2012年6月2日土曜日

英オークス、シャンパンスコールの半妹ワズがG1初勝利

6月1日に行われたG1英オークス(芝12ハロン10ヤード、3歳牝馬)は、3番手追走ワズが残り500mで最内から抜け出すと、外から追い上げたシロッコスターをクビ差抑えて粘り込み、デビュー3戦目、重賞初勝利でクラシック制覇です。全体の7番人気、5頭出しオブライエン厩舎の中では2番人気でした。オブライエン調教師は今年、英1000ギニー英2000ギニーを制しており、2日の英ダービーでも大本命キャメロットが2冠を狙っています。

前走準重賞2着で重賞初出走だったシロッコスターが、3着にアンドリュー・ロイド=ウェバー氏の所有馬で前走の英G3ムシドラS.(芝10.5ハロン)を4馬身差で勝っていた1番人気ザフューグが入っています。


ワズは父ガリレオ、母アルーリングパーク、母の父グリーンデザートという血統。半兄にカジノドライヴの帯同馬として未勝利馬の身で米国遠征したシャンパンスコール(父デイラミ。藤沢和雄厩舎から地方転出後2勝)がいます。また母はシンコウフォレストの全妹であり、英ダービー馬ニューアプローチ(父ガリレオ)の半姉です。ワズはニューアプローチの3/4同血だから勝たれても全然不思議ではない血統です。昨年8月にデビュー戦を勝ち、2戦目は今年5月の英G3ブルーウィンドS.(芝10ハロン)に出走して2・3/4馬身差3着していました。

ちなみにワズとシロッコスターそれぞれの前走で先着していた計3頭はオークスに出走していません。シロッコスターの前走、準重賞フィリーズトライアルS.でアタマ差先着していたのはエリザベス女王がオーナーブリーダーのモーメンタリーで、英オークスに登録していなかったため、追加登録せずにロイヤルアスコットの英G2リブルスデイルS.(6月21日)に向かう決定がされていました。前日も女王陛下所有馬カールトンハウスが復帰戦で重賞を勝っていたばかりで、モーメンタリーがオークスに出ていたら果たしてどういう結果だったでしょうか。

2012年英オークスのレース映像。3番手内ラチ沿い追走がワズ。シロッコスターは6番手外を追走する、黒地に白の水玉の勝負服。ザフューグは後方4番手ピンクの勝負服です。

英オークス(Investec Oaks)
2012年4月2日、イギリス・エプソム競馬場、芝12ハロン10ヤード
3歳牝馬、G1、12頭、Good、レース結果、総賞金35万ポンド
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ワズ
Was
3牝
21倍
S.ヘファナン2分38秒683戦【2-0-1-0】
重賞初勝利
2シロッコスター
Shirocco Star
3牝
17倍
D.ホランドクビ4戦【1-3-0-0】
重賞初出走
3ザフューグ
The Fugue
3牝
3.75倍
W.ビュイック1/24戦【2-0-1-1】
英1000ギニー4着

0 件のコメント: