2009年12月11日金曜日

レイチェルアレクサンドラ、来年初戦は3,4月

米3歳最強牝馬レイチェルアレクサンドラは今年9月5日のウッドワードステークス1着後に休養に入り、今年はもう出走しない予定ですが、次走は来年3月か4月になるだろうと発表されました。

Rachel Alexandra Pointed to Spring Return - BloodHorse.com

復帰予定のレースは不明です。また牝馬限定戦か牡馬混合戦にするのかも分かっておらず、詳しいことはまったく触れらていません。


3月復帰ならドバイワールドカップ(2000m)に出走してもらって、ウオッカやブエナビスタと対戦を見たいところですが、今年のドバイワールドカップはダートではなく、新設メイダン競馬場のオールウェザーコースで行なわれる予定。レイチェルアレクサンドラのオーナーは、オールウェザーを嫌って今年09年のブリーダーズカップ・クラシックを回避させたので、メイダン競馬場ならドバイ出走はありえないのが残念なところ。


ただし、ブエナビスタ陣営がドバイワールドカップ出走を考えていると伝える記事中の記述にすこしだけ期待を持てます。
ただ、ワールドCに出走するのは、新設のメイダン競馬場のオールウェザーコース(2000メートル)で行われた場合のみ。建設工事が遅れている模様で、現時点では、ドバイ国際競走の要綱は発表されていない。例年通り、ナドアルシバ競馬場のダートコースで実施される時は、芝2400メートルのシーマクラシックを目指す模様だ。
というわけで、現時点ではナドアルシバでの開催の可能性もわずかに残っています。仮に今年もナドアルシバ競馬場のダートコースで開催されることになった場合、(ブエナビスタは回避するようだが)ウオッカ vs. レイチェルアレクサンドラが実現するかもしれません。

2009年12月7日月曜日

サマーバードの手術は成功、来年も現役続行へ

骨折のためジャパンカップダートを回避して帰国した09年ベルモントステークス馬サマーバード / Summer Bird の手術が4日行われ、成功した模様。来年も現役続行のようです。ティム・アイス調教師は「リハビリをすれば、完全に回復するだろう」と述べています。

Successful Surgery For Summer Bird

サマーバードは今年ベルモントS.、トラヴァースS.、ジョッキークラブゴールドカップ(古馬混合 GI)に優勝し、GI レースを3勝。前走ブリーダーズカップクラシックは、米ダート路線組では最先着の4着だった。今年09年の米最優秀3歳牡馬の最有力候補。

骨折の判明した当初はこのまま種牡馬入りという話もあっただけに、現役続行のニュースは嬉しいです。レイチェルアレクサンドラとの火花散る戦いを期待します。そして来年2010年は米クラシック3冠勝ち馬としてはじめてのジャパンカップダート出走をぜひ実現してほしいものです。

2009年12月6日日曜日

カジノドライヴ、復帰後も海外遠征はなし

競馬月刊誌「サラブレ」2009年12月号に、カジノドライヴの山本英俊オーナーのインタビューが掲載されています。このインタビュー記事によると、カジノドライヴについて
  • 手術は成功
  • 来年秋に復帰できたらと考えている
  • 海外遠征はもうしない
ということらしいです。

カジノドライヴの屈腱炎が判明した当時、藤沢和雄調教師は「症状としては相当に重いようです。あとは手術の成功と回復を祈るしかありません」と説明していました。山本オーナーの言葉からは手術はうまくいったようです。早ければ来年秋の復帰ということで、あと1年楽しみに待ちましょう。

カジノドライヴに行われている治療はカネヒキリが受けたものとおなじ肝細胞を移植する手術です。カネヒキリは武蔵野S.で2年4カ月ぶりに復帰し(9着)、その後JCダート→東京大賞典→川崎記念とGIを3連勝しています。

2009年11月10日火曜日

ベルモントS.馬サマーバード、JC ダート出走へ

今年の米クラシック第3戦ベルモントステークスを勝ったサマーバード / Summer Bird が、12月6日に行われるジャパンカップ・ダートに出走することが分かりました。現在のアメリカダート競馬界で、3歳牡馬としてはもっとも実力のある馬の参戦です。

米クラシック勝ち馬が JC ダートに出走するのは、おそらくこれが初めて。トータルの実績でも、JC ダートに出走した外国馬の中ではきわめて優れたレベルです。開催を1週遅らせて、距離も1800mになったことが良かったんでしょうか?

Summer Bird to run in the Japan Cup Dirt - BloodHorse.com

サマーバードの調教師 Tim Ice が Daily Racing Form 誌に、「JRA からの招待を受け、出走させることにした」と話したとのこと。

追記:
ジャパンカップ(GI)・ジャパンカップダート(GI)情報-招待受諾馬-


サマーバードは通算9戦4勝、GI 3勝。デビュー後わずか3ヶ月で迎えた今年のベルモントS.(GI、ベルモントパーク競馬場ダート2400m)優勝。次走、ハスケル招待H.(GI、モンマスパーク競馬場ダート9f)では、クラシック第2戦プリークネスS.を牡馬を相手に勝利した牝馬レイチェルアレクサンドラと対戦するも、6馬身離された2着に終わる。


その後は「真夏のダービー」トラヴァースS.(GI、サラトガ競馬場ダート10ハロン、3歳限定)に出走し、3馬身差で快勝。10月のジョッキークラブゴールドC(GI、ベルモント競馬場ダート10f、3歳上)は古馬と初対戦だったが、1馬身差で勝利。先日のブリーダーズカップ・クラシック(GI、サンタアニタ競馬場オールウェザー10f)では4着だった。


BC クラシックも、芝馬に有利といわれるオールウェザーで行われたもので、米ダート路線で走ってきた馬の中では最先着でした。本当に出走してきたら、阪神競馬場まで見に行こうと思います。

過去記事:
サマーバードが「真夏のダービー」トラヴァースS.を制す
レイチェルアレクサンドラ、ハスケル招待も圧勝(レース映像あり)
BC クラシックはゼニヤッタが勝利(レース映像あり)

2009年11月8日日曜日

2009年ブリーダーズカップ、全レース映像(YouTube から)

YouTube に Breeder's Cup の公式チャンネルがあり、2009年のブリーダーズカップの全レースがアップされています。

Breeders' Cup World Championships - YouTube

一覧にしました。レース名が YouTube の動画へのリンクです。(勝ち馬などは後日追記)

1日目(日本時間土曜日開催)
レース名グレード出走条件距離賞金総額
マラソンなし3歳以上ダート14f50万ドル
ジュヴェナイルフィリーズ ターフなし2歳牝馬芝8f100万ドル
ジュヴェナイルフィリーズG12歳牝馬ダート8.5f200万ドル
フィリー&メア ターフG13歳以上 牝芝10f200万ドル
フィリー&メア スプリントG13歳以上 牝ダート7f100万ドル
レディーズクラシックG13歳以上 牝ダート9f200万ドル

2日目(日本時間日曜日開催分)
レース名グレード出走条件距離賞金総額
ジュヴェナイルターフG22歳以上 牡・セン芝8f100万ドル
ターフスプリントなし3歳以上芝6.5f100万ドル
スプリントG13歳以上ダート6f200万ドル
ジュヴェナイルG12歳 牡・センダート8.5f200万ドル
マイルG13歳以上芝8f200万ドル
ダートマイルG13歳以上ダート8f100万ドル
ターフG13歳以上芝12f300万ドル
クラシックG13歳以上ダート10f500万ドル

BC クラシックはゼニヤッタが勝利(レース映像あり)

Zenyatta winner Breeder's Cup Classic '09

日本時間11月7日、米サンタアニタ競馬場でアメリカ競馬の祭典ブリーダーズカップ / Breeder's Cup が行われ、BC クラシックは13連勝中だった牝馬、ゼニヤッタ / Zenyatta が 2分00秒62 で優勝した。牝馬が BC クラシックを優勝するのは 1984年のレース創設以来これが初めて。

ゼニヤッタ - Wikipedia

ゼニヤッタは内から4頭めの発走。緑の勝負服と帽子。シャドウロール装着。


ゼニヤッタはこれで14戦14勝。GI 通算8勝。これまで牝馬限定戦のみの勝利だったが、初の牡馬相手に BC クラシックを勝利したことで、昨年は逃した米年度代表馬の座にぐっと近づいた。

2着はジオポンティ / Gio Ponti。今年3月のフランク・E・キルローマイルH(芝8f)で GI 初勝利を挙げたあと、アーリントンミリオンS(芝10f)まで芝の GI を4連勝した。前走ジョーハーシュターフクラシック招待ステークス(GI、芝12f)は2着だった。16戦9勝2着4回(BC クラシック含む)。

3着はイギリス馬のトワイスオーバー / Twice Over。前走の英チャンピオンS.(GI、芝10f)1着で GI 初勝利。

4着は今年のベルモントS.(12f)、トラヴァースS.(10f)、ジョッキークラブGC(10f)とダート GI 3勝のサマーバード / Summer Bird。


というわけで、今年もオールウェザーで行われた BC クラシックは、1着馬こそオールウェザーを主戦場にしていたゼニヤッタでしたが、2着はアメリカ芝路線の馬、3着は英国からの遠征馬、そのあとの4着に米ダート路線最強クラスのサマーバードとなり、昨年の欧州馬ワンツーと同じように、オールウェザーコースの芝馬に有利な傾向を示した結果といえるでしょう。今度オールウェザーで BC が行われる年には日本馬も積極的に遠征してもらいたいです。

2009年11月7日土曜日

ブリーダーズカップ、公式サイトでネット中継

ブリーダーズカップは、公式サイトでネット中継するようです。

http://www.breederscup.com/webcam.aspx

昨年も紹介したサイトです。たしか BC クラシックなど、BC の全レースを見れたと思います。登録も必要ないですし、どうぞ。

2010年11月5日追記:(上のネット中継サイトは今年も有効ですが、混雑中は表示まで時間がかかることがあるので、映像が流れなくても数十秒は待ってみることをオススメします。画面をダブルクリックすると全画面表示できます。また、以下の日程は09年のものです。ご注意を。)

ブリダーズカップの日程
日本時間土曜日開催
レース名グレード出走条件距離賞金総額日本時間
マラソンなし3歳以上ダート14f50万ドル午前5時35分
ジュヴェナイルフィリーズ ターフなし2歳牝馬芝8f100万ドル6時08分
ジュヴェナイルフィリーズG12歳牝馬ダート8.5f200万ドル6時45分
フィリー&メア ターフG13歳以上 牝芝10f200万ドル7時23分
フィリー&メア スプリントG13歳以上 牝ダート7f100万ドル8時02分
レディーズクラシックG13歳以上 牝ダート9f200万ドル8時45分

