ビュイック騎手はノルウェーで生まれ育ったそうで、首相官邸が入るビルの爆破事件と、その後に起きたウトヤ島での銃撃事件についてレース前に(BBCの競馬中継内で?あるいはもっと前に?)インタビューを受けており、ヴィクトワールピサもなでしこも、やはり何かを背負っていると強いですね。
英ダービー7馬身差圧勝して臨んだ昨年のこのレースでハービンジャーから17馬身差の5着に敗れていたワークフォースは今年は2着。関係者が望んでいたとおり、昨年より柔らかい馬場で行われ、時計もレコードだった昨年の2分26秒78に比べて今年は8-9秒遅い2分35秒07だったのも良かったでしょう。ただ直線で外に大きくよれながら走っており、まっすぐ進んでいればもっと僅差あるいは逆転もあったかもしれない競馬でした。レース後、ワークフォースが後脚に切り傷を負っていたことが判明しており、これが原因でしょう。
参考:
"キングジョージ"はハービンジャーが11馬身差圧勝(レース映像あり)
英G1エクリプスS.、ソーユーシンクが凱旋門賞馬ワークフォースを下す、ベルモントS.に至る
前走G1コロネーションカップ優勝のセントニコラスアベイが3着でした。なお、ドバイシーマクラシック、プリンスオブウェールズS.とG1を2連勝中だった2番人気のリワルディングが最後の直線で故障・転倒し、予後不良となる残念な結果になりました。馬場に投げ出されて落馬したデットーリ騎手は軽傷で済んだようです。
参考:英G1プリンスオブウェールズS.、ソーユーシンク敗れる、リワルディングがG1連勝(レース映像あり)
2011年キングジョージのレース映像 - At The Races(要会員登録)
キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス(King George VI & Queen Elizabeth Stakes)
2011年7月23日、イギリス・アスコット競馬場、芝12ハロン(約2414m)
3歳以上、G1、5頭、Good To Soft 、レース結果
着順 | 馬名 | 性齢 オッズ | 騎手 | 着差 | 通算成績 主な成績 |
1 | ナサニエル Nathaniel | 3牡 6.5倍 | W.ビュイック | 2分35秒07 | 6戦【3-3-0-0】 キングエドワード7世S.1着(10頭) |
2 | ワークフォース Workforce | 4牡 2.2倍 | R.ムーア | 2・3/4 | 8戦【4-3-0-1】 英ダービー、凱旋門賞 |
3 | セントニコラスアベイ St Nicholas Abbey | 4牡 4.5倍 | J.オブライエン | 1・1/4 | 8戦【5-0-2-1】 英G1コロネーションカップ優勝 |
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