2011年2月16日水曜日

ドンH.はジャイアントオーク Giant Oak が優勝

現地時間2月5日に行われた米G1ドンハンディキャップは、前走G1クラークH.で繰り上がり1着していたジャイアントオーク / Giant Oak が優勝しました。

米ダート中距離路線はゼニヤッタやブレイムら強豪馬のほとんどが昨年末までに引退してしまい、すこし寂しい現状だと思っていたのですが、(片方は繰り上がりとはいえ)G1競走2連勝馬が新しく出てきたのでこのまま主役になれるか注目です。


ジャイアントオークは09年春にイリノイダービー(G2)2着、アーリントンクラシックS.(リステッド、芝8.5ハロン)優勝の後はG2、G3中心に芝・ダート・オールウェザー問わずいろいろなレースに出走するも勝ち鞍がなく、昨年のスティーヴンフォスターH.(G1)でのちのBCクラシック勝ち馬ブレイムの4着に入るなど、ときどき好走をしてるぐらいでした。

このように1年以上のあいだ低迷したあと、2010年9月10月とG3戦G2戦で連続2着しており、その次走で長距離のBCマラソン4着をはさんで G1競走2連勝なので、この辺から父ジャイアンツコーズウェイらしい成長力が出てきたのかもしれません。


2010年11月のクラークハンデ(G1)では、ノーザンダンサーS.(G3)勝ち馬で、クレーミング戦および Greenbrier Fayette Stakes(G2、ビデオ、3馬身差の楽勝)を2連勝中だったサクセスフルダン / Successful Danに頭差だけ粘られましたが、サクセスフルダンはスタート直後および最後の直線走路で 3位入線馬の進路を妨害しており、3着に降着となり(どちらが降格理由になったのかは調べていません)、ジャイアントオークが繰り上がり1着になりました。

クラークハンディキャップ Clark Handicap レース映像


サクセスフルダンも他馬に迷惑をかけていましたが、7馬身差、3馬身差の連勝通りの強さを見せた競馬で、これに迫ったジャイアントオークのレースぶりも光りました。



約2ヶ月ぶりのレースとなったドンハンディキャップはなかなかの好メンバーがそろいました。昨年のベルモントステークス2着、トラヴァースS.2着、ジョッキークラブGC3着、BCクラシック3着など主要G1路線で好走し続けたフライダウン Fly Down、G2ペンシルヴァニアダービー優勝、BCダートマイルカップ(G1)2着のモーニングライン Morning Line、フロリダダービー(G1)3着のルール Rule、09年ウッドメモリアルS.(G1)優勝のあと1年以上休養し、復帰後はG2、G3 と連続3着していたアイウォントリベンジ I Want Revenge などで、ジャイアントオークは5番人気でした。

ドンハンディキャップ Donn Handicap レース映像


見てもらえば分かりますが、ジャイアントオークは最後の直線で鋭い末脚を繰り出し最後は2馬身差をつけて勝ちました。2着から5着までは、モーニングライン、ルール、アイウォントリベンジ、フライダウンの順でした。

とにかくジャイアントオークは昨年までの低迷がうそのような現在の充実が目立ちます。次走はドバイワールドカップ出走も選択肢の一つであると関係者がレース後に語っています。この2戦だけを見る限りではドバイに出走予定のブエナビスタがそれほど苦労する相手だとは思えませんが、しかし、ドンハンデは楽勝だったので油断も出来ません。

参考:
ジャイアントオーク成績(一部)

0 件のコメント: