ドゥーンベンカップのレース映像。中団追走の白い帽子、黄色の勝負服がシーニックショット。4コーナーで上手く内をついて距離を稼いだ分の勝利ですね。
シーニックショットは09年12月に休養に入り、今年2011年1月に復帰したあとこのレースまで7戦して1勝、グレードレースは未勝利でした。前走のG2ホリンデールS.ではマイキングダムオブファイフから1・2馬身差遅れた3着でした。このあとは6月4日の P・J・オシーS(G2、2200m)3勝目を狙った後、09年に勝っている6月11日のブリスベーンC.(G2、2400m)に出走する予定です。
2着マイキングダムオブファイフは元はエリザベス女王の持ち馬であり、キングダムオブファイフという名前で走っていました。昨年8月を最後に現在の馬主に売られオーストラリアに移籍、今年4月のG3ドンカスターマイルプレリュードでオーストラリア初戦を迎えるとこれをいきなり勝ってイギリス時代に5走して届かなかった重賞勝ちを収め、続くG1クイーンエリザベスS.、G2ホリンデールS.も勝って3連勝中でした。とても分かりやすい良血で、(5代血統表)。曾祖母がハイクレアなのはディープインパクトと同じです。こちらはこのあと、春(日本の秋)まで休養するとのこと。
3着のグラスハーモニウムもイギリスからの移籍組です。
ちなみに勝利ジョッキーのシェーン・スクリブン騎手については4月にこんな事件が ↓
レース中にジョッキーが他のジョッキーの鞭を奪い取った話|やっぱり馬が好き~オーストラリア放浪記~
事件は先週の金曜日、IPSWICH(イプスウィッチ)競馬場で起こりました。
クィーンズランド州・ブリスベンのシニアジョッキー Shane Scriven(シェーン・スクリブン)騎手が
レース中に自分の鞭を落としてしまい、
最後の直線100mの地点で隣を走っていた見習いのBen Looker(ベン・ルッカー)騎手から
鞭を奪ってそのままゴールした!
という話です。
奪ったスクリブン騎手は2着、奪われたルッカー騎手は3着に終わっています。
のちの経過を調べたところ、スクリブン騎手には5ヶ月の騎乗停止処分が下されましたが、スクリブン騎手が不服申し立てをしたため、再審理の結果が出るまでは騎乗する模様。45歳のスクリブン騎手は減量に苦しんでおり、5ヶ月も騎乗停止になれば体重増加で引退するしかなくなるかもしれないとスクリブン騎手はおそれている、と豪メディアは伝えています。
ドゥーンベンカップ(Doomben Cup)
2011年5月21日、オーストラリア・ドゥームベン競馬場、芝2020m
3歳以上、G1、9頭立て、結果
着順 | 馬名 | 騎手 | 着差 | 通算成績 主な成績 |
1 | シーニックショット Scenic Shot | S.スクリブン | 2分03秒70 | 65戦【17-7-6-35】 G1マッキノンS.などG1競走3勝 |
2 | マイキングダムオブファイフ My Kingdom Of Fife | D.ダン | アタマ | 23戦【6-3-6-8】 G1クイーンエリザベスS.優勝(11頭) |
3 | グラスハーモニウム Glass Harmonium | H.ボーマン | 短クビ | 14戦【3-2-2-7】 G3ゴードンリチャードS.優勝 |
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