ブラックキャビアの半弟オールトゥハードがクビ差2着。さらに3・3/4馬身差の3着に前走の豪G1コーフィールドギニー(芝1600m)でオールトゥハードの2着だった2番人気ピエロが入っています。この3歳の2頭は今回含めて4回対戦し最初の2戦1400m以下でピエロの2戦2勝、あとの2戦1600m以上だとオールトゥハードの2戦2勝です。距離か成長力か。
4月の豪G1オーストラリアンダービー勝ち馬(芝2400m)エチオピアが4着。前走の豪G1ターンブルS.(芝2000m)勝ち馬で1番人気のグリーンムーンが7着。母の父サンデーサイレンスのモアジョイアスが4番人気11着でした。
オーシャンパークは父ソーンパーク、母サイーダ(新2勝)、母の父ザビールという血統のニュージーランド産馬。3月の豪G1ローズヒルギニー(芝2000m)2着以来となる5ヶ月ぶりの復帰戦だった新G1マクフィチャレンジS.(芝1400m)でG1初勝利を挙げると、2走前の豪G1アンダーウッドS.(芝1800m)、前走の豪G1コーフィールドS.(芝2000m)も勝って3連勝でここに臨んでいました。
同一年にアンダーウッドS.、コーフィールドS.、コックスプレートを制するのは1938年の Ajax など史上6頭目。5頭目は2010年のソーユーシンクです。
ソーユーシンクほど強いとはまったく思いませんが、今年の欧州3歳が弱いとするなら来年の古馬戦はレベルが低いと予想されるから、今年ソーユーシンクが勝ったロイヤルアスコットの英G1プリンスオブウェールズS.にオーシャンパークが出走したらどうなるか見てみたくはある。豪新は5月中旬から9月下旬まで中距離G1がない時期ですしね。まあ行かないでしょうけど。次走は不明。
ちなみに2月の新G3ワイカトS.(芝2000m)でオーシャンパークを2着に負かしていたG1ニュージーランドダービー勝ち馬サイレントアチーバーがコックスプレートの1レース前の豪G2クリスタルマイル(芝1600m)を3/4馬身差で勝っています。サイレントアチーバーはローズヒルギニー(芝2000m)でも2着オーシャンパークから0.2馬身差3着と接戦しており、コックスプレートに出走していたらどうだったのかなと思わせる結果でした。来年はコックスプレートに出るかもしれないようです。
追記:馬主の二人が香港人なのは知っていましたが、こんな経緯があったとは知らなかった。
コックスプレートを勝ったOcean Parkは香港人馬主2人と調教師を共有しっている。この夏は「自購馬」として香港に入厩したが、調教師必死で説得した、ニュージーランドで現役している。今G1四勝目、香港国際競走を目指す。
— Flamelaiさん (@Flame_jp) 10月 27, 2012
ヘネシー調教師はオーシャンパークがコックスプレートのような大レースを勝てる可能性があることを信じて、また近年は上級馬が海外に流出することが増えていることを懸念してニュージーランドで走らせるように説得したとのこと。2012年コックスプレートのレース映像(YouTube)。9番枠の赤い帽子がオーシャンパーク。
コックスプレート(Sportingbet Cox Plate)
2012年10月23日、オーストラリア・ムーニーヴァレー競馬場、芝2040m
3歳以上、G1、14頭、Dead、レース結果、総賞金300万豪ドル
着 順 | 馬名 | 性齢 オッズ | 騎手 | 着差 | 通算成績 主な成績 |
1 | オーシャンパーク Ocean Park | 4牡 6倍 | G.ボス 57.5kg | 2分04秒14 | 11戦【7-3-0-1】 G1競走4勝目 |
2 | オールトゥハード All Too Hard | 3牡 9倍 | C.ムンス 49.5kg | クビ | 9戦【4-2-1-2】 前走G1初勝利 |
3 | ピエロ Pierro | 3牡 5.5倍 | C.ブラウン 49.5kg | 3・3/4 | 10戦【8-1-1-0】 豪G1ゴールデンスリッパー など重賞7勝 |
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