2012年3月7日水曜日

香港スピードシリーズ第2戦勝ち馬ジョイアンドファンはアルクォーツスプリントへ。第3戦勝ち馬ラッキーナインもドバイゴールデンシャヒーンへ

今年1月から3月にかけて行われた、香港ローカルG1のスプリント競走3戦で構成される「香港スピードシリーズ」の結果をまとめて紹介します。

第2戦の勝ち馬ジョイアンドファンは3月31日のG1アルクォーツスプリント(芝1000m、ドバイ)へ。最終第3戦の勝ち馬は昨年、日本のセントウルステークス2着だったラッキーナインで、次走は同日のG1ドバイゴールデンシャヒーンへ向かう予定です。

参考:2012年ドバイワールドカップはグリーンチャンネルで無料放送の生中継。発走予定時刻もあわせて


第1戦センテナリー・スプリントカップ(芝1000m)は1月15日に行われ、重賞初出走の4番人気イーグルレジメントが勝ちました。

イーグルレジメントはここまで9戦5勝2着3回。1200mだった前々走は11着に敗れましたが、1000m戦では連対を外したことがありませんでした。

昨年の香港スプリント2着(同着)の6番人気ジョイアンドファンがクビ差2着。同レース勝ち馬ラッキーナインが2番人気でしたが6着。同4着のエントラップメントが1番人気7着でした。3連覇を狙ったセイクリッドキングダムは3番人気5着。

イーグルレジメントの5代血統表。父はサイレントウィットネスやジョイフルウイナーを輩出したエルモキシー。母父がビューロクラシーであるところもサイレントウィットネスと同じです。

2012年センテナリー・スプリントカップのレース映像。4番枠がイーグルレジメント。ジョイアンドファンは10番枠発走の、チークピーシーズ装着馬。

センテナリースプリントカップ(Kent & Curwen Centenary Sprint Cup)
2012年1月15日、香港・シャティン競馬場、芝1000m
4歳以上、G1、頭、レース結果、総賞金450万香港ドル
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績(このレースまで)
主な成績
1イーグルレジメント
Eagle Regiment
4セン
8倍
O.ドゥルーズ
57.1kg
57秒0510戦【6-3-0-1】
重賞初勝利
2ジョイアンドファン
Joy And Fun
8セン
16倍
B.ドイル
57.1kg
クビ51戦【11-5-4-31】
2010年香港スプリント3着
3レットミーファイト
Let Me Fight
5セン
20倍
J.ロイド
57.1kg
クビ21戦【2-6-5-8】
2010年香港スプリント4着



スピードシリーズ第2戦ローカルG1チェアマンズスプリントプライズ(芝1200m)は、1番人気ラッキーナインが中団の内につけ、その外をジョイアンドファンが追走。

最終コーナーでラッキーナインが前の馬をさばくのに手間取っている間に外を回ったジョイアンドファンが残り100mで先頭に立ち、最後はラッキーナインも追い上げましたが、ジョイアンドファンが3/4馬身差をつけて優勝しています。3着に昨年のドバイゴールデンシャヒーンの3着馬サニーキング。

イーグルマウンテンは3番人気9着。このレース3勝目を狙ったセイクリッドキングダムは11着でした。

ジョイアンドファンはG1初勝利。重賞2勝目。次走はエーシンヴァーゴウも出走予定の、ドバイのG1アルクォーツスプリント(芝1000m)の予定。ジョイアンドファンは2010年に当時G3、芝1200mだったアルクォーツスプリントを勝っています。

またD.クルーズ調教師はレース後、6月には英ロイヤルアスコットに遠征し、G1ダイヤモンドジュビリーS.に出走する可能性も述べています。2010年にも出走しており(当時ゴールデンジュビリーS.)、レース中のケガもあって13着に敗れていました。今年のダイヤモンドジュビリーS.は豪最強スプリンターのブラックキャビアも出走予定。

ジョイアンドファンの5代血統表。父は重賞2勝馬で、全兄に豪G1勝ち馬がいるデインヒル系カレン。ジョイアンドファンの1歳下の半妹ザリタ(父ペンタイア)は豪G1シュウェップスオークスや豪G1サウスオーストラリアンダービーの勝ち馬。


2012年チェアマンズ・スプリントプライズのレース映像。ラッキーナインは内枠の赤い帽子。ジョイアンドファンは黄色の勝負服、チークピーシーズ装着馬。


チェアマンズ・スプリントプライズ(Chairman's Sprint Prize)
2012年2月5日、香港・シャティン競馬場、芝1200m
4歳以上、G1、12頭、レース結果、総賞金450万香港ドル
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績(2月5日まで)
主な成績
1ジョイアンドファン
Joy And Fun
8セン
11倍
B.ドイル
57.1kg
1分08秒9852戦【12-5-4-31】
2ラッキーナイン
Lucky Nine
4セン
2倍
B.プレブル
57.1kg
3/422戦【8-7-2-5】
香LG1香港クラシックマイル1着
3サニーキング
Sunny King
9セン
30倍
T.クラーク
57.1kg
1/472戦【9-12-13-38】
ドバイゴールデンシャヒーン3着



香港スピードシリーズの最終第3戦クイーンズシルヴァージュビリーカップ(芝1400m)は3月4日に行われ、最後の直線の残り300mは、先行した1番人気ラッキーナインと、後方から進んだ、香港移籍後4戦全勝の2番人気グロリアスデイズの追い比べ。ラッキーナインは外に寄れてグロリアスデイズにぶつかるなどしましたが、頭差先着して優勝しました。

グロリアスデイズのホワイト騎手はレース後、接触について抗議しましたが、到達順どおり確定しています。3着にサニーキング。昨年の香港マイル勝ち馬エイブルワンは約5馬身差7着でした。ジョイアンドファンは出走しませんでした。

ラッキーナインは昨年1月のローカルG1香港クラシックマイル(芝1600m)、昨年12月の国際G1香港スプリント(芝1200m)に続くG1競走3勝目。ファウンズ調教師はドバイゴールデンシャヒーン(AW1200m)のあとマイル路線に戻すことを考えていると述べています。

半姉にG1豪1000ギニー3着のスパーセント Spurcent がいるグロリアスデイズは、昨年3月ニュージーランドでデビューし1戦1勝。その後、香港に移籍し、昨年11月に約8ヶ月ぶりに出走すると、その後1400m戦を4連勝し、ここが重賞初出走でした。ホワイト騎手は「この浅いキャリアでラッキーナインと接戦の競馬をできるのだから、未来のスターの素質があります。マイル戦ならもっと走れるでしょう」と述べました。


ラッキーナインの5代血統表。父ドバウィ。2歳下の半弟が、京王杯2歳S.2着、G1朝日杯フューチュリティーS.6着のサドンストームです。

2012年クイーンズシルヴァージュビリーカップのレース映像。ラッキーナインは最内枠。グロリアスデイズは6番枠。


クイーンズシルヴァージュビリーカップ(Queen's Silver Jubilee Cup)
2012年3月4日、香港・シャティン競馬場、芝1400m
4歳以上、G1、11頭、レース結果、総賞金600万香港ドル
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ラッキーナイン
Lucky Nine
4セン
2.2倍
B.プレブル
57.1kg
1分21秒3023戦【9-7-2-5】
G1競走3勝目
2グロリアスデイズ
Glorious Days
4セン
2.3倍
D.ホワイト
57.1kg
アタマ6戦【5-1-0-0】
重賞初出走
3サニーキング
Sunny King
9セン
17倍
G.モッセ
57.1kg
1・1/473戦【9-12-13-39】
ドバイゴールデンシャヒーン3着

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