日本時間日曜日の開催分
レース名グレード出走条件距離賞金総額日本時間
ジュヴェナイルターフG22歳以上 牡・セン芝8f100万ドル午前3時45分
ターフスプリントなし3歳以上芝6.5f100万ドル4時23分
スプリントG13歳以上ダート6f200万ドル5時10分
ジュヴェナイルG12歳 牡・センダート8.5f200万ドル5時49分
マイルG13歳以上芝8f200万ドル6時28分
ダートマイルG13歳以上ダート8f100万ドル7時12分
ターフG13歳以上芝12f300万ドル7時57分
クラシックG13歳以上ダート10f500万ドル8時45分

2009年11月3日火曜日

英国馬 Gitano Helnando、BC クラシック回避

2009年10月10日に行われたグッドウッドステークス/ Goodwood Stakes(GI、サンタアニタ競馬場オールウェザー1800m)を優勝した、イギリスからの遠征馬ギターノエルナンド/ Gitano Hernando はブリーダーズカップを回避することに決まった模様。

Gitano Hernando to Bypass Breeders' Cup


ギターノエルナンドは、BC クラシックの前哨戦のひとつであるグッドウッドS.を快勝したことで、本番の有力候補に躍り出ました。しかし、管理する調教師によると、
  • ギターノエルナンドを来年のドバイ・ワールドカップの有力候補だと考えている
  • グッドウッドS.がハードな競馬になりすぎたため、BC にベストな状態で出れない
  • その状態で無理をして BC に出ると、ドバイで活躍するチャンスまで棒に振ってしまうリスクが無視できない
として回避することを決めた、と話しています。今年の BC は昨年と同じサンタアニタパーク競馬場で開催。2年連続の欧州馬の勝利か、と思っていたのですが、回避です。

過去記事:
今年も BC クラシックは欧州馬が? 米GI グッドウッドS.を英 Gitano Hernando が勝利

2009年10月13日火曜日

Sea the Stars シーザスターズ引退、正式決定

Sea the Stars retired reported by Racing Post

史上初の英2冠+凱旋門賞の同時制覇を達成したシーザスターズ/ Sea the Stars が凱旋門賞を最後に引退することが正式に決まりました。管理するジョン・オックス調教師からレーシングポスト誌に連絡があったとの事。

Sea The Stars retired after glittering career - Racing Post

レーシングポストは、オーナーのクリストファー・ツイ氏とジョン・オックス調教師が話し合った結果、ブリーダーズカップに出走せずこのまま引退することが決まったこと、種牡馬入りするスタッドはまだ決定されていないこと、の2点を伝えています。

以下、レーシングポストが伝えるオックス調教師のコメント。
"It has been decided after discussions with Mr Christopher Tsui (owner) that Sea The Stars will not take part in the Breeders' Cup at Santa Anita on November 7.

"He's had a long season and has been in regular fast work from March 3, with his final workout on October 2. He's been in intensive training for seven months with only a three-week break after the Eclipse Stakes at the beginning of July.

"We feel it is unfair to keep him going any further given his unprecedented record of achievement in the last six months.

"He's come out of the Prix de l'Arc de Triomphe in his usual good form. He is fit and healthy and has been cantering since the race.

"He is now retiring from racing, but I have no information on stud career details and an announcement will be made at a much later date when plans have been finalised."

2009年10月12日月曜日

今年も BC クラシックは欧州馬が? 米GI グッドウッドS.を英 Gitano Hernando が勝利

2009年10月10日に行われたグッドウッドステークス/ Goodwood Stakes(GI、サンタアニタ競馬場オールウェザー1800m)は、イギリスからの遠征馬ギターノエルナンド/ Gitano Hernando が優勝しました。クビ差の2着はコロニアルジョン/ Colonel John、3/4馬身差の3着にリチャーズキッド/ Richard's Kid。

YouTube からのレース映像。外から3頭目発走の白い鼻面の馬が勝ち馬ギターノエルナンド。


ギターノエルナンドはこれで7戦4勝2着1回の成績。5月に英GIIIディーステークス(Dee Stakes)アタマ差2着の成績がある。今回のグッドウッドS.が GI 初出走。今年の3月にイギリスのハンデ戦に勝ったあと、アメリカに遠征してベルモントS.に出走すると表明したことから陣営はよっぽど期待していたのかもしれません(休養に当てて不出走)。

ギターノエルナンドの血統は父エルナンド(ニジンスキー系)、母父ペルジノ(父ダンチヒで、サドラーズウェルズの半兄弟)。

2着のコロニアルジョンは GI 勝ち馬でアメリカ中距離の GI の常連、3着のリチャードキッズは前走パシフィッククラシックS.(GI)優勝。

これは昨年に続いて今年も欧州馬がブリーダーズカップ・クラシックをさらっていくかもしれません。

ゼニヤッタ13連勝、BCクラシックも視野に(レース映像)

2009年10月10日、昨年のブリーダーズカップ・レディーズクラシック(GI)勝ち馬で12戦無敗の米牝馬、ゼニヤッタ/ Zenyatta がレディースシークレットS.(GI)に出走し優勝、連勝記録を13に伸ばした。

次走は昨年と同じ BCレディーズクラシックが有力だが、BC クラシック出走の可能性も関係者は述べている。BC クラシックを選べば始めて牡馬相手の対戦となる。

下は YouTube の動画。内から4頭目がゼニヤッタ。シャドウロール装着、薄緑の勝負服。


余談だが、ゼニヤッタは最近4走、ミレイディH、ヴァニティー招待H、クレメント・L・ハーシュH、レディーズシークレットS.を昨年も4連勝しており、4走連続して同一レース2年連続勝利ということになった。これが記録になるかは不明。

過去記事:
ゼニヤッタ、クレメント・L・ハーシュステークスで12連勝達成

2009年10月5日月曜日

凱旋門賞(2009、レース映像)

凱旋門賞の YouTube からの動画です。レース結果は各誌の記事を参照してください。

1番人気シーザスターズは内目の6番枠発走(ゼッケンは18番)、黄色の勝負服に紫の帽子です。




2009年10月4日日曜日

ゴルディコヴァ敗れる、フォレ賞(レース映像あり)

昨年の BC マイルを含めマイル GI 6勝の女傑ゴルディコヴァ/ Goldikovaが、凱旋門賞前日に行われた GI フォレ賞(ロンシャン競馬場、芝1400m、3歳上)に出走しましたが3着に終わりました。勝ったのは、アガ・カーン殿下の所有馬で S.パスキエ騎手騎乗の4番人気ヴァレナール/ Varenar。

ゴルディコヴァはスタートから2番手の競馬をし、残り600mでは先頭に立ちましたが、後ろから来た2頭にゴール前で差されてしまいました。デビュー以来初の 1400mでしたが距離不足だったかもしれません。

勝ったヴァレナールは、父ロックオブジブラルタル、母Visor(その父Mr.Prospector)という血統の仏国産馬。昨年9月のデビューから3戦目で初勝利。重賞勝ちはなかったが、前々走のモーリスドゲスト賞(仏G1)4着、前走のパン賞(仏G3)2着と、重賞で好走を続けていた。通算成績10戦 4勝(重賞1勝)。
女王ゴルディコヴァ敗れる/仏G1 - netkeiba より

一番外枠発走の白い帽子がゴルディコヴァ、勝ち馬ヴァレナールは緑の勝負服。

2009年9月7日月曜日

仏GI ムーラン・ド・ロンシャン賞で1番人気馬がゲートを出ず競争中止(レース映像あり)

ムーラン・ド・ロンシャン賞(GI)が現地時間2009年9月6日に行われましたが、1番人気馬イルーシヴウェーブがゲートから出ず、そのまま競争中止になる珍事が起こりました。レース動画(YouTube)は以下から。

ゲートの映像は1分30秒頃から。イルーシヴウェーブは右から2頭めの発走(いや、「発走」してないけど)。



1番人気に推された今年の仏1000ギニー勝ち馬イルーシヴウェーブ/Elusive Wave(C.ルメール騎手騎乗)でしたが、ゲートが開くと前脚を突っ張るようにしてスタートすることを拒否、そのまま競争を中止しました。怪我などは無い模様。

レーシングポスト誌によると、ルメール騎手は「彼女はただスタートをすることを拒んだ。(ゲートが開くまで)何の兆候もなかった」とコメントしています。またアイルランドのブックメーカー Boylesports はイルーシヴウェーブにかけられた馬券の代金を返還するようです。

仏・ムーランドロンシャン賞、1番人気馬ゲート出ず… - netkeiba

 現地時間6日、仏・ロンシャン競馬場で行われたムーランドロンシャン賞(3歳上、仏G1・芝1600m、9頭立て)は、R.ヒルズ騎手騎乗の2番人気アクラーム Aqlaam(牡4、英・W.ハガス厩舎)が、フェイマスネーム Famous Nameに1.1/2馬身差をつけて優勝した。勝ちタイムは1分38秒87(稍重)。さらに2.1/2馬身差の3着にはヴァーチャル Virtualが入り、1番人気に推されたC.ルメール騎手騎乗の仏1000ギニー勝ち馬イルーシヴウェーブ Elusive Waveはスタートが切られてもゲートを出ず、競走を中止している。

 勝ったアクラームは、父Oasis Dream、母Bourbonella(その父Rainbow Quest)という血統の英国産馬。昨年のジャージーS(英G3)、今年のサマーマイルS(英G2)を制しているほか、今年はクイーンアンS(英G1)3 着、ジャックルマロワ賞(仏G1)2着とG1でも好走を見せており、今回が4回目の挑戦でのG1初制覇となった。通算成績8戦4勝(重賞3勝)。

日本にもラガーレグルスが2回(共同通信杯、皐月賞)もゲートで粗相をした事を思い出しました。あの時は返金されなかったですけどね。



ちなみにムーラン・ド・ロンシャン賞/ Prix du Moulin de Longchamp(3歳上、ロンシャン競馬場・芝1600m)は1994年に武豊騎手が日本人騎手として始めて海外の GI に優勝したレース(スキーパラダイスに騎乗)。

2009年9月6日日曜日

レイチェルアレクサンドラ、古馬初対戦ウッドワードS.を勝利

レイチェルアレクサンドラが古馬との初対決になったウッドワードステークスを制しました。Woodward S.(GI、サラトガ競馬場ダート9f、3歳上)を牝馬が制するのはこれが初めて。下にレース動画。

8頭立てで行われたレースは、レイチェルアレクサンドラが、昨年のベルモントS.を逃げ切って優勝した Da'Tara を2番手に従えて逃げる展開。Da'Tara は3コーナー過ぎでバテて脱落しましたが、レイチェルアレクサンドラは馬なりのまま4コーナーへ。レイチェルが抜け出したところを GI 馬マッチョアゲインが直線追い上げて来たものの、首の差だけ残し見事逃げ切り勝利を収めました。

レイチェルアレクサンドラは逃げ切りましたが、2着のマッチョアゲインは道中離れた最後方、3着のブルズベイは後ろから3頭め、4着アジアティックボーイは後ろから2番目を追走という、レイチェル以外の先行馬総崩れの競馬。着差こそわずかだったものの、この競馬を逃げ切ったレイチェルの強さがはっきり分かる競馬でした

