2012年5月5日土曜日

G1英2000ギニーはキャメロットが優勝


5月5日に行なわれた第204回G1英2000ギニー(芝直線1マイル、3歳牡牝)は、後方を追走した1番人気キャメロットが、仏2歳G1クリテリウム・アンテルナシオナル(芝1600m)勝ち馬フレンチフィフティーンとの追い比べをクビ差制し、今年初戦を制しています。英2歳G1レーシングポストトロフィーに続くG1競走2勝目。オブライエン調教師はこのレース6勝目(歴代最多は7勝)。息子のジョセフ・オブライエン騎手はこのレース初勝利です。

フレンチフィフティーンが2着、内ラチ沿いを通った4頭の内の1頭ハーミヴァルが3着で、前走4月の仏G3ジェベル賞(芝1400m)の1,3着馬が英2000ギニー2,3着だったという結果です。

2012年G1英2000ギニーのレース映像。12番枠の発走がキャメロット。俊敏性が秀でているから取りたい進路を難なく取れる乗りやすそうな馬ですね。

"Good to Soft" まで馬場が渋ったのは1998年以来のことのようです。また1984年以降でもっとも遅い勝ちタイムでした。ちなみに98年はサドラーズウェルズ産駒でオブライエン調教師が管理するキングオブキングスが優勝していました。

"Good to Soft"だった前走の英G3クレイヴンS.(芝1マイル)を5馬身差で勝っていたトランペットメジャーは先行馬では唯一残りましたが、それでもゴール前で力尽きて4着。ガリレオ、シーザスターズの半弟であり、アーバンシー最後の産駒ボーントゥシーは昨年10月の愛G3キラヴーランS.2着以来の出走でしたが、10着。愛2歳G1ナショナルS.勝ち馬で、デューハーストS.など2歳G1で2着2回があるパワー Power は17着と7戦目にして初めて連対を外しました。人気の一角だった英G1デューハーストS.勝ち馬パリッシュホールは馬場を理由に回避しています。


キャメロットは父モンジュー(今年3月に死亡)、母ターファー(英G3優勝)、母の父キングマンボ、母母父デインヒルという血統。また17代母は歴史的名牝キンチェム(Wikipedia)である(「Camelot|机上の○論」が面白い)。次走については、そもそも2000ギニーは見送ってダンテS.から英ダービーへ、という話しもあっただけに当然英ダービーになると思われる。

英2000ギニー(Qipco 2000 Guineas Stakes)
2012年5月5日、イギリス・ニューマーケット競馬場、芝1マイル(直線)
3歳牡牝、全馬126ポンド(約57.1kg)
G1、18頭、Good to Soft、レース結果、総賞金37万65000ポンド
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1キャメロット
Camelot
3牡
2.875倍
J.オブライエン1分42秒463戦【3-0-0-0】
G1競走2勝目
2フレンチフィフティーン
French Fifteen
3牡
13倍
O.ペリエクビ9戦【6-2-0-1】
仏2歳G1勝ち
3ハーミヴァル
Hermival
3牡
17倍
G.ベノワ2・1/43戦【1-0-2-0】
ジェベル賞3着

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