ボーントゥシーはガリレオ、シーザスターズの半弟で、マイルを超える距離初出走でしたが健闘。さすが母アーバンシーだけある。愛10ハロン重賞を連勝していたライトヘヴィーが2着から9馬身差の3着に入っています。
また、英G3クラシックトライアル勝ち馬で前走のG1仏ダービーは不利を受けて8着だったインペリアルモナークと、前走の愛G3ガリニュールS.(芝10ハロン)を9馬身差で勝っていたスピーキングオブウィッチの2頭は、26日時点で2,3番人気でしたが馬場を理由に取り消しています。ちなみにオブライエン調教師が「出走させるどの馬にも合わない」と述べる悪い馬場(Soft で部分的にHeavy不良)でした。
キャメロットは父モンジュー(今年3月に死亡)、母ターファー(英G3優勝)、母の父キングマンボ、母母父デインヒルという血統。2歳時にデビュー2戦目でG1レーシングポストトロフィーを勝っています。英1000ギニー、英ダービーで英2冠を制し、愛ダービーも勝って5戦5勝です。英愛ダービー制覇は史上16頭目。また英2000ギニーとダービーダブルは1970年のニジンスキー以来のことで史上3頭目のようです(たったそれだけか?という気もするが英愛ダービーが16頭しかいないのだからそうなんでしょう)。
キャメロットが勝って愛ダービー7連覇としたオブライエン調教師は30日朝の時点で、「この後は休養します。英2冠のためにハードな調教をこなし、今夜も走れば3戦目であり、秋のキャンペーンに向けて休養させるつもりです。」と述べており、"キングジョージ"は出走しない見込みです。セントレジャーで英3冠を目指し、凱旋門賞かもしかすると英チャンピオンS.のどちらかを使って引退となるのではないでしょうか。
2012年G1愛ダービーのレース映像(要登録)。ゲート向かって左から2頭目がキャメロット。
愛ダービー(Dubai Duty Free Irish Derby)
2012年6月30日、アイルランド・カラ競馬場、芝12ハロン
3歳牡牝、全馬同斤量、G1、5頭、Soft、レース結果、総賞金125万ユーロ
着 順 | 馬名 | 性齢 単勝 | 騎手 | 着差 | 通算成績 主な成績 |
1 | キャメロット Camelot | 3牡 1.2倍 | J.オブライエン | 2分43秒96 | 5戦【5-0-0-0】 英1000ギニー、英ダービー2冠 |
2 | ボーントゥシー Born To Sea | 3牡 9倍 | J.ムルタ | 2 | 6戦【1-2-0-3】 G1愛2000ギニー5着 英G1St.ジェームズパレスS.4着 |
3 | ライトヘヴィー Light Heavy | 3牡 11倍 | K.マニング | 9 | 5戦【3-1-1-0】 愛G3バリーサックスS.1着 愛G2ダービートライアルS.1着 |
4 | アキードモフィード Akeed Mofeed | 3牡 12倍 | W.ビュイック | 7・1/2 | 4戦【1-1-0-2】 愛G3ベレスフォードS.2着 |
5 | アストロロジー Astrology | 3牡 15倍 | S.ヘファナン | 33 | 7戦【2-0-3-2】 英G3ディーS.11馬身差1着 英G2キングエドワード7世S.4着 |
2 件のコメント:
キャメロットには是非セントレジャーに出走して三冠を目指してほしいと思うのは、
私が(まだ菊花賞やクラシック三冠に価値を見出す)日本人だからでしょうか。
英ダービーだけを勝った馬に英セントレジャー挑戦を期待することはイギリスではあまりなさそうですけど、今回は3冠がかかっていますから相当期待されていますね。当然、「セントレジャーなんか意味無い」という声もありますが、それは日本でも同じことですし。
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