Lot 266 - Shinzig Babouska、Lot 267 - Shinzig Babouska
Breednet - Twins a Unique Contribution to 2012 Inglis Autumn Sale
この双子は父シンジグ Shinzig、母バブーシュカ Babouskaという血統。シンジグは豪G1 C.F.オーアS.の勝ち馬で、その父デインヒル。現2歳が初年度産駒で5頭が出走し1頭が勝ちあがっています。バブーシュカは繁殖入りすると6年連続で出産し、そのうち3頭が勝ちあがったが、その後の5年で産んだのはこの双子だけだとのこと。
過去の例として、オーストラリアの1971-72シーズン年度代表馬であるガンシンド Gunsynd (Wikipedia)の母が双子の一方であったと。また1909年に愛ダービーを勝ったバチェラーズダブル Bachelor's Double の母も双子だったとのこと。
日本での例としては、アドマイヤベガが双子であることが確認されたため減胎処置されて残された方だったそうです。またメジロアルダンは双子でしたが片方は死産だったと。
日本の他の例としてはこちらのブログにいくつか紹介されています。
南関診断士の南関競馬徒然草:双子
ところで「アドマイヤベガ 双子」で検索すると「双子は競走馬として大成しないために胎内で片方が潰された」というものが複数見つかりますが、上のBreednet 記事が「研究によると双子出産の8割以上で片方、または両方が失われる」と書いており、また馬の生産と繁殖障害にも「軽種馬生産では、双子になった場合、およそ86%は流産、死産、あるいは虚弱子の出生」とあるように、馬の双子に関してはそもそも 「競走馬として大成」以前の問題であるのは常識であり、また妊娠初期に双子であることが判明する確率は10%以上あるとのことで、減胎処置が普及した現在ではわたしたちが知らないだけで、もっと多くの名馬がアドマイヤベガと同じように残された片方であるはずです。
それでもアドマイヤベガについてわざわざ特別にそう記述するなら、例えば「妊娠初期に双子であることが見過ごされて、減胎処置をするには標準よりも遅すぎるタイミングで行なわれた」などそういう情報が必要ではないかと思うのですけどね。
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