2013年7月7日日曜日

英G1エクリプスS.、アルカジームがG1競走3連勝。秋は凱旋門賞へ

7月6日に行われた英G1エクリプスS.(芝10ハロン7ヤード、3歳以上)は、3番手追走のアルカジームが逃げ粘るムカドラムを競り落として先頭に立つと、3番手追走した2番人気デクラレーションオブウォーに2馬身差をつけて完勝し、G1競走3連勝です。

なお、最後の直線でムカドラムの前をカットしたことについてアルカジームのドイル騎手は5日間の騎乗停止となりました。不利がなければムカドラムは2着の可能性が相当あったように見えましたけどね。

今年の仏G1ガネー賞(芝2100m)などG1競走3勝しているシンガポール遠征帰りのパストリアスは6着。昨年の英G1ナッソーS.(9ハロン192ヤード、3歳以上牝馬)の勝ち馬で、前走アルカジームとムカドラムについで3着だったザフューグは最下位7着。


アルカジームは父ドバウィ、母カジーム(未勝利)、母の父ダルシャーンという血統のイギリス産馬。母の母は英G1ヨークシャーオークス2着。

昨年5月の英G2ジョッキークラブS.(芝12ハロン)を4馬身差で勝って重賞初勝利を挙げたものの、故障のため2012年はその1戦だけ。

今年4月の復帰戦、英G3ゴードンリチャードS.から愛G1タターソールズゴールドカップ(芝10.5ハロン)、前走の英G1プリンスオブウェールズS.(芝10ハロン)と2年で重賞4連勝中でした。ちなみに前走のクビ差2着馬が今回3着だったムカドラムです。

次走は”キングジョージ”をパスし、G1英インターナショナルS.かG1愛チャンピオンS.から凱旋門賞へ。このエクリプスS.の勝利によって、アンテロ、オルフェーヴルとほぼ同オッズで並んで凱旋門賞前売り1番人気となっています(ブックメーカーにより多少オッズは異なります)。


前述どおり12ハロンのジョッキークラブS.を完勝していますが、凱旋門賞の2400mもこなせるかはちょっと疑問ですけどね。というのは、ジョッキークラブS.の全馬ラップタイムがこのPDFでみれますが、アルカジーム自身が

17.02 - 14.45 - 14.38 - 13.90 - 13.32 - 13.26 - 12.51 - 11.86 - 11.68 - 11.84 - 12.23 - 13.21

というラップの前半ドスローの競馬でしたから。最後の7ハロン全て最速ラップというのは素晴らしいですが。


2013年エクリプスS.のレース映像。好スタートを決めて数秒だけ一時先頭を走る白と青の格子状の勝負服がアルカジーム。

参考2012年ジョッキークラブS.のレース映像

エクリプスステークス(Coral-Eclipse)
2013年7月6日、イギリス・サンダウン競馬場、芝10ハロン7ヤード
3歳以上、G1、7頭、Good to Firm、レース結果、1着賞金24万1018英ポンド

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1アルカジーム
Al Kazeem
5牡
2.875倍
J.ドイル2分04秒3512戦【7-4-0-1】
重賞5連勝
2デクラレーションオブウォー
Declaration Of War
4牡
5倍
J.オブライエン29戦【6-1-0-2】
前走英マイルG1勝ち
3ムカドラム
Mukhadram
4牡
8.5倍
P.ハナガン1・1/48戦【3-2-1-2】
前々走重賞初勝利

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