2011年5月12日木曜日

クロフネ産駒が英G3で3着、他

現地時間5月11日に英ヨーク競馬場で行われた牝馬限定G3ムシドラステークス(5頭立て、2092m)にクロフネ産駒ウェイソース Whey Sauce が出走し、2着からは9馬身離されたもののアタマ+アタマ差を制して3着に入りました。ウェイソースは日本産馬で、イギリスで走るディープインパクト産駒モンスターマンチーとサンデーベスの馬主でもあるアンドリュー・ブラック氏の所有馬です。

レース映像はこちらから(英語、会員登録は不要)、クロフネ産駒らしく芦毛の馬がウェイソースです。

ウェイソースは昨年マイル戦を2走したものの未勝利、今年はこれが初出走で、最下位人気でした。ムシドラS.を勝ったのはこれも未勝利馬だったジョヴィアリティー Jovialityで、距離を考えて英オークス(約2400m)ではなく仏オークス(2100m)に向かう模様です。父はシーザスターズやウィジャボードを輩出したケープクロス、母は英マイル戦で1勝しているナイトフロリック Night Frolic です。

08年にムシドラS.で重賞初勝利をあげたラッシュラッシーズはのちにG1を3勝、また09年ムシドラS.でおなじく重賞初勝利をあげたサリスカは続く英愛オークスを連勝しています。



またディープインパクト産駒サンデーベスは、5月4日に行われた英オークストライアルでもある準重賞チェシャーオークス(チェスター競馬場、芝1m3f79y、約2285m、9頭立て)に出走しましたが、1着から11・1/2馬身差の7着に敗れています。勝ったワンダーオブワンダーズ Wonder Of Wonders は父キングマンボ、母オールトゥビューティフル All Too Beatiful (英オークス2着)がガリレオの全妹でありシーズスターズの半妹という超良血馬。チェシャーオークスの2着以下がそれほど実績の無い馬ばかりでしたが、ワンダーオブワンダーズは前走の5馬身差に続き今回も2着に2・3/4馬身差をつける快勝で(通算4戦2勝)この後も期待できそうです。ちなみに07年にチェシャーオークスを勝ったライトシフト(こちらもキングマンボ産駒)が英オークスに優勝しています。

サンデーベスはデビュー戦からの3戦が 7ハロンをハナ差2着→10ハロン6・1/4馬身差6着→11.5ハロン11・1/2馬身差7着と、(相手関係があるとはいえ)距離が伸びるにつれて成績が下降しているので、次は短いところで期待したいです。

これで欧州におけるディープインパクト産駒3頭の通算成績は9戦して【2-2-2-3】です。



他にフランスで種牡馬入りしているグレイトジャーニー(父サンデーサイレンス)産駒の Uccellina が5月9日に仏シャンティー競馬場で行われた2歳新馬戦(5頭立て)に出走し、2着に2馬身差をつけて優勝しました。グレイトジャーニーの初年度産駒で初勝利です。

グレイトジャーニー産駒では、母 Sapporo(札幌)の Susukino(すすきの)がすでにデビューしていますがこちらは2戦して4着1回しています。なんでこんな名前なんでしょう(笑)

Uccellina の母 Up To Date は準重賞勝ち馬 Verba、Welcome Millenium、Ximb 半姉であり、また1歳下の妹 Viva Maria は今年の英2000ギニーで3着したネイティヴカーンを産んでいます。また Up To Date 産駒のうちデビューした4頭はいずれも1勝以上しているようです(重賞勝ちは無いが1頭が準重賞3着している)。

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