2013年7月31日水曜日

英G1サセックスS.、トロナドがドーンアプローチを下しG1初勝利

7月31日に行われた英G1サセックスS.(芝1マイル、3歳以上)は、3番手追走した1番人気のドーンアプローチが残り2ハロンで自身のペースメーカーを交わして先頭に立ちましたが、後方2番手を追走した2番人気のトロナドが外から追い上げると残り50mあたりで差し切って優勝し、G1初勝利を挙げました。一方ドーンアプローチは前々走の英ダービー以来となる2敗目です。

前々走で英G1クイーンアンS.(芝1マイル)を勝っている4歳のデクラレーションオブウォーが3番人気3着。


トロナドは父ハイシャパラル、母ワナドゥー(仏2勝)、母の父グランドスラムという血統のアイルランド産馬。

デビューから4連勝、重賞2連勝し、特に4月の英G3クレイヴンS.(芝1マイル)は4馬身差の完勝。しかしその次走でのど鳴りがあったという英2000ギニーは2番人気に支持されるもドーンアプローチから7・1/2馬身差の4着に敗れ、前走の英G1セントジェームズパレスS.はドーンアプローチとの激しい追い比べの末にわずか短アタマ差の2着に惜敗していました。

レース後にトロナドのヒューズ騎手は「これまで騎乗した中で最高の馬です」と、またドーンアプローチのボルジャー師は「今日は相手のほうが強かった」と述べています。


2頭の次走については不明。トロナドは8月の英G1インターナショナルS.(約10.5ハロン)に登録あり。ほかに8月11日の仏G1ジャックルマロワ賞(芝1600m、3歳以上)にドーンアプローチとともに登録しています。ジャックルマロワ賞なら仏ダービー馬アンテロとの対戦です。すくなくともボルジャー師は先週くらいににサセックスとジャックルマロワ賞どちらも走らせるつもりと話していましたが。3頭そろったマイル戦を見たいですね。

2013年サセックスS.のレース映像(YouTube)。7番枠がトロナド。ドーンアプローチはゴドルフィンの勝負服。

サセックスステークス(Sussex Stakes)
2013年7月31日、イギリス・グッドウッド競馬場、芝1マイル
3歳以上(3歳56.7kg、4歳以上60.3kg、牝1.3kg減)、G1、7頭、レース結果、総賞金30万ポンド
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1トロナド
Toronado
3牡
3.75倍
R.ヒューズ1分36秒297戦【5-1-0-1】
重賞3勝目
2ドーンアプローチ
Dawn Approach
3牡
1.9倍
K.マニング1/210戦【8-1-0-1】
G1競走4勝
3デクラレーションオブウォー
Declaration Of War
4牡
4.5倍
J.オブライエン2・1/29戦【6-0-1-2】
重賞2勝

ドーンアプローチ出走、英G1サセックスS.のネット中継

セントジェームズパレスS.の決勝線

ロイヤルアスコットの英G1セントジェームズパレスS.で1,2着したドーンアプローチとトロナド、および前々走の英G1クイーンアンS.を勝っているデクラレーションオブウォーが出走予定のグロリアスグッドウッドの英G1サセックスS.(いずれも芝1マイル)のネット中継サイトです。

上のふたつは変な広告を信用しないようにご注意ください。発走時間は日本時間23時05分ごろの予定。
http://www.vipboxsports.me/horse-racing/167531/1/racing-uk-live-stream-online.html
http://www.vipboxsports.me/horse-racing/167523/1/channel-4-racing-live-stream-online.html
(ニコ生)http://com.nicovideo.jp/community/co1685673

米G1ビングクロズビーS.、重賞初出走のポインツオフザベンチが優勝

7月28日に行われた米G1ビングクロズビーS.(AW6ハロン、3歳以上)は、中団追走したポインツオフザベンチが最終コーナーで先頭に並びかけ直線半ばで先頭に立つと、外から追い込んだゴールデンセンツをアタマ差抑えて優勝し、重賞初出走でG1初勝利を挙げました。


ポインツオフザベンチは父ベンチマーク、母モクシュラ(未出走)、母の父フリーハウスという血統。全兄ベンチポインツはダート7ハロンの米G3を勝ち馬です。

今回2着のゴールデンセンツは今年の米G1サンタアニタダービー(ダート9ハロン)の勝ち馬。3着のジミークリードは昨年の米G1マリブS.(ダート7ハロン)の勝ち馬。5着のコーマトゥザトップは前走の米G1トリプルベンドH.(AW7ハロン)2着があるという中で、4番人気の重賞初出走馬の勝利でした。

ここまで6戦4勝で2連勝中だったといっても、前々走はダート6.5ハロンを1/2馬身差で、前走のAW6ハロン戦は2・1/4馬身差で勝っているだけでステークス戦に出走したこともなかったのですが、自身もG1初勝利となったヤクティーン調教師は「調教が良かったから出走させました。枠も向きました」とのこと。


2013年ビングクロズビーS.のレース映像。大外枠の青地に白襷の勝負服がポインツオフザベンチ。



ビングクロズビーステークス(Bing Crosby Stakes)
2013年7月28日、アメリカ・デルマー競馬場、AW6ハロン
3歳以上、G1、6頭、レース結果、総賞金30万米ドル
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ポインツオフザベンチ
Points Offthebench
4セン
4.4倍
M.スミス
54.0kg
1分09秒047戦【5-1-1-0】
ステークス初出走
2ゴールデンセンツ
Goldencents
3牡
2.9倍
K.クリガー
54.0kg
アタマ9戦【4-2-0-3】
米G1サンタアニタダービーなど重賞3勝
3ジミークリード
Jimmy Creed
4牡
3.8倍
R.ベハラノ
55.8kg
3・1/410戦【4-2-2-2】
米G1マリブS.など重賞2勝

米G1ハスケル招待H.、ヴェラザノが2戦連続9馬身差圧勝でG1競走2勝目

7月28日に行われた米G1ハスケル招待S.(ダート9ハロン、3歳)は先行した1番人気のヴェラザノが3コーナーで早くも先頭に立つと、最後の直線で後続を突き放し、2着の3番人気パワーブローカーに9・3/4馬身差をつけて圧勝しました。

米G1プリークネスS.勝ち馬で前走の米G1ベルモントS.2着だったオックスボウは2番人気4着。レース中に捻挫していたようです。ケンタッキーダービー2着のゴールデンソウルは最下位7着。


ヴェラザノは父モアザンレディ、母エンチャンテッドロック(米1戦未勝利)、母の父ジャイアンツコーズウェイという血統。1歳上の半兄にエルパドリーノ(昨年の米G2リズンスターS.(ダート8.5ハロン)1着、米G1フロリダダービー4着、ケンタッキーダービー12着)がいます。

デビューから4連勝、重賞2連勝で米G1ウッドメモリアルS.(ダート9ハロン、3歳)を勝つも、4番人気に支持されたケンタッキーダービーは先行馬総崩れの流れに巻き込まれ14着に大敗。しかしそれ以来となる前走の米G3ペガサスS.(ダート8.5ハロン)は2着に9・1/4馬身差をつけて圧勝し、重賞3勝目を挙げていました。

プレッチャー調教師によると、次走は8月24日の米G1トラヴァースS.(ダート10ハロン)の予定。同厩舎のベルモントS.勝ち馬で、7月27日の米G2ジムダンディS.(ダート9ハロン)を勝って重賞連勝したパレスマリスも向かうとのこと。


またこの1レース前に行われた米G3オーシャンポートS.(芝8.5ハロン)で5・3/4馬身差の2着にハットトリック産駒のハウグレートが入っています。これで2戦連続重賞2着。また重賞通算で2着4回目です。レース映像

オーシャンポートS.はスタートがコーナーの途中でハウグレートは大外発走、勝ったシルヴァーマックスは最内というのはやや不運でした。ただシルヴァーマックスとは昨年の米G2アメリカンターフS.(芝8.5ハロン)シルヴァーマックスが優勝し、ハウグレートが3・1/2馬身差の3着でやはり実力に差がありますね。


2013年ハスケル招待S.のレース映像。大外枠がヴェラザノ。



ハスケル招待ステークス(William Hill Haskell Invitational S)
2013年7月28日、アメリカ・モンマスパーク競馬場、ダート9ハロン
3歳、G1、7頭、Fast、レース結果(PDF)、総賞金100万米ドル
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ヴェラザノ
Verrazano
3牡
2.1倍
J.ヴェラスケス54.4kg1分50秒687戦【6-0-0-1】
重賞4勝目
2パワーブローカー
Power Broker
3牡
6.4倍
R.ナプラヴニク53.5kg9・3/49戦【3-2-1-3】
米G1フロントランナーS.優勝
3マイクロマネージ
Micromanage
3牡
9.1倍
J.ブラーヴォ53.5kg67戦【3-1-1-2】
前走ステークス勝ち

(6月)米G1ベルモントS.、パレスマリスが重賞初勝利

6月8日に行われた米G1ベルモントS.(ダート12ハロン、3歳)は、先行した6番人気パレスマリスと米G1プリークネスS.勝ち馬オックスボウの2頭が最終コーナーで後続を離して先頭に立つと、パレスマリスが残り1ハロンでオックスボウを突き離して優勝し重賞初勝利をG1で挙げました。

オックスボウが3・1/4馬身差の2着。1番人気に支持された、ケンタッキーダービー勝ち馬でプリークネスS.4着のオーブは中団から差したものの2着から1・3/4馬身差の3着でした。唯一頭の牝馬アンリミテッドバジェット Unlimited Budgetケンタッキーオークス3着、ほかに重賞3勝)は7番人気6着。


パレスマリスは父カーリン、母パレスルーモア、母の父ロイヤルアンゼムという血統

2走前の米G1ブルーグラスS.(AW9ハロン)2着の後、ケンタッキーダービーはスミス騎手曰くブリンカー初装着が大失敗でまったく制御できず、先行馬総崩れの流れを逃げて12着。プリークネスS.は回避し、ブリンカーは外してここに出走していました。血統的にも長距離適性が高そうで、自分の流れで先行できるならという楽勝でした。

またこの次走、7月27日の米G2ジムダンディS.(ダート9ハロン)も勝って重賞連勝しました。勝ちタイムが同レースが9ハロンになった1972年以降2番目に速いというおまけ付き。8月24日の米G1トラヴァースS.(ダート10ハロン、3歳)に向かう予定です。同厩舎で7月28日の米G1ハスケル招待S.(ダート9ハロン)を9馬身差で勝ったヴェラザノも向かう模様。


ちなみに2007年にプリークネスS.を勝った父カーリンはその次走のベルモントS.で牝馬としては102年ぶりに優勝したラグズトゥリッチズの頭差2着に敗れています。アンリミテッドバジェットはそのラグズトゥリッチズ以来となる牝馬のベルモントS.出走馬でした。

パレスマリスはカーリンの初年度産駒でこれが産駒の重賞初勝利だから因縁を感じる勝利ですね(まあカーリンは2回も米年度代表馬に選ばれていますから、いまさらどうでもいい2着かもしれませんが)。


プリークネスS.に出走しなかった馬の優勝はこれで8年連続です(ただし08年のダタラ Da' Tara がプリークネスS.当日のレース2着からベルモントS.を勝っています)。

1995年以降、米3歳3冠で2冠を制したのは、
  • 1995年サンダーガルチ(K=ケンタッキーダービー、B=ベルモントS.)
  • 1997年シルヴァーチャーム(K、P=プリークネスS.)
  • 1998年リアルクワイエット(K、P)
  • 1999年カリズマティック(K、P)
  • 2001年ポイントギヴン(P、B)
  • 2002年ウォーエンブレム(K、P)
  • 2003年ファニーサイド(K、P)
  • 2004年スマーティージョーンズ(K、P)
  • 2005年アフリートアレックス(P、B)
  • 2008年ビッグブラウン(K、P)
  • 2012年アイルハヴアナザー(K、P)
となっていてここ数年は2冠馬の誕生さえ少なくなっています。


