2012年3月3日土曜日

新G1ニュージーランドダービーは牝馬のサイレントアチーバーが優勝。ロックンポップの母子制覇ならず

3月3日に行われたG1ニュージーランドダービーはここまで牡馬相手に2000m以上の重賞3連勝中だった牝馬のサイレントアチーバーが後方待機から1000mを過ぎたあたりで徐々にポジションを上げ、最終コーナーで一気に先行集団に襲い掛かると最後の直線入り口(残り400m)で先頭に立ち、そのまま押し切って優勝しました。牝馬のNZダービー勝利は1993年のポプシー Popsy 以来のこと。

ロジャー・ジェームズ調教師はダービー5勝目。「(1997年にダービーを勝った)ゾンダ Zonda が最高の馬だと言ってきましたが、サイレントアチーバーは彼に並んだと思います」

現在20歳、2010-2011シーズンにNZの最多勝記録を更新したジェームズ・マクドナルド騎手はダービー初勝利。「(見習い騎手でなくなったあと初のG1勝ちだった)新G1テレグラフH.の勝利も特別だったけど、今回は最高です。どう感じているか言い表すことはできません。すばらしい牝馬です」


G1ニュージーランド2000ギニー勝ち馬で、前走の新G1インターナショナルS.(3歳以上、芝2000m)3着だったロックンポップは2着でダービー母仔制覇ならず。このロックンポップの母が1993年のダービー勝ち馬ポプシーです。3着に重賞初出走だった前走のG2戦でサイレントアチーバーから1.4馬身差3着だったキャリックが入っています。

サイレントアチーバーの5代血統表。父はニュージーランドのトップ種牡馬の1頭オライリー(その父ラストタイクーン)。オライリー産駒のNZダービー初勝利です。


2012年G1ニュージーランドダービーのレース映像(要登録)。サイレントアチーバーは黄色の勝負服。

サイレントアチーバーは4月7日の豪3歳牝馬G1ストームクイーンS.(芝2000m)から21日の豪3歳牝馬G1オーストラリアンオークス(芝2400m)へ向かうことが検討されているとのこと。登録している3月17日のニュージーランドオークスには出走しないのでしょうかね。


ちなみにダービー3着のキャリックはシンコウキング産駒。また日本で走ったデンバーナイトがオーストラリアで産んだコロラドサンは12着でした。ほかにこの日のエラズリー競馬場第3レースでジャングルポケット産駒が、最終10レースはゼンノロブロイ産駒が勝っています。

ニュージーランドダービー(Telecom New Zealand Derby)
2012年3月3日、ニュージーランド・エラズリー競馬場、芝2400m
3歳、G1、16頭、レース結果、総賞金75万NZドル
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1サイレントアチーバー
Silent Achiever
3牝
2.1倍
J.マクドナルド
54.5kg
2分33秒557戦【5-1-1-0】
重賞4勝目
2ロックンポップ
Rock 'n' Pop
3牡
9.4倍
M.キャメロン
56.5kg
2・1/28戦【3-3-1-1】
G1新2000ギニー1着
3キャリック
Carrick
3牡
13.9倍
L.イネス
56.5kg
アタマ5戦【2-1-2-0】
G2で3着1回

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