2012年7月1日日曜日

愛ダービー、キャメロット Camelot が優勝。ボーントゥシーが2着

6月30日に行われたG1愛ダービー(芝12ハロン、3歳牡牝)は、圧倒的1番人気のキャメロットが後方2番手追走から馬なりのまま残り2ハロンで先頭に並びかけると、外から追い上げた最後方追走の2番人気ボーントゥシーに迷惑をかけながらも最後は2馬身差をつけて優勝し、G1競走4勝目をあげました。

ボーントゥシーはガリレオ、シーザスターズの半弟で、マイルを超える距離初出走でしたが健闘。さすが母アーバンシーだけある。愛10ハロン重賞を連勝していたライトヘヴィーが2着から9馬身差の3着に入っています。

また、英G3クラシックトライアル勝ち馬で前走のG1仏ダービーは不利を受けて8着だったインペリアルモナークと、前走の愛G3ガリニュールS.(芝10ハロン)を9馬身差で勝っていたスピーキングオブウィッチの2頭は、26日時点で2,3番人気でしたが馬場を理由に取り消しています。ちなみにオブライエン調教師が「出走させるどの馬にも合わない」と述べる悪い馬場(Soft で部分的にHeavy不良)でした。


キャメロットは父モンジュー(今年3月に死亡)、母ターファー(英G3優勝)、母の父キングマンボ、母母父デインヒルという血統。2歳時にデビュー2戦目でG1レーシングポストトロフィーを勝っています。英1000ギニー英ダービーで英2冠を制し、愛ダービーも勝って5戦5勝です。英愛ダービー制覇は史上16頭目。また英2000ギニーとダービーダブルは1970年のニジンスキー以来のことで史上3頭目のようです(たったそれだけか?という気もするが英愛ダービーが16頭しかいないのだからそうなんでしょう)。

キャメロットが勝って愛ダービー7連覇としたオブライエン調教師は30日朝の時点で、「この後は休養します。英2冠のためにハードな調教をこなし、今夜も走れば3戦目であり、秋のキャンペーンに向けて休養させるつもりです。」と述べており、"キングジョージ"は出走しない見込みです。セントレジャーで英3冠を目指し、凱旋門賞かもしかすると英チャンピオンS.のどちらかを使って引退となるのではないでしょうか。

2012年G1愛ダービーのレース映像(要登録)。ゲート向かって左から2頭目がキャメロット。


愛ダービー(Dubai Duty Free Irish Derby)
2012年6月30日、アイルランド・カラ競馬場、芝12ハロン
3歳牡牝、全馬同斤量、G1、5頭、Soft、レース結果、総賞金125万ユーロ

馬名性齢
単勝
騎手着差通算成績
主な成績
1キャメロット
Camelot
3牡
1.2倍
J.オブライエン 2分43秒965戦【5-0-0-0】
英1000ギニー英ダービー2冠
2ボーントゥシー
Born To Sea
3牡
9倍
J.ムルタ26戦【1-2-0-3】
G1愛2000ギニー5着
英G1St.ジェームズパレスS.4着
3ライトヘヴィー
Light Heavy
3牡
11倍
K.マニング95戦【3-1-1-0】
愛G3バリーサックスS.1着
愛G2ダービートライアルS.1着
4アキードモフィード
Akeed Mofeed
3牡
12倍
W.ビュイック7・1/24戦【1-1-0-2】
愛G3ベレスフォードS.2着
5アストロロジー
Astrology
3牡
15倍
S.ヘファナン337戦【2-0-3-2】
英G3ディーS.11馬身差1着
英G2キングエドワード7世S.4着

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

キャメロットには是非セントレジャーに出走して三冠を目指してほしいと思うのは、
私が(まだ菊花賞やクラシック三冠に価値を見出す)日本人だからでしょうか。

HARADA さんのコメント...

英ダービーだけを勝った馬に英セントレジャー挑戦を期待することはイギリスではあまりなさそうですけど、今回は3冠がかかっていますから相当期待されていますね。当然、「セントレジャーなんか意味無い」という声もありますが、それは日本でも同じことですし。