2012年10月27日土曜日

豪G1コックスプレート、オーシャンパークがG1競走4連勝

10月27日に行われたオーストラリア中距離最強決定戦の豪G1コックスプレート(芝2040m、3歳以上)は、中団追走した3番人気オーシャンパークが最終コーナーで前との差を詰めると、3番手追走から残り200mで先頭に立っていたオールトゥハードを残り50mで差しきりG1競走4連勝を挙げています。

ブラックキャビアの半弟オールトゥハードがクビ差2着。さらに3・3/4馬身差の3着に前走の豪G1コーフィールドギニー(芝1600m)でオールトゥハードの2着だった2番人気ピエロが入っています。この3歳の2頭は今回含めて4回対戦し最初の2戦1400m以下でピエロの2戦2勝、あとの2戦1600m以上だとオールトゥハードの2戦2勝です。距離か成長力か。

4月の豪G1オーストラリアンダービー勝ち馬(芝2400m)エチオピアが4着。前走の豪G1ターンブルS.(芝2000m)勝ち馬で1番人気のグリーンムーンが7着。母の父サンデーサイレンスのモアジョイアスが4番人気11着でした。


オーシャンパークは父ソーンパーク、母サイーダ(新2勝)、母の父ザビールという血統のニュージーランド産馬。3月の豪G1ローズヒルギニー(芝2000m)2着以来となる5ヶ月ぶりの復帰戦だった新G1マクフィチャレンジS.(芝1400m)でG1初勝利を挙げると、2走前の豪G1アンダーウッドS.(芝1800m)、前走の豪G1コーフィールドS.(芝2000m)も勝って3連勝でここに臨んでいました。

同一年にアンダーウッドS.、コーフィールドS.、コックスプレートを制するのは1938年の Ajax など史上6頭目。5頭目は2010年のソーユーシンクです。

ソーユーシンクほど強いとはまったく思いませんが、今年の欧州3歳が弱いとするなら来年の古馬戦はレベルが低いと予想されるから、今年ソーユーシンクが勝ったロイヤルアスコットの英G1プリンスオブウェールズS.にオーシャンパークが出走したらどうなるか見てみたくはある。豪新は5月中旬から9月下旬まで中距離G1がない時期ですしね。まあ行かないでしょうけど。次走は不明。


ちなみに2月の新G3ワイカトS.(芝2000m)でオーシャンパークを2着に負かしていたG1ニュージーランドダービー勝ち馬サイレントアチーバーがコックスプレートの1レース前の豪G2クリスタルマイル(芝1600m)を3/4馬身差で勝っています。サイレントアチーバーはローズヒルギニー(芝2000m)でも2着オーシャンパークから0.2馬身差3着と接戦しており、コックスプレートに出走していたらどうだったのかなと思わせる結果でした。来年はコックスプレートに出るかもしれないようです


追記:馬主の二人が香港人なのは知っていましたが、こんな経緯があったとは知らなかった。
ヘネシー調教師はオーシャンパークがコックスプレートのような大レースを勝てる可能性があることを信じて、また近年は上級馬が海外に流出することが増えていることを懸念してニュージーランドで走らせるように説得したとのこと。


2012年コックスプレートのレース映像(YouTube)。9番枠の赤い帽子がオーシャンパーク。

コックスプレート(Sportingbet Cox Plate)
2012年10月23日、オーストラリア・ムーニーヴァレー競馬場、芝2040m
3歳以上、G1、14頭、Dead、レース結果、総賞金300万豪ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1オーシャンパーク
Ocean Park
4牡
6倍
G.ボス
57.5kg
2分04秒1411戦【7-3-0-1】
G1競走4勝目
2オールトゥハード
All Too Hard
3牡
9倍
C.ムンス
49.5kg
クビ9戦【4-2-1-2】
前走G1初勝利
3ピエロ
Pierro
3牡
5.5倍
C.ブラウン
49.5kg
3・3/410戦【8-1-1-0】
豪G1ゴールデンスリッパー
など重賞7勝

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