目立つインブリードとしては、ミスタープロスペクター4×4 があります。



ちなみに、引退後に欧州へ渡って繁殖生活をおくっているウオッカもシーザスターズを種付けされており、こちらは4月19日に出産予定とのこと。ウオッカの谷水オーナーは産駒は日本で走らせるつもりのようです。