2013年5月3日金曜日

米G1マディソンS.、エンパイアメーカー産駒ラストフルメジャーが重賞初勝利

4月13日に行われた米G1マディソンS.(AW7ハロン、4歳以上牝馬)は、直線入り口でも最後方だった10頭立て9番人気ラストフルメジャーが大外から追い上げると、ゴール前差を詰めたバイラマをクビ差抑えて優勝し、重賞初勝利をG1で挙げました。珍名馬クネクネ Kune Kune は最下位10着。

逃げた2番人気ジャマイカンスモークが3着。1番人気ファンタジーオブフライトは先行するも8着に敗れました。2着バイラマも直線入り口では後ろから2頭目で、前に行った組に厳しい展開だったから、粘ったジャマイカンスモークも立派でした。


ラストフルメジャーは父エンパイアメーカー、母レイジースルサン、母の父スルーヴセントという血統の5歳牝馬。母レイジースルサンは2001年にサンタマルガリータ招待H.(ダート9ハロン)およびミレイディH.(ダート8.5ハロン)と牝馬G1を2勝しています。

ここまで芝マイルから9ハロンの重賞を4戦し、6着、3着、3着、9着といずれも勝ち馬から2馬身以上離された結果でしたが、今回初めてオールウェザー重賞に出走するとG1初出走で初勝利を挙げました。

3走前、昨年10月にもここキーンランド競馬場でオールウェザーのアローワンスを勝っており、これでAW馬場は2戦2勝。ちなみにそのときの2着馬シスターフッド Sisterhood は、それ以来のAW馬場だった4月19日の米G3ダブルドッグデアS.でクビ差2着しており、やはり馬場適正は大事ですね。

なお、4月6日の米G1アシュランドS.(AW8.5ハロン、3歳牝馬)をエモリエントが勝っており、キーンランドのオールウェザー馬場でエンパイアメーカー産駒が2週連続G1勝ちとなりました。ラストフルメジャーは母父父が、エモリエントは母母父父がシアトルスルーという共通点があります。

2013年マディソンS.のレース映像。5番枠、黒の帽子、勝負服がラストフルメジャー。シャドーロール装着馬が2着バイラマ。バイラマは最後の直線で不利を受けていますが、ラストフルメジャーが極端に斜行したわけでもなく陣営の抗議は認められませんでした。


マディソンステークス(Madison Stakes)
2013年4月13日、アメリカ・キーンランド競馬場、AW7ハロン
4歳以上牝馬、G1、10頭、Fast、レース結果(PDF)、総賞金30万ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ラストフルメジャー
Last Full Measure
5牝
18.8倍
C.ナカタニ1分23秒3211戦【4-1-3-3】
重賞初勝利
2バイラマ
Byrama
4牝
5.7倍
J.ロザリオクビ17戦【4-4-6-3】
芝重賞6戦【0-1-3-2】
3ジャマイカンスモーク
Jamaican Smoke
4牝
4.5倍
J.ルパルー1・1/46戦【2-1-3-0】
昨年G3で2着。
当時の勝ち馬は次走G1勝ち

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