フランケル Frankel
英2000ギニーを6馬身差で圧勝したフランケルは、すでにお伝えしたとおり距離不安から英ダービーには向かわず、6月14日に英アスコット競馬場の芝1マイル(約1609m)で行なわれる3歳限定マイルG1セントジェームズパレスステークスに出走予定です。
そのあとは距離を伸ばして8月17日に行なわれる英G1インターナショナルステークス(ヨーク競馬場、芝10f88y、約2092m)に出走することが検討されています。05年にはゼンノロブロイ(武豊騎手)が出走し、エレクトロキューショニストの2着に入っているレースです。なおヴィクトワールピサも今年インターナショナルステークスに出走予定でしたが、後述どおり、現在では出走しない見込みが高くなっています。
英2000ギニーは無敗のフランケルが楽勝(レース映像あり)
グランプリボス Grand Prix Boss
先日のNHKマイルカップを制しG1競走2勝目をあげたグランプリボスは、レース前に矢作調教師が「サクラバクシンオーの後継種牡馬としての価値を上げるために」目標にしたいとしていたセントジェームズパレスS.に出走する予定です。レーシングポスト紙もグランプリボスがフランケルに挑むと記事で紹介しています。
JAPAN Back to form Grand Prix Boss could face Frankel - Racing Post
ヴィクトワールピサ Victoire Pisa
ヴィクトワールピサはドバイワールドカップを優勝したあと、香港のG1クイーンエリザベス2世カップ、英G1インターナショナルS、凱旋門賞(10月2日)というローテーションが発表されていましたが、4月に右後肢に軽度の跛行を発症したためクイーンエリザベス2世Cは回避し、同時にインターナショナルSへの出走も流動的になっていました。
5月11日付日刊スポーツによると、角井調教師はインターナショナルSへの出走について「現地に着いて10日ぐらいでの競馬になるので日程が厳しい」と話しており、代わりに9月3日のG1愛チャンピオンステークス(レパーズタウン競馬場、芝10f、約2012m)に出走する可能性が高そうです。これでインターナショナルSでのフランケルとの対決は無くなりました。
ヴィクト「愛チャンピオンS」で腕試しだ - nikkansports.com
2011年ドバイワールドカップ結果およびレース映像
アニマルキングダム Animal Kingdom
ケンタッキーダービー優勝のアニマルキングダムは特に異常もなく、5月21日の米三冠2戦目プリークネスステークス(ピムリコ競馬場、ダート9.5ハロン、約1911メートル)に出走予定です。
ケンタッキーダービー出走馬では他に6頭、2着ネーロ、3着ムーチョマッチョマン、4着シャックルフォード、6着サンティーヴァ、8着ダイアルドイン、16着ミッドナイトインタールードがプリークネスS.出走登録しています。うちネーロはこれを回避して三冠目ベルモントステークスに直行する可能性もあると表明されています。
またダイアルドインはケンタッキーダービー8着に終わっていますが、G3ホーリーブルS.、G1フロリダダービーを勝っており、もしプリークネスステークスを勝てば、ピルリコ競馬場などを所有する MI Development Inc.社が設定した約4億4千万円のボーナスを獲得できます。
これは MI 社が所有するピムリコ、ガルフストリームパーク、サンタアニタパーク、ゴールデンゲートフィールズの各競馬場に設定された計8レースのうち、カテゴリー1(G3ホーリーブルS.、G2ファウンテンオブユースS.、G2ロバート・B・ルイスS.、G2サンフェリペS.、G3エルカミノリアルダービー)から1レース、カテゴリー2(G1フロリダダービー、G1サンタアニタダービー)から1レース、最後にカテゴリー3のプリークネスステークスのあわせて3レースを勝てば5.5百万ドル(オーナー500万ドル、調教師50万ドル)のボーナス賞金が与えられるというものです。
もしダイアルドインが勝てばプリークネスステークスの1着賞金とあわせて1レースで610万ドルの賞金を獲得することになり、これはスマーティジョーンズが04年にケンタッキーダービーを勝って獲得した588万4千ドルの北米競馬史上1レースでの最高賞金獲得額を超えることになります。当時スマーティジョーンズはG3レベルS.、G2アーカンサスダービーを勝っていたため、ケンタッキーダービーの優勝賞金に合わせてオークローン競馬場が設定していた500万ドルのボーナスを得たのでした。
ほかにG1アーカンサスダービーでネーロに1/4馬身差をつけて優勝したアーチアーチアーチはケンタッキーダービー15着に終わっていましたが、レース中に左前脚を骨折していたことが判明、手術は成功しましたが、レース復帰の可能性が微妙なため、引退することになりました。父は昨年のブリーダーズカップクラシックでゼニヤッタを負かして優勝したブレイムと同じアーチであり、母は重賞3着2回があるほか、母母Pattern Step、母母母Tipping Timeがどちらもハリウッドオークスを勝っている良血なので種牡馬としての需要もあるでしょう。
前売り2番人気ながら検査値に異常があったためケンタッキーダービーを回避したアンクルモーの次走は現在不明。ケンタッキーダービー5着で英G1レーシングポストトロフィー3着、米G2BCジュヴェナイルターフ6着、G2UAEダービー2着のマスターオブハウンズはプリークネスS.は出走せず、ベルモントS.に向かうことが検討されています。キングマンボ×サドラーズウェルズ×リファールという血統だけに12ハロン(2400m)ならかなり有力でしょう。
コスモバルク Cosmo Bulk
昨年一度は引退式が行われながら、今年になって現役復帰を目指して調教が再開されたコスモバルクは、5月10日の追いきりの結果、アイルランドに渡航して現役復帰することが正式に発表されました。6月1日に成田空港から移籍先となるアイルランドの児玉敬厩舎へと移動するとのこと。初戦は7月になる予定です。
バルク6・1アイルランド遠征決まる - nikkansports.com
コスモバルク、アイルランドでの現役復帰が決定 - netkeiba.com
アイルランド移籍といえば昨年はポップロックが約2800mの一般戦を勝ったあと、G1愛セントレジャーに出走しましたが、屈腱炎を発症し最下位に終わっています。
ポップロック、アイルランドでの初戦ギネスレースに勝利
愛セントレジャー、ポップロックは最下位
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