2012年10月30日火曜日

愛G3を12勝したフェイマスネームが引退。全妹ビッグブレイクが同日G3勝ち

08年の仏ダービー頭差2着など愛独仏のG1で2着5回したフェイマスネームが27日の準重賞トリゴS.1着を最後に引退、種牡馬入りすることが発表されました。

フェイマスネームはムーランドロンシャン賞2着などG1での好走が複数あり、G3を勝ちまくるなかで、今年8月のロイヤルウィップS.を勝つまでG2制覇がなかったことが(ネタ的に)注目を集めました。といってもG2出走は生涯で5回だけでG1出走回数より少ないのですが。

通算成績38戦【21-8-5-4】、重賞に限っても30戦【13-8-5-4】という成績(つまり準重賞以下は8戦8勝)で、重賞勝ちはすべてアイルランド重賞でした。


ちなみにトリゴS.の2時間20分前に同じ競馬場で行われた愛G3キラヴーランS.(芝7ハロン、2歳)でフェイマスネームの全妹ビッグブレイクが2着に3・3/4馬身差をつけて勝ち、重賞初勝利を挙げました。キラヴーランS.は07年にフェイマスネームが2着だったレースです。

ビッグブレイクはフェイマスネームと馬主・生産者・調教師・主戦騎手が同じ。デビュー戦が7月だからフェイマスネームのG2勝ち以前に馬名登録されています。

英語では"break one's maiden"が初勝利や未勝利脱出を意味し、"break one's group one duck(など)"でG1初勝利という意味だから(ただし普通に first win と言うほうが断然多い)、"Big Break"は「G2以上を勝てるように」という願いが込められた馬名かもしれないと思っていたのですが、上述どおりフェイマスネームはG2を勝ったのでビッグブレイクには兄が果たせなかったG1制覇を期待したい。

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