2012年6月4日月曜日

G1仏ダービー、チチカステナンゴ産駒のサオノアが優勝。母の父サンデーサイレンスが2着

6月3日に行われたジョッケクルブ賞(仏ダービー、芝2100m)は、中団追走のサオノアがごちゃついた残り500mをやり過ごして馬群の内から進出し、残り50mで先頭のケサンプールを差し切ってG1初勝利を挙げました。

2着に母の父サンデーサイレンスで前走の仏G3ギシュ賞(芝1800m)を勝っていたセイントバウドリーノが入り、3着にG1仏2000ギニーで1着から2・1/2馬身差10着だったヌテロが入っています。馬群をさばいて内から差した3頭が上位独占。11番人気、2番人気、16番人気と波乱の決着でした。

英2000ギニーでキャメロットから1/4馬身差2着だったフレンチフィフティーンが1番人気10着。前走の英G3クラシックトライアルで1頭だけ外ラチ沿いを回って勝ったインペリアルモナークが3番人気も、残り500mでの不利と大外に持ち出すロスが大きく、残り1ハロンで最後良く追い込みましたが8着に終わり、前日の英ダービーを圧勝したオブライエン親子の2日連続ダービー制覇ならず。


サオノアは父チチカステナンゴ、母 Saonoise(仏5勝、重賞未出走)、母の父オムドロアという血統のフランス産馬。2走前の仏G3ラフォルス賞(芝2000m)で重賞初勝利し、前走の仏G2グレフュール賞(芝2000m)では勝ち馬ケサンプールから3/4馬身差の4着に敗れていました。

日本輸入後、3世代しか産駒を残せなかったチチカステナンゴはヴィジョンデタ以来となる2頭目の仏ダービー馬を輩出。ヴィジョンデタの母の父ガルドロワイヤルはサオノアの母母父でもある。


ちなみに5月28日の米G1ゲームリーS.(芝9ハロン、3歳以上牝馬)でクワイエットオアシスが1/2馬身差2着しており、母の父サンデーサイレンスは海外G1で2週連続2着になりました。

2012年ジョッケクルブ賞のレース映像。ゲート向かって右から5頭目、青地に白の水玉の勝負服がサオノアです。


ジョッケクルブ賞(仏ダービー、Prix du Jockey Club)
2012年6月3日、フランス・シャンティイ競馬場、芝2100m
3歳牡牝、G1、20頭、レース結果、総賞金150万ユーロ
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1サオノア
Saonois
3牡
34倍
A.アムラン2分08秒108戦【5-1-2-0】
準重賞4馬身差勝利
2セイントバウドリーノ
Saint Baudolino
3牡
6.5倍
M.ギュイヨン3/45戦【2-3-0-0】
前走重賞初出走初勝利
3ヌテロ
Nutello
3牡
60倍
F.プラット6戦【3-0-2-1】
準重賞3着

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