ヴェデラーゴは父レッドクラブズ、母クイーンシャイ(伊準重賞2着)、母の父マルジューという血統のアイルランド産馬。
伊G3勝ちを含むデビューから4連勝で出走した2011年の伊G1グランクリテリウム(芝1600m、2歳)は3/4馬身差の3着。年明け2連勝で挑んだ2012年の伊G3パリオリ賞(伊2000ギニー、芝1600m、3歳)は短頭差の2着と肝心なところで惜しくも勝利を逃す成績でした。
とはいえパリオリ賞の次走、昨年5月の伊G2カルロヴィッタディーニ賞(芝1600m、3歳以上)は唯一の3歳馬として出走し、それまで独重賞9勝していたアリアンサスを負かして優勝したように実力は確かで、今回は特に父の産駒傾向から距離延長で初の2000mだけが課題でしたが問題なくこなしてビッグタイトルを手にしました。
現4歳が初年度産駒のレッドクラブズは先週の英1000ギニーを3歳牝馬スカイランタンが勝ったばかりで、これで2週連続G1勝利。2世代しか産駒を残せなかったのが残念です。
また、3着のパタヤは父がJRAで5勝したピロマティアであるという血統のイタリア産馬。ピロマティアは引退後イタリアで種牡馬入りし、現在はスウェーデンに移動しています。
パタヤは前々走4月の準重賞チルコ・マッシモ賞(芝2100m)を昨年に続き2連覇しているピロマティア産駒の出世頭で、国際グレード/グループレース3着以内は同産駒としてはおそらくこれが初めて。パタヤ自身もここまで重賞2戦して、昨年の伊G3カルロダレッシオ賞(芝2400m)3馬身差4着。前走の伊G3アンブロシアーノ賞(芝2000m)は4馬身差勝利のオルペロから18馬身離された最下位6着していただけでした。
そのアンブロシアーノ賞は不良馬場で今回は良馬場であり、過去の成績からも良馬場のほうが良さそうだから、2分01秒台の決着も向いたんじゃないでしょうか。
ちなみにピロマティアはエイシンダンカークとともにスウェーデンの”Ravdansens Stuteri ”で供用されています。
2013年イタリア共和国大統領賞のレース映像。ゲート向かって左から2頭目、黒の帽子がヴェデラーゴ。外枠から出遅れる赤の帽子がパタヤ。
イタリア共和国大統領賞(Premio Presidente Della Repubblica GBI Racing)
2013年5月12日、イタリア・カパネッレ競馬場、芝1600m
4歳以上、全馬58kg、G1、9頭、レース結果、総賞金20万9000ユーロ
着 順 | 馬名 | 性齢 オッズ | 騎手 | 着差 | 通算成績 主な成績 |
1 | ヴェデラーゴ Vedelago | 4牡 2.75倍 | M.エスポージト | 2分01秒50 | 12戦【9-1-1-1】 重賞3勝目 |
2 | オルペロ Orpello | 4牡 4.2倍 | F.ブランカ | 1/2 | 21戦【4-5-4-8】 前走2000mの伊G3勝ち |
3 | パタヤ Pattaya | 5牡 9.6倍 | G.ビエトリーニ | アタマ | 26戦【10-4-3-9】 準重賞2勝 |
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