レイチェルアレクサンドラ/ Rachel Alexandra は今年、ケンタッキーオークス(20馬身)、プリークネスS.、マザーグースS.(19馬身)、ハスケル招待H.(6馬身)と 3歳 GI を4連勝中だった。

2着のマッチョアゲイン/ Macho Again は昨年のプリークネスS.2着。今年6月(2走前)にはスティーヴンフォスターH(G1、3歳以上、チャーチルダウンズ競馬場ダート9f)優勝。前走ホイットニーH(GI)2着。他に08年ジムダンディS.(GII)優勝、09年ニューオーリンズH(GII)優勝。

3着ブルズベイ/ Bullsbay は前走ホイットニーH(GI、サラトガ競馬場ダート9f、8月8日)を1.1/2馬身差で勝利。5月にアリシーバS.(GII、チャーチルダウンズ競馬場ダート8.5f)勝ち。

4着アジアティックボーイ/ Asiatic Boy は昨年のドバイワールドカップ2着。今年スティーヴンフォスターH(GI)2着。サバーバンH(GII、ベルモントパーク競馬場ダート10f)2着。


レイチェルアレクサンドラは今年のブリーダーズカップには出走しないことがすでに明言されている。また先週には今年の出走予定はウッドワードS.が最後で、来年まで休養に当てる可能性もあるとオーナーサイドから発言があった。

レイチェルアレクサンドラ優勝のウッドワードS.レース動画(YouTube)

2009年9月3日木曜日

レイチェルアレクサンドラは来年のドバイワールドカップに出走せず


レイチェルアレクサンドラは来年3月のドバイワールドカップに出走しない模様。BloodHorse がオーナーの発言を伝えた。

BloodHorse によると、レイチェルアレクサンドラのオーナーの一人ジェス・ジャクスンは、来年からドバイワールドカップの開催場所がナドアルシバ競馬場(廃止)からメイダン競馬場(新設)に変更されることでダートではなくオールウェザー・コースでの開催になる事を理由にレイチェルアレクサンドラを出走させない意向のようです。

ジャクスンオーナーはオールウェザーを嫌ってますし、しょうがないですかね。レイチェルアレクサンドラは今年のブリーダーズカップ(オールウェザー開催)も回避することが決まっています。


またジェクスンは、レイチェルアレクサンドラが9月5日に出走する予定のウッドワードS.を今年最後のレースにする可能性にも言及しました。来年2010年も現役を続行させるつもりだが、ウッドワードS.で古馬の一線級相手に勝つようなら、今年はもう走らせる必要はないと考えているとの事。長期休養させるようです。

ただし西海岸に拠点を置く米無敗の牝馬ゼニヤッタがブリーダーズカップ・レディースクラシックの前哨戦のひとつであるベルデイムステークス(10月3日、GI、ベルモント競馬場ダート9ハロン、3歳上牝)に出走するなら対戦する、と述べています。しかしブリーダーズカップを今年の最大目標にしているゼニヤッタが、その1ヶ月前に東海岸までやってくるはずはないので、これも実現の可能性はほぼないです。

(上の画像はメイデン競馬場/ Meydan Race Course のイメージ画像。ナドアルシバとは逆で外が芝、内がオールウェザーになる予定。コース左上の鳥のような部分は1万台を収容する屋根付き駐車場らしいです。)

2009年9月1日火曜日

サマーバードが「真夏のダービー」トラヴァースS.を制す

アメリカ現地時間8月29日、「真夏のダービー」トラヴァースステークス(GI、サラトガ競馬場ダート10ハロン、3歳限定)が行われ、今年のベルモントステークス馬サマーバード / Summer Bird が 3馬身半差で優勝しました。

2着はホールドミーバック/ Hold Me Back(ブルーグラスS.GI 2着、レーンズエンドS.GII 1着)。

3着はクオリティロード/ Quality Road(フロリダダービーGI 1着、アムステルダムS.GII 1着)。ケンタッキーダービーの有力馬と見られていたものの、故障で3冠レースには出られなかった馬です。

米3歳最強牝馬レイチェルアレクサンドラとケンタッキーダービー馬マインザットバードが回避してあまり興味のもてるレースにならなかったものの、3歳トップクラスが集まったし、サマーバードは3馬身離して勝ったことでクラシック馬の実力を見せてくれました。

ただしこのサマーバードは前走ハスケル招待ハンデでレイチェルアレクサンドラに6馬身差2着だったことから、「真夏のダービー」は出走しなかったレイチェルのずば抜けた能力を確認するレースだったなと。

サマーバードの次走は未定。レイチェルアレクサンドラは9月5日のウッドワードS.で古馬に初挑戦する予定です。

トラヴァースステークスのレース映像(YouTube)。青い勝負服、赤の帽子がサマーバード。

2009年8月26日水曜日

レイチェルアレクサンドラは9月5日ウッドワードS.へ

レイチェルアレクサンドラの次走が9月5日のウッドワードS.(GI、サラトガ競馬場ダート9ハロン、3歳上)に決まったようです。

Super Filly Rachel Alexandra to Woodward - BloodHorse.com

レイチェルには 1954年のレース創設以来初の牝馬による勝利のかかります。主催する New York Racing Association はレイチェルの出走誘致のために賞金総額を 50万ドルから 75万ドルへと引き上げています。

またレイチェルアレクサンドラにとっては古馬との初対戦。プリークネスS.とハスケル招待H.の勝利で牝馬のみならず牡馬も含めた3歳最強の座をほぼ確定したレイチェルですが、古馬との対戦はどうでしょうか? 斤量は4歳以上牡馬の 57.2kgに対して、3歳牝馬は 54kgでの出走です。

(札幌記念ではヤマニンキングリーなど4歳以上牡馬が57kgに対して、3歳牝馬ブエナビスタ52kgでした)

ウッドワードS.の昨年08年の勝ち馬はカーリンでした。

2009年8月14日金曜日

ゼニヤッタとレイチェルのマッチレースが提案される

米牝馬2強ゼニヤッタレイチェルアレクサンドラに賞金総額200万ドル(約1億9000万円)のマッチレースが提案されました。両者のオーナーからの回答待ち中ですが、ぜひ実現してもらいたいところ。

マッチレースを提案したのはサムヒューストン競馬場のオーナー、James McIngvale 氏。自身が所有する家具販売企業 Gallery Furniture がレースのスポンサーになるとしています。このマッチレースの提案内容は以下のとおり

・勝ち馬に120万ドル、負けたほうに80万ドル
・テキサス州にあるサムヒューストン競馬場(ダート)で開催
・9月後半か10月前半に行う


ゼニヤッタ/ Zenyatta はデビュー以来12戦全勝の古馬牝馬。昨年のブリーダーズカップ・レディースクラシック(GI)勝ちなど、前走のクレメント・L・ハーシュ S.まで GI 6連勝中。一方の3歳牝馬レイチェルアレクサンドラ/ Rachel Alexandra は、牝馬としては1924年以来85年ぶりにプリークネスS.優勝。ケンタッキーダービーを約7馬身差で勝ったマインザットバードに1馬身の差を付けての勝利でした。前走ハスケル招待H.(GI)でもベルモントS.馬サマーバード(2着)に6馬身差をつけて優勝しました。


しかし、西海岸(ゼニヤッタ)と東海岸(レイチェルアレクサンドラ)とに離れて拠点を置いている点や、今年ブリーダーズカップが行われるサンタアニタ競馬場の合成馬場(ProRide、オールウェザー)をレイチェルのオーナーが嫌っており、レイチェルアレクサンドラが BC を回避をすることが確実なため、今年は2頭の対戦はなさそうだと考えられていました。

今回の提案はダートコースであることでレイチェル陣営には受け入れやすいものになっています。主にオールウェザーコースを走っているゼニヤッタも、アップルブロッサムH(GI)で4馬身差1着などダートコースで2戦2勝。特に不利な条件ではありません。またサムヒューストン競馬場は東海岸と西海岸とのほぼ中間にあることもフェアな条件です。

問題は両者の真ん中にあるといっても、ブリーダーズカップでもないのに広いアメリカ大陸の半分の距離をたった1レースのために往復するかという点でしょうか。

さらに、ケンタッキーダービー馬とベルモントS.馬に勝っているレイチェル側から見れば、ゼニヤッタは(少なくとも最近10戦は)牝馬限定戦しか走ってないのにライバルとして比較されても、と感情もあるかもしれません。一方のゼニヤッタ側から見れば、レイチェルが古馬との対戦もまだな点も気になります。またレイチェルが嫌っているからという理由で、走り慣れている BC 勝ちを含む 10戦10勝のオールウェザーコースではなくダートコースで走らなければならないのかとも考えるでしょう。

実現すればかなりの注目を集めることは間違いないですが、どうなるでしょうか? (こういうときのために、2000メートルの前半1000メートルを合成馬場、後半をダートにした競馬場を用意しておくべきですね)

2009年8月10日月曜日

ゼニヤッタ、クレメント・L・ハーシュステークスで12連勝達成

デビューから11戦全勝のゼニヤッタが現地時間8月9日、クレメント・L・ハーシュステークス(GI)に出走し、見事勝利。下はそのレース映像(YouTube)。

大外枠発走のシャドウロール装着馬がゼニヤッタ。


デルマー競馬場で行われたクレメント・L・ハーシュ S./ Clement L. Hirsch Stakes(オールウェザー8.5ハロン=約1700m、3歳上牝)は7頭立ての競馬。いつものとおり出足の鈍いスタートから、4コーナー手前まで最後方の競馬をしたゼニヤッタ/ Zenyatta は、ゴール直前でアナバーズクリエーション/ Anabaa's Creation を首差だけかわして12連勝。今回はゼニヤッタにとって最も着差の小さい勝利でした。後方から競馬をするのはいつものことですが、4コーナーで前に取り付くまで少し時間がかかった分、辛勝でした。

ゼニヤッタは昨年のブリーダーズカップ・レディースクラシック(GI)勝ちなどこれで12戦全勝です。クレメント・L・ハーシュS.は昨年に続く連覇。ただし去年までは GII。


2着のアナバークリエーションは、フランスからの移籍馬でこのレースがアメリカでの3戦目。フランスでは3歳時(07年)に GI 3着(6頭立て)と4着(フランスオークス、14頭立て)がある。今年からアメリカデビュー。移籍初戦はデルマー競馬場と同じオールウェザー使用コースのサンタアニタ競馬場の1マイル戦を3馬身差の快勝。5月の2戦目はハリウッドパーク競馬場の芝1マイルの競馬で6頭立て5着に終わっていた。


3着のリーサルハート/ Letak Heart は昨年のデルマーオークス(GI、芝9ハロン)3着、ハリウッドオークス(GII、AW8.5f)優勝、サンタポーラS.(GIII、AW6.5f)優勝の実績がある。また、昨年の Real Good Deal Stakes(デルマー競馬場オールウェザー7ハロン)をコースレコードで優勝。