2013年ベルモントステークスのレース映像。手前から3頭目の発走、黄色の帽子がパレスマリス。

ベルモントステークス(Belmont Stakes)
2013年6月8日、アメリカ・ベルモントパーク競馬場、ダート12ハロン
3歳、G1、14頭、レース結果(PDF)、総賞金100万米ドル
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績(6/8)終了時点
主な成績
1パレスマリス
Palace Malice
3牡
14.8倍
M.スミス2分30秒708戦【2-3-1-2】
G2で3着1回
2オックスボウ
Oxbow
3牡
11.1倍
G.スティーヴンス3・1/412戦【3-2-1-6】
プリークネスS.1着
3オーブ
Orb
3牡
3.2倍
J.ロザリオ1・3/410戦【5-0-2-3】
ケンタッキーダービー1着

2013年7月30日火曜日

ペインターが復帰2戦目の米G2サンディエゴH.で2着

7月27日に行われた米G2サンディエゴH.(AW8.5ハロン、3歳以上)は2番手先行した1番人気ペインターを後方2番手追走した2番人気のケトルコーンが差し切って優勝し、重賞2勝目を挙げました。

昨年の米G1ハスケル招待H.勝ち馬でその前走のベルモントS.2着しているペインターが1/2馬身差の2着でした。ケトルコーンより約2kg重い斤量を考えると十分な結果ですね。


今回勝ったケトルコーンは前走の米G1ハリウッドゴールドカップ(AW10ハロン)で5kg差もらっていましたがゲームオンデュード(G1競走6勝)から1馬身差の2着と好走し、昨年の同レースも3着。

またペインターが4馬身差で勝利した復帰戦(アローワンス、AW7ハロン)で10馬身差3着に敗れたフライレキシスフライはその次走の米G1エディーリードS.(芝9ハロン)で2馬身差の3着していますから、こうして比較するとペインターは昨年9月ごろから大腸炎と蹄葉炎で長いあいだ死の淵にいたにもかかわらず素晴らしい復活を遂げたと言っていいでしょう。

30日現在の情報ではペインターの次走は8月31日の米G1ウッドワードS.(ダート9ハロン)の可能性が高そうです。

2013年サンディエゴH.のレース映像。3番枠がペインター。



サンディエゴハンディキャップ(San Diego Handicap)
2013年7月27日、アメリカ・デルマー競馬場、AW8.5ハロン
3歳以上、G2、6頭、Fast、レース結果(PDF)、総賞金20万米ドル
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ケトルコーン
Kettle Corn   
6牡
4.6倍
V.エスピノーザ53.5kg1分41秒8324戦【8-5-5-6】
重賞11戦【2-3-4-2】
2ペインター
Paynter
4牡
1.6倍
R.ベハラノ55.3kg1/28戦【4-3-0-1】
重賞5戦【1-3-0-1】
3バティマン
Batti Man
5セン
35.8倍
B.ブラン53.1kg3/419戦【3-3-4-9】
重賞4戦【0-0-1-3】

米G1ダイアナS.、ラフィングがG1初勝利。ダンジリ産駒のワンツー

7月27日に行われた米G1ダイアナS.(芝9ハロン、3歳以上牝馬)は逃げた4番人気ラフィングが内から差を詰めた昨年の2着馬で3番人気のドリームピースをアタマ差抑えて優勝し、重賞2連勝(3勝目)、G1初勝利を挙げました。

前走米G1ジャストアゲームS.(芝1マイル、3歳以上牝馬)勝ち馬のステファニーズキトゥンが3着。2走前に米G1ジェニーワイリーS.(芝8.5ハロン、4歳以上牝馬)を勝っているセンターコートが1番人気も最下位5着。同繰り上がり2着馬で、昨年の米G1ガーデンシティーS.(芝9ハロン、3歳牝馬)勝ち馬サミターは4着に敗れています。


ラフィングは父ダンジリ、母コミック(英2勝)、母の父ビーマイチーフという血統のアイルランド産馬。半兄にヴィヴァパタカがいます。また2着ドリームピースや、例えば13日の仏G1パリ大賞勝ち馬フリントシャーとは父がダンジリで、母が2代前にシャーリーハイツを持つ点も共通しています。

2011年までアイルランドで準重賞1勝し、加G1 E.P.テイラーS.(芝10ハロン、3歳以上牝馬)で7着。2012年からアメリカに移籍してここまで重賞2勝。前走の米G3イートンタウンH.(芝9ハロン、3歳以上牝馬)はG1馬デイアットザスパを2着に下していました(ちなみにそのデイはダイアナS.取り消し)。

ゴールドバーグ調教師は「前走は良い勝ち方だったし、レース後の調子も良かったので狙いに来ました」と述べています。ペースもやや落ち着いたのが向きましたかね。

次走は8月24日の米G2ボールストンスパS.(芝8.5ハロン)をつかってまたはそれをパスして9月28日の米G1フラワーボウル招待S.(芝10ハロン、いずれも3歳以上牝馬)へ。

2013年ダイアナS.のレース映像。3番枠から逃げる水色の帽子がラフィング。


ダイアナステークス(Diana Stakes)
2013年7月27日、アメリカ・サラトガ競馬場、芝9ハロン
3歳以上牝馬、G1、5頭、Firm、レース結果(PDF)、総賞金60万ドル
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ラフィング
Laughing
5牝
7.9倍
J.レスカノ53.5kg1分47秒2413戦【6-2-2-3】
重賞3勝目
2ドリームピース
Dream Peace
5牝
6.4倍
J.ロザリオ53.5kgアタマ19戦【4-3-8-4】
仏G2勝ち。G1【0-2-2-0】
3ステファニーズキトゥン
Stephanie's Kitten
4牝
2.55倍
J.ヴェラスケス1/213戦【7-0-4-2】
重賞5勝

米G1プライオレスS.、ライトハウスベイが重賞初勝利

7月27日に行われた米G1プライオレスS.(ダート6ハロン、3歳牝馬)は、4番手追走した6頭立て5番人気のライトハウスベイが最後の直線で最内から差し切って優勝し、重賞初勝利をG1で挙げました。

前走の米G3アザレアS.(ダート6ハロン、3歳牝馬)を勝っていたワイルドキャットリリーが交わされてからも良く逃げ粘って1/2馬身差の2着。3番手追走した単勝1.5倍のカウアイケイティーは最下位6着に敗れています。


ライトハウスベイは父スパイツタウン、母ペイレディ(未出走)、母の父シーキングザゴールドという血統

前走のジョスルS.(3歳牝馬)など牝馬限定ダート6ハロンのステークス競走を2勝していますが、それでも前々走のダート6ハロン戦は3着に敗れていますから、重賞初出走でかつ、相手にはG1馬が2頭、ほかに重賞勝ち馬が1頭というメンバーだったので人気がなかったのも当然ですね。

アメリカでのG1初勝利となったウィーバー調教師は「少頭数が見込まれたのでオーナーに出走させましょうと話しました。最低でも入着できる良いチャンスだと思っていました。しかし時にホームランになることもあるのです」と述べています。

また同師によると次走は8月24日の米G1テストS.(ダート7ハロン、3歳牝馬)に向かう模様。

2013年プライオレスS.のレース映像。赤の勝負服がライトハウスベイ。


プライオレスステークス(Prioress Stakes)
2013年7月28日、アメリカ・サラトガ競馬場、ダート6ハロン
3歳牝馬、G1、6頭、Fast、レース結果(PDF)、総賞金30万米ドル
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ライトハウスベイ
Lighthouse Bay
3牝
22.6倍
J.ロッコ
53.5kg
1分09秒297戦【4-1-1-1】
重賞初出走
2ワイルドキャットリリー
Wildcat Lily
3牝
6.0倍
J.カステリャーノ
54.4kg
1/217戦【5-4-1-7】
前走重賞初出走でG3勝ち
3アイリッシュルート
Irish Lute
3牝
14.0倍
R.アルバラード
53.5kg
1・3/49戦【2-3-2-2】
7ハロンG2で3着

仏G1ロートシルト賞、イルーシヴケイトが連覇でG1競走4勝目

7月28日に行われた仏G1ロートシルト賞(芝1600m、3歳以上牝馬)は、先行した1番人気のイルーシヴケイトが残り2ハロンで抜け出すと、2番人気のダントルに2・1/2馬身差をつけて完勝し、前走の英G1ファルマスS.につづきG1連勝(通算4勝目)を挙げました。またこのレース2連覇です。

昨年の愛G1メイトロンS.(芝1マイル、3歳以上)1位入線2着降着し、今年愛英でマイル重賞2連勝中だったダントルが2番人気2着。前走の英G1コロネーションS.(芝1マイル、3歳牝馬)でスカイランタンから4馬身差2着だったケンホープがさらに短クビ差の3着。ファルマスS.で約3馬身差の3着だったジオフラは3番人気で最下位に敗れました。


イルーシヴケイトは父イルーシヴクオリティ、母Gout De Terroir(米1勝、プレザントリーパーフェクトの半妹)、母の父レモンドロップキッドという血統のアメリカ産馬。

一昨年の仏G1マルセルブサック賞(芝1600m、2歳牝馬)1着。昨年のファルマスS.で1/2馬身差2着し、その次走の仏G1ロートシルト賞(芝1600m、3歳以上牝馬)を勝っていました。

その後は牡馬相手に仏G1ジャックルマロワ賞3着、牝馬限定の英G1サンチャリオットS.2着をはさんで、再び牡馬相手に英G1クイーンエリザベス2世S.3着。今年初出走の前々走の英G1クイーンアンS.(芝1マイル)3・1/4馬身差4着し、前走ファルマスS.勝利と、牡馬相手でも安定して走り、牝馬相手であればほぼ1,2着は堅いという競馬ですね。

次走は9月7日の愛G1メイトロンS.(芝1マイル、3歳以上牝馬)の可能性が高く、出走すればアイルランド初出走です。メイトロンS.は左回りなので、BCマイルに向けての意味もありそう。ただし、だとすると、オーナーが吉田照哉氏だからと日本のマイルチャンピオンシップ出走を期待するのはローテーション的にやや厳しいか。

2013年ロートシルト賞のレース映像。

28.07.2013 Deauville (FR) 6.Race Prix... 投稿者 HorseRaceSports

ロートシルト賞(Prix Rothschild)
2013年7月28日、フランス・ドーヴィル競馬場、芝1600m
3歳以上牝馬、G1、12頭、レース結果、総賞金30万ユーロ
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1イルーシヴケイト
Elusive Kate
4牝
3.5倍
W.ビュイック1分35秒2014戦【7-2-2-3】
重賞5勝目、G1競走4勝目
2ダントルDuntle4牝
6倍
W.ローダン2・1/29戦【5-2-0-2】
マイル重賞3勝
3ケンホープ
Kenhope
3牝
12倍
T.ジャルネ短クビ11戦【3-3-2-3】
仏G3を1勝

独G1ダルマイヤー大賞、6歳ニアティコがG1初勝利

7月28日に行われた独G1ダルマイヤー大賞(芝2000m、3歳以上)は、3番手追走した地元ドイツのニアティコが残り100mで前の2頭を差し切って優勝し、重賞3連勝(4勝目)、6歳にしてG1初勝利を挙げました。おなじみシールゲン調教師とシュタルケ騎手のコンビ。

逃げた重賞初出走のオポジットがいったんはハンターズライトに交わされましたが、差し返して2着。G1アルマクトゥームチャレンジラウンド3の勝ち馬ハンターズライトが3着。独2000ギニー2着、独ダービー5着の3歳グローバルバンは5着。


ニアティコは父メディシアン、母ニコラベラ、母の父サドラーズウェルズという血統のドイツ産馬。3/4同血の半姉が米G2勝ち。

2歳時にデビュー3戦目で重賞初勝利を挙げたものの、それ以降は昨年末まで重賞を14戦して【0-2-5-7】と勝ちきれない競馬を続き、しかし今年に入って重賞で2戦連続2着すると、準重賞2着を挟んで6月に1750mの独G3を勝って重賞2勝目を挙げ、前走7月5日に2000mの独G3は7馬身差の圧勝で重賞連勝していました。

追加登録して出走した意味がありました。次走は不明。2000mより長い距離を走ったのは2400mの独ダービー10着だけなので、 10ハロン路線の英G1インターナショナルS.やG1愛チャンピオンS.に出走してくれば面白いですが、登録はありません。

