2013年5月31日金曜日

G1愛2000ギニー、マジシャンがG1初勝利。20歳J.オブライエンは3連覇

5月25日に行われたG1愛2000ギニー(芝1マイル、3歳)は、3番手先行した2番人気のマジシャンが残り300mで先頭に立つと、中団から差した2着のゲールフォーステンに3・1/2馬身差をつけて完勝し重賞2連勝、G1初勝利を挙げました。

23日に20歳になったばかりのジョセフ・オブライエン騎手はこのレース3連覇。父のエイダン・オブライエン調教師はその3連覇含む通算9勝目(過去6年で5勝)。

英G1レーシングポストトロフィー2着、G1英2000ギニー3着のヴァンデルニーアが1番人気で8着。

なお、2011年の WSJS で優勝するなど日本でもおなじみJ.ムルタ騎手はアイルランドで調教師免許を取得したばかりで、この愛2000ギニーでフォートノックスとアスクダッドの2頭を管理馬として送り込み、かつフォートノックスに騎乗していましたが前者6番人気9着、後者は最低人気で最下位10着に終わりました。



マジシャンは父ガリレオ、母アブソリュートリーファビュラス、母の父モーツァルトという血統のアイルランド産馬。今年初出走、重賞2戦目だった前走5月10日の英G3ディーS.(芝10ハロン75ヤード)で2着に4馬身差をつけて重賞初勝利を挙げたばかりでした。

モーツァルトの父がデインヒルですから、ほとんどガリレオ×デインヒルの黄金配合。栗山求氏がこのニックスについて(モンジュー×デインヒルはそれほどでもないことから)「Buckpasser クロスの効果が大きいのでしょう」と指摘しておられます

ここで母の父モーツァルトの4代母サーチングは、バックパサーの母ブサンダと同じウォーアドミラルとラトロワンヌの組み合わせで、つまりモーツァルトはブサンダ≒サーチングの5×4。さらに母アブソリュートリーファビュラスはブサンダ≒サーチング≒ベターセルフの6×5×6だから、デインヒルが1代遠くなっても依然として好相性であるのかもしれません。


次走についてレース直後は陣営から連闘で英ダービー出走の可能性が示されましたが、6月18日の英G1セントジェームズパレスS.(芝1マイル)に直行することになりました。

2013年アイリッシュ2000ギニーのレース映像。3番ゲート発走がマジシャン。


愛2000ギニー(Tattersalls Irish 2,000 Guineas)
2013年5月25日、アイルランド・カラ競馬場、芝1マイル
3歳、G1、10頭、Good to Firm、レース結果、総賞金30万ユーロ

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1マジシャン
Magician
3牡
3.3倍
J.オブライエン1分36秒816戦【3-1-0-2】
重賞2連勝
2ゲールフォーステン
Gale Force Ten
3牡
8倍
S.ヘファナン3・1/29戦【2-2-2-3】
英G1デューハーストS.3着
仏2000ギニー3/4馬身差4着
3トレーディングレザー
Trading Leather
3牡
7倍
K.マニング1・1/26戦【2-2-1-1】
重賞【1-1-1-1】

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