4着のライフイズスウィート/ Life Is Sweet は Santa Margarita(GI)1着、Hollywood Gold Cup(GI)3着、ほか GII 2勝2着2回の実績がある。



下は BC レディーズクラシックのレース動画。最内枠発走のシャドウロール装着馬がゼニヤッタ。

2009年8月3日月曜日

レイチェルアレクサンドラ、ハスケル招待も圧勝(レース映像あり)

85年ぶり史上5頭目の牝馬によるプリークネスステークス勝利を達成したレイチェルアレクサンドラ/ Rachel Alexandra は8月2日、ハスケル招待/ Haskell Invitational S.(GI、モンマスパーク競馬場ダート9ハロン、3歳)に出走し、圧勝。これで8連勝です(GI は4連勝)です。

ハスケル招待ハンデ レース映像(YouTube、外から2頭目の発走、黄色の勝負服)


レイチェルアレクサンドラはいつもどおりの先行策から、いつもどおり直線入り口で先頭に立つと後は後続を引き離すだけ。6馬身差の圧勝で、プリークネスS.以来の牡馬相手の競馬を勝利しました。

2着は今年のベルモントS.馬サマーバード/ Summer Bird(ケンタッキーダービー6着、プリークネスS.は回避)。今年のプリークネスS.馬とベルモントS.馬の初対戦はレイチェルアレクサンドラが制しました。3着は GII 2勝のマニングス/ Munnings 。

レイチェルアレクサンドラは、ケンタッキーオークス、プリークネスステークス、マザーグースS.、ハスケル招待H と GI 4連勝。2着との着差は4戦合計で約50馬身の強さ(20馬身1/4、1馬身、19馬身1/4、6馬身)。

レイチェルアレクサンドラのオーナーはレース後、次走候補として8月29日のトラヴァースステークス(GI、サラトガ競馬場ダート10ハロン、3歳、賞金総額100万ドル)を挙げています。トラヴァースS.には、前日8月1日のウェストヴァージニアダービーで3着に終わったケンタッキーダービー馬マインザットバード(プリークネスS.2着、ベルモントS.3着)も出走を予定しており、プリークネスS.以来の対戦が見られそうです。

しかし残念なことにオーナーのピーター・ジャクソンは、以前から公言しているように今年のブリーダーズカップが行われるサンタアニタ競馬場の合成馬場を嫌って、BC 回避の方針を再び明言しました。

ケンタッキーオークス


プリークネスステークス


マザーグースステークス

2009年8月2日日曜日

WVダービー、マインザットバード3着、勝ったのは Soul Warrior

今年のケンタッキーダービー馬マインザットバード/ Mine That Bird の参戦で注目を集めたウェストヴァージニアダービー/ West Virginia Derby(GII、マウンテニアパーク競馬場ダート9ハロン、3歳限定)は、単勝24倍と低人気だったソウルウォリアー/ Soul Warrior が優勝しました。

Soul Warrior Splits 'Em in WV Derby Upset - BloodHorse

ウェストヴァージニアダービーのレース映像(YouTube)


勝ったソウルウォリアーは前走アイオワダービーで2着、6月には一般戦で2勝目を挙げていた。

道中10馬身ほど離して逃げたビッグドラマ(2着)を気にせずマイペースで3番手を走ったソウルウォリアーに対して、マインザットバードは向こう正面で脚を使いすぎたせいか、いったん交わしたソウルウォリアーにも差し返され、ビッグドラマもつかまえられず3着。上位2頭に比べて約5kgも重い斤量にしては好走したといえるかもしれませんが、似たような競馬をしたベルモントS.と同じ3着、マインザットバードには3コーナー入り口まで死んだふりの競馬が似合いそうです。

2009年7月15日水曜日

レイチェルアレクサンドラは8月2日のハスケル招待ハンデに出走

今年のプリークネス馬とベルモントステークス馬の初対戦がハスケル招待ハンデで実現します。BloodHorse の記事によると、今年のプリークネスS.でケンタッキーダービー馬マインザットバードを負かして優勝したレイチェルアレクサンドラ/ Rachel Alexandra は、8月2日に行われるハスケル招待ハンデ/ Haskell Invitational(GI、モンマスパーク競馬場ダート9ハロン、3歳、100万ドル)に出走することが決まった模様。19馬身差で圧勝したマザーグースステークス以来の出走です。

Rachel Alexandra Headed to Haskell | BloodHorse

このレースには今年のベルモントS.馬サマーバード/ Summer Bird も出走を予定しています。サマーバードは、ケンタッキーダービー6着から、プリークネスS.を回避してベルモントS.に出走、3着のマインザットバードに約3馬身差で優勝しました。


ケンタッキーダービーを6馬身差で圧勝、プリークネスS.ではレイチェルアレクサンドラの1馬身差2着だったマインザットバードは、8月1日のウェストヴァージニアダービー(GII、マウンテニアパーク競馬場ダート9ハロン、3歳、賞金総額75万ドル)に出走予定です。その後、8月29日のトラヴァースステークスに出走予定で、これはレイチェルアレクサンドラの出走予定候補のひとつでもあり、対戦の可能性があります。

過去記事:
レイチェルアレクサンドラ、マザーグースS.を19馬身差で圧勝(レース映像)
2009年ベルモントステークス、マインザットバード3着 勝ったのはサマーバード!
2009年世界のクラシックレース、YouTube動画まとめ

2009年7月5日日曜日

マインザットバードの新しい騎手はゼニヤッタの主戦スミス騎手

以前の記事 ボレル騎手、マインザットバードにはもう乗らない で、今年のケンタッキーダービー馬、マインザットバードの騎手が次走から乗り変わる事をお伝えしましたが、マイク・スミス騎手に決定しました。

Smith to Ride Mine That Bird in Two Stakes - BloodHorse.com

7月4日、ウーリー調教師が、マインザットバード/ Mine That Bird の次走ウェストヴァージニアダービーと、次々走トラヴァースステークスで、マインザットバードにM.スミス騎手が騎乗することに決まったと発表しました。M.スミス騎手は、ボレル騎手がレイチェルアレクサンドラ/ Rachel Alexandra を選んだプリークネスステークスでマインザットバードに騎乗していました。


M.スミス騎手のマインザットバード騎乗予定は、今のところ次の2走に限られており、ブリーダーズカップ・クラシックでマインザットバードに騎乗する約束は得られていないとの事。M.スミス騎手は、11戦全勝の米最強古馬牝馬ゼニヤッタ/ Zenyatta の主戦騎手で、ゼニヤッタが BCクラシックに出走をする可能性を考えているのかもしれません。ゼニヤッタには、ゼニヤッタの初GI制覇となった昨年4月のアップルブロッサムH から騎乗しています。ただしゼニヤッタは今のところ牝馬限定戦しか走ったことがありません。


ウェストヴァージニアダービー/ West Virginia Derby(GII、3歳、マウンテニアパーク競馬場ダート9ハロン、賞金総額75万ドル)は8月1日、トラヴァースS./ Travers(GI、3歳、サラトガ競馬場ダート10ハロン、賞金総額100万ドル)は8月29日に開催されます。

2009年7月2日木曜日

ボレル騎手、マインザットバードにはもう乗らない

米競走馬マインザットバードカルヴィン・ボレル騎手のコンビは今年、ケンタッキーダービー優勝、ベルモントステークス3着の成績を上げましたが、BloodHorse.com によると、マインザットバードのウーリー調教師は今後別の騎手を乗せることに決めた模様。

Borel No Longer Jockey for Mine That Bird

記事によると、マインザットバードが次走に予定しているウェストヴァージニアダービー(GII、マウンテニアパーク競馬場)当日(8月1日)、ボレル騎手はサラトガ競馬場で行われるジムダンディS.で Warrior's Reward に騎乗することを検討しており、これを受けてウーリー調教師は、継続して乗ってくれる新しい騎手を探すことに決めたそうです。

ボレル騎手はマインザットバードでケンタッキーダービーに勝った後、2冠目のプリークネスS.ではレイチェルアレクサンドラへの騎乗を選んで勝利、その後レイチェルが回避したベルモントS.で再びマインザットバードに乗りました(3着)。

BloodHorse の記事では、ボレル騎手が、Warrior's Reward を選ぶ理由に、その調教師 Ian Wilkes とのストリートセンスを通じたつながりを指摘しています。ボレル騎手は、Wilkes が調教助手時代に管理していたストリートセンスの全レースに騎乗し、BC ジュべナイル優勝、ケンタッキーダービー優勝などの実績があります。一方、ボレル騎手がマインザットバードに騎乗したのはケンタッキーダービーとベルモントS.のみです。

今後もレイチェルアレクサンドラとのバッティングは避けられないため、ここでコンビ解消する事をボレル騎手が選んだと言えそうです。

昨日の投稿「マインザットバードとレイチェルアレクサンドラ、8月末トラヴァースS.で再戦?」では、2頭ともトラヴァースS.を次々走候補にしているものの、「騎手の問題からトラヴァースS.での対戦可能性は50%も無いかもしれません」と書きましたが、このコンビ解消で問題は解決。ぜひトラヴァースS.で2頭の対決を見せてほしいものです。

2009年7月1日水曜日

マインザットバードとレイチェルアレクサンドラ、8月末トラヴァースS.で再戦?