2013年ダルマイヤー大賞のレース映像。ゲート右から3番目、赤の帽子がニアティコ。


ダルマイヤー大賞(Großer Dallmayr-Preis - Bayerisches Zuchtrennen)
2013年7月28日、ドイツ・ミュンヘン競馬場、芝2000m
3歳以上、G1、6頭、レース結果、総賞金15万5000ユーロ
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ニアティコ
Neatico
6牡
4.6倍
A.シュタルケ60.0kg2分04秒0729戦【6-6-6-11】
重賞4勝目
2オポジット
Opposite
4セン
2.5倍
O.ペリエ60.0kg1・1/46戦【3-2-0-1】
フランス条件戦で3連勝
3ハンターズライト
Hunter's Light
5牡
2.9倍
S.デソウサ60.0kg120戦【9-2-3-6】
伊とUAEでG1を1勝ずつ

2013年7月28日日曜日

南ア競馬サイトのトップ画像が武豊シンボリクリスエス

ダーバンジュライなどに触れたついでに小ネタもひとつ。

南アフリカの競馬サイトに"Formgrids"というサイトがあります。これは例えばIFHA(国際競馬統括機関連盟)からもリンクされているような、南アフリカ競馬についてとても役に立つサイトのひとつですが、 その左上部にある画像についてある時に気づきました。「この騎手は武豊っぽくないか」と。「勝負服もシンボリのものに見えるし、ゼッケンは赤だからG2戦、馬体の向きから左回りか。ならシンボリクリスエスの青葉賞かな」と調べてみると、下のとおりで馬番が一致。2枠で帽子も黒だから間違いないでしょう。



どういう由来でこの画像が使われているのかわかりませんが、シンボリクリスエスの雄大な馬体に魅了されたんでしょうかね。

南アG1セクウィニS.、3着にアドマイヤメイン産駒のアドミラルズアイ

7月27日に行われた南アG1セクウィニS.(芝1600m、3歳牝馬)は、前走のG1ゴールデンスリッパー2着だったアロングケイムポリーが同勝ち馬フォーザラズに1・3/4馬身差をつけて快勝し、デビュー4戦目の初勝利をG1で挙げました。1番人気のアラスカンメイデンは4着。

またフォーザラズと僅差の3着にゴールデンスリッパー5着のアドミラルズアイが入っています。 アドミラルズアイの父は南アフリカで種牡馬入りしたアドマイヤメイン(東京優駿2着、菊花賞3着)であり、アドミラルズアイは現在その南アフリカでの産駒としては唯一勝利を挙げています。


アロングケイムポリーは父ジュポット(またはジュドポットでしょうか、Judpot)、母パーフェクトポリー(1勝)、母の父モデルマンという血統の南アフリカ産馬。

デビュー戦に特別競走を選んで既走馬相手に2着すると(ただし勝ち馬もデビュー戦)、その次走の南アG1アランロバートソンチャンピオンシップ(芝1200m、2歳牝馬)は勝ち馬ハッピーヴァレンタインから約3馬身差の2着。

その次走だったゴールデンスリッパー(芝1400m、2歳牝馬)はハッピーヴァレンタインに先着したものの、後方のほぼ同じ位置を追走していたフォーザラズに1馬身遅れる2着で、デビューから3戦連続2着を続けていました。


ちなみに父のジュポットは父エーピーインディ、母がミエスクという超良血馬。またそのミエスクの最後の産駒でもあります。怪我のため未出走のまま引退して南アフリカで種牡馬入りし、現2歳が初年度産駒ですが、アロングケイムポリーはフォレストインディゴに続き2頭目のG1勝ち馬となりました。2頭合わせてG1で【2-3-0-0】と大活躍。もう1頭がG2を勝っています。

2013年セクウィニS.のレース映像。2番手先行白の帽子がアロングケイムポリー。アドミラルズアイは赤の帽子、青の胴、赤の袖の勝負服です。


セクウィニステークス(Thekwini Stakes)
2013年7月27日、南アフリカ・グレイヴィル競馬場、芝1600m
2歳牝馬、G1、13頭、レース結果、総賞金60万南アフリカランド
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1アロングケイムポリー
Along Came Polly
2牝
6倍
B.Lerena1分37秒514戦【1-3-0-0】
初勝利
2フォーザラズ
For The Lads
2牝
6倍
S.Khumalo1・3/47戦【2-3-0-2】
前走G1勝利
3アドミラルズアイ
Admiral's Eye
2牝
8倍
S.Cormackクビ5戦【1-0-1-3】
前走G1で5着、前々走準重賞も5着

南アG1ダーバンジュライ、ヘヴィーメタルがG1競走2勝目

7月6日に行われた南アフリカ競馬最大のレースであるG1ダーバンジュライ(芝2200m)は、後方内を追走した9番人気ヘヴィーメタルが最後の直線で内を付くと、先行した4番人気ランフォーイットをゴール直前で差し切って優勝し、G1競走2勝目を挙げました。

ヘヴィーメタルと同オーナー、同調教師で昨年の勝ち馬であるポモドーロは13着に大敗。

4連覇中だった3歳馬では、ケープギニー(芝1600m)、ケープダービー(芝2000m)と南アG1を2勝していた1番人気のケープタウンノワールが7着。南アフリカの最重要ダービー、南アG1 SAダービー(芝2400m)を勝ったワイリーホールは5番人気10着に敗れ、3歳馬の5連覇はなりませんでした。


ヘヴィーメタルは父シルヴァノ、母パーカッション(不出走)、母の父バルーンという血統の南アフリカ産馬。祖母はG1で2着あり。

3走前4月の南アG1プレジデンツチャンピオンズチャレンジ(芝2000m)を勝ち、デビュー17戦目で重賞初勝利を挙げていました。前走の南アG3ジュビリーH.(芝1800m)は1/4馬身差の2着に敗れていますが、1900m以上に限ると今回の勝利を含め3戦3勝(G1を2勝)で、距離が良いんでしょうね。

タリー調教師は「香港の馬場は合っていると思うから遠征したい。ただ今年の12月に良い状態で香港に連れて行けるかわからないから、行くとすれば来年だろう」と述べています。


なお、2レース前の南アG1ゴールデンスリッパー(芝1400m、2歳牝馬)にアドマイヤメイン産駒のアドミラルズアイが出走し、16頭立て最低人気(3頭タイ)と人気薄も5着に入っています。前走のG1を3馬身差で勝っていたハッピーヴァレンタインが1番人気7着。ヘヴィーメタルと騎手、馬主、調教師が同じ10番人気のフォーザラズが優勝しました。

またアドミラルズアイはその次走7月27日の南アG1セクウィニS.(芝1600m、2歳牝馬)で3着しました。


2013年ダーバンジュライのレース映像。11番枠発走、赤の帽子がヘヴィーメタル。


2013年ゴールデンスリッパーのレース映像。フォーザラズは4番枠。アドミラルズアイが14番枠。


ダーバンジュライ(Vodacom Durban July)
2013年7月6日、南アフリカ・グレイヴィル競馬場、芝2200m
3歳以上ハンデ、G1、20頭、レース結果、総賞金350万南アフリカランド
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績(7/6終了時点)
主な成績
1ヘヴィーメタル
Heavy Metal
4セン
17倍
S.Khumalo59.5kg2分15秒4420戦【6-6-0-8】
重賞2勝目
2ランフォーイット
Run For It
5セン
9倍
S.Cormack56.5kg1/226戦【4-7-5-10】
G1【0-3-1-4】
3ドゥーユーリメンバー
Do You Remember
3牝
17倍
R.Fradd54.5kgクビ10戦【3-5-1-1】
前走3歳牝馬G1で優勝

ノヴェリスト、独G1バーデン大賞か仏G2フォワ賞から凱旋門賞へ

"キングジョージ"を5馬身差で完勝したノヴェリスト Novellist は、陣営によると次走は9月1日の独G1バーデン大賞(芝2400m、3歳以上)または同15日の仏G2フォワ賞(芝2400m、4歳以上)を考えており特に前者が有力であると。その後は秋の最大目標に定めた凱旋門賞へ。


またキングジョージ2着だったトレーディングレザーは8月のG1英インターナショナルS.から9月のG1愛チャンピオンS.へ向かうとのこと。

同馬を管理するボルジャー師は愛ダービーが終わったころは「(キングジョージ後は)英国際S.から愛チャン、英チャンピオンS.」へと10ハロン路線を明言していましたが、最近は愛チャンピオンS.までしか述べませんので、英チャンピオンS.前に、あるいはその代わりに凱旋門賞に向かうことも考慮し始めたのかもしれません。


1番人気4着に終わったシリュスデゼーグルも英国際S.へ。 騎乗したスミヨン騎手によると「まだ状態が戻ってなかった」とのこと。

英G1"キングジョージ"、ノヴェリストがレコード完勝でG1競走3勝目

7月27日に行われた英G1キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス(芝12ハロン、3歳以上)は4番手追走したノヴェリストが3番手先行した愛ダービー馬トレーディングレザーを残り2ハロンで交わすと、2着に馬身差をつけて完勝し、前走の仏G1サンクルー大賞(芝2400m)につづきG1競走2連勝です。またドイツ馬が昨年のデインドリームに続き連勝です。

勝ち時計2分24秒60は2010年にハービンジャーが出した2分26秒78を2秒以上更新するレコードです。トレーディングレザーがかかり気味の3番手先行でペースが上がったにしても速すぎですね。

1番人気シュルスデゼーグルは5番手追走も4着まで。後方追走のヒルスターが3着に入っています。ちなみにヒルスターにムーア騎手が騎乗したため、ノヴェリストはムルタ騎手に乗り替わっていました。


ノヴェリストは父モンズン、母ナイトラグーン(独G3勝ち)、母の父ラグナスという血統のアイルランド産馬。父も母もドイツ産馬です。

圧倒的1番人気で出走した昨年のG1独ダービーは2着。その次走の独G1バーデン大賞(芝2400m)はデインドリームの4着でしたが、さらにその次走の伊G1イタリアジョッキークラブ大賞(芝2400m)は4馬身差完勝してG1初勝利を挙げると、今年初戦だった前々走の独G2バーデン企業大賞は頭差制していました。

今年2戦目、前走の仏G1サンクルー大賞は1馬身差で優勝。このバーデン企業大賞→サンクルー大賞→"キングジョージ"は昨年のデインドリームと同じローテーションで、デインドリームは1着、4着、1着だからメンバーの差はともかくとしてデインドリームを上回ってますね。

レース後のインタビューでオーナーが凱旋門賞に行く?という質問に「もちろん」と答えており、凱旋門賞に向かうのはほぼ確実でしょう。前年G1勝ってるので当たり前ですが凱旋門賞にしっかり登録してあります。

今回はレコード勝ち、前走のサンクルー大賞は重馬場での勝利で隙がないですね。


2013年キングジョージのレース映像。黄色の胴に青の袖がノヴェリスト。


キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス
(King George VI And Queen Elizabeth Stakes Sponsored By Betfair )
2013年7月27日、イギリス・アスコット競馬場、芝12ハロン
3歳以上、G1、8頭、Good to Firm、レース結果、総賞金100万英ポンド
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ノヴェリスト
Novellist
4牡
7.5倍
J.ムルタ60.3kg2分24秒6010戦【8-1-0-1】
重賞6勝目
2トレーディングレザー
Trading Leather
3牡
5.5倍
K.マニング54.8kg59戦【4-3-1-1】
重賞2勝
3ヒルスター
Hillstar
3牡
6.0倍
R.ムーア54.8kg3/46戦【2-2-1-1】
前走英G2勝ち

2013年7月27日土曜日

2013キングジョージのネット中継

本日27日23時50分ごろ発走予定の英G1"キングジョージ"のネット中継サイトです。

(出馬表)キングジョージVI&QES 2013 出走馬展望 【おうまのアイコン wire-to-wire】


中継サイト(上のふたつは変な広告を踏まないように)
(ATR)http://www.viplivesports.eu/horse-racing/166695/1/at-the-races-live-stream-online.html
(Ch4)http://www.vipboxsports.me/horse-racing/166696/1/channel-4-racing-live-stream-online.html
(ニコ生)http://com.nicovideo.jp/community/co1685673

予想
◎シリュスデゼーグル(英チャンピオンS.などG1競走3勝)
アスコットは2回走って一昨年の英チャンピオンS.(芝10ハロン)優勝、昨年の同レースはフランケルの2着。12ハロンも問題ないはず。

