2010年7月25日日曜日

"キングジョージ"はハービンジャーが11馬身差圧勝

現地時間7月24日にイギリス・アスコット競馬場で行われたキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス(G1)は、重賞3連勝中だった4歳馬ハービンジャーが11馬身差圧勝で G1 初勝利。今年の愛ダービー馬ケープブランコが 2着。英ダービーを7馬身差圧勝したワークフォースは 1番人気に押されたが、ハービンシャーから17馬身離された5着に終わった。


2010年キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス

レース映像は YouTube から(予備12)。上の画像はスタート直後のもので、右からコンフロント、ワークフォース、ハービンジャー、ダリアカーナ、ケープブランコ、ユームザインの順です。



キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス
King George VI And Queen Elizabeth Stakes

アスコット競馬場・芝12ハロン、Good to Firm
G1、1着賞金 約7500万円
着順馬名着差5代血統表(父)
1着ハービンジャー Harbinger 血統(ダンシリ)
2着ケープブランコ Cape Blanco11血統(ガリレオ)
3着ユームザイン Youmzain血統(シンダー)
4着ダリアカーナ Daryakanaクビ血統(セルカーク)
5着ワークフォース Workforce血統(キングズベスト)
6着コンフロント Confront6血統(ネイエフ)
取消ダーレミ Dar Re Mi-血統(シングスピール)


ハービンジャーは「キングジョージ」を勝利して通算9戦6勝(2,3,7着を1回ずつ)。昨年4月にデビュー戦を2着した後、2戦目で初勝利を挙げる。7月にグッドウッド競馬場・芝12ハロンの G3ゴードンS.で重賞に初挑戦し、優勝する。しかし、1番人気に押された4走目グレートヴォルティジュールS.(芝12ハロン、G2)を最下位の7着に敗れ、続く G3セントサイモンS.も3着に負けて、3歳シーズンを終えた。4歳初戦は G3ジョンポーターS.に出走し重賞2勝目を挙げると、5月の G3オーモンドS.も優勝。さらに G2ハードウィックS.も優勝し、グループレース3連勝でキングジョージに出走した(リンク先はレース動画)。


ハービンシャーのハードウィックS.まで全8戦に騎乗したライアン・ムーア騎手はキングジョージでは、自身初の英ダービー勝利をもたらしてくれたワークフォースに騎乗。ハービンジャーはオリビエ・ペリエ騎手に乗り替わっていた。キングジョージでつけた11馬身差はハービンジャー自身最高着差である。


ハービンジャーの父ダンシリは、ディープインパクトが出走した2006年の凱旋門賞に優勝したレイルリンクの父でもある。ダンシリの父はデインヒル、さらにその父はダンチヒ。


2着のケープブランコは英G2ダンテS.1着の後、仏ダービーに出走するも 10着。次走愛ダービーに優勝していた。(過去記事「ケープブランコが愛ダービー制覇」レース映像など)



デビュー2戦目のダンテS.でケープブランコの 2着に敗れたワークフォースは、その次走、英ダービーを 7馬身差で圧勝し、ラムタラのコースレコードを 1秒近く更新していた(過去記事「英ダービーはワークフォースが優勝」)。「キングジョージ」では 1番人気だった。


昨年まで3年連続で凱旋門賞2着のユームザインが「キングジョージ」 3着。4年連続も十分狙えそう。ドバイシーマクラシックでブエナビスタを 2着に負かしたダーレミは直前に負傷し、大事を取ってキングジョージは回避。ほかの出走馬については「前半戦の総決算キングジョージ 合田直弘 世界の競馬 - netkeiba」「キングジョージVI&QES 展望 - おうまのアイコン」あたりをどうぞ。



ハービンジャーのマイケル・スタウト調教師はレース後、今後の目標について「凱旋門賞へ向かうだろう」と言及した。ハービンジャーは、3戦目からキングジョージまで 12ハロン以上のレースを 7戦連続で出走しているから当然でしょう。2着のケープブランコを管理するオブライエン調教師は、「もしかすると(8月17日の)英インターナショナルステークスに出走するかもしれない」と話した。インターナショナルS.は 2005年にゼンノロブロイが出走した約2100mのレースです。ユームザインは凱旋門賞へ直行のようです。ワークフォースの次走は不明。


追記:ハービンジャーの次走は、8月17日の英インターナショナルステークス(約2092m)にほぼ決まりました。詳しくは「ハービンジャーの次走は英インターナショナルステークスか」をどうぞ。

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