第1戦スチュワーズカップ(芝1600m)と第2戦香港ゴールドカップ(芝2000m)を制して、1994年以来の3冠達成がかかっていた2番人気アンビシャスドラゴンは最後方追走から大外を追い上げましたが、1馬身差まで詰めたところで一杯となり2着で3冠達成ならず。前走1・1/2馬身差でリベレイターを2着に負かしてした1番人気ドミナントも後方2番手から追い上げ届かず3着まで。この2頭のホワイト騎手とリスポリ騎手は前を楽に行かせすぎましたね。
リベレイターは父エンコスタデラゴ、母ミスへルガ、母の父アルザオという血統の豪州産馬。父は豪リーディング上位常連で、香港ではウルトラファンタジーやセイクリッドキングダムの父でもある。セイクリッドキングダムが引退したばかりですが新しくG1馬を輩出しました。その3頭ともサーアイヴァーのクロスがあります。母は英準重賞勝ち馬であり、その全姉がカナダG3を勝っています。
自身はローカルG1香港クラシックカップ5着、同香港ダービー11着でしたが、前走のローカルG3クイーンマザーメモリアルカップ(芝2200m)では、ドミナントより1kg軽斤量で2着。今回は同斤量で逆転しました。前走のレース映像(下)を見れば簡単にバテないことが分かるので人気馬同士が後方でけん制し合って前でリードを広げることができたリベレイターは楽な展開だったでしょう。今後は香港ヴァーズを目標にするとのこと。
ちなみにアンビシャスドラゴンは、前走のチャンピオンズマイルにおいて内ラチ沿いに押し込まれたD.ホワイト騎手の騎乗にミラード調教師が不満を述べ、このレースへの騎乗依頼を行なわなかったため、2冠時のコンビでもあるホワイト騎手はドミナントに騎乗することを先に決め、アンビシャスドラゴンはリスポリ 騎手の騎乗となっていました。ミラード調教師は今回の敗戦について「マーウィン騎手に上手く乗られたので、結果には満足しています」と述べています。
またこの1レース後に、ホワイト騎手騎乗馬が故障、そのあおりでリスポリ騎手も落馬して右手首を骨折しました。
2012年チャンピオンズ&チャーターズ・カップのレース映像。リベレイター5番、アンビシャスドラゴン1番、ドミナント4番。
参考。クイーンマザーメモリアルカップのレース映像。
チャンピオンズ&チャーターズ・カップ
(Standard Chartered Champions & Chater Cup)
2012年5月27日、香港・シャティン競馬場、芝2400m
3歳以上、G1、6頭、Good、レース結果、総賞金800万香港ドル
着順 | 馬名 | 性齢 オッズ | 騎手 | 着差 | 通算成績 主な成績 |
1 | リベレイター Liberator | 4セン 12倍 | W.マーウィン | 2分30秒84 | 23戦【5-4-3-11】 重賞初勝利 |
2 | アンビシャスドラゴン Ambitious Dragon | 5セン 2.5倍 | U.リスポリ | 1・1/2 | 19戦【10-4-0-6】 G1 QE2世カップ1着 |
3 | ドミナント Dominant | 4牡 2.1倍 | D.ホワイト | 1/2 | 12戦【3-1-3-5】 LG1クラシックカップ3着 |
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