2011年5月15日日曜日

エリザベス女王のカールトンハウスがダンテステークス優勝

現地時間5月12日に行われた英G2ダンテステークスはエリザベス女王の所有馬カールトンハウス Carlton House が優勝し、6月4日に行なわれる英ダービーの本命に躍り出ました。英G1レーシングポストトロフィー2着のセヴィル Seville(父ガリレオ)が1番人気2着、3着に人気薄のピスコサワー Pisco Sour(父レモンドロップキッド)が入った。

2011年ダンテステークスのレース映像は次のリンクから。黒い帽子、赤い袖の勝負服がカールトンハウスです。動画はYouTubeのものですが、埋め込み出来ない設定なので、リンク先から見てください。

YouTube - 2011 Totesport Dante Stakes


カールトンハウスは父ストリートクライ、母はG2サンチャリオットS.勝ち馬タレンテッド、母の父バスティノという血統(5代血統表)で、ダーレーの生産馬。

エリザベス女王は英クラシック競走のうち、英2000ギニー、英1000ギニー、英オークス、英セントレジャーは勝っていますが、英ダービーのみ未勝利であり、ダービーに出走させるのも1981年の Church Parade(シャーガーの5着)以来のこと。


エリザベス女王は2009年秋、ドバイの首長で大馬主としておなじみのモハメド殿下から代理人を通じて、持ち馬の Highland Glenを買い取らせてほしいと高額のオファーを持ちかけられたが、Highland Glen はゲート入りを嫌がる気難しいところを見せていたため、エリザベス女王は無料で譲ったそうです。シェイク・モハメドは息子のために手に入れたこの馬を、翌年ドバイで走らせ見事に1着になったことから、自家生産馬から自ら選んだ1歳馬4頭をお礼としてエリザベス女王に贈り、そのうちの1頭がカールトンハウスだったのでした。

Carlton House is jewel in the crown after Dante triumph - Telegraph

まさにスポーツオブキング(王様のスポーツ)としての競馬になりそうな今年のダービーは、女王陛下も御来場される予定で、将来の英国王ウィリアム王子の結婚式が行われたばかりというのもあり、盛り上がりそうです。

カールトンハウスにはこれまでの3戦すべてで手綱を握った、昨年のダービーを初勝利したライアン・ムーア騎手が引き続き騎乗予定で、2連覇なるかも注目です。

2010年英ダービーはワークフォースが優勝(レース映像へのリンクあり)

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