ダビルシムは前走フォンテーヌブロー賞でかかってしまった経験から、ヴェネトをペースメーカーとして借り受ける契約を結んでおり(via 一番いい配当を頼むさん)、またオブライエン厩舎のペースメーカーであるヴォールトや、ドイツのG3を逃げて2勝しているアマロンも出走するため、フォンテーヌブロー賞よりはペースが速くなりそうです。一方で他の有力馬ドラゴンパルスとファーナーズグリーンも追い込み型でペースが速くなるのは歓迎。
公式-POULE D'ESSAI DES POULAINS , le 13.05.2012, LONGCHAMP
◎ダビルシム
○ドラゴンパルス
▲ファーナーズグリーン
△アマロン
△クープドヴィル
△ボーヴォワール
ハットトリック産駒で2歳G1を2勝しているダビルシムは前走フォンテーヌブロー賞でドラゴンパルスに差し切られ、6戦目にして初黒星。初出走のマイルが長かったのか、それともスローペースでかかった分、末脚を無くしてしまっただけなのか前走だけでは判別できないが、今回はペースメーカーもおり、折り合いの心配も無いはずで、なんとか仏クラシックタイトルをつかんで欲しい。
ドラゴンパルスはフォンテーヌブロー賞でダビルシムを下したほか、愛G1ナショナルS.(7ハロン)で1/2馬身差2着。またその前走愛G2フューチュリティS.(7ハロン)では、のちに英G1デューハーストS.(7ハロン)を勝つパリッシュホールに1・3/4馬身差をつけて優勝している。
ちなみにフォンテーヌブロー賞の過去5年の勝ち馬のうち4頭が仏2000ギニーに出走し、勝ったのは1頭だけ(3着以内もその1頭のみ)。一方で過去5年の仏2000ギニー勝ち馬のうち4頭の前走はフォンテーヌブロー賞であり、その内訳はフォンテーヌブロー賞1着馬が1勝、3着馬が2勝、6着馬が1勝となっている。
オブライエンのファーナーズグリーンが追加登録で出走。前走のG3愛2000ギニートライアルS.は、最後の直線で隣の騎手に顔面をムチで強打されながらしっかり伸びて2・3/4馬身差勝利。重賞は4戦目での初勝利だが、愛G1ナショナルS.では2着ドラゴンパルスから1・1/2馬身差の4着。直線での脚色はほぼ同じで、道中の位置取りの差がそのまま着順の差になっただけに見え、警戒したほうが良さそう。
ドイツのアマロンは、重賞2勝をいずれもパカルを下して挙げている。パカルは今年いまいちだが、2歳時には仏G1クリテリウムアンテルナショナル(芝1600m)で1・1/4馬身差2着だった。父シャマルダルは2年前の勝ち馬ロペデヴェガの父でもある。
クープドヴィルは重賞初出走の英2000ギニー5着。マイル準重賞も勝っている。
ボーヴォワールは単勝1倍台で出走した前走のラフォルス賞(2000m)で、自分のペースメーカーも交わせず3着に敗れたが、父フットステップスインザサンドなので距離短縮で狙いたい。
今年の英2000ギニー、英1000ギニーをどちらも勝ったオブライエン軍団3頭はヴォールトがペースメーカーでファーナーズグリーンが後方からという隊列になるのが確実。オブライエンのペースメーカーが逃げ切ってしまうレースが続いているがそれでもヴォールトは買いづらい。
プール・デッセ・デ・プーラン(Poule D'Essai Des Poulains)
2012年5月13日(日本時間23時10分)、フランス・ロンシャン競馬場、芝1600m
3歳牡馬、全馬58kg、G1、12頭、総賞金45万ユーロ、1着賞金25万7130ユーロ
枠 番 馬 番 | 馬名 | 騎手 調教師 | 通算成績 主な成績 |
1 10 | ダビルシム Dabirsim | C.スミヨン C. Ferland | 6戦【5-1-0-0】 仏G1モルニー賞1着 仏G1ジャンリュックラガルデール賞1着 |
2 5 | ヴェネト Veneto | T.テュリエ B.De Montzey | 11戦【2-2-2-5】 仏G1ジャンリュックラガルデール賞4着 仏G1クリテリウムアンテルナシオナル6着 |
3 4 | アマロン Amaron | D.ボニラ A. Lowe | 4戦【3-0-1-0】 独2歳G3(芝1600m)1着 独3歳G3(芝1700m)1着 |
4 8 | ヴォールト Vault | C.オドノヒュー AP. O'Brien | 9戦【2-0-1-6】 愛G2フューチュリティS.(7ハロン)7着 愛G3キラヴーランS.(7ハロン)5着 |
5 9 | ルカヤン Lucayan | S.パスキエ F. Rohaut | 4戦【2-2-0-0】 1600mの仏準重賞2戦【1-1-0-0】 |
6 7 | クープドヴィル Coupe De Ville | R.ヒューズ RM. Hannon | 8戦【4-1-0-3】 英2000ギニー3・3/4馬身差5着 |
7 1 | ボーヴォワール Beauvoir | C.ルメール JC.Rouget | 3戦【2-0-1-0】 仏G3ラフォルス賞(芝2000m)3着 |
8 12 | ヌテロ Nutello | O.ペリエ C. Laffon-Parias | 4戦【3-0-1-0】 近2走は1600m勝ち。準重賞1戦(1600m)3着 |
9 11 | ドラゴンパルス Dragon Pulse | G.ベノワ M. Delzangles | 5戦【3-2-0-0】 愛G2フューチュリティS.(7ハロン)1着 仏G3フォンテーヌブロー賞(1600m)1着 |
10 3 | テルワール Telwaar | G.モッセ PW.Chapple-Hyam | 6戦【2-1-0-3】 英準重賞4戦【1-1-0-2】 |
11 2 | ファーナーズグリーン Furner's Green | J.オブライエン AP. O'Brien | 6戦【2-1-0-3】 重賞4戦【1-1-0-2】 |
12 6 | グレゴリアン Gregorian | W.ビュイック J. Gosden | 4戦【2-0-0-2】 準重賞以上は初出走 |
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