2012年10月7日日曜日

2012年凱旋門賞、ソレミアが1着。オルフェーヴルはクビ差2着

10月7日に行われた凱旋門賞(芝2400m、3歳以上)は、オルフェーヴルはほぼ最後方追走し最後の直線で外から追い上げるといったん2馬身ほど抜け出しましたが、残り100mからいったん交わしたはずのペリエ騎手騎乗ソレミアが追い上げて差し返されました。

4番手追走していたソレミアが1着、オルフェーヴルが2着。さらに7馬身離れた3着にゴドルフィンのマスターストロークが入り3歳最先着。英2冠馬キャメロットは7着。昨年の2着馬シャレータは9着でした。

また挑戦すればいいですよ。オルフェーヴルは日本の競馬の水準でも規格外の1頭だけど、こんな負け方を出来るのは欧州でも規格外の存在です。というか、このまま残ってその規格外の怪物フランケルと英チャンピオンS.で対戦してほしい。フランケルを負かせばその年の世界一どころか21世紀最強馬を名乗れるんだぞと。


勝ったソレミアは父ポリグロート、母ブルックリンズダンス、母の父シャーリーハイツという血統のアイルランド産馬。父父サドラーズウェルズだから欧州でおなじみのニックスに、グリーンダンサーの母を通してVal De Loirの4×4。父の種牡馬実績はともかく2代母はグリーンダンサーの3/4同血だし良い配合です。

重賞初出走だった昨年10月の仏G2コンセイユドパリ賞(ロンシャン芝2400m)で牡馬相手に2着。今年仏G3エドゥーヴィル賞(ロンシャン芝2400m)で再び牡馬相手に頭差2着すると、次走の仏G2コリーダ賞で(芝2100m)シャレータをハナ差下し重賞初勝利を挙げています。

その後1戦はさんで前走9月の仏G1ヴェルメイユ賞(芝2400m)はシャレータから2・1/4馬身差の3着。準重賞4馬身差勝利を含め、ロンシャン競馬場の芝2400mは凱旋門賞含め5戦し「2-2-1-0」となりました。

2012年凱旋門賞のレース映像。先行するシャドーロール装着馬がソレミア。


凱旋門賞(Qatar Prix de l'Arc de Triomphe)
2012年10月7日、フランス・ロンシャン競馬場、芝2400m
3歳以上、G1、18頭、レース結果、総賞金400万ユーロ

馬名性齢騎手着差通算成績
主な成績
1ソレミア
Solemia
4牝
42倍
O.ペリエ
58kg
2.37.6813戦【5-3-2-3】
仏G2コリーダ賞1着
仏G1ヴェルメイユ賞3着
2オルフェーヴル
Orfevre
4牡
4.5倍
C.スミヨン
59.5kg
クビ16戦【9-4-2-1】
日本でG1競走5勝
3マスターストローク
Masterstroke
3牡
14倍
M.バルザローナ
56kg
77戦【4-2-1-0】
前走G2ドーヴィル大賞1着
4ハヤランダ
Haya Landa
4牝
133倍
F.ブロンデル
58kg
115戦【1-3-1-10】
仏G2アレフランス賞2着
(勝ち馬はディープ産駒)
5イエローアンドグリーン
Yellow And Green
3牝
23倍
T.テュリエ
54.5kg
1/26戦【1-2-1-2】
仏G2マルレ賞1着
仏G1ヴェルメイユ賞4着
6グレートヘヴンズ
Great Heavens
3牝
8.5倍
W.ビュイック
54.5kg
2・1/26戦【4-1-0-1】
G1愛オークス1着
7キャメロット
Camelot
3牡
4.8倍
L.デットーリ
56kg
17戦【5-1-0-1】
英2冠などG1競走4勝
8シームーン
Sea Moon
4牡
16倍
R.ムーア
59.5kg
ハナ10戦【5-2-1-2】
BCターフ2着
キングジョージ5着
9シャレータ
Shareta
4牝
12倍
C.ルメール
58kg
14戦【5-5-2-2】
昨年の凱旋門賞2着
英G1ヨークシャーO.1着
仏G1ヴェルメイユ賞1着
10ベイリル
Bayrir
3牡
36倍
G.モッセ2・1/27戦【4-1-0-2】
米G1セクレタリアトS.1着
仏G2ニエル賞2着
11セントニコラスアビー
St Nicholas Abbey
5牡
37倍
J.オブライエンクビ17戦【7-2-6-2】
BCターフなどG1競走4勝
12ミアンドル
Meandre
4牡
15倍
M.ギュイヨン2・1/217戦【5-5-1-6】
仏G1パリ大賞1着
仏G1サンクルー大賞1着
13ケサンプール
Kesampour
3牡
88倍
G.ベノワ27戦【4-0-0-3】
仏G2グレフュール賞1着
G1仏ダービー4着
14ミカイルグリンカ
Mikhail Glinka
5牡
144倍
M.デムーロ大差25戦【5-5-2-13】
ドバイ独で重賞3勝
15サオノワ
Saonois
3牡
6.5倍
A.ハムリン714戦【7-1-2-4】
G1仏ダービー1着
仏G2ニエル賞1着
16アーネストヘミングウェイ
Ernest Hemingway
3牡
142倍
C.オドノヒュー43戦【1-0-0-2】
英G2ダンテS.1人気7着
17アヴェンティーノ
Aventino
8牡
114倍
A.クラストゥス大差51戦【4-3-5-39】
準オープンで3着2回
18ロビンフッド
Robin Hood
4牡
148倍
S.ヘファナン1216戦【2-1-4-9】
愛G1で3着1回

2 件のコメント:

イルカ さんのコメント...

こんばんは!いつも素晴らしい情報ありがとうございます。いつも楽しく拝見させていただいております。

一旦差して抜け出してから、まさか差されるとは、、、

キャメロットが差してきたと思いました。
実況聞いてサオノアか!!と思ってました。
ソレミアとサオノア名前似てるからw

スミヨンも池江調教師もかわいそうでした。

ソレミアは枠とヴェルメイユ賞3着っていうのがいいけど4歳馬だから無理だろうと思ってました。
ヴェルメイユ賞で目一杯の競馬で勝ったシャレータは反動で沈むと思ってました。
自分は三重丸◎オルフェーヴル◯デインドリーム▲スノーフェアリーでした(笑)
まさか凱旋門一本に目標定めているデインドリームが出国出来ず出走しないとは予想外でした(笑)
オルフェ2着だったので何とか救われたけど、本当に勝って欲しかった。

HARADA さんのコメント...

イルカさん、いつもどうも。ソレミアは血統的に重得意かと△つけてましたけど、あの展開で差し返すとはね。

オルフェーヴルは最後の1完歩の飛びがおかしかったから、ソレミアによられたのかと思ったら自分で寄れて内ラチにぶつかっただけという。オルフェらしいけどほんとに惜しかった。