ロングポートがしぶとく粘ってクビ差の2着。前走G1 NZダービー(芝2400m)勝ち馬で2番人気のハビビは道中ノルジタのすぐ後ろを追走しましたが、ロングポートからさらに2・3/4馬身差の3着。
ノルジタは父ソーンパーク、母ヴィシケー、母の父クエストフォーフェイムという血統のニュージーランド産馬。
前走の豪G1クールモアクラシック(芝1500m、3歳以上牝馬)で古馬と初対戦し1着から1/4馬身差の3着で3歳最先着。当時の1,2着馬はこの2レース後の豪G1クイーンオブザターフS.(芝1500m、3歳以上牝馬)でも1,2着しました。
またロングポートとワンツーするのはこれが3度目。1度目の豪G2ティーローズS.(芝1500m、3牝)はノルジタがハナ差で1位入線するも2着降着。その次走で昨年10月の豪G1フライトS.(芝1600m、3牝)はロングポートに2・1/2馬身差をつけて快勝していました。今回はそれ以来の対戦で、つまりノルジタの3戦とも1位入線しています。
ティーローズS.当時はロングポートのキャシディ騎手がレース後に「不利を受けた。それが無ければ頭差から1/2馬身差くらいで勝っていた」と訴え、ノルジタのブラウン騎手が「接触はわずかで着順に影響なかった」と反論したものの採決がノルジタの降着を決めましたが、その後G1で2回対戦してノルジタが2勝だから、降着が妥当だったかどうかは別にして「着順に影響はなかった」というのは本当だったかもしれません。
J.カミングス師によると次走は4月20日の豪G1ドンカスターH.(芝1600m)へ。同日の豪G1オーストラリアンオークス(芝2400m)という選択肢もありますが、マイルのフライトS.の勝ちっぷりがこれまでで最も良かったからと。
2013年ヴァイナリースタッドS.のレース映像(YouTube)。黄色の袖、白と黒の格子状の帽子・胴の勝負服がノルジタ。
ヴァイナリースタッドステークス(Vinery Stud Stakes)
2012年4月6日、オーストラリア・ローズヒル競馬場、芝2000m
3歳牝馬56.0kg、G1、14頭、レース結果、総賞金 40万豪ドル
着 順 | 馬名 | 性齢 オッズ | 騎手 | 着差 | 通算成績 主な成績 |
1 | ノルジタ Norzita | 3牝 3倍 | J.ボウマン | 2分06秒12 | 10戦【4-3-1-2】 重賞2勝はいずれもG1 |
2 | ロングポート Longport | 3牝 26倍 | C.リース | クビ | 11戦【3-3-1-4】 G1豪1000ギニー3馬身差4着 |
3 | ハビビ Habibi | 3牝 4.25倍 | V.コルガン | 2・3/4 | 8戦【6-0-2-0】 NZダービーなど重賞3勝 |
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