フランケルはダービー回避、マイル戦のセントジェームズパレスステークスへ

追記
セントジェームズパレスS.、フランケルが優勝、グランプリボスは8着（レース映像あり）
追記ここまで

英2000ギニーを圧勝してダービーに向かうか注目されていたフランケル Frankel はやはり距離に懸念があるのか、英ダービーには出走せず、6月に行われる3歳牡馬のマイルG1セントジェームズパレスステークスに向かうとのこと。

Frankel removed from ante post Derby betting - Racing Post

フランケルのオーナー、カリド・アブドゥラ殿下（Khalid Abdullah）のレーシングマネージャーであるテディ・グリムソープ（Teddy Grimthorpe）氏が「フランケルはセントジェームズパレスに向かう He will head to the St James's Palace.」と述べました。

ロイヤルアスコット開催初日である6月14日に英アスコット競馬場の芝1マイル（約1609m）で行なわれるセントジェームズパレスS.は欧州3歳マイル王決定戦ですが、特に体調に問題なければフランケルに勝てる馬はいないと考えるのが当然で、英ブックメーカーでは2倍を切る単勝オッズを設定しています。なお、マイル路線に進むことになりましたが、愛2000ギニーは出走しない模様です。


フランケルが勝った英2000ギニーのレース映像（YouTube）


また昨年のG1朝日杯フューチュリティステークスを勝ったグランプリボスは、「NHKマイルカップの結果次第」（矢作調教師）としながらもセントジェームズパレスに遠征し、フランケルと対戦するつもりのようです。NHKマイルカップにはウイリアムズ騎手と新コンビで出走予定です。父が先日なくなったサクラバクシンオーということで「後継種牡馬としての価値を高めたい」との理由で、日本の競馬場ならともかくイギリスの競馬場で勝てるとは思えませんが、3歳欧州組がフランケルに勝てないのはほとんど明らかなので、グランプリボスのように「別路線」の馬が出走することは、レースへの興味を高めるという点で良いかもしれません。