○トレーディングレザー(愛ダービー勝ち馬)
3歳世代のレベルは疑問も、時計の速かった愛ダービーで優勝。キングジョージも馬場固めのようで。

▲ノヴェリスト(仏G1サンクルー大賞勝ち馬)
前走の仏G1サンクルー大賞でシリュスデゼーグルを5着に下し優勝。昨年のデインドリームと同じく独G2バーデン大賞、サンクルー大賞を連勝して挑む。

△エクティハーム
前走アスコット12ハロンG2は落馬中止。しかしそのときの勝ち馬に前々走おなじコースの準重賞で6馬身差完勝。さらにそのときのさらに4馬身離れた3着馬は昨年の英ダービー2着、英セントレジャー5着のメインシークエンスだった。父インヴィンシヴルスピリットが気になるが良馬場ならG1
でも何とか距離持ってほしい。

2013年7月26日金曜日

仏G1パリ大賞、フリントシャーがG1初勝利。キズナと同じニエル賞から凱旋門賞へ

7月13日に行われた仏G1パリ大賞(芝2400m、3歳牡牝)は、後方3番手追走した1番人気のフリントシャーが残り300mあたりで外から抜け出すと、2着に1・1/2馬身差で優勝し、G初勝利を挙げました。最後の70mほどはギュイヨン騎手が手綱を押さえる楽勝で、最後まで追っていたら残り100mでつけていた3馬身ほどのリードのまま勝っていたでしょう。

英ダービー1・3/4馬身差4着の2番人気バトルオブマレンゴが5馬身差の7着。英ダービー2・1/4馬身差5着の3番人気オコヴァンゴが3着に入っています。

仏ダービー7馬身差8着(19頭)だったグレートジャーニー産駒のマックスダイナマイトは8馬身差の最下位8着に敗れました。



フリントシャーは父ダンジリ、母ダンスルーティン(仏重賞2勝、仏オークス2着)、母の父サドラーズウェルズという血統のイギリス産馬。イルドブルボンの4×4という配合です。

今年5月の未出走馬戦を2馬身差で勝ってデビュー勝ち。2戦目は1馬身差の2着に敗れましたが、前走の仏G3リス賞(芝2400m、3歳牡セン)を3馬身差で快勝していました。これで4戦3勝、敗れた1戦のみ重馬場です。

今後はキズナと同じニエル賞から凱旋門賞に向かいます。本番の凱旋門賞は湿った馬場になりやすく、ギュイヨン騎手も「今日のような硬い馬場が合っている」と述べているだけに、2戦目の敗因が重馬場だったのかどうかが鍵になりそう。

ちなみにダンジリ産駒のパリ大賞勝ちはレイルリンク、ザンベジサンに続き3頭目。前者はその年の凱旋門賞でディープインパクトらを相手に優勝し、後者は同8着でした。

フリントシャーとレイルリンクとはリス賞、パリ大賞、ニエル賞、凱旋門賞というローテーションが同じ、また馬主、生産者、調教師も同じだから、ディープインパクト産駒キズナと武豊騎手のコンビには因縁浅からぬ相手でもあります。

2013年パリ大賞のレース映像。ゲート向かって右から3頭目、ピンクの帽子がフリントシャー。


パリ大賞(Juddmonte Grand Prix de Paris)
2013年7月13日、フランス・ロンシャン競馬場、芝2400m
3歳牡牝、G1、8頭、レース結果、総賞金60万ユーロ
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1フリントシャー
Flintshire
3牡
2.25倍
M.ギュイヨン2分28秒574戦【3-1-0-0】
重賞2連勝
2マンダウィ
Manndawi
3牡
15倍
C.ルメール1・1/24戦【1-1-1-1】
リス賞で約4馬身差の4着
3オコヴァンゴ
Ocovango
3牡
3.5倍
P.ブドー15戦【3-0-1-1】
仏G2グレフュール賞勝ち

英G1ジュライカップ、リーサルフォースがG1連勝

7月13日に行われた英G1ジュライカップ(芝6ハロン、3歳以上)は、スタンド側を逃げた3番人気のリーサルフォースがコースレコードで逃げ切って勝ち、前走の英G1ダイヤモンドジュビリーS.(芝6ハロン)に続きG1連勝しました。

同2馬身差2着のソサエティロックが1・1/2馬身差の2着。英G1キングズスタンドS.(芝5ハロン)勝ち馬ソールパワーが5番人気5着。同2着のシェイシェイが1番人気4着。G1愛2000ギニー2着の3歳ゲールフォーステンが2番人気6着でした。



リーサルフォースは父ダークエンジェル、母ランドアーミー(未勝利)、母の父デザートスタイルという血統のアイルランド産馬。2010年のセールでわずか8500ユーロで落札。

前々走のデュークオブヨークS.はソサエティロックより2.2kg軽い斤量で敗れていましたが、ダイヤモンドジュビリーS.は逃げ切って重賞2勝目、G1初勝利を挙げていました。

上位2頭は8月4日の仏G1モーリスドゲスト賞へ。モーリスドゲスト賞にはムーンライトクラウドの3連覇もかかっています。またリーサルフォースはグローバルスプリントチャレンジを狙ってオーストラリア遠征も検討しているとのこと。日本のスプリンターズステークスの名前は挙がってないので、その後は香港スプリントへ、ですね。


2013年ジュライカップのレース映像(YouTube)。芦毛がリーサルフォース。

ジュライカップ(Darley July Cup)
2013年7月13日、イギリス・ニューマーケット競馬場、芝6ハロン
3歳以上、G1、11頭、 Good To Firm、レース結果、総賞金50万ポンド
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1リーサルフォース
Lethal Force
4牡
5.5倍
A.カービー1分09秒1115戦【4-4-3-4】
重賞3勝目
2ソサエティーロック
Society Rock
6牡
6.5倍
K.ファロン1・1/223戦【6-6-2-9】昨年3着
昨年英G1スプリントC.1着
3スライドパワー
Slade Power
4牡
17倍
W.ローダン3/411戦【5-2-2-2】
前走の愛G3で重賞初勝利

英G1ファルマスS.、イルーシヴケイトがG1競走3勝目

7月12日に行われた英G1ファルマスS.(芝1マイル、3歳以上牝馬)は吉田照哉氏が所有する2番人気イルーシヴケイトが1番人気の3歳スカイランタンをクビ差抑えて逃げ切り、G1競走3勝目を挙げました。

昨年のこのレースでイルーシヴケイトを1/2馬身下して優勝したジオフラがさらに2馬身差の3着でした。

なおイルーシヴケイトは残り2ハロンのあいだに大きく左に寄れ、スカイランタンをコースの反対側まで追いやりましたが、審議の結果、到着順どおり確定しています。ただし、イルーシヴケイトのビュイック騎手は3日間の騎乗停止処分が下されました。またスカイランタン陣営は18日に異議申し立てを行いましたが、結果は変わらず。


イルーシヴケイトは父イルーシヴクオリティ、母Gout De Terroir(米1勝、プレザントリーパーフェクトの半妹)、母の父レモンドロップキッドという血統のアメリカ産馬。

一昨年の仏G1マルセルブサック賞(芝1600m、2歳牝馬)1着。昨年のこのレースで1/2馬身差2着し、その次走の仏G1ロートシルト賞(芝1600m、3歳以上牝馬)を勝っています。

その後は牡馬相手に仏G1ジャックルマロワ賞3着、牝馬限定の英G1サンチャリオットS.2着をはさんで、再び牡馬相手に英G1クイーンエリザベス2世S.3着、前走の英G1クイーンアンS.(芝1マイル)も今年初出走でしたが3・1/4馬身差4着に入って好走を続けていました。

次走は28日の仏G1ロートシルト賞(芝1600m、3歳以上牝馬)の予定。ジオフラもです。また父がレイマン(その父サンデーサイレンス)で前走牡馬相手に仏G3で2着しているレイガールも出走予定。
6ème(P/ 729) PRIX ROTHSCHILD , le 28.07.2013, DEAUVILLE


古馬初対戦でも十分に実力を示したスカイランタンは距離延長しナッソーS.から米G1 BCフィリーアンドメアターフ出走も検討しているとのこと。

2013年ファルマスS.のレース映像(YouTube)。吉田照哉氏の勝負服がイルーシヴケイト。

ファルマスステークス(Etihad Airways Falmouth Stakes)
2013年7月12日、イギリス・ニューマーケット競馬場、芝1マイル
3歳以上牝馬、G1、4頭、レース結果、1着賞金10万2000英ポンド
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1イルーシヴケイト
Elusive Kate
5牝
4.0倍
W.ビュイック59.4kg1分40秒5413戦【6-2-2-3】
重賞4勝目、G1競走3勝目
2スカイランタン
Sky Lantern
3牝
1.6倍
R.ヒューズ55.3kgクビ10戦【5-4-0-1】
G1競走3勝
3ジオフラ
Giofra
5牝
6倍
C.スミヨン59.4kg212戦【4-2-3-3】
昨年1着。G1香港C.2着

2013年7月25日木曜日

(正式発表)ブラックキャビアの初年度交配相手はエクシードアンドエクセルに

ブラックキャビアの初年度の交配相手がエクシードアンドエクセルであると正式に発表されました。

Black Caviar to Exceed | Black Caviar

22日に流れた噂どおりでした。

理由のひとつにブラックキャビアの祖母スカンジナヴィアとエクシードアンドエクセルとの間にG2勝ち馬ワイランダーがいる点が挙げられていますが、その理由に関してだけ言えば候補の1頭だったカジノプリンスのほうが妥当ではと思ってしまいますね。ブラックキャビアの半弟で豪G1を4勝しているオールトゥハードはカジノプリンス産駒で、またカジノプリンスの父フライングスパーとスカンジナビアとの間には豪G1で1勝2着4回のマグナスがいます。

もちろん種牡馬としての実績込みならエクシードアンドエクセルで文句なし。距離は持ってマイルまででしょうが、2歳戦から短距離で活躍が期待できます。

2013年7月23日火曜日

独G1ベルリン大賞、大逃げニムフィアがG1初勝利

7月21日に行われた独G1ベルリン大賞(芝2400m、3歳以上)は、道中後続に20馬身近い差をつけて逃げたニムフィアが、最後の直線に入ると2番手追走のテミーダに差を詰められましたが、3馬身差をつけて逃げ切り、重賞初勝利をG1で挙げました。牝馬のワンツー。

昨年の勝ち馬で1番人気のミアンドルがさらに1・1/2馬身差の3着。ニムフィアと同厩舎で昨年の独G1オイロパ大賞(芝2400m)勝ち馬ジローラモは2番人気4着でした。


またニムフィアを管理するピーター・シールゲン調教師の息子で18歳のデニス・シールゲン騎手は自身の重賞初勝利がG1勝利となりました。レーシングポストなどによると、アマチュア騎手が欧州G1を勝つこと自体初めてではないかとのこと。

デニス・シールゲン騎手はドイツのアマチュア騎手ランキング首位です。シールゲン師の息子だからだと思われますが、騎乗数がアマチュアの中では圧倒的に多いので成長も速いでしょう。



ニムフィアは父ディラントーマス、母ニール(独G3で2着)、母の父パントレセレブルという血統のアイルランド産馬。母の全妹ナイトオブマジックはG2伊オークス勝ち馬。5代母は2009年の独年度代表馬ナイトマジックの4代母でもある。

昨年デビュー戦で勝利を挙げると、次走以降は勝ちきれないながらも独G1ディアナ賞(独オークス、芝2200m3歳牝馬)で2着、独G3独セントレジャー(芝2800m、3歳以上)4着など好走を続けました。今年は初戦の独準重賞で2勝目を挙げると、その次走の英G3ピナクルS.(芝12ハロン)でアタマ差2着に入っていました。ちなみにピナクルS.3着馬はその次走、愛G1プリティーポリーS.(芝10ハロン、3歳以上牝馬)を逃げ切っています。

2013年ベルリン大賞のレース映像。


ベルリン大賞(Grosser Preis von Berlin)
2013年7月21日、ドイツ・ホッペガルテン競馬場、芝2400m
3歳以上G1、6頭、Good 、レース結果、総賞金17万5000ユーロ
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ニムフィア
Nymphea
4牝
4.2倍
D.シールゲン58.5kg2分26秒308戦【3-2-2-1】
重賞初勝利
2テミーダ
Temida
5牝
4.7倍
F.ミナリク58.5kg310戦【4-2-1-3】
独G1バイエルン大賞1着
3ミアンドル
Meandre
5牡
3.8倍
M.デムーロ60.0kg1・1/222戦【5-5-3-9】
仏独でG1を3勝

(7/23まだ噂です)ブラックキャビア、初年度の交配相手はエクシードアンドエクセルに決定?

