日本から参戦したエイシンフラッシュは最後方追走から直線は内を突いて良く追い上げましたが1着から1・3/4馬身差の3着に終わり、昨年のルーラーシップに続く日本馬連覇はなりませんでした。
前走ローカルG1香港ダービーを勝ち1番人気に支持されたアキードモフィードは5着。一昨年の勝ち馬で昨年はG1香港マイルも勝っている2番人気アンビシャスドラゴンは6着。同馬は残り250mで前のカリフォルニアメモリーが斜行した影響を受けましたが、不利がなくても着順は変わらなかったとして降着は無し。ただしカリフォルニアメモリーのチャドウィック騎手は8万香港ドル(約100万円)と3日間の騎乗停止になりました。
ところでグリーンチャンネル中継の中で合田さんがアキードモフィードについて「愛ダービーで4着」と2回ほど紹介していましたが、「勝ったキャメロットから約20馬身離された5頭立て4着」なのでたいした実績とは言えないかと。まあそれを除けば香港ダービー1着以外に特別言及できる実績もないので理解できますが。
ミリタリーアタックは父オラトリオ、母アルマーシ(英2戦未勝利)、母の父ダンシングブレーヴという血統のアイルランド産馬。甥に同日の天皇賞・春で3着したレッドカドーがいます。また2代母は愛1000ギニー勝ち馬。母の半弟に英2000ギニー、英チャンピオンS.勝ち馬ハーフドがいる良血。
イギリスで6戦3勝2着1回(重賞未出走)した後、香港に移籍。移籍から最初の9戦は条件戦2勝、ローカルG1香港ダービー6着、G1香港カップ5着などでしたが、10戦目でローカルG3(ハンデ)を勝つと、2敗を挟んで2走前のローカルG1香港ゴールドカップ(芝2000m)を勝ち、前走のローカルG3プレミアプレート(芝1800m)もトップハンデで勝って重賞連勝していました。
次走は星G1シンガポール航空国際カップ(芝2000m)へ。
また22歳のトミー・ベリー騎手はオーストラリアの騎手で、香港の今シーズン末までの騎手免許をもらってこれが遠征初日でした。この4月は2歳戦としては世界最高賞金の豪G1ゴールデンスリッパー(総賞金 350万豪ドル)、豪マイルG1最高賞金のドンカスターH.(総賞金200万豪ドル)、そして今回の勝利と大活躍です。
2013年クイーンエリザベス2世カップのレース映像。3番枠発走、緑の勝負服がミリタリーアタック。カリフォルニアメモリーは1番枠の芦毛。エイシンフラッシュは外から2頭目の13番枠。
クイーンエリザベス2世カップ(Audemars Piguet Queen Elizabeth II Cup)
2013年4月28日、香港・シャティン競馬場、芝2000m
4歳以上、G1、14頭、Good、レース結果、総賞金1400万香港ドル
着 順 | 馬名 | 性齢 オッズ | 騎手 | 着差 | 通算成績 主な成績 |
1 | ミリタリーアタック Military Attack | 5セン 11倍 | T.ベリー | 2分02秒15 | 21戦【9-3-1-8】 重賞4勝目 |
2 | カリフォルニアメモリー California Memory | 7セン 14倍 | M.チャドウィック | 1・3/4 | 31戦【10-5-6-10】 香港カップ2連覇 |
3 | エイシンフラッシュ Eishin Flash | 6牡 11倍 | M.デムーロ | ハナ | 24戦【5-3-6-10】 日本ダービー、天皇賞秋 |
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