08年凱旋門賞ザルカヴァの初仔は牝馬

2008年の凱旋門賞を圧勝した牝馬ザルカヴァ/Zarkava の初仔が、2010年2月6日に誕生しました。

Zarkava's First Foal Is a Filly - BloodHorse.com

誕生した牝馬の父は、2003年の凱旋門賞など9戦8勝(GI4勝)のダラカニ/Dalakhaniで、2003年のカルティエ賞年度代表馬(ヨーロッパ年度代表馬)です。ザルカヴァも2008年のカルティエ賞年度代表馬であり、父母合わせて16戦15勝、GI9勝、しかも両親とも「凱旋門賞勝ち+カルティエ賞年度代表馬」という豪華すぎる血統の子供の誕生です。


ダラカニの産駒には、キングジョージやブリーダーズカップ・ターフに優勝しジャパンカップにも出走した(4着)コンデュイットや、アイリッシュオークスを制したムーンストーンがいます。普通「初子は小さめに生まれる」といわれますが、牧場関係者によると、「ザルカヴァの子は、初子の牝馬にしては良いサイズだ」とのこと。


ザルカヴァは今年、2009年カルティエ賞年度代表馬シーザスターズ/Sea the Starsが種付けされる予定です。シーザスターズはダラカニと同じく、凱旋門賞を勝っていますが、史上初めて同一年に英2000ギニー、英ダービー、凱旋門賞に優勝するという快挙を成し遂げ、世界中の競馬ファンを驚かせたのは記憶に新しいところで、こちらも楽しみです。

ゼニヤッタ、2010年3月13日に今年初戦か

09年の BC クラシックを制した牝馬ゼニヤッタ / Zenyatta について、3月13日にサンタアニタ競馬場で行われるサンタマルガリータハンデキャップ(GI、1800m)に出走することが検討されているようです。

Zenyatta Could Run in San Margarita Handicap

サンタマルガリータH.は、4歳以上の牝馬限定戦。オールウェザーコースで施行されます。ゼニヤッタが出走するかどうかはハンデ次第のようです。


しかし、この時期のアメリカ国内のレースが候補に挙がっているということは、ドバイ・ワールドカップ出走はもうぜんぜん考えていないということなんでしょう。

ゼニヤッタ、2010年も現役続行

09年のブリダーズカップ・クラシックを史上初めて牝馬として優勝した米最強牝馬ゼニヤッタが、2010年も現役を続行するようです。オーナーのジェリー・モスが続行を決定し、調教師が発表しました。

Zenyatta to Run in 2010 - BloodHorse.com

ゼニヤッタは3歳11ヶ月になってデビュー。09年10月(5歳)のレディーズシークレットS.(GI)まで牝馬限定戦だけを走り、GI 7勝を含む13戦全勝。11月のブリーダーズカップは前年に勝利していた BCレディーズクラシック(GI)ではなく、初の牡馬相手となる BC クラシックに出走し、これを見事勝利(動画は下にあります)。通算14戦14勝(GI 8勝)の無敗のまま引退すると見られていました。


しかし、今年1月になってもゼニヤッタが調教をしていることが話題になるなど、現役続行に対して憶測がありましたが、16日にオーナーの決定が発表されたというわけです。


ゼニヤッタの現役続行で、アメリカのもう1頭の最強牝馬レイチェルアレクサンドラとゼニヤッタとの対戦が実現する可能性がでてきました。ゼニヤッタ陣営の一人は「その対決こそ、みんなが見たいと思っていることだろう」と前向きな姿勢を示しました。


レイチェルアレクサンドラは09年、牝馬としては85年ぶりに米牡馬クラシック第2戦プリークネスステークスを勝利。ハスケル招待ハンデでは、同年のベルモントS.馬サマーバードを6馬身差の2着に退けて再び牡馬相手に GI 勝利。さらに、古馬牡馬との初対戦になったウッドワードステークスも、他の先行馬が全滅する厳しい流れを逃げ切って勝利しました。

ただしブリーダーズカップ・クラシックは、レイチェルのオーナーが、09年 BC を開催したサンタアニタ競馬場が使用する人工馬場の安全性に疑念を持っており、回避しました。09年は8戦8勝、GI 5勝、うち牡馬混合 GI が3勝という実績で、09年の米年度代表馬がゼニヤッタとレイチェルのどちらになるのか注目を集めています。

09年の米年度代表馬は1月18日に選出予定です。

ゼニヤッタが3月のドバイ・ワールドカップに参戦するかは明言されませんでした。またゼニヤッタの復帰次期は未定。レイチェルアレクサンドラは今年3月か4月に初戦を走ると発表されています。




09年ブリーダーズカップ・クラシックの映像(YouTube)。ゼニヤッタは内から4頭めの発走。緑の勝負服と帽子。シャドウロール装着。


レイチェルアレクサンドラが勝った09年ウッドワードS.の映像(YouTube)。3番枠スタートの黄色の勝負服がレイチェル。

レイチェルアレクサンドラ、来年初戦は3,4月

米3歳最強牝馬レイチェルアレクサンドラは今年9月5日のウッドワードステークス1着後に休養に入り、今年はもう出走しない予定ですが、次走は来年3月か4月になるだろうと発表されました。

Rachel Alexandra Pointed to Spring Return - BloodHorse.com

復帰予定のレースは不明です。また牝馬限定戦か牡馬混合戦にするのかも分かっておらず、詳しいことはまったく触れらていません。


3月復帰ならドバイワールドカップ(2000m)に出走してもらって、ウオッカやブエナビスタと対戦を見たいところですが、今年のドバイワールドカップはダートではなく、新設メイダン競馬場のオールウェザーコースで行なわれる予定。レイチェルアレクサンドラのオーナーは、オールウェザーを嫌って今年09年のブリーダーズカップ・クラシックを回避させたので、メイダン競馬場ならドバイ出走はありえないのが残念なところ。


ただし、ブエナビスタ陣営がドバイワールドカップ出走を考えていると伝える記事中の記述にすこしだけ期待を持てます。

ただ、ワールドCに出走するのは、新設のメイダン競馬場のオールウェザーコース(2000メートル)で行われた場合のみ。建設工事が遅れている模様で、現時点では、ドバイ国際競走の要綱は発表されていない。例年通り、ナドアルシバ競馬場のダートコースで実施される時は、芝2400メートルのシーマクラシックを目指す模様だ。
というわけで、現時点ではナドアルシバでの開催の可能性もわずかに残っています。仮に今年もナドアルシバ競馬場のダートコースで開催されることになった場合、(ブエナビスタは回避するようだが)ウオッカ vs. レイチェルアレクサンドラが実現するかもしれません。

サマーバードの手術は成功、来年も現役続行へ

骨折のためジャパンカップダートを回避して帰国した09年ベルモントステークス馬サマーバード / Summer Bird の手術が4日行われ、成功した模様。来年も現役続行のようです。ティム・アイス調教師は「リハビリをすれば、完全に回復するだろう」と述べています。

Successful Surgery For Summer Bird

サマーバードは今年ベルモントS.、トラヴァースS.、ジョッキークラブゴールドカップ(古馬混合 GI)に優勝し、GI レースを3勝。前走ブリーダーズカップクラシックは、米ダート路線組では最先着の4着だった。今年09年の米最優秀3歳牡馬の最有力候補。

骨折の判明した当初はこのまま種牡馬入りという話もあっただけに、現役続行のニュースは嬉しいです。レイチェルアレクサンドラとの火花散る戦いを期待します。そして来年2010年は米クラシック3冠勝ち馬としてはじめてのジャパンカップダート出走をぜひ実現してほしいものです。

カジノドライヴ、復帰後も海外遠征はなし

競馬月刊誌「サラブレ」2009年12月号に、カジノドライヴの山本英俊オーナーのインタビューが掲載されています。このインタビュー記事によると、カジノドライヴについて

  • 手術は成功
  • 来年秋に復帰できたらと考えている
  • 海外遠征はもうしない
ということらしいです。

カジノドライヴの屈腱炎が判明した当時、藤沢和雄調教師は「症状としては相当に重いようです。あとは手術の成功と回復を祈るしかありません」と説明していました。山本オーナーの言葉からは手術はうまくいったようです。早ければ来年秋の復帰ということで、あと1年楽しみに待ちましょう。

カジノドライヴに行われている治療はカネヒキリが受けたものとおなじ肝細胞を移植する手術です。カネヒキリは武蔵野S.で2年4カ月ぶりに復帰し(9着)、その後JCダート→東京大賞典→川崎記念とGIを3連勝しています。

ベルモントS.馬サマーバード、JC ダート出走へ

今年の米クラシック第3戦ベルモントステークスを勝ったサマーバード / Summer Bird が、12月6日に行われるジャパンカップ・ダートに出走することが分かりました。現在のアメリカダート競馬界で、3歳牡馬としてはもっとも実力のある馬の参戦です。

米クラシック勝ち馬が JC ダートに出走するのは、おそらくこれが初めて。トータルの実績でも、JC ダートに出走した外国馬の中ではきわめて優れたレベルです。開催を1週遅らせて、距離も1800mになったことが良かったんでしょうか?

Summer Bird to run in the Japan Cup Dirt - BloodHorse.com

サマーバードの調教師 Tim Ice が Daily Racing Form 誌に、「JRA からの招待を受け、出走させることにした」と話したとのこと。

追記:
ジャパンカップ(GI)・ジャパンカップダート(GI)情報-招待受諾馬-


サマーバードは通算9戦4勝、GI 3勝。デビュー後わずか3ヶ月で迎えた今年のベルモントS.(GI、ベルモントパーク競馬場ダート2400m)優勝。次走、ハスケル招待H.(GI、モンマスパーク競馬場ダート9f)では、クラシック第2戦プリークネスS.を牡馬を相手に勝利した牝馬レイチェルアレクサンドラと対戦するも、6馬身離された2着に終わる。


その後は「真夏のダービー」トラヴァースS.(GI、サラトガ競馬場ダート10ハロン、3歳限定)に出走し、3馬身差で快勝。10月のジョッキークラブゴールドC(GI、ベルモント競馬場ダート10f、3歳上)は古馬と初対戦だったが、1馬身差で勝利。先日のブリーダーズカップ・クラシック(GI、サンタアニタ競馬場オールウェザー10f)では4着だった。


BC クラシックも、芝馬に有利といわれるオールウェザーで行われたもので、米ダート路線で走ってきた馬の中では最先着でした。本当に出走してきたら、阪神競馬場まで見に行こうと思います。

過去記事:
サマーバードが「真夏のダービー」トラヴァースS.を制す
レイチェルアレクサンドラ、ハスケル招待も圧勝(レース映像あり)
BC クラシックはゼニヤッタが勝利(レース映像あり)