25戦無敗、G1競走15勝のブラックキャビアについて、初年度の交配相手がダーレーのエクシードアンドエクセル Exceed And Excel に決まったとの報道がありますが、これについてオーナー代表のニール・ウェレット氏は豪メディアに「(予定通り)正式な発表は水曜日に行う」と述べているだけであり、まだ確定したというわけではないのでお気をつけください。ブラックキャビア公式のフェイスブックアカウントも同様のポストをしています

交配相手については次の6頭の中から選ばれます。なお、フランケルについては引退直後に否定されています。 ウェレット氏は最近も、「(フランケルについては検疫という問題もあるが)そもそも産駒デビュー前の種牡馬をつけるつもりはない」というようなことを述べていました。下の6頭だと一番下の Northern Meteor だけが現2歳が初年度産駒であるという若さでそれ以外は実績十分の種牡馬ばかりです。Northern Meteor 産駒もすでに2歳G1でワンツーを決めるなど活躍しています。
  • Redoute's Choice
  • Fastnet Rock
  • Exceed and Excel
  • More Than Ready
  • Casino Prince
  • Northern Meteor

まあエクシードアンドエクセルは今シーズンの豪リーディングがほぼ確定しており、お相手に最もふさわしい1頭であるのは間違いないところです。代表産駒はフランケルの2着を何度も続け、英仏でG1を3勝したエクセレブレーション今年の豪G1ゴールデンスリッパー勝ち馬オーヴァーリーチなどです。

また相手牝馬しだいで中距離の活躍馬も出る09-10リーディングのリダウツチョイスや11-12リーディングのファストネットロックと比べると、距離持ってもマイルまでの傾向がはっきりしているエクシードアンドエクセルのほうが良いかも知れません。中距離以上をこなせても古馬になって英愛仏からの移籍馬が加わると厳しい戦いを強いられることが多いのが豪の中長距離路線ですから。反対に豪短距離で上位にあれば世界中どこでも通用する可能性が高いわけで、短距離王国のオーストラリアで最強馬に君臨したブラックキャビアの卓越さを損なわない最高の相手といえるでしょう。

2013年7月21日日曜日

米G1エディーリードS.、ジェラニモがG1競走2勝目。5着にディープインパクト産駒バロッチ

7月20日に行われた米G1エディーリードS.(芝9ハロン、3歳以上)は、最後方追走した1番人気のジェラニモが最後の直線で大外から差しきって優勝し、重賞7勝目、G1競走2勝目を挙げました。9頭立て8番人気と9番人気馬が2,3着に入るヒモ荒れの結果でした。

4番人気で出走したディープインパクト産駒のバロッチは5番手追走しましたが、ジェラニモから4馬身差の5着に敗れています。5月の米G1フランク・E.キルローマイルS.3着のフェドビズが2番人気4着。2011年の仏G1ジャンリュックラガルデール賞2着のソーファストは2番人気で最下位9着でした。


ジェラニモは父コンガリー、母ジェラ(ステークス1勝含む米4勝)、母の父ジェブラーという血統。2011年のこのレース2着。

昨年の米G1シューメイカーマイルS.(芝1マイル)は後方待機策がはまってG1初勝利。その後はBCマイル6着、ターフクラシックS.7着、前走シューメイカーマイルS.4着などG1では結果が出ていませんでした(その間に9ハロンG2を1勝)。

共同オーナーの一人、ライト氏は「前走で馬が仕上がったんじゃないかな」、と。ライト氏はペンダー調教師が小学校時代に所属していたフットボール部のコーチだったそうで、その後競馬場で再会し、ペンダー師に馬を預けるようになったとのこと。ペンダー師「私がクレーミング出身の馬を何頭か調教していたところ、ライト氏が『もっと良い馬を預けるから君の出来ることを見せてくれ』と言ってくれました。感謝しています。彼のおかげでこのビジネスにおいてスタートを切ることが出来、本物の競走馬を持たせてくれたのです」

次走は8月17日の米G1アーリントンミリオンまたは同25日のパシフィッククラシックS.へ。

2013年エディーリードS.のレース映像。ゲート向かって一番右がバロッチ、右から4頭めがジェラニモ。



エディーリードステークス(Eddie Read Stakes)
 2013年7月20日、アメリカ・デルマー競馬場、芝9ハロン
3歳以上、G1、9頭、レース結果、総賞金30万ドル
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ジェラニモ
Jeranimo
7牡
3.9倍
R.ベハラノ1分45秒8035戦【10-6-5-14】
重賞7勝目
2ヴァガボンドシューズ
Vagabond Shoes
6セン
24.4倍
V.エスピノーザ1・1/225戦【6-4-3-12】
仏重賞2勝
3フライレキシスフライ
Fly Lexis Fly
4セン
38.0倍
E.マルドナルド1/212戦【3-2-3-4】
ペルーG1を2勝

米G1 CCAオークス、プリンセスオブシルマーが6馬身差勝利でG1連勝

7月20日に行われた米G1 CCAオークス(ダート9ハロン、3歳牝馬)は、最後方追走の2番人気プリンセスオブシルマーが最終コーナーで大外から進出し直線入り口で先頭に立つと、2着に6馬身差をつけて完勝し、前走のケンタッキーオークスに続きG1連勝しました。

逃げたマイハッピーフェイスが2着。前走G1マザーグースS.8馬身差3着のマラソンレディが3着。ケンタッキオークス3着後に牡馬相手のベルモントS.で8馬身差の6着(14頭)していたアンリミテッドバジェット が1番人気でしたが最下位5着に敗れました。


プリンセスオブシルマーは父マジェスティックウォリアー(米芝ステークス2着1回)、母ストームディキシー、母の父カティナスという血統。父の初年度産駒です。母の半兄に当時G3のドバイデューティーフリー勝ち馬リズムバンドがいます。

昨年10月のデビュー戦(ダート5.5ハロン)は4着に敗れたものの、距離をマイル以上に伸ばした2戦目以降は4連勝。ブサンダS.(ダート1マイル70ヤード)、ブッシャーS.(ダート8.5ハロン)をどちらも7馬身差で楽勝していました。

その後、米G2ガゼルS.(ダート8.5ハロン)は勝ち馬より約2.2kg重い斤量を背負って3・1/4馬身の2着でしたが、その次走のケンタッキオークスを勝っていました。

次走は8月17日の米G1アラバマS.(ダート10ハロン、3歳牝馬)の模様。前述ガゼルS.およびマザーグースS.勝ち馬でケンタッキーオークス7着のクロース八ッチズは熱発でCCAオークスを回避しましたが、これもアラバマS.が検討されています。

2013年CCAオークスのレース映像。


コーチングクラブアメリカンオークス(TVG Coaching Club American Oaks)
2013年7月20日、アメリカ・サラトガ競馬場、ダート9ハロン
3歳牝馬同斤量、G1、5頭、Fast、レース結果(PDF)、総賞金30万ドル
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1プリンセスオブシルマー
Princess of Sylmar
3牝
3.15倍
J.カステリャーノ1分51秒078戦【6-1-0-1】
重賞2勝目
2マイハッピーフェイス
My Happy Face
3牝
3.6倍
J.ロザリオ67戦【3-4-0-0】
重賞【1-3-0-0】うち2着2回はG1
3マラソンレディ
Marathon Lady
3牝
14.5倍
R.アルバラード1・3/48戦【1-3-3-1】
重賞【0-2-3-0】うち3着2回はG1

米G1デラウェアH.、ロイヤルデルタが10馬身差圧勝

7月20日に行われた米G1デラウェアH.(ダート10ハロン、3歳以上牝馬)は2番手以下を数馬身離して逃げたロイヤルデルタが2着に10・3/4馬身差をつけて圧勝し、G1競走5勝目を挙げました。

前走ロイヤルデルタから3/4馬身差3着だったシーズオールインが2着。前走G1で3着のセントリングが2番人気4着、昨年のケンタッキオークス4着サマーアプローズは3番人気最下位5着に終わりました。


ロイヤルデルタは父エンパイアメーカー、母デルタプリンセス(米G3を3勝)、母の父エーピーインディという血統。一昨年の米G1アラバマS.(ダート10ハロン)と米G1 BCレディースクラシック(以下ダート9ハロン)、昨年の米G1ベルデイム招待S.米G1 BCレディースクラシックと勝っています。

今年はドバイWC10着のあと、今年2戦目で前走の米G2フルールドリスH.(ダート9ハロン)は3番人気のファニープロポジションに逃げ切りを許し5馬身差の2着に敗れていました。今回は取りこぼさないという強い意志の見えた逃げでしたね。これでデラウェアH.2連覇(今年からG1昇格)、重賞8勝目です。

モット調教師によると次走は8月の米G1パーソナルエンスンS.(ダート9ハロン)へ。 昨年はフルールドリスH.、デラウェアH.を連勝して出走しましたが、前のラブアンドプライドを捕らえられず2着に敗れています。

2013年デラウェアH.のレース映像。


前走のレース映像。


デラウェアハンディキャップ(Delaware Handicap)
2013年7月20日、アメリカ・デラウェアパーク競馬場、ダート10ハロン
3歳以上牝馬、G1、5頭、Fast、レース結果(PDF)、総賞金75万ドル
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ロイヤルデルタ
Royal Delta
5牝
1.4倍
M.スミス
55.8kg
2分02秒0419戦【11-4-1-3】
重賞8勝目
2シーズオールイン
She's All In
6牝
27.5倍
V.カラスコ
50.8kg
10・3/435戦【14-8-3-10】
重賞1勝
3アンドワイノット
And Why Not
4牝
24.5倍
J.ナヴァロ
52.2kg
3/414戦【1-4-3-6】
重賞2着2回

G1愛オークス、チキータが自身初勝利

7月20日に行われたG1愛オークス(芝12ハロン、3歳牝馬)は、3番手内ラチ沿いを追走したチキータが残り2ハロンで外に持ち出されるとゴール直前で差しきって勝ち、デビュー4戦目での初勝利をG1で挙げました。ムルタ騎手は愛オークス6勝目。

道中チキータのすぐ後ろを追走していたヴィーナスデミロが2着。逃げた愛1000ギニー3着のジャストプリテンディングが首差3着に粘りこみ。

英オークス馬で2番人気のタレントは最下位7着。前走ロイヤルアスコットの英G2リブルスデイルS.(芝12ハロン、3歳牝馬)でジャストプリテンディングに2馬身差をつけて勝ったいたリポステは4万ユーロの追加登録料を支払っての出走でしたが1番人気5着に終わっています。英オークス2着馬シークレットジェスチャーは直前に軽症が判明し回避しました。


チキータは父モンジュー、母プルデンジア、母の父ダンジリという血統のアイルランド産馬。1歳馬セールにて60万ユーロで落札。 3/4同血の叔母が仏G3を勝っています。

昨年10月のデビュー戦を1・1/4馬身差の3着し、2歳はこの1戦だけで終えると、今年初戦だった5月の仏条件戦は逃げ切り直前で外側の植栽に突っ込んで落馬中止(YouTube)。しかしその次走で前走の仏G1ディアヌ賞(芝2100m)は、これも外側によれながらもじわじわ伸びて、勝ったトレヴには4馬身つけられましたが、2着に入っていました。

管理するロワイエデュプレ師は「すばらしい牝馬であり、私の厩舎で最高の牝馬です。だから落馬の後でも仏オークスに直行すると決めたのです」と述べています。また同師によるとこの後は仏G1ヴェルメイユ賞から凱旋門賞へ。ちなみにチキータはトレヴと同じで凱旋門賞登録がありません。

デビュー戦の映像は見ていないですが、今回もずっとヨレていて直線、特に最後の1ハロンほどはまっすぐ走れないですね。凱旋門賞に出てくるならオルフェーヴルのスミヨン騎手、キズナの武豊騎手にはできればチキータの内に進路を選んでもらいたいところです。


