2012年10月21日日曜日

G1英チャンピオンS.、フランケル Frankel が無敗のG1競走10勝目で引退レースを飾る

10月20日に行われたG1英チャンピオンS.(芝10ハロン)は、フランケルが2馬身ほど出遅れて中団4番手の追走。昨年のこのレースでソーユーシンクやスノーフェアリーを負かしたシリュスデゼーグルが1,2番手を先行し、最後の直線に向くとフランケルが残り2ハロンで並びかけ、残り1ハロンで仕掛けられるとシリュスデゼーグルに1・3/4馬身差をつけて勝ち、デビューから無敗の14戦14勝としました。

お互いのデビュー戦で1/2馬身差の1,2着して以来の再戦だったナサニエルがさらに2・1/2馬身差の3着。3走前に独G1ダルマイヤー大賞8馬身差圧勝の独ダービー馬パストリアスは4着。エイシンアポロンの半弟マスターオブハウンズが5着。6戦連続でフランケルのペースメーカーを務めたフランケルの半兄ブレットトレインが最下位6着。

重馬場で圧勝を続けていたシリュスデゼーグル相手にこの馬場でしたから、さすがにこれまでとは違って見た目の派手な勝ち方にはなりませんでしたがまともに追われたのは最後の1ハロン強だけで完勝でした。


フランケルは父ガリレオ、母カインド、母の父デインヒルという血統。これで14戦14勝で、G1は10勝目。これまでの9勝は、いずれも英G1のデューハーストS.、英2000ギニーセントジェームズパレスS.サセックスS.クイーンエリザベス2世S.ロッキンジS.クイーンアンS.サセックスS.と、デューハーストS.を除いてここまで1マイル戦と、前走の英G1インターナショナルS.が約10.5ハロン。またその10勝で2着につけた着差合計は48と3/4馬身。

フランケルはこれで引退が確定的。一応内部では馬主のカリッド・アヴドゥラ殿下の決定待ちのようですが、「米BCがまだオールウェザーだったら出たかもしれない」とおっしゃているだけのようだから引退するでしょう。

(追記:レーシングポストによるとアヴドゥラ殿下が「これが最後のレース。彼は引退する」すると述べた。)

なお、レース前に公式レーティングでダンシングブレーヴの141を超えるにはシリュスデゼーグルに6馬身をつけて勝つ必要があるとの予測がなされており、今回の着差では142どころか140未満にしかならないと思われる。

2012年の英チャンピオンS.のレース映像(YouTube)。
At the Races


チャンピオンステークス(Qipco Champion Stakes)
2012年10月7日、イギリス・アスコット競馬場、芝10ハロン
3歳以上、G1、6頭、Soft、レース結果、総賞金73万7230英ポンド

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1フランケル
Frankel
4牡
1.2倍
T.クウィリー
58.5kg
2分10秒2214戦【14-0-0-0】
G1競走10勝目
2シリュスデゼーグル
Cirrus Des Aigles
6セン
5.5倍
O.ペリエ
58.5kg
1・3/445戦【16-17-5-7】
重賞10勝昨年の勝ち馬
3ナサニエル
Nathaniel
4牡
12倍
W.ビュイック
58.5kg
2・1/210戦【4-4-1-1】
英G1"キングジョージ"1着
英G1エクリプスS.1着

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