PRIX DE DIANE LONGINES , le 17.06.2012, CHANTILLY
ビューティーパーラーが勝てば昨年のゴールデンライラックに続き2年連続で牝馬2冠馬の誕生。また父ディープインパクトはジェンティルドンナ、ディープブリランテとあわせて今期クラシック5勝目がかかる。
昨年の仏3歳牝馬路線で主役だったゴールデンライラックとガリコヴァ(ディアヌ賞1,2着)はどちらもガリレオ産駒だったが、今年の仏オークスに出走するクールモアの3頭は全てガリレオ産駒。特にオブライエン調教師の2頭、仏1000ギニーで2着だったアップと昨年の英ダービー馬の半妹で前走の英準重賞を8・1/2馬身差で勝ったキストはどちらも強力な相手です。主戦のジョセフ・オブライエン騎手がキストに騎乗しており、陣営はキストを上に見ているようです。まあアップのライアン・ムーア騎手とジョセフとどちらが怖いかは人によるでしょうが。キストは2戦無敗だが道悪馬場しか走っていないので良馬馬適性が未知(追記「良馬場はとても見込めそうにない」とのことで、関係なさそう)。
他にアガカーンの2頭、ダルカラとサガワラが注目(ダルカラは娘のザーラ所有・生産)。どちらも2000m以上でのレース振りが良く、また凱旋門賞馬を近親に持つ良血。前走G1を勝ったサガワラより、ダルカラの前走G3勝ちのほうが印象的で、主戦のクリストフ・ルメール騎手もダルカラを選択しています。ちなみにビューティーパーラーはデビュー2戦目の1600m条件戦でサガワラ(こちらはデビュー戦)と対戦し、3馬身差をつけて勝ちました。
展開としてはベストオブオールがビューティーパーラーのペースメーカーとして逃げるでしょう。仏ファーブル調教師が管理するクールモア陣営のプティットノブレスも逃げるかもしれない。前走でそれぞれ先行したサガワラと逃げ切ったキストが前目に付け、ビューティーパーラー、ダルカラが中団グループで、アップとラジュワが後方からといったところでしょう。
ディアヌ賞 - 仏オークス(Prix De Diane Longines)
2012年6月17日(日本時間22時45分発走)
フランス・シャンティ競馬場、芝2100m
3歳牝馬、G1、全馬57kg
枠 | 馬名 | 騎手 | 通算成績 主な成績 |
1 | フォーシズオブダークネス Forces of Darkness |
I.メンディザバル | 8戦【3-0-2-3】 仏G1サンタラリ賞(2000m)3着 |
2 | ヴァリヤラ Valyra |
J.ムルタ | 2戦【2-0-0-0】 2000m条件戦3馬身差1着 |
3 | ラジュワ Rjwa |
T.ジャルネ | 5戦【2-1-1-1】 仏G1サンタラリ賞2着 仏G3ペネロープ賞(2100m)3着 |
4 | レオパルティ Leaupartie |
G.ベノワ | 2戦【1-1-0-0】 2100m条件戦3.5馬身差1着 |
5 | ベストオブオール Best Of All |
A.クラストゥス | 4戦【1-0-0-3】 仏G3ロワイヨーモン賞7着 |
6 | サガワラ Sagawara |
G.モッセ | 4戦【2-2-0-0】 仏G1サンタラリ賞1着 仏G3ヴァントー賞(1850m)2着 |
7 | ダルカラ Dalkara |
C.ルメール | 3戦【3-0-0-0】 仏G3クレオパトル賞(2100m)1着 |
8 | トワリュンヌ Trois Lunes |
F.ベルトラス | 4戦【1-2-1-1】 仏G3ヴァントー賞 |
9 | ビューティーパーラー Beauty Parlour |