2013年愛オークスのレース映像。赤の帽子、赤の袖がチキータ。2分20秒から真正面からの映像もあります。



参考:仏オークスのレース映像


アイリッシュオークス(Darley Irish Oaks)
2013年7月20日、アイルランド・カラ競馬場、芝12ハロン
3歳牝馬、G1、7頭、 Good To Firm 、レース結果、総賞金40万ユーロ
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1チキータ
Chicquita
3牝
5.5倍
J.ムルタ2分35秒014戦【1-1-1-1】
初勝利
2ヴィーナスデミロ
Venus De Milo
3牝
7倍
S.ヘファナン1/23戦【2-1-0-0】
前走準重賞勝ち
3ジャストプリテンディング
Just Pretending
3牝
9倍
J.オブライエンクビ7戦【2-1-3-1】
愛G3勝ち

2013年7月15日月曜日

米G1アメリカンオークス、エンパイアメーカー産駒エモリエントがG1競走2勝目

7月13日に行われた米G1アメリカンオークス(芝10ハロン、3歳牝馬)は、3番手追走した1番人気エモリエントが最終コーナーで前を捕らえにかかり残り1ハロンで先頭に立つと、外から差した4番人気エモーショナルキトゥンを1/2馬身抑えて優勝し、G1競走2勝目を挙げました。M.スミス騎手は2連覇。

G1で2着1回3着2回の2番人気スカーレットストライクは後方のまま6着でした。


エモリエントは父エンパイアメーカー、母スージングタッチ(米6戦未勝利)、母の父タッチゴールドという血統。母の母が仏米で重賞2着2回。Raise The Standard → Natalma → Almahmoud と遡る名牝系。

2走前の米G1アシュランドS.(AW8.5ハロン、3歳牝馬)を9馬身差で勝ったものの、前走の米G2ブラックアイドスーザンS.(ダート9ハロン、3歳牝馬)は約20馬身差の6着に敗れていました。これで重賞に限るとダート【0-1-0-2】に対し、芝とAWはそれぞれ1戦してG1勝ちです(芝は今回が初出走)。

次走は9月13日の米G1ガーデンシティーS.(芝9ハロン、3歳以上牝馬)に向かう模様。おそらく最終的にはBCフィリーアンドメアターフでしょう。

2013年アメリカンオークスのレース映像。3番枠発走がエモリエント。


アメリカンオークス(American Oaks)
2013年7月13日、アメリカ・ハリウッドパーク競馬場、芝10ハロン
3歳牝馬同斤量、G1、8頭、Firm、レース結果(PDF)、総賞金 35万ドル
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1エモリエント
Emollient
3牝
2.2倍
M.スミス2分02秒388戦【4-2-0-2】
重賞2勝目
2エモーショナルキトゥン
Emotional Kitten
3牝
9.9倍
V.エスピノーザ1/211戦【3-2-2-4】
重賞初出走
3トピック
Topic
3牝
15.0倍
G.ゴメス3/47戦【1-1-2-3】
重賞初出走

米G1マンノウォーS.、ボイストレスがG1初勝利

7月13日に行われた米G1マンノウォーS.(芝11ハロン、3歳以上)は、5番手追走したボイストレスが先に先頭に立ったトワイライトエクリプスを残り1ハロンで交わして優勝し重賞7勝目、G1初勝利を挙げました。

0.1倍の僅差で2番人気だったオプティマイザーは約7馬身差の5着でした。


ボイストレスは父ディストーテッドヒューモア、母エマネイティング(米G1で3着1回)、母の父コックスリッジという血統

日本の競走馬で最も賞金を稼いだ母の父コックスリッジ馬はバロンカラノテガミのようですが、2頭とも父の父フォーティナイナー、母の母の父マジェスティックライトであり、ダマスカスをそれぞれ3代前、4代前に持つというそっくりな血統です。

ここまでG2とG3では9戦して【6-3-0-0】と素晴らしい成績も、G1では一昨年のこのレースで3着、昨年の米G1マンハッタンH.(芝10ハロン)で3着などが最高の成績でした。

BCターフ2着をはさんで昨年のこのレースなど米芝G1を5連勝中のポイントオブエントリーが骨折で出てこれなかったことには恵まれましたが、前走2着に下したビッグブルーキトゥンが先週の米G1ユナイテッドネイションズS.(芝11ハロン)を勝っていますから順当勝ちですね。

ちなみにポイントオブエントリーとは調教師、馬主、生産者が同じで(近2走は騎手も)、見事に代打を務めました。

次走は昨年9着に敗れた米G1アーリントンミリオンS.へ。ビッグブルーキトゥンも出走してくる可能性が高そうです。

2013年マンノウォーS.のレース映像。ゲート向かって左から3頭目、赤の帽子、黒の勝負服がボイストレス。


マンノウォーステークス(Man o' War Stakes)
2013年7月13日、アメリカ・ベルモントパーク競馬場、芝11ハロン
3歳以上、G1、8頭、Good、レース結果(PDF)、総賞金60万ドル
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ボイストレス
Boisterous
6牡
2.55倍
J.ヴェラスケス
54.4kg
2分14秒1125戦【11-3-2-9】
重賞7勝目
2トワイライトエクリプス
Twilight Eclipse
4セン
9.4倍
J.カステラーノ
54.4kg
2・1/410戦【4-1-1-4】
米芝G2を2勝
3エクスクルーシヴストライク
Exclusive Strike
6セン
23.4倍
I.オルティズ
52.6kg
1/235戦【12-5-8-10】
重賞2勝目

米G1ハリウッドゴールドカップ、ゲームオンデュードがG1競走6勝目

7月6日に行われた米G1ハリウッドゴールドカップ(ダート10ハロン、3歳以上)は、単勝1.3倍の圧倒的1番人気ゲームオンデュードが逃げ切り、このレース2連覇、G1競走6勝目を挙げました。

ゲームオンデュードより約5kg軽い斤量のケトルコーンが1馬身差の2着。ゲームオンデュードの次に重い斤量の、ただしそれでも3.6kg軽い2番人気のクラブハウスライド(近3走全てゲームオンデュードの2着)は約10馬身差の4着に敗れています。


ゲームオンデュードは父オーサムアゲイン、母ワールドリープレジャー、母の父デヴィルヒスデューという血統。このハリウッドGCを3連覇しているのはネイティヴダンサー(1965-67)とラヴァマン(2005-07)の2頭だけだから、一昨年のハナ差2着がすごく惜しいですね。

今回の勝利で獲得総賞金は500万ドルを超えました。前走の米G2チャールズタウンクラシックS.の1着賞金100万ドルだから今回の30万ドルを大きく上回っています。


バファート調教師によると次走は8月25日の米G1パシフィッククラシックS.(AW10ハロン)の可能性もあるが、そのデルマー競馬場で調教を行って馬場を上手くこなせるかどうか確認してから出走を決めるとのこと。一昨年4着、昨年2着のレースだから当然慎重ですね。

一方で8月3日の米G1ホイットニー招待H.は(ニューヨーク州への)輸送が厳しいからほとんど検討していないとのこと。もちろん最終目標はBCクラシックです。


ちなみに2着ケトルコーンは昨年トレイルブレイザーが2着だった米G2アロヨセコマイルの4着馬です。

2013年ハリウッドゴールドカップのレース映像。


ハリウッドゴールドカップ(Hollywood Gold Cup Handicap)
2013年7月6日、アメリカ・ハリウッドパーク競馬場、ダート10ハロン
3歳以上、G1、5頭、レース結果(PDF)、総賞金 50万ドル
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ゲームオンデュード
Game On Dude
6セン
1.3倍
M.スミス
57.6kg
2分01秒8826戦【14-5-1-6】
重賞12勝目
2ケトルコーン
Kettle Corn
6牡
11.4倍
R.ベハラーノ
52.6kg
123戦【7-5-5-6】
重賞【1-2-4-2】
3スカイキングダム
Sky Kingdom
4牡
10.0倍
M.ガルシア
54.0kg
6・3/411戦【4-0-2-5】
2走前に重賞初勝利

米G1プリンセスルーニーH.、スターシップトラフルズが重賞初勝利

7月6日に行われた米G1プリンセスルーニーH.(ダート6ハロン、3歳以上牝馬)は、先行した5番人気スターシップトラフルズが3コーナーで先頭に立つとそのまま押し切って優勝し、重賞初勝利をG1で挙げました。

1番人気のジュディザビューティーが3・3/4馬身差の2着でゴーストザッパー産駒のワンツー。ちなみにジュディザビューティーはこれでG1競走3戦含む重賞5戦全て2着となりました。さらに2・1/2馬身差の3着に8番人気のマイパルクリシーが入っています。


スターシップトラフルズは父ゴーストザッパー、母ボビーユーズ(米2勝)、母の父ノットフォーラブという血統。母のステークス1勝はこのコールダー競馬場の芝でした。

これ以前に重賞は今年3月の米G2インサイドインフォメーションS.(ダート7ハロン)9着しただけでしたが、前走のスターターアローワンス戦を10馬身で圧勝していました。左記2戦やほかの過去のレースを見ると、逃げ先行した場合の成績が良く、控える/前に行けない場合は凡走していますから、今回も好スタートで先行できたのが良かったのかもしれません。

本日7月15日に行われるファシグティプトン7月セールに上場予定です

2013年プリンセスルーニーH.のレース映像。10番枠発走の白の帽子、黒の勝負服がスターシップトラフルズ。

プリンセスルーニーハンディキャップ(Princess Rooney Handicap)
2013年7月6日、アメリカ・コールダー競馬場、ダート6ハロン
3歳以上牝馬、G1、12頭、Fast、レース結果(PDF)、総賞金35万ドル
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1スターシップトラフルズ
Starship Truffles
4牝
9.3倍
E.ザヤス
52.6kg
1分10秒5724戦【14-2-2-6】
重賞2戦目初勝利
2ジュディザビューティー
Judy the Beauty
4牝
2.1倍
J.モレイラ
54.0kg
3・3/410戦【4-6-0-0】
G1【0-3-0-0】
3マイパルクリシーMy Pal Chrisy5牝
25.5倍
L.パニシ
52.2kg
2・1/237戦【8-4-7-18】
G3で3着1回

米G1ユナイテッドネイションズS.、ビッグブルーキトゥンがG1初勝利

7月6日に行われた米G1ユナイテッドネイションズS.(芝11ハロン、3歳以上)は、後方2,3番手を追走した2番人気ビッグブルーキトゥンが最後の直線入り口で最内を突いて抜け出すと、2011年の勝ち馬チークスノースに1・1/4馬身差をつけて勝ち、重賞2勝目、G1初勝利を挙げました。

最後方追走の7番人気ハングオーヴァーキッドが外を回って3着。昨年のBCターフ勝ち馬リトルマイクは逃げて4着(1番人気)で上位3頭より2.3kg重い斤量もちょっと分が悪かったです。


ビッグブルーキトゥンは父キトゥンズジョイ、母スペントゴールド、母の父アンアカウンテッドフォーという血統の5歳牡馬。キトゥンズジョイ産駒のG1勝ちはこれが2頭目でどちらも芝での勝利です。また2頭ともまたロベルトの4×4という共通点もあります。

ここまで重賞5戦して【1-2-2-0】と安定しており、そのうちの3着1回は米G1ガルフストリームパークH.(芝9ハロン)3着です。また前走の米G2モンマスS.でビッグブルーキトゥンに1・1/4馬身差をつけて勝ったボイストレスはこの次週の米G1 マンノウォーS.(芝11ハロン)を勝ちました。


ブラウン調教師によると次走は8月17日の米G1ソードダンサーS.(芝12ハロン)または同日の米G1アーリントンミリオン(芝10ハロン)へ。アーリントンミリオンであればボイストレスとの再戦になる可能性が高い。リトルマイクもアーリントンミリオンでほぼ決定のようです。

ちなみに今年1月を最後に出走していないハットトリック産駒で昨年の米G1ジャマイカH.(芝9ハロン)勝ち馬のキングデヴィッドについても、今年春頃の情報ではアーリントンミリオンが夏の目標と陣営の言及があったように記憶していますが、その後音沙汰がないのでもう出てこないかもしれませんね。

