2011年6月16日木曜日

英G1プリンスオブウェールズS.、ソーユーシンク敗れる、リワルディングがG1連勝

6月15日に行われた英G1プリンスオブウェールズステークスは、前走G1タターソールズゴールドカップを4馬身差で勝っていた欧州移籍3戦目のソーユーシンクが圧倒的1番人気に押されましたが、ゴール直前でドバイシーマクラシック勝ち馬リワルディングに交わされ2着でした。リワルディングはドバイSC以来の出走でG1競走2連勝です。

3着に昨年のG1エクリプスS.2着がある重賞3勝馬スリプトラが入っています。前走ガネー賞勝ちのプラントゥールは4着。昨年エクリプスS.でスリプトラを負かしていた、10ハロンのG1を3勝しているトワイスオーヴァーが5着に敗れています。

プリンスオブウェールズS.のレース映像


ソーユーシンクは好スタートを決めてしまったために、同厩舎のペースメイカーが前に立つまですこし力んで走ってしまったことで最後まで脚が持たなかったのかもしれません。また、早めに仕掛けたソーユーシンクの直後を追いかけたプラントゥールやトワイスオーヴァーは直線でソーユーシンクに大きく離され、最後方を追走したリワルディングとスリプトラが1,3着。リワルディングを所有するゴドルフィンのレーシングマネージャーは、ソーユーシンク陣営がペースメイカーを用意しペースが速くなったことでむしろこちらが有利になった、というようなことを述べています。ソーユーシンクも力のあるところは見せましたが、スタミナ比べになってしまったことが敗因かもしれません。


デットーリ騎手「2着馬は決してあきらめなかった。2頭の偉大な馬によるとてつもない戦いでした。相手を交わすことができた時は喜びそのものでした。このようなすばらしい対戦に参加できることは混じりけのない喜びなのです。」「リワルディングはとてもすばらしい馬ですが、彼にふさわしい評価を得ていません。きょうはその実力を見せてくれました」とレース後に述べています。なお、デットーリ騎手はムチの過剰使用のため、9日間の騎乗停止となりました。そもそも英オークスのゴール前で追うのを止め3着を失ったことを理由に騎乗停止処分になり、ロイヤルアスコット最後の2日間(17,18日)は騎乗できないのに、また6月末から7月はじめまで騎乗停止で、7月2日のG1エクリプスS.は騎乗不可になりました。

リワルディングはこのあと、7月23日の「キングジョージ」に向かうとのこと。


プリンスオブウェールズS.(Prince of Wales's Stakes)
2011年6月15日、イギリス・アスコット競馬場、芝10ハロン
4歳以上、G1、7頭、レース結果映像予備(YouTube)、予備2(要会員登録)
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1リワルディング
Rewilding
性齢
9.5倍
L.デットーリ2分04秒249戦【5-2-1-1】
G1ドバイシーマクラシック1着(14頭)
2ソーユーシンク
So You Think
5牡
1.36倍
R.ムーアクビ15戦【10-3-1-1】
豪G1レース5勝
3スリプトラ
Sri Putra
5牡
67倍
N.カラン619戦【5-4-1-9】
英G3アールオブセフトンS.1着(8頭)


ロイヤルアスコット2日目の重賞
英G3ジャージーS.、ストロングスーツが重賞2勝目
英G2ウィンザーフォレストS.、ロリーフォードリーが重賞4勝目
英G2クイーンメアリーS.、ベストタームズが優勝

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