2013年5月4日土曜日

米G1ケンタッキーオークス、プリンセスオブシルマーが重賞初勝利

5月3日に行われた米G1ケンタッキーオークス(ダート9ハロン、3歳牝馬)は、10頭立て9番人気のプリンセスオブシルマーが左から3頭に、右からも3頭に挟まれて後方になる最悪のスタートでしたが、特に不利なく先行し先に抜け出したG1連勝中の5番人気ビホールダーを1/2馬身差し切って優勝し、重賞初勝利をG1で挙げました。プリンセスオブシルマーにこれが初騎乗だったM.スミス騎手はケンタッキーオークス初勝利。

ここまで4戦無敗、重賞3連勝中のアンリミテッドバジェットはさらに2馬身差の3着(4番人気)。

ビホールダーは過去4戦でBCジュベナイルフィリーズ(ダート8.5ハロン)、ラスヴァージネスS.(ダート1マイル)、サンタアニタオークス(ダート8.5ハロン)とG1を3勝しているわりには人気がなかったですね。私が把握してないだけで中間に不安があったのかもしれませんが。

前走の米G2ガルフストリームオークス(ダート9ハロン)を約22馬身差で勝っていたドリーミングオブジュリアが1番人気でしたがいつもより後方の競馬を強いられたことが響いたのか4着。前走のサンランドパークオークス(ダート8.5ハロン、非重賞)を8馬身差で勝っていた重賞初出走のミッドナイトラッキーが2番人気5着。前走の米G2ガゼルS.(ダート8.5ハロン)でプリンセスオブシルマーを2着に下していたクローズハッチーズが5番人気7着。


プリンセスオブシルマーは父マジェスティックウォリアー(米芝ステークス2着1回)、母ストームディキシー、母の父カティナスという血統。父の初年度産駒でその2頭目の米重賞勝ち馬となりました。母の半兄に当時G3のドバイデューティーフリー勝ち馬リズムバンドがいます。

昨年10月のデビュー戦(ダート5.5ハロン)は4着に敗れましたが、距離をマイル以上に伸ばした2戦目以降は4連勝で、ブサンダS.(ダート1マイル70ヤード)、ブッシャーS.(ダート8.5ハロン)をどちらも7馬身差で楽勝していました。

前述どおり前走はクローズハッチーズに3・1/4馬身の2着でしたが、これは約2.2kg重い斤量を背負わされて逃げ切られたもので、極端に緩むラップのなかった今回は差し切れたということでしょうか。2005年に単勝50倍のジャコモ Giacomo でダービーを差し切ったこともあるM.スミス騎手に替わったのも良かったかもしれません。前のJ.カステリャーノ騎手も上手い騎手ですけど、相性は当然ありますし。

2013年ケンタッキーオークスのレース映像。6番枠がプリンセスオブシルマー。参考:ブサンダS.およびブッシャーS.のレース映像。


ケンタッキーオークス(Longines Kentucky Oaks)
2013年5月3日、アメリカ・チャーチルダウンズ競馬場、ダート9ハロン
3歳牝馬、G1、10頭、レース結果(PDF)、総賞金100万ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1プリンセスオブシルマー
Princess of Sylmar
3牝
39.8倍
M.スミス1分49秒177戦【5-1-0-1】
重賞初勝利
2ビホールダー
Beholder
3牝
10.0倍
G.ゴメス1/29戦【5-3-0-1】
G1競走3勝
3アンリミテッドバジェット
Unlimited Budget
3牝
5.4倍
J.カステリャーノ25戦【4-0-1-0】
重賞3勝

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