前走のベルモントステークスで3着だったマインザットバード/ Mine That Bird の次走候補に、8月1日のウェストヴァージニアダービー(GII、マウンテニアパーク競馬場ダート9ハロン、3歳、賞金総額75万ドル)が挙がっています。さらにその次走として、マインザットバードを管理するウーリー調教師は、8月29日のトラヴァースステークス(GI、サラトガ競馬場ダート10ハロン、3歳、賞金総額100万ドル)を挙げています。

Mine That Bird in 'Easy' Half-Mile Breeze | BloodHorse.com

トラヴァースS.は、前の記事「レイチェルアレクサンドラ、マザーグース後の出走予定」に書いたとおり、プリークネスS.でマインザットバードを負かしたレイチェルアレクサンドラの次々走候補のひとつに挙がっており、この2頭の再戦が実現するかもしれません。


再戦の妨げになりそうな問題はやはり、マインザットバードレイチェルアレクサンドラがともにボレル騎手を主戦としている事、ですね。ボレル騎手はマインザットバードでケンタッキーダービーを勝ちながら、プリークネスS.ではレイチェルアレクサンドラを選びました。トラヴァースS.で2頭が対戦するなら、ボレル騎手はもう一度レイチェルを選択しそうに思えます。レイチェル陣営は人工馬場のサンタアニタ競馬場を嫌って、すでにブリーダーズカップ回避を明言していますが、一方でレイチェルは来年も現役続行の可能性が高く、ここでボレル騎手がレイチェルを手放すとは思えません。


騎手の問題からトラヴァースS.での対戦可能性は50%も無いかもしれませんが、レイチェルアレクサンドラのブリーダーズカップ回避の件や、年内引退予定とされるゼニヤッタとレイチェルの対戦もなさそうなことから、ここらへんで強豪対決を実現してほしいところです。

2009年6月30日火曜日

レイチェルアレクサンドラ、マザーグース後の出走予定

Blood-Horse の記事によると、マザーグースステークスを19馬身差で圧勝したレイチェルアレクサンドラ/ Rachel Alexandra の今後の出走予定として、次の各レースが挙がっています。調教師のアスムッセンは、どのレースが有力かは明言せず、レイチェルの体調にあわせて出走させるとしています。


【次走候補】
7月25日 CCA オークス(GI、ベルモント競馬場ダート10ハロン、3歳牝、賞金総額30万ドル)
8月1日 ジムダンディS.(GII、サラトガ競馬場ダート9ハロン、3歳、50万ドル)
8月2日 ハスケル招待ハンデ(GI、モンマスパーク競馬場ダート9ハロン、3歳、100万ドル)


【次々走候補】
8月22日 アラバマステークス(GI、サラトガ競馬場ダート10ハロン、3歳牝、60万ドル)
8月29日 トラヴァースステークス(GI、サラトガ競馬場ダート10ハロン、3歳、100万ドル)
8月30日 パーソナルエンスンステークス(GI、サラトガ競馬場ダート10ハロン、3歳以上牝、40万ドル)


ちなみに、レイチェルのブリーダーズカップ参戦について、オーナーのジェス・ジャクスンは合成馬場(プロライド、オールウェザー)を嫌って、「今年のブリーダーズカップには出走させない」と話しています。過去記事「レイチェルアレクサンドラ、今年のブリーダーズカップには出走せず」参照。

2009年6月29日月曜日

2009年世界のクラシックレース、YouTube動画まとめ

現地時間28日、アイルランド・カラ競馬場で行われた愛ダービーは、一番人気のフェイムアンドグローリー/ Fame and Glory が5馬身差で圧勝。海外競馬の主要なクラシックレース(春開催分)はすべて終了。YouTube にあるレース動画をまとめました(牡馬路線のみ牝馬路線も加えました。)。一部レースは動画の埋め込みが出来ない設定になっているため、その場合はレース名をYouTubeへのリンクにしています。

日本
皐月賞(GI、中山競馬場芝2000m)16番アンライバルドがスプリングS.に続く連勝で1冠目を制す



日本ダービー(GI、東京競馬場芝2400m、不良馬場)1枠1番ロジユニヴァースが皐月賞1番人気14着から巻き返す



桜花賞(GI、阪神競馬場芝1600m)5枠9番ブエナビスタが1冠



オークス(GI、東京競馬場芝2400m)ブエナビスタは4枠7番、到底届かないと思われた位置から差して2冠目。凱旋門賞へ?




アメリカ
Kentucky Derby(ケンタッキーダービー、GI、チャーチルダウンズ競馬場ダート2000m)マインザットバード/ Mine That Bird が道中最後方から差しきって1着。



Preakness Stakes(プリークネスステークス、GI、ピムリコ競馬場ダート9・1/2ハロン)勝ち馬レイチェルアレクサンドラ/ Rachel Alexandra は大外枠スタートの黄色の勝負服。ケンタッキーオークス20馬身差圧勝のあと、牝馬ながらここに出走。鞍上のボレル騎手はケンタッキーダービーをマインザットバードで勝つも、引き続きレイチェルアレクサンドラに乗ることを選んだ。過去記事「2009プリークネスステークス『キ○タマなんて飾りです。偉い人にはそれが分からんのです!』



Belmont Stakes(ベルモントステークス、GI、ベルモントパーク競馬場ダート2400m)勝ち馬サマーバード/ Summer Bird は赤い帽子で青の勝負服。内から4頭めの発走。プリークネスステークス馬レイチェルアレクサンドラは回避。過去記事「2009年ベルモントステークス、マインザットバード3着 勝ったのはサマーバード!




イギリス
2000 Guineas Stakes(英2000ギニー、GI、ニューマーケット競馬場芝8ハロン)母が凱旋門賞馬アーバンシー、半兄に英愛ダービー、キングジョージ勝ち馬のガリレオがいる良血シーザスターズ/ Sea The Stars (黄色の勝負服)が1着。(サンスポ


Epsom Derby(英ダービー、GI、エプソム競馬場芝12f10y)勝ち馬シーザスターズ/ Sea The Stars は黄色の勝負服。英クラシック2冠達成


1000 Guineas Stakes(英1000ギニー、GI、ニューマーケット競馬場芝8ハロン)2戦1勝重賞初挑戦のガナーティ/ Ghanaati が7番人気1着。


Epsom Oaks(英オークス、GI、エプソム競馬場芝12f10y)英1000ギニー馬ガナーティはオークスには出走せず、マイル路線のコロネーションS.へ(1着)。前走 G3 ミュージドラS.(ヨーク競馬場、芝10f88y)で重賞初勝利を挙げたサリスカ/ Sariska が1番人気に支持され勝利。


フランス
Poule d'Essai des Poulains(仏2000ギニー、GI、ロンシャン競馬場芝1600m)ここまでGIII3勝(1200m戦1勝、マイル戦2勝)のシルヴァーフロスト/ Silver Frost(シャドーロール着用、真ん中の枠からスタート)が1着(netkeiba



Prix du Jockey Club(フランスダービー、GI、シャンティ競馬場芝2100m)前走フランス20000ギニー2着だったルアーヴル/ Le Havre(ルメール騎乗、白い勝負服、内から4頭目スタート)が1着。2000ギニー勝ち馬シルヴァーフロストは6着だった。



Poule d'Essai des Pouliches(フランス1000ギニー、GI、ロンシャン競馬場芝1600m)イルーシヴウェーヴ/ Elusive Wave が1着(このあとはフランスオークスではなく、マイル戦のコロネーションS.に出走し、英1000ギニー馬ガナーティの4着に敗れる)。



Prix de Diane(フランスオークス、GI、シャンティ競馬場芝2100m)スタセリタ/ Stacelita が無敗のままここも勝利。これで5戦5勝。





アイルランド
Irish 2000 Guineas(愛2000ギニー、GI、カラ競馬場芝1マイル)英2000ギニーで5着に終わるも昨年の欧州2歳戦でGI2勝のマスタークラフツマン/ MasterCraftsman が楽勝。(参考



Irish Derby(愛ダービー、GI、カラ競馬場芝12ハロン)英ダービー1番人気2着のフェイムアンドグローリー/ Fame and Glory(ムルタ騎乗、濃紺の帽子、内から2頭めスタート)(netkeiba)が残り150mで先頭に立つと後続をぐんぐん引き離し5馬身差の圧勝。これで6戦5勝(GI2勝2着1回)



Irish 1000 Guineas(愛1000ギニー、GI、カラ競馬場芝1マイル)前年同じカラ競馬場のGIモイグレアスタッドS.(芝7ハロン)を勝利しているアゲイン/ Again が、今年緒戦ながら1着。このあとは英仏愛の1000ギニー馬がそろったコロネーションS.に出走するが、7着だった。




Coronation Stakes(コロネーションステークス、GI、英アスコット競馬場芝1マイル)クラシックではないですが前述どおり英仏愛1000ギニー馬がそろって出走したマイル戦。英1000ギニー馬ガナーティが1着。

落馬で負けた馬が、レース後に勝ち馬の騎手に復讐する動画

2009年4月3日(金)、イギリスの競馬場で、落馬した馬がレース直後、勝ち馬の騎手に復讐するという事件が起こりました。まずは YouTube 動画をご覧ください。



この復讐事件(笑)があったのは、世界でもっとも過酷な競馬レースといわれる「グランドナショナル」の開催場所として有名なイギリスのエイントリー競馬場

2009年のグランドナショナル前日に行われたあるレースで、1頭の馬から騎手が落馬。落馬した馬(「カラ馬」と言う)には騎手の誘導はありませんが、馬には群れで走る習性があり、怪我が無ければ大抵の場合、落馬後もレース中の他の馬とコースを回ります。


Irish Raptor が1着でゴールする。騎手はパディ・ブレナン。黄色の勝負服(騎手の服のこと)
Irish Raptor win at Aintree


その4秒後にカラ馬がゴール版を通過する(もちろん失格)。
Angry Horse's Revenge at Aintree


レース後、言葉を交わす1着馬の騎手(左)と2着馬の騎手(右)
Angry Horse's Revenge at Aintree


2頭に近づくカラ馬(1,2着馬の向こうの29のゼッケンの馬)
Angry Horse's Revenge at Aintree


カラ馬に頭突きされ、体制を崩すブレナン騎手。そのまま落馬しました。
Angry Horse's Revenge at Aintree


ブレナン騎手はその後、自力で再度馬にまたがっており、特に大怪我することも無かったようです。

2009年6月28日日曜日

レイチェルアレクサンドラ、マザーグースS.を19馬身差で圧勝(レース映像)



牝馬にしてプリークネスS.馬、レイチェルアレクサンドラが6月27日(現地時間)、マザーグースステークス(GI、3歳牝馬限定、ベルモントパーク競馬場、9ハロン、3頭立て)に出走し、19-1/4馬身差で圧勝しました。

レイチェルは出足が付かず、2頭の3馬身後方でレースを進めたが、4コーナー手前で進出開始、直線入り口で先頭に並ぶと、馬なりのまま後続を引き離し、約20馬身差の圧勝。1分46秒33 の勝ち時計は従来の記録を 0.07 秒上回る、15年ぶりのレースレコードでした。

2着の Malibu Prayer (血統)は、これで5戦2勝2着1回3着2回。重賞成績は今回のマザーグースS.2着のみ。3着の Flashing (血統)は、6戦4勝。これまでに Nassau County S. (GIII、ベルモント競馬場、7ハロン)勝ちがある。

レイチェルアレクサンドラの次走は、マザーグースS.数日前のオーナーの会見によると、8月29日のトラヴァースS.(GI、サラトガ競馬場、3歳限定、10ハロン)が最有力候補に挙げられている。過去記事「レイチェルアレクサンドラ、今年のブリーダーズカップには出走せず」参照。

2009年6月25日木曜日

レイチェルアレクサンドラ、今年のブリーダーズカップには出走せず

牝馬ながらプリークネスステークスを勝ったレイチェルアレクサンドラのオーナーの一人、ジェス・ジャクスンは、今年のブリーダーズカップにレイチェルを出走させない意向を表明しました。