2013年ユナイテッドネイションズS.のレース映像。2番枠発走の赤の帽子がビッグブルーキトゥン。


ユナイテッドネイションズステークス(United Nations Stakes)
2013年7月6日、アメリカ・モンマスパーク競馬場、芝9ハロン
3歳以上、G1、8頭、Firm、レース結果(PDF)、総賞金 50万ドル
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ビッグブルーキトゥン
Big Blue Kitten
5牡
3.5倍
J.ブラーヴォ
53.5kg
2分11秒9816戦【9-2-4-1】
重賞2勝目
2チークスノース
Teaks North
6セン
8.6倍
E.カストロ
53.5kg
1・1/427戦【9-3-2-13】
米芝G1を2勝
3ハングオーバーキッド
Hangover Kid
5牡
48.0倍
G.サエズ
53.5kg
117戦【5-4-3-5】
重賞初出走

2013年7月14日日曜日

フランスのキズナが2連勝

7月13日にフランス・シャトーブリアン競馬場で行われた条件戦 ”Prix de Pornichet”(芝2600m、3歳)に出走した1番人気のキズナ(3牝)は1番枠スタートから逃げると、中団追走し最後の直線で内を突いた2番人気マルキダゼ(3セン)を1馬身抑えて優勝し、2連勝となりました。

PRIX DE PORNICHET (Course.E) , le 13.07.2013, CHATEAUBRIANT
レース映像(有料)
(前走の結果)フランス・シャンティイ競馬場でキズナが初勝利
仏のKIZUNA初勝利 夢の同名対決も - 競馬ニュース : nikkansports.com


これで4戦2勝です。
  • 2000mで8着(デビュー戦)
  • 2500mで落馬中止
  • 2400mで1着
  • 2600mで1着
まだまだ下のクラスなので「同名対決」は遠いですけど、オーナーの和泉憲一氏も
「トニー(・クラウト調教師)からはスタミナがあるのが分かった。これから良くなってくるよって」
と述べていることですし、このまま順調に勝ち進むようなら凱旋門賞前日の長めのレースである仏G2ショードネイ賞(芝3000m、3歳)や仏G2ロワイヤリュー賞(芝2500m、3歳以上牝馬)辺りであれば挑戦するかもしれません。

まあ「ナカヤマナイト凱旋門賞断念(6/26の記事)」 ということでその日程のレースを使う理由は特にないですが。

2013年7月8日月曜日

G1独ダービー、ラッキースピードが重賞2連勝、G1初勝利

7月7日に行われたG1独ダービー(芝2400m、3歳牡牝)は、フランスから遠征してきた前走仏G3リス賞(芝2400m)3着の7番人気トレブルーが直線半ばで先頭に立ちましたが、外から伸びた2番人気のラッキースピードがゴール直前で3/4馬身差し切って優勝し、G1初勝利を挙げました。

さらに外を追い込んだ17番人気のノルドヴルカンがトレブルーからクビ差の3着に入りました。

独G2ウニオンレネン(芝2200m)を2・1/2馬身差で完勝していた1番人気のアイヴァンホーは8着。昨年の2着ノヴェリストに続いて2年連続でウニオンレネンを勝った馬がダービー1番人気で負けています。

余談ですがアイヴァンホーが初勝利を挙げたレースの5着馬はタケダシンゲン Takeda Shingen という米国産の牝馬(7月7日時点で5戦未勝利)でした。父ファーストサムライにちなんでいるのでしょう。


ラッキースピードは父シルヴァノ、母Lysuna(ルズーナ?、独オークス4着)、母の父モンズンという血統のアイルランド産馬。3代母はベリファの全妹。ちなみに2着トレブルーと昨年の勝ち馬パストリアスも母の父モンズンです。

今年4月のデビュー戦勝利。2戦目の独G3フリューヤールス賞(芝2000m)は9頭立て最低人気馬に逃げ切りを許し2着に敗れましたが、前走の独G3バヴァリアンクラシック(芝2000m、YouTube)は1/2馬身差で勝って重賞初勝利を挙げていました。

伝貧発生により昨年の凱旋門賞を回避することになったデインドリームと同じシュタルケ騎手、シールゲン調教師のコンビで今後は同馬のようにドイツ国外での活躍も期待したいですね。

2013年ドイチェスダービーのレース映像。ゲート向かって右から5頭目、白の帽子がラッキースピード。

ドイチェスダービー(Deutsches Derby)
2013年7月7日、ドイツ・ハンブルク競馬場、芝2400m
3歳牡牝、牡58kg、G1、19頭、レース結果、総賞金50万ユーロ
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ラッキースピード
Lucky Speed
3牡
5.9倍
A.シュタルケ2分27秒874戦【3-1-0-0】
重賞2連勝
2トレブルー
Tres Blue
3牡
15.5倍
F.Veron3/48戦【2-2-1-3】
前々仏走準重賞勝ち
3ノルドヴルカン
Nordvulkan
3牡52.0倍J.Bojkoクビ6戦【2-0-2-2】
バヴァリアンC.9着

2013年7月7日日曜日

仏G3メシドール賞、アンテロが完勝

7月7日に行われた仏G3メシドール賞(芝1600m、3歳以上)に仏ダービー馬アンテロが単勝1.3倍の1番人気で出走し、3番手追走からあっという間に抜け出すと2着に1・1/2馬身をつけて優勝しました。

前走仏マイルG3を勝っているメインセイルが2着に入り、前々走仏マイルG2を勝ち、前走仏G1で4着しているドンボスコが3着でした。ちなみにメインセイルの前走の2着馬(1・3/4馬身差)は父の父がサンデーサイレンスのレイガール Laygirl です。


アンテロは父ガリレオ、母アンプレショナント(仏マイルG1で2着2回、うち1回は3位入線繰り上がり)、母の父デインヒルという血統のドイツ産馬。

仏2000ギニーは外枠発走と直線スムーズに競馬できず1/2馬身差の3着。前走のG1仏ダービーは2着に2馬身差をつけて完勝していました。

次走は8月11日の仏G1ジャックルマロワ賞(芝1600m)へ。オルフェーヴル、アルカジームと並んで前売り1番人気の凱旋門賞へどういうルートを取るのかは不明。

2013年メシドール賞のレース映像連続写真

メシドール賞(PRIX MESSIDOR)
2013年7月7日、フランス・メゾンラフィット競馬場、芝1600m
3歳以上、G3、6頭、レース結果、総賞金8万ユーロ
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1アンテロ
Intello
4牡
1.3倍
O.ペリエ57.5kg1分34秒006戦【5-0-1-0】
重賞2勝目
2メインセイル
Mainsail
4牡
5.5倍
C.スミヨン59.5kg1・1/210戦【3-3-2-2】
昨年仏G3で2着
3ドンボスコ
Don Bosco
6牡
8.8倍
G.ベノワ60.5kg1/234戦【9-5-5-15】
重賞3勝
今年重賞【1-2-1-1】

英G1エクリプスS.、アルカジームがG1競走3連勝。秋は凱旋門賞へ

7月6日に行われた英G1エクリプスS.(芝10ハロン7ヤード、3歳以上)は、3番手追走のアルカジームが逃げ粘るムカドラムを競り落として先頭に立つと、3番手追走した2番人気デクラレーションオブウォーに2馬身差をつけて完勝し、G1競走3連勝です。

なお、最後の直線でムカドラムの前をカットしたことについてアルカジームのドイル騎手は5日間の騎乗停止となりました。不利がなければムカドラムは2着の可能性が相当あったように見えましたけどね。

今年の仏G1ガネー賞(芝2100m)などG1競走3勝しているシンガポール遠征帰りのパストリアスは6着。昨年の英G1ナッソーS.(9ハロン192ヤード、3歳以上牝馬)の勝ち馬で、前走アルカジームとムカドラムについで3着だったザフューグは最下位7着。


アルカジームは父ドバウィ、母カジーム(未勝利)、母の父ダルシャーンという血統のイギリス産馬。母の母は英G1ヨークシャーオークス2着。

昨年5月の英G2ジョッキークラブS.(芝12ハロン)を4馬身差で勝って重賞初勝利を挙げたものの、故障のため2012年はその1戦だけ。

今年4月の復帰戦、英G3ゴードンリチャードS.から愛G1タターソールズゴールドカップ(芝10.5ハロン)、前走の英G1プリンスオブウェールズS.(芝10ハロン)と2年で重賞4連勝中でした。ちなみに前走のクビ差2着馬が今回3着だったムカドラムです。

次走は”キングジョージ”をパスし、G1英インターナショナルS.かG1愛チャンピオンS.から凱旋門賞へ。このエクリプスS.の勝利によって、アンテロ、オルフェーヴルとほぼ同オッズで並んで凱旋門賞前売り1番人気となっています(ブックメーカーにより多少オッズは異なります)。


前述どおり12ハロンのジョッキークラブS.を完勝していますが、凱旋門賞の2400mもこなせるかはちょっと疑問ですけどね。というのは、ジョッキークラブS.の全馬ラップタイムがこのPDFでみれますが、アルカジーム自身が

17.02 - 14.45 - 14.38 - 13.90 - 13.32 - 13.26 - 12.51 - 11.86 - 11.68 - 11.84 - 12.23 - 13.21

というラップの前半ドスローの競馬でしたから。最後の7ハロン全て最速ラップというのは素晴らしいですが。


2013年エクリプスS.のレース映像。好スタートを決めて数秒だけ一時先頭を走る白と青の格子状の勝負服がアルカジーム。

参考2012年ジョッキークラブS.のレース映像

エクリプスステークス(Coral-Eclipse)
2013年7月6日、イギリス・サンダウン競馬場、芝10ハロン7ヤード
3歳以上、G1、7頭、Good to Firm、レース結果、1着賞金24万1018英ポンド

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1アルカジーム
Al Kazeem
5牡
2.875倍
J.ドイル2分04秒3512戦【7-4-0-1】
重賞5連勝
2デクラレーションオブウォー
Declaration Of War
4牡
5倍
J.オブライエン29戦【6-1-0-2】
前走英マイルG1勝ち
3ムカドラム
Mukhadram
4牡
8.5倍
P.ハナガン1・1/48戦【3-2-1-2】
前々走重賞初勝利

2013年7月6日土曜日

凱旋門賞1番人気アンテロが7日の仏マイルG3出走か

今年のG1仏ダービー(芝2100m)勝ち馬であり、凱旋門賞の前売りでオルフェーヴルと1番人気を争っているアンテロ Intello が7月7日に行われる仏G3メシドール賞(芝1600m、3歳以上、メゾンラフィット競馬場)に出走を予定しています。出走すれば古馬との初対戦です。

(出走予定馬)PRIX MESSIDOR , le 07.07.2013, MAISONS-LAFFITTE
Prix Messidor : Intello sur les rangs - Plat | Zone-Turf.fr
GaloppOnline.de - Immer einen Galoppsprung schneller informiert

オーナーの代理人は「G1馬ですが夏の目標レースとしている仏G1ジャックルマロワ賞(芝1600m)に向けて良い準備になるから」と述べています。

たしかに古馬牡馬3頭はいずれもマイル重賞勝ち馬でうち2頭は前走の仏マイル重賞を勝っていますから、仏2000ギニーは不利があったとはいえ3着に負けたアンテロ陣営にとって力を確認しやすい状況ではあります。本番はさらに強力なメンバーになるのは確実ですが。

仏G1ジャンプラ賞、ハヴァナゴールドがG1初勝利

6月30日に行われた仏G1ジャンプラ賞(芝1600m、3歳)は、後方追走した3番人気のハヴァナゴールドが先に先頭に立ったサンマリノグレイをゴール直前で差し切って優勝し、重賞2勝目、G1初勝利を挙げました。道中ほぼ同じ位置にいた2頭のワンツーでした。

仏2000ギニー勝ち馬スタイルヴァンドームは1番人気4着。同7着で、前走の仏G3ではサンマリノグレイを1馬身退けて重賞初勝利を挙げていたゴルディコヴァ半弟のアノディンは2番人気7着に終わっています。

またハットトリック産駒のゼンジ Zenji は約6馬身差の9着。これで重賞3戦とも4馬身から約6馬身負けています。うち2戦はG1ですが。


ハヴァナゴールドは父テオフィロ、母ジェシカズドリーム(愛伊で重賞2勝)、母の父デザートスタイルという血統のアイルランド産馬。1歳馬セールにて8万ギニーで落札されていました。またテオフィロ産駒は前日の愛ダービーに続き2日連続でG1勝利です。

昨年デビューから落馬1戦を除いて英G3サマーヴィルS.(芝7ハロン)を優勝するなど4連勝。2歳最終戦と今年初戦をどちらも2着して出走した前々走のG1仏2000ギニーはスタイルヴァンドームから3/4馬身差の5着、前走のG1愛2000ギニーは勝ったマジシャンから6馬身差の4着していました。

