前走の独G3で重賞初勝利を挙げていたパジェラが3番手内を追走し直線でも内を突いて2着。中団後方追走した昨年の3着馬で2番人気のドリームピースは外から差して3着でした。
これで欧州からの遠征または移籍馬が6年連続の勝利。6年前の勝ち馬ミセスリンジーは米ペンシルヴァニア州産馬ですが、それ以降は欧州産馬が5年連続の勝利です。今回も上位6頭までが遠征または移籍馬でした。
シユーマは父メディシアン、母シキーラ(仏2勝)、母の父デインヒルという血統のアイルランド産馬。半兄のシユーニは仏G1ジャンリュックラガルデール賞勝ち馬で、仏G1ジャンプラ賞2着、仏G1ムーランドロンシャン賞3着馬です。また母シキーラは仏G1ムーランドロンシャン賞(芝1600m)など仏伊でG1を4勝したスリックリーの半妹という良血。
3走前に英G1ファルマスS.(芝1マイル)で3着。その次走の仏G1ジャンロマネ賞(芝2000m) はスノーフェアリーから1・3/4馬身差の5着。前走の英G1サンチャリオットS.(芝1マイル)はG1馬4頭を相手に2番手追走から押し切って重賞初勝利を挙げていました。
次走は11月18日のG1マイルチャンピオンシップ(京都・芝1600m)に出走予定です。ドゥーメン調教師は「サンチャリオットS.を勝っているため、勝てばボーナス賞金がある。またマイルCSまで1ヶ月しかないが、日曜日(のEPテイラー)は楽なレースで肉体的にも精神的にも厳しいレースにならなかったから」と述べています。
2012年の報奨金額はマイルCSの場合、1着5000万円、2着2000万円、3着1300万円です。
サンチャリオットS.は昨年までサプレザが3連覇。そのサプレザはマイルCSに3年連続出走し、3着、4着(タイム差なし)、3着と3年連続で好走しました。
サンチャリオットS.の勝ちタイムもサプレザ1分34秒40(09年)に対し、シユーマ1分34秒66で遜色なく、マイルCSでも上位争いできておかしくない。
2012年E.P.テイラーS.のレース映像。3番がシユーマ。
参考:前走の英G1サンチャリオットS.のレース映像。ゲート向かって1番左がシユーマ。
E.P.テイラーステークス(E. P. Taylor Stakes)
2012年10月14日、カナダ・ウッドバイン競馬場、芝10ハロン
3歳以上牝馬、3歳5ポンド減、G1、13頭、レース結果(PDF)、総賞金100万カナダドル
着 順 | 馬名 | 性齢 オッズ | 騎手 | 着差 | 通算成績 主な成績 |
1 | シユーマ Siyouma | 4牝 3.85倍 | G.モッセ | 2分03秒04 | 10戦【4-0-3-3】 重賞2勝はどちらもG1 |
2 | パジェラ Pagera | 4牝 14.2倍 | O.ペリエ | 1・3/4 | 14戦【3-3-0-8】 重賞7戦【1-1-0-5】 |
3 | ドリームピース Dream Peace | 4牝 4.0倍 | R.ドミンゲス | クビ | 15戦【4-2-6-3】 仏重賞1勝 米加G1【0-1-3-0】 |
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