今年の BC は去年と同じ、「プロライド」(または、Synthetic(=合成)やオールウェザー)と呼ばれる人工馬場を採用しているサンタアニタ競馬場で行われます(11月6日、7日)。レイチェルのオーナー、ジェス・ジャクスンは去年のBCクラシックで敗れたカーリンのオーナーでもあり、合成馬場を嫌っていることでも知られています(カーリンを凱旋門賞に出走させようとしたこともありました)。BC 回避もこれが理由のようです。
“I have a very strong dislike for plastic surfaces. I’ve seen dirt horses run on plastic – they struggle over it. Curlin did last year. I think plastic favors turf horses.”
私は合成馬場が嫌いだ。これまで多くのダート馬が合成馬場を走るのを見てきたが、馬場と格闘する羽目になっている。去年のカーリンもそうだった。合成馬場は芝馬に有利に思える。
レイチェルは今週末の3歳牝馬限定戦マザーグースステークスに出走予定ですが、これは5頭立てのレースになりました。プリークネスステークスに続きボレロ騎手が騎乗する予定。

また、今年中に少なくとももう一度、牡馬混合戦に出走する意向も表明されました。8月2日のハスケル招待ハンデか8月29日のトラヴァースS.の名前が挙がっています。他の次走候補として、7月19日のデラウェアハンディキャップ(3歳以上牝馬限定)、7月25日のアメリカンオークス(3歳牝馬、ダート10ハロン)、8月22日のアラバマステークス(3歳牝馬、ダート10ハロン)が挙げられていますが、第1候補はトラヴァースS.とのこと。


レイチェルアレクサンドラは来年も現役を続行する予定であることも表明されました。チャーチルダウンズで行われる来年のブリーダーズカップについては前向きな姿勢を示しています。

No Breeders' Cup for Rachel Alexandra | Blood-Horse.com

2009年6月18日木曜日

レイチェルアレクサンドラの次走がマザーグースSに決定

レイチェルアレクサンドラの次走は、6月27日のマザーグースステークス/ Mother Goose Stakes(GI、ベルモントパーク競馬場、ダート9ハロン、3歳牝馬限定)に決定した模様。

Mother Goose Next Start for Rachel Alexandra

レイチェルのオーナーの一人である Jess Jackson は、「レイチェルは6月23日にベルモント競馬場に到着する予定。レイチェルは状態も良く、走る準備はできている。」と発表しています。

レイチェルアレクサンドラは、1924年の Nellie Morse 以来となる、牝馬によるプリークネスステークスを制覇を達成。プリークネスS.の1走前、ケンタッキーオークスは20馬身差の圧勝。11戦8勝の成績。

騎手についての発表はまだありません。レイチェルの主戦ボレル騎手はケンタッキーダービーをマインザットバードで優勝しながら、プリークネスS.でレイチェルアレクサンドラに騎乗したことも話題を呼びました。(レイチェルが回避したベルモントS.は、再びマインザットバードに乗り、3着でした

先日の記事「マザーグースSがレイチェルアレクサンドラの次走候補に」で紹介しましたが、マザーグースS.はニューヨーク牝馬3冠の第1戦。マザーグースS.に出てくるなら、7月に開催される第2戦、CCAオークス(GI、ベルモントパーク競馬場、10ハロン)にも出てくるかもしれません。ニューヨーク牝馬3冠の第3戦はアラバマステークス(GI、サラトガ競馬場、10ハロン)で、8月の開催です。

2009年6月9日火曜日

マザーグースSがレイチェルアレクサンドラの次走候補に

(6月18日追記「レイチェルアレクサンドラの次走がマザーグースS.に決定」をどうぞ)

ベルモントS.を回避したレイチェルアレクサンドラの次走に、6月27日の3歳牝馬限定戦、マザーグースステークス(GI、ベルモントパーク、9ハロン)が候補に挙がっているようです。

Asmussen on Rachel Work: 'She Went Beautiful' | BloodHorse.com

マザーグースS.はニューヨーク牝馬3冠の第1戦。選択肢の一つである、と表明された段階ですが、レイチェルはまだ、夏を迎える前の3歳牝馬ですから、プリークネスSを勝ったからといって、牡馬相手のレースばかりを選んだりはしない、ということはわかりました。

マザーグースS.に出てくるなら、7月に開催される第2戦、CCAオークス(GI、ベルモントパーク競馬場、10ハロン)にも出てきそうですね。ニューヨーク牝馬3冠の第3戦はアラバマステークス(GI、サラトガ競馬場、10ハロン)で、8月の開催です。

2009年6月7日日曜日

2009年ベルモントステークス、マインザットバード3着 勝ったのはサマーバード!

現地時間6月6日、ベルモント競馬場で米クラシック3冠最終戦、ベルモントステークスが行われました。ケンタッキーダービー6馬身差圧勝、プリークネスステークス2着のマインザットバードは単勝2倍の1番人気に押されましたが、3着に終わりました。



勝ったのは1勝馬の Summer Bird 。鞍上はおなじみケント・デザーモ。父 Birdstone、母は未勝利馬の Hong Kong Squall、母父 Summer Squall という血統。3月1日にデビュー、3月19日の2戦目で初勝利を挙げる。次走、4月11日のアーカンソーダービー(GII)では3着だった。その後、ケンタッキーダービー6着から、プリークネスステークスを回避して、ベルモントS.に直行、2馬身差の勝利でクラシックホースに。これで通算5戦2勝3着1回の成績。父 Birdstone は2004年のベルモントS.勝ち馬で、親子2代制覇となった。K. K. Jayaraman と V. Devi Jayaraman の共同持ち馬でオーナー生産馬である。

2着は Dunkirk。スタートから先手を取って逃げたが、4コーナーではマインザットバードにまくられ、いったん交わされる。しかしゴール前で巻き返し2着に残った。父は Unbridles Song、母の Secret Status はケンタッキーオークス勝ち馬、母父は A.P.Indy という良血馬で(当歳時に?)370万ドルで落札されている。ケンタッキーダービー11着から、1着のサマーバードと同じく、プリークネスS.をパスしてここに出走していた。他にフロリダダービー(GI)2着がある。

3着に入ったマインザットバードは、6馬身差圧勝のケンタッキーダービーではるか後方に負かした2頭に退けられる結果となりました。上位2頭がプリークネスS.を回避して、フレッシュな状態だったのに対して、マインザットバードはプリークネスS.を使い、ケンタッキーオークス20馬身差圧勝のレイチェルアレクサンドラと1馬身差の2着と目いっぱいの競馬をした事で、疲れがあったのでしょうか? レイチェルアレクサンドラ陣営が「レイチェルには休養が必要だ」として、ベルモントSに出てこなかったのは、正解だったかもしれません。

ちなみに、1着サマーバードと3着マインザットバードの父は同じ Birdstone ですが、Birdstone の2代父は Unbridled。また、2着馬の父 Unbridles Song の父も Unbridled であり、Unbridled 系が上位3頭を占める結果となりました。Unbridled は、ミスプロ系ではキングマンボと並んで底力のある血統だけに、さすがの結果です。

過去記事:
レイチェルアレクサンドラ、ベルモントステークス回避!
2009プリークネスステークス「キ○タマなんて飾りです。偉い人にはそれが分からんのです!」

2009年5月31日日曜日

レイチェルアレクサンドラ、ベルモントステークス回避!

1924年以来の牝馬によるプリークネスステークス制覇を成し遂げたレイチェルアレクサンドラは、ベルモントS.を回避するようです。

BloodHorse の記事によると、レイチェルアレクサンドラのオーナーが回避するだろうと話したとのこと。
ファンの皆さんは、レイチェルアレクサンドラがベルモントS.を走るのを見たいと思っているだろうし、私も同じ気持ちだ。だが、関係者としては、彼女が走るのを見たいと思って良いのは、ベストの状態で走れる時だけだと考える。レイチェルは3月14日から、4つのグレードレースを経験していて、KオークスとプリークネスS.は2週間の間隔(中1週)しかなかった。レイチェルは休養が必要で、心身ともにフレッシュな状態にしてから戻ってくる。
残念ですねぇ。レイチェルアレクサンドラの今後については「すべての大レースが候補となる」と述べられており、BC クラシックをはじめとした牡馬混合レースに再び出走してくると考えられます。

また、マインザットバードでケンタッキーダービーを、レイチェルアレクサンドラでプリークネスS.とクラシック2冠を達成したボレロ騎手は、ベルモントS.で再びマインザットバードに騎乗することが決定しました。異なる馬で米クラシック3冠を達成すれば史上初の快挙です。マインザットバードにとって1995年のサンダーガルチ以来、史上12頭目のケンタッキーダービーとベルモントS.の2冠がかかるベルモントS.は、現地時間6月6日に開催されます。

Rachel Alexandra to Skip Belmont | BloodHorse.com

ちなみに前記事、2009プリークネスステークス「キ○タマなんて飾りです。偉い人にはそれが分からんのです!」 にも書いたように、マインザットバードがベルモントS.に勝つと、史上初めて牡馬以外(つまりセン馬と牝馬)による、同一年の米クラシック3冠完全制覇となります。

2009年5月17日日曜日

2009プリークネスステークス「キ○タマなんて飾りです。偉い人にはそれが分からんのです!」

現地時間16日(土)、アメリカ・ピムリコ競馬場で行われた米3歳クラシック第2弾プリークネスステークスは、牝馬でケンタッキーオークス勝ち馬のレイチェルアレクサンドラが優勝しました。1馬身差の2着には前走ケンタッキーダービーを6馬身差で圧勝してクラシック2冠を目指していたマインザットバード、さらに半馬身差の3着には、ケンタッキーダービーでマインザットバードから7馬身差3着だったマスケットマンが入りました。

牝馬がプリークネスS.を勝つのは、1924年の Nellie Morse 以来のこと。また、マインザットバードは「セン馬(去勢されたオス馬)」であり、牡馬中心に行われる米クラシックの上位2頭が「タマ」を持たない結果となりました。昨年の天皇賞・秋も牝馬2頭での決着だったし、「キ○タマなんて飾りです」というのが近代競馬の傾向なのでしょうか。

牡馬以外、つまり牝馬とセン馬が、同一年のケンタッキーダービープリークネスステークスベルモントステークスの3冠すべてを制覇したことはまだありません。ケンタッキーダービーとプリークネスS.に限ると、1876年にVagrant(セン)とShirley(セン)によって、1915年にRegret(牝)とRhine Maiden(牝)によって、また2003年にセン馬のファニーサードによって2冠が達成されたことはあります。そして今年はケンタッキーダービーをセン馬が、プリークネスS.を牝馬が勝ちました。レイチェルアレクサンドラがベルモントS.に出走するかは未定ですが、レイチェルアレクサンドラかマインザットバード、あるいは、別のセン馬か牝馬がベルモントS.を勝つと、史上初めての「牡馬以外による米クラシック3冠完全制覇」となります。日本からもブエナビスタを送り込んだほうがいいかもしれませんね。


レイチェルアレクサンドラが勝ったプリークネスステークスのレース映像は YouTube から。大外枠発走、黄色の帽子で、スタートから先手を取るのがレイチェルアレクサンドラ。(動画予備

2009年5月15日金曜日

藤澤調教師「カジノドライヴは2010年のブリーダーズCクラシックも」

2009年5月13日発売の競馬月刊誌「サラブレ 2009年 06月号」に、カジノドライヴを管理する藤澤和雄調教師のインタビューが掲載されています。

その記事の中で藤澤調教師は「カジノドライヴの今後はどうなる?」という質問に、「ずっと使いっぱなしで、馬にはずいぶん負担をかけてしまった。まずは怪我(屈腱炎)の回復を待ちたい。オーナーと相談しなければならないが、来年のブリーダーズカップ・クラシックに挑戦するかもしれない」と答えています。(立ち読みしたので一言一句そのままではないです)

あくまで幹細胞移植手術によって屈腱炎から回復することが前提ですが。来年2010年のブリーダーズカップが開催される予定のチャーチルダウンズ競馬場は、まだダートのままで、オールウェザー化は未定のようです。去年の BC では、オールウェザーコースで惨敗してしまい、「もうオールウェザーは使わない」とカジノドライヴ陣営も表明していましたが、小回りダートなら最高峰の舞台で互角に戦えるのか見てみたいところ。屈腱炎治療がうまく行きますように(祈)

↓ 「サラブレ 2009年 06月号」JRA-VAN CDROM 付き。POG 特集やっています。もちろんダービー・オークス攻略も。ぜひお買い求めください。
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2009年5月5日火曜日

カジノドライヴ、屈腱炎のため長期療養へ

カジノドライヴを管理する藤澤調教師が、「カジノドライヴが重度の屈腱炎を発症した」と発表しました。

カジノドライヴ左前脚屈けん炎…カネヒキリと同じ幹細胞手術へ- スポーツ報知
カジノドライヴが屈腱炎で重症 - netkeiba.com

今後はカネヒキリなどが受けた幹細胞手術を受け、復活を目指す予定ですが、症状は重く、長期の戦線離脱は避けられないとのこと。

残念ですが競走馬として復帰を目指すようなので、手術がうまくいくことを祈っています。ただ休養が長くなると、その間にアメリカもますますオールウェザー化が進むから、無事復帰できても再度のアメリカ遠征の可能性は小さくなりますね。

2009年5月1日金曜日

即PAT利用者向け、イーバンクATM手数料値上げへの5つの対策

イーバンク銀行を即PAT用口座として利用されている方も多いでしょうが、そのイーバンクは2009年8月1日からATM利用手数料を引き上げることを決めました。
イーバンク銀行が2009年8月1日からATM手数料を上げることに

これまで年会費無料のクラシックカード保有者は、セブン銀行ATMおよびゆうちょ銀行ATMの利用が月2回まで無料でした。8月1日からはイーバンクに預けている資産額が10万円未満であれば、3万円未満の入金の場合、および出金の場合は金額にかかわらず、セブン銀行ATMでは210円が、ゆうちょ銀行ATMだと262円が手数料として徴収されます。(上図参照)

イーバンクを主に即PAT用としてご利用であれば、イーバンクに常時10万円以上を預けておくことはあまり無いでしょうから、この手数料改定は厳しい変更です。この機会に口座の変更などを検討しても良いかもしれません。5つの例をあげます。上3つがお勧めです。

三井住友銀行、三菱東京UFJ銀行の即PATに加入する
イーバンクへの入金にネットバンキングを利用する
即PATのペイジー入金サービスを使う
新生銀行に口座を作る
住信SBIネット銀行に口座を作る


■三井住友銀行、三菱東京UFJ銀行の即PATに加入する■
三井住友銀行では2008年1月5日から三菱東京UFJ銀行では2008年10月25日から即PATに対応しました。どちらかの普通預金口座をすでにお持ちであれば(給料振込口座としているとか)手続きさえすれば、即PAT用としても使えます。両行の即PAT対応について詳細は次のリンクから
三井住友銀行|公営競技の資金決済について
三菱東京UFJ銀行|日本中央競馬会(JRA)電話・インターネット投票


■イーバンクへの入金にネットバンキングを検討する■
口座を給与振込先としていたり、一定額以上の預金残高があるなど条件を満たしていれば、インターネットバンキング機能の利用で、他行宛て口座振込みを一定回数まで無料としている銀行も多いです。その場合は、一度出金し、(イーバンク対応の)ATMからイーバンクに入金するよりも安く済みます。


■即PATのペイジー入金サービスを使う■
即PATへはペイジー入金という方法でも開催日に入金することができます(JRAペイジー入金サービス対応金融機関)。みずほ、三菱東京UFJ、三井住友、りそな、福岡銀行、北洋銀行、ゆうちょ銀行など計322の銀行が対応しています。ペイジー入金の特徴は、入金手数料が105円(ゆうちょのみ63円)と安いことです(ATMを利用してペイジー入金を行う場合は別にATM手数料が掛かることがあります)。

ペイジー入金により追加入金したご購入資金の残高は、払戻金等と合算の上、即PATの「出金」により即PATでご利用の銀行口座へ振込まれます(下図参照)。これは要するに、ペイジー入金に対応している銀行から105円の手数料だけでイーバンクに振り込める(のと同じ)ということです。お持ちの銀行口座のネットバンキング機能でイーバンクへの振込みに手数料が必要なら、ペイジー入金の手数料と比べてみましょう。ほとんどの場合、ペイジー入金の方が安いでしょう。
即PATとペイジー入金の関係

ペイジー参考リンク
JRA|「即PAT利用銀行からの入金」と「ペイジー入金サービスを利用した入金」の違い
JRAペイジー対応金融機関のペイジー手数料・ペイジー支払い対応状況
JRAペイジー入金操作マニュアル
JRA|「ペイジー入金サービス」ご利用案内
ペイジー公式サイト
ペイジーを利用して1万円を当てよう!総額300万円キャンペーン(6月30日まで)


■新生銀行に口座を作る■
新生銀行ならATMはいつでも無料、他行宛振り込み手数料は最低でも1月に1回は無料。新生銀行のキャッシュカードを無料で利用できるATMは、新生銀行ATM、セブン銀行、ゆうちょ銀行、三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行、中央三井信託銀行、三菱UFJ信託銀行、住友信託銀行、みずほ信託銀行、三浦藤沢信用金庫、あおぞら銀行、商工中金のATMです。
新生銀行に入金してから、ネットでイーバンクに振り込めば、月1回は無料でイーバンクに入金できます。


■住信SBIネット銀行に口座を作る■
住信SBIネット銀行はネット専業銀行です。利用可能ATMはセブン銀行、ゆうちょ銀行、イーネットATM(全国約9500台)、ローソンATM(約6000台)です。イーバンクはセブン銀行とゆうちょ銀行しか使えませんから、住信SBI銀行だと利用できるATMはイーバンクより1万5500台も多く便利です。ATM利用手数料は入金は何回でも無料、出金はセブン銀行ATMは何回でも無料、ゆうちょATM、イーネットATM、ローソンATMは合計5回まで無料と、昔のイーバンクのようなサービスです。住信SBIネット銀行のネットバンキングからは150円の手数料でイーバンクに振り込めるので、まず住信SBIに入金してからネットバンキングでイーバンクに振り込めば、ATMからイーバンクに入金するよりは安く済みます。
住信SBI銀行のATM利用手数料
また住信SBIネット銀行はすでに競艇の電話投票に対応しており、近い将来、JRAの即PATへの対応が期待できます。


いくつかイーバンクATM手数料改悪への対策を紹介しましたが、上の記述には誤りが含まれているかもしれません。ご自分でよく確認してください。

2009年4月11日土曜日

カジノドライヴ、放牧 今後も芝は無し

ドバイワールドカップ前には「ダートを走るのはこれ(ドバイWC)が最後かも」という話もあったカジノドライヴですが、4月2日付日刊スポーツの記事によると「(秋も)芝を使うことはないと思う」(藤澤和雄調教師)とのこと。

カジノ3日帰国→放牧、芝出走はなし - 日刊スポーツ

安田記念や、天皇賞・秋、ジャパンカップ、有馬記念などは掲示板も難しそうですが、毎日王冠(10月11日)ぐらいは一度使ってみてはくれないかという気もする。毎日王冠なら、頭数も少なめ、スローペースだから消耗しきることもなく、斤量をむちゃくちゃ背負わされることもない。好走できれば天皇賞へ行けばいいし、だめなら JBC クラシック(名古屋競馬場、ダート1900m、GI、11月3日)から JC ダート(12月6日)に行ける(賞金的に JBC は厳しいかな)。一回ぐらい芝を見てみたい。

2009年3月26日木曜日

ドバイ枠順決定、カジノ8番、ウオッカ3番、バンブー11番

ドバイワールドカップデイ各レースの枠順が発表されました。バンブーエールは12頭立て11番枠、ウオッカは16頭立て3番枠、カジノドライヴは14頭立て8番枠です。

Post Draw Announced for World Cup Races - BloodHorse.com

日本時間での発走時間はそれぞれ、ドバイワールドカップ(GI、ダート2000m、カジノドライヴ)は29日(日曜日)午前2時30分、ドバイデューティフリー(GI、芝1777m、ウオッカ)は午前0時55分、ゴールデンシャヒーンは(GI、ダート1200m、バンブーエール)は28日(土曜日)午後11時55分ごろ。

ドバイワールドカップは日本時間土曜日深夜の開催です。お間違えのないように。

ドバイワールドカップデー衛星中継! 【グリーンチャンネル】- JRA ニュース

2009年3月21日土曜日

カジノドライヴ、37時間かけてドバイ到着

3月28日のドバイワールドカップに出走するカジノドライヴは(牡4歳、藤澤和雄調教師)無事にドバイに到着。

カジノ、ドバイへ9時間遅れも元気に出発
カジノドライヴがドバイに到着し入厩

日刊スポーツの記事には、カジノドライヴとバンブーエールは
16日午後7時9分、成田空港から出国し
日本時間18日午前8時15分にドバイ国際空港に無事到着
したとあるだから、成田からドバイ国際空港まで37時間かけて到着。シンガポールか香港を経由しての輸送だったんでしょうけど、海外遠征というのは大変ですね。馬、調教師とも輸送の経験が豊富であるというのが助かる。

ドバイワールドカップでは安藤勝己騎手が騎乗する予定。ゴールデンシャヒーンに出走するバンブーエールと、デューティーフリーのウオッカは武豊騎手の予定。

過去記事;ドバイ前売りオッズ、カジノドライヴ5番人気、ウオッカ2番人気

ドバイ前売りオッズ、カジノドライヴ5番人気、ウオッカ2番人気

馬券ブレイク公式サイトによると、英ブックメーカー各社の前売りオッズは、ドバイワールドカップ(GI、ナドアルシバ競馬場ダート2000m)に出走するカジノドライヴは4~5番人気、ドバイデューティーフリー(GI、芝1777m)に出走するウオッカは2番人気だそうです。
ドバイ・ワールドカップデイ。英国ブックメーカーのアンダーカード前売りオッズ | 馬券ブレイク公式サイト

Bet365 のオッズ上位馬を人気順に紹介すると、
アルバータスマキシマム; 前走、今年1月ドンハンデ(GI、アメリカ、ガルフストリーム競馬場ダート9ハロン)を1番人気で1着。他に昨年の BCダートマイル(G外)勝ちがある。

