2013年4月19日金曜日

米G1アップルブロッサムH.、オンファイアベイビーがG1初勝利もジョンソン騎手は騎乗停止

4月12日に行われた米G1アップルブロッサムH.(ダート8.5ハロン、4歳以上牝馬)は、逃げた5番人気オンファイアベイビーに対して1番人気グレースホール、3番人気サマーアプローズの2頭が3コーナーで並びかけましたが、オンファイアベイビーが直線入り口で振り切ると後方から追い込んだティズミズスーを1/2馬身差抑えて重賞4勝目、G1初勝利を挙げました。

ティズミズスーの一つ前を進んでいたドントテルソフィアがさらに4馬身差の3着。エンパイアメーカー産駒でG1勝ち馬のグレースホールは最下位7着に敗れています。


なお、騎手生活23年目のジョンソン騎手はこれがG1初勝利でしたが、最初のコーナーで後方に十分な進路がないのに内に切れ込み、1番人気グレースホールの進路を妨害したとして4月17日から19日まで3日間の騎乗停止となりました。何の審議もなく結果が確定し、ほかの陣営からの公式な抗議もなかったのに翌日に騎乗停止が発表されるという事態に、DRFのコメント欄はジョンソン騎手を祝福しつつ「採決は間違いを認めたようなものだ」「降着無しの騎乗停止?」「せめて当日に審議しろよ」という声が多いですね。

Apple Blossom: Joe Johnson suspended three days for winning ride aboard On Fire Baby | Daily Racing Form


オンファイアベイビーは父スモークグラッケン、母オルネイト(芝ステークス1勝含む米7勝)、母の父ギルデッドタイムという血統。半姉ハイヒールズは米G2を1勝したほか米G1ケンタッキーオークス3着。ちなみに別の半姉フレンチキスが09年にこのレース4着しています(5頭立てですが)。

昨年3月までに重賞3勝を挙げて出走したケンタッキーオークスは2番人気5着と、3着グレースホール、4着サマーアプローズに3馬身以上遅れ、その次走の米G1エイコーンS.(ダート1マイル)も2番人気で10馬身差の4着に敗れていました。

アップルブロッサムH.はそのエイコーンS.以来約11ヶ月ぶりの競馬ということもあり人気がありませんでしたが、この競馬場この距離は昨年G3を2馬身差で勝っており、それを含めダート8.5ハロンは3戦3勝(すべて重賞)となりました。

次走は5月3日の米G2ラトロワンヌS.(ダート8.5ハロン)へ。2着ティズミズスーも参戦する可能性があるとのこと。

2013年アップルブロッサムH.のレース映像。芦毛がオンファイアベイビー。


アップルブロッサムハンディキャップ(Apple Blossom Handicap)
2013年4月12日、アメリカ・オークローン競馬場、ダート8.5ハロン
4歳以上牝馬、G1、7頭、レース結果(PDF)、総賞金50万ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1オンファイアベイビー
On Fire Baby
4牝
13.2倍
J.ジョンソン
52.6kg
1分44秒139戦【5-0-1-3】
重賞4勝目
2ティズミズスー
Tiz Miz Sue
6牝
6.0倍
J.ロッコ
53.1kg
1/231戦【7-10-4-10】
前走で重賞2勝目。昨年3着
3ドントテルソフィア
Don't Tell Sophia
5牝
4.5倍
R.アルバラード
53.1kg
414戦【6-2-2-4】
前走ティズミズスーの2着

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