C.スミヨン | 4戦【4-0-0-0】 G1仏1000ギニー1着 |
10 | キスト Kissed |
J.オブライエン | 2戦【2-0-0-0】 英準重賞サルサビル賞(10f)1着 昨年の英ダービー馬の半妹 |
11 | アップ Up |
R.ムーア | 6戦【1-2-1-2】 G1仏1000ギニー2着 |
12 | プティットノブレス Petite Noblesse |
M.ギュイヨン | 4戦【2-1-0-1】 仏1000ギニー8着 |
血統(馬名リンク先は5代血統表)
フォーシズオブダークネス:父ロウマン、母ミスチャイルドリー、母の父ドクターフォング。ロウマンは仏ダービー馬で、現3歳がその初年度産駒。母は短距離準重賞1勝。
ヴァリヤラ:父アザムール、母ヴァリマ、母の父リナミックス。半兄が1850mの仏G3で2着。また半姉が一昨年の仏オークス9頭立て7着。
ラジュワ:父ムータティール、母Minallon、母の父フラッグダウン。母はアルゼンチンG2を2勝。
レオパルティ:父ストーミーリヴァー、母カンサ、母の父リナミックス。母は準重賞2着2回。
ベストオブオール:父ディラントーマス、母ブライトスカイ、母の父ウルフハウンド。母ブライトスカイは仏オークスとオペラ賞を勝った牝馬G1競走2勝馬。凱旋門賞などG1競走6勝ディラントーマスの初年度産駒。
サガワラ:父シャマルダル、母サガリナ、母の父リナミックス。母は凱旋門賞馬サガミックスの全妹。シャマルダル産駒に一昨年の仏ダービー馬ロペデヴェガ。
ダルカラ:父ジャイアンツコーズウェイ、母の父アナバー。母ダルタヤは仏G3グロット賞勝ち馬で仏1000ギニー4着、仏オークスは14着。2代母がG1競走6勝デイラミの全妹であり、かつG1競走4勝の凱旋門賞馬ダラカニの半姉。
トワリュンヌ:父マンデュロ、母トリップトゥザムーン、母の父ファスリエフ。父は英仏で1マイルから10ハロンのG1を3勝。母は独G3で1/2馬身差2着など。
ビューティーパーラー:父ディープインパクト、母バステット、母の父ジャイアンツコーズウェイ。全兄に仏G3プランスドランジュ賞(芝2000m)2着のバロッチ。母の半姉に豪G1を7勝したマイトアンドパワー。
キスト:父ガリレオ、母グウィン、母の父ダルシャーン。半兄に昨年の英ダービー馬プルモワ(父モンジュー)。
アップ:父ガリレオ、母ハッランドパークラス、母の父スペクトラム。半兄に6ハロンG1を2勝したダッチアート。
プティットノブレス:父ガリレオ、母フラワーボウル、母の父アナバー。母は仏3歳牡馬2冠馬ロペデヴェガの半姉。
レース映像一覧
出来るだけスタートから見れるものを選んでいますが、レースによっては最後の直線までの道中がカットされている場合があります。
クレオパトル賞。アガカーンの緑と赤の勝負服がダルカラ。
サンタラリ賞。アガカーンの緑と赤の勝負服が1着サガワラ。赤と黒の縦じまの勝負服が2着ラジュワ。紫の帽子で、馬自身がパンツみたいな物をかぶっているのが3着フォーシズオブダークネス。(パンツのようなものは流行っているようなんだけどなんなんでしょうか。おしゃれ?。輸送時に頭部保護のためにかぶせるヘッドギアに似てますが)
ヴァントー賞。橙色の帽子が1着トワリュンヌ。緑と赤の勝負服が2着サガワラ。
ペネロープ賞。赤と黒の縦じまの勝負服が3着ラジュワ。
サルサビルS.のレース映像(要登録)
仏1000ギニーのレース映像。中団追走する青の勝負服が1着ビューティーパーラー。最後方の外、白の帽子、紫の勝負服が2着アップ。
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