アジアティックボーイ; 前走アルマクトゥームチャレンジ・ラウンド3(GII、ナドアルシバ競馬場2000m)快勝。昨年のドバイWC 2着馬。07年には UAEダービー(GII、ナドアルシバ1800m)9馬身圧勝がある。アルゼンチン産馬。

マイインディ; 前走アルマクトゥームチャレンジ・ラウンド2(GII、ナドアルシバ競馬場1800m)1着。また、アルマクトゥームチャレンジ・ラウンド2(GIII、ナドアルシバ競馬場1600m)も勝っており、史上2頭目となるマクトゥームチャレンジのラウンド1とラウンド2の連勝を達成した。アルゼンチン産。

ウェルアームド: 昨年のドバイWC は逃げて3着。昨年9月に行われたグッドウッドブリーダーズカップS.で米GI勝ち。前走はサンアントニオH (G2、サンタアニタ競馬場オールウェザー9ハロン) 2着。

ドバイワールドカップ・デイ各レースの出走馬については次のサイトが詳しい。
2009ドバイワールドカップ展望(Dubai World Cup)

2009年3月12日木曜日

カジノドライヴ、ドバイワールドカップでも安藤勝己騎手

日刊スポーツは、3月28日のドバイワールドカップに出走する予定のカジノドライヴには、引き続き安藤勝己騎手が騎乗することが決まったと報じた。

カジノ、ドバイでもアンカツ、16日出国へ - 日刊スポーツ

フェブラリーステークス前は、ドバイではピーターパンS.優勝時にコンビを組んだデザーモ騎手に騎乗を依頼する予定だったが、ダイワスカーレットの引退で安藤騎手の手が空いたことなどから、フェブラリーS.に続き安藤騎手が手綱を取ることになった。

デザーモ騎手でも何の問題もなかったですが、安藤騎手もアレキサンドライトS.、フェブラリーS.とカジノドライヴの実力を引き出す見事な騎乗ですし、続けて乗ってもらうほうが良いでしょうね。カジノドライヴは16日に出国する予定。

2009年2月17日火曜日

カジノドライヴ、フェブラリーS.出走枠に滑り込み

出走OK!カジノ、フェブラリーS滑り込み - SANSPO.COM

サンケイスポーツ電子版によると、賞金上位馬に回避馬が出たため、カジノドライヴはフェブラリーステークスの出走枠16頭に滑り込み、出走できることになった模様。詳細は上記リンクを参照。

ダイワスカーレットが回避したため、カジノドライヴには安藤勝己騎手が、前走アレキサンドライトS.に引き続き騎乗する予定。
カジノに安勝…賞金上位の1頭回避で実現 - SANSPO.COM

ダイワが回避したとはいえ、カネヒキリ、ヴァーミリアンの強豪2頭は出走予定で好レースが期待できそう。フェブラリーS.は2月22日。あと1週間楽しみに待ちましょう。

2009年2月10日火曜日

カジノドライヴ、回避馬が出ればフェブラリーS.出走へ

3月28日のドバイワールドカップに直行する予定だったカジノドライヴですが、2月22日のフェブラリーS.に出走が検討されていることがわかりました。カジノドライヴはフェブラリーS.の1週前登録で補欠の一番手。1頭でも回避馬が出れば出走できる模様。フェブラリーSに出走したとしても、26日に美浦トレセンで検疫に入り、3月4日に出国する予定に変更はない。

参考記事:
カジノドライヴ、フェブラリーSに登録 - デイリースポーツオンライン
カジノドライヴ“条件付き”フェブラリーS参戦 - スポニチ
カジノドライヴ、急きょフェブラリーS参戦 - SANSPO.COM

藤澤和雄調教師が「賞金的に絶対無理だと思っていたが、チャンスがありそうなので登録した。」と話しているが私も絶対に無理だと思っていました。米 GII ピーターパンS.の優勝賞金もあるとはいえ、1600万下を勝ったばかりですから。カネヒキリ、ヴァーミリアン、ダイワスカーレットと強敵ぞろいですが、JC ダートと違って今回は左回りです。がんばってもらいましょう。

ただ現時点での私の評価は、フェブラリーステークスなら、
◎カネヒキリ
○ヴァーミリアン
▲ダイワスカーレット
△カジノドライヴ
で、このメンバーでドバイのダート 2000m で走るとしたら
◎ダイワスカーレット
○カネヒキリ
▲カジノドライヴ
△ヴァーミリアン
です。

ダイワスカーレットがフェブラリーS.出走予定なので安藤騎手は騎乗不可能ですが、誰に乗り替わるかはまだ発表されていません。
2008年のジャパンカップダート レース映像 - JRA

2009年2月3日火曜日

カジノドライヴがドバイワールドカップに招待されました

カジノドライヴがドバイワールドカップ(GI、ナドアルシバ競馬場、2000m、3月28日)に招待されました。

ダイワスカーレット、ドバイWC2番人気 - SANSPO.com
カジノドライヴ、ドバイWC決定 - スポーツ報知

ドバイ WC にはすでにお知らせしたようにデザーモ騎手で挑む予定です。しかし、英ブックメーカーがつけたダイワスカーレットの単勝が2番人気というのは驚きですね。

2009年1月25日日曜日

カジノドライヴ、ドバイなら騎手はデザーモ

以下の各記事によると、アレキサンドライトS.を楽勝したカジノドライヴ陣営は

・ドバイWC(2000m)とゴドルフィン・マイルの両方に予備登録したが、今はドバイ WC 一本に絞っている。
・ドバイ出走なら JC ダート、アレキサンドライトS.に乗った安藤勝己騎手はダイワスカーレットの予定なので、ピーターパンS.で乗ってもらったデザーモ騎手に頼むつもり
・ドバイに招待されれば向こうのトライアルは使わない

だそうです。

1600m と 2000m なら 2000m の方が向いているとわたしも思います。ぜひ招待してほしいですね。

ドバイに弾みつくカジノドライヴ圧勝…アレキサンドライトS
カジノ楽勝!ドバイWC挑戦へ/中山11R
カジノドライヴ貫禄見せつけV アレキサンドライトS
カジノ、デザーモでドバイWC 「アレキサンドライトS」圧勝
【アレキサンドライトS】カジノ圧勝!ドバイWCはデザーモ

2009年1月24日土曜日

カジノドライヴ 快勝!次走情報など

カジノドライヴがアレキサンドライトS.に出走、最後の直線入り口で少し足を滑らしたように見えたのでヒヤッとしましたが、後続をぐんぐん引き離し快勝しました。

藤澤調教師はアレキサンドライトS.前に
今後については、レース後にオーナーと相談して海外に行くか国内でしばらく走るか決める事になりますが、まずは今週のレースです。
【アレキサンドライトS】美浦レポート~カジノドライヴ|ラジオNIKKEI より
と取材に答えています。

また、【アレキサンドライトS】カジノが始動 - デイリースポーツonline
仮にドバイ参戦なら3月上旬のトライアルを叩いてドバイワールドC(3月28日・ナドアルシバ)へ向かう公算が大きく、
と報じています。今後は海外なら3月のドバイのトライアル→ドバイワールドカップデイ(ドバイ WC とゴドルフィンマイルに両登録している)、国内ならフェブラリーS.は賞金的に無理でしょうから、オープン戦または GII、GIIIに出走ということになりそうです。

2月3月4月の国内ダートオープン戦(JRA開催のみ)
根岸S.(GIII、東京1400m、2月1日)
スバルS.(オープン、京都1400m、2月7日)
アルデバランS.(オープン、京都1800m、ハンデ戦、2月14日)
千葉S.(オープン、中山1200m、2月28日)
仁川S.(オープン、阪神2000m、3月8日)
ポラリスS.(オープン、阪神1400m、ハンデ戦、3月14日)
マーチS.(GIII、中山1800m、ハンデ戦、3月29日)
コーラルS.(オープン、阪神1400m、4月4日)
京葉S.(オープン、中山1200m、ハンデ戦、4月19日)
アンタレスS.(GIII、京都1800m、4月26日)

1200m や 1400m のレースには出走しなさそう、またレース間隔を考えるとアルデバランS.や仁川S.、マーチS.、アンタレスS.が有力候補かと。

2009年1月17日土曜日

カジノドライヴ、ドバイワールドカップとゴドルフィンマイルのダブル登録

JRA の発表によると、カジノドライヴがドバイ・ワールドカップ・デイに開催されるレースのうち、メインレースのドバイ・ワールドカップ(GI、ナドアルシバ競馬場ダート2000m)と、ゴドルフィン・マイル(G2、ダート1600m)に予備登録している模様。

カジノドライヴの今年はアレキサンドライトステークス(1月24日)→(ドバイでトライアル ?)→ドバイ・ワールドカップ・デイ(3月28日)となりそうです。アレキサンドライトS.は 藤澤調教師が「怖いのは除外だけ」と言うように 出走できるかどうかの問題がありますが、勝利してドバイに行って欲しいですね。

「ドバイ・ワールド・カップ・デイ」~日本馬登録状況~ - JRA

予備登録している全39頭については上のリンクを見てください。気になる部分だけ抜き出すと、こんな感じ。ダイワスカーレットはともかく他にドバイ・ワールドカップに登録しているのはダート馬がほとんど。ウォッカ、オペラブラーボ、スクリーンヒーローなど芝馬にもドバイ・ワールドカップに挑戦して欲しいけどな。オペラブラーボは東京2000mのアイルランドトロフィーの勝ちっぷりは良かったし意外と面白いと思う。

馬名 性齢 馬主名 調教師名 所属 ゴドル
フィン・
マイル
(G2)
UAE
ダービー
(G2)
ドバイ・
ゴールデン・
シャヒーン
(G1)
ドバイ・
シーマ・
クラシック
(G1)
ドバイ・
デューティ・
フリー
(G1)
ドバイ・
ワールド・
カップ
(G1)
アドマイヤフジ 牡7 近藤 利一氏 橋田 満 栗東          
ウオッカ 牝5 谷水 雄三氏 角居 勝彦 栗東          
オペラブラーボ 牡5 草間 庸文氏 久保田 貴士 美浦          
カジノドライヴ 牡4 山本 英俊氏 藤沢 和雄 美浦        
ジャガーメイル 牡5 吉田 和美氏 堀 宣行 美浦          
スクリーンヒーロー 牡5 吉田 照哉氏 鹿戸 雄一 美浦          
ダイワスカーレット 牝5 大城 敬三氏 松田 国英 栗東      

2009年1月3日土曜日

カジノドライヴ、1月24日のアレキサンドライトS.出走へ

日刊スポーツによると、カジノドライヴは1月24日のアレキサンドライトS.(中山ダート1800m、1600万下条件)に出走する予定のようです。

アレキサンドライトS.のあと、ドバイ遠征でしょう(昨年12月の記事)。