「仏2000ギニーは枠も悪かったから」というハノン師は「秋の初めにレースに戻すつもりです。10ハロンもこなせると思いますがもちろんマイルも何の問題もないので、選択肢はいろいろある」とのこと。


ちなみに2歳時に落馬した1戦というのは準重賞フランソワブータン賞(芝1400m)で、残り100mで先頭に立ち1馬身ほど抜け出した直後に鞍がずれたというもの。そのときの勝ち馬がスティルヴァンドームで同5着がサンマリノグレイでした。有料でよければレース映像はこちら

6月のフランス3歳G1では、逃げ切る直前で外の植栽に突っ込んで落馬したチキータがその次走、6月17日の仏オークスで2着に入ったということがあったばかりです。こうも続くのは結構な珍事でしょう。

2013年ジャンプラ賞のレース映像。


ジャンプラ賞(Prix Jean Prat)
2013年6月30日、フランス・シャンティイ競馬場、芝1600m
3才牡牝、G1、12頭、Good to Soft、レース結果、総賞金40万ユーロ
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ハヴァナゴールド
Havana Gold
3牡
7倍
M.バルザローナ1分37秒0110戦【5-2-0-3】
英G3勝ち
2サンマリノグレイ
San Marino Grey
3牡
12倍
M.ギュイヨン短首9戦【2-5-0-2】
前走重賞初出走2着
3モンディアリスト
Mondialiste
3牡
151倍
F.プラット1・1/24戦【0-2-2-0】
重賞初出走

2013年7月5日金曜日

愛G1プリティーポリーS.、アンビヴァレントが逃げ切りG1初勝利

6月30日に行われた愛G1プリティーポリーS.(芝10ハロン、3歳以上牝馬)は、逃げた6番人気のアンビヴァレントが3番手追走の1番人気ワズを1/2馬身抑えて優勝し、重賞初勝利をG1で挙げました。

昨年の英オークスでワズの2着し、愛オークスはグレートヘヴンズから3馬身差2着しているシロッコスターがさらにクビ差の3着でした。


アンビヴァレントは父オーソライズド、母ダレリー、母の父ダルシャーンという血統のアイルランド産馬。甥に仏G1アベイユドロンシャン賞勝ち馬トータルギャラリーがいます。

昨年は重賞2戦して英牝馬G2で5着1回。今年初戦の英G2ミドルトンS.(芝10ハロン、4歳以上牝馬)は1馬身差の2着。前走の英G3ピナクルS.(芝12ハロン、4歳以上)は2・1/2馬身差の3着と、今年2戦はどちらも好走していました。

次走は8月3日の英G1ナッソーS.(芝10ハロン)ではなく8月22日の英G1ヨークシャーオークス(芝12ハロン)に向かう模様。ヴァリアン調教師は「12ハロンは問題ないし、ミドルトンS.を走らせてヨーク競馬場は合っていると分かったから」とのこと。

ちなみに準重賞2着のある母ダレリーはサンデーサイレンスを種付けするために日本に輸入されたことがあり、2002年に英国で誕生したサンデーシンフォニーは34戦3勝、準重賞2着1回の成績をあげました。


2013年プリティーポリーS.のレース映像。


プリティーポリーステークス(Oxigen Environmental Pretty Polly Stakes)
2013年6月30日、アイルランド・カラ競馬場、芝10ハロン
3歳以上牝馬、G1、9頭、Good To Firm、レース結果、1着賞金12万ユーロ
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1アンビヴァレント
Ambivalent
4牝
11倍
J.ムルタ2分04秒8310戦【4-1-2-3】
重賞初勝利
2ワズ
Was
4牝
3.5倍
J.オブライエン1/29戦【2-1-3-3】
G1【1-1-2-1】
3シロッコスター
Shirocco Star
4牝
6.5倍
K.ファロンクビ11戦【1-6-2-2】
重賞9戦【0-5-2-2】

米G1シューメイカーマイルS.、オブヴィアスリーがG1初勝利

6月29日に行われた米G1シューメイカーマイルS.(芝1マイル、3歳以上)は単勝1.3倍の1番人気オブヴィアスリーが2着に3・1/4馬身差をつけて逃げ切り、G1初勝利を挙げました。

芝マイル重賞2連勝中だったザアプルーヴァルが2着。前走オブヴィアスリーの2着だったルカヤンは2番人気でしたが最下位5着。昨年の勝ち馬ジェラニモが4着。


オブヴィアスリーは父ショワジール、母リーラ(未出走)、母の父モンジューという血統のアイルランド産馬で、同国で3戦した後、2012年からアメリカに移籍。

昨年8月の米G2デルマーマイルH.(芝1マイル)を1分32秒10のコースレコードで逃げ切って重賞初勝利。その次走の米G2アロヨセコマイル(芝1マイル)もレコードに0.06秒差で逃げ切って重賞連勝。ちなみにそのときに2着は米国遠征中だったトレイルブレイザーでした。

11月の米G1 BCマイル(芝1マイル)は後に年度代表馬に選ばれるワイズダンから2馬身差、ケンタッキーダービー馬であり後にドバイワールドカップを勝つアニマルキングダムから1/2馬身差の3着と好走。今年初戦の米G3サンシメオンS.(芝6.5ハロン)も1/2馬身差の2着したあと、前走で今年2戦目の米G3アメリカンH.(芝1マイル)は、昨年のG1仏2000ギニー勝ち馬ルカヤンに2・1/2馬身差をつけて完勝していました。

今回もコースレコードに0.27秒差に迫る好タイムで走っていて絶好調です。1年前のこの日は脳腫瘍で手術を受けていたというマイク・ミッチェル調教師によると今年の目標はもちろんBCマイルで、次走には昨年も勝った次走は8月25日の米G2デルマーマイルH.が候補に挙がっています。


なお、アメリカンH.でオブヴィアスリーの3着だったディープインパクト産駒バロッチは現地時間5日のアローワンス競走(芝8.5ハロン)に出走予定です。

2013年シューメイカーマイルS.のレース映像。


シューメイカーマイルステークス(Shoemaker Mile Stakes)
2013年6月29日、アメリカ・ハリウッドパーク競馬場、芝1マイル
3歳以上、G1、5頭、Firm、レース結果(PDF)、総賞金30万ドル
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1オブヴィアスリー
Obviously
5セン
1.3倍
J.タラモ1分32秒8615戦【8-4-2-1】
重賞4勝目
2ザアプルーヴァル
Za Approval
5セン
8.2倍
V.エスピノーザ3・1/414戦【6-4-0-4】
重賞2連勝
3ウィルキンソン
Wilkinson
5牡
17.2倍
M.ペドロサ1・1/424戦【6-4-4-10】
芝マイル重賞1勝

2013年7月3日水曜日

キャメロット引退は7月2日時点で未確定

スポニチが次のように書いていますが、引退すると決まったわけではないです。

昨年の英ダービー、2000ギニー、アイルランドダービーを制したキャメロット(牡4)が引退、種牡馬入りすることが決まった。
凱旋門賞の有力候補、キャメロットが引退 種牡馬入りへ ― スポニチ

こちらの日刊スポーツの記事のほうが正確に伝えています。
昨年の英2冠馬キャメロット正念場 - nikkansports.com

2013年7月1日月曜日

デンマークダービー、エイシンダンカーク産駒クワイトアミッションが優勝

6月30日に行われたダンスクダービー(デンマークダービー、芝2400m)は、1番人気クワイトアミッションが逃げ馬の直後の内ラチ沿いを先行し最後の直線で入り口で先頭に立つと、内を伸びた9番人気の牝馬ロックザレジェンドをハナ差抑えて優勝しました。前走のスウェーデン2000ギニーに続くクラシック2連勝です。

ロックザレジェンドは前走スウェーデン1000ギニーで1・1/2馬身差の4着でした。

デンマーク2000ギニー勝ち馬ファルコネットが3着。 デンマークダービートライアル勝ち馬サルスエラが2番人気10着。スウェーデン2000ギニー2着のキャプテンアメリカは7着。


クワイトアミッションは父エイシンダンカーク、母シアターアンティーク(未勝利)、母の父シアトリカルという血統のスウェーデン産馬。半姉にノルウェーのG3競走やノルウェーダービーを勝ったシアトリカルアワードがいます。

2歳時はローカル重賞3勝含む5戦4勝。今年初戦だった前々走のダービーテステン(デンマークダービートライアル、芝2200m)は他馬より3kg重い斤量で頭差2位入線し繰り上がり優勝(上記サルスエラが勝ったのとは別のトライアル競走)。前走のスウェーデン2000ギニー(芝1600m)は頭差で勝っていました。

スウェーデンで供用されているエイシンダンカーク産駒のダービー初勝利(のはず)。また Graberg 騎手はノルウェーダービー2勝しており、これでダービー3勝目。同騎手はスウェーデン生まれで「次は(8月11日の)スウェーデンダービーを勝ちたい」と述べています


なお、同6月30日のローカルG1トルコダービーをディヴァインライト産駒のディヴァインハートが勝っています

またイタリアで種牡馬入りし、現在はエイシンダンカークと同じスウェーデンの牧場で繋養されているピロマティアの産駒パタヤが伊G3を勝ち重賞初勝利を挙げました。自身も5月の伊G1で僅差3着しているからG3を勝っても驚かないですが、今年G1で2着している2頭が相手だったというのは価値が高い。

2013年ダンスクダービーのレース映像(公式)。ゲート向かって1番左、青の帽子、ピンクの勝負服がクワイトアミッション。下に貼り付けたものは観客の?手撮りです。


ダンスクダービー(DFDS SEAWAYS Dansk Derby)
2013年6月30日、デンマーク・クランペンボー競馬場、芝2400m
3歳、牡59kg、牝57.5kg、15頭、レース結果、総賞金80万デンマーククローネ
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1クワイトアミッション
Quite A Mission
3牡
2.9倍
P.A.Graberg2分29秒08戦【7-0-1-0】
スウェーデン2歳重賞3勝
2ロックザレジェンド
Rock The Legend
3牝
28.5倍
C.Lopezハナ8戦【2-1-2-3】
前走SWE1000ギニー4着
3ファルコネット
Falconet
3牡
7.9倍
J.Johansen3/45戦【3-1-1-0】
ノルウェー重賞2勝

ローカルG1トルコダービー、ディヴァインライト産駒ディヴァインハートが優勝

2013年トルコダービー。ネット中継のキャプチャ。
6月30日に行われたローカルG1ガジダービー(トルコダービー、芝2400m、3歳)は、4,5番手先行した1番人気チャカルカルロスが残り200mで先頭に立ちましたが、中団内を追走した8番人気ディヴァインハートがゴール直前でハナ差差し切って優勝し、重賞連勝でダービーを制しました。

トルコ1000ギニー(芝1600m)とオークス(芝2100m)を連勝していたセレリタスが2番人気で3着。


ディヴァインハートは父ディヴァインライト、母スルタニエ(トルコ2勝)、母の父リヴァースペシャルという血統のトルコ産馬。

これで16戦5勝です。重賞初出走だった2走前のローカルG3(芝1600m)は4着に敗れていましたが、前走のローカルG2(芝2200m)は2着に0.09秒差を制して重賞初勝利を挙げていました。

2000m以上では、これで3戦2勝2着1回。母の2勝も2100mと2400mだから長距離適正はこちらからでしょうかね。

ちなみに2着チャカルカルロスの1歳下の弟もディヴァインライトの仔です。

2013年ガジダービーのレース映像。1番枠がディヴァインハート。

トルコダービー(Gazi koşusu)
2013年6月30日、トルコ・ヴェリエフェンディ競馬場、芝2400m
3歳、ローカルG1、22頭、レース結果、1着賞金115万トルコリラ
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ディヴァインハート
Divine Heart
3牡
19.1倍
Y.BİLİK
58kg
2分31秒0916戦【5-4-2-3】
重賞2連勝
2チャカルカルロス
Çakal Carlos
3牡
2.2倍
H.KARATAŞ
58kg
2分31秒1010戦【4-4-1-1】
前走G3で2着
3セレリタス
Celeritas
3牝
3.7倍
S.KAYA
56kg
2分31秒239戦【4-0-3-2】
ローカルG1を2勝