G1英チャンピオンステークス(QIPCO Champion Stakes)
10月15日、3歳以上、アスコット競馬場・芝10ハロン
発送予定時刻 現地時間16時10分(日本時間22時10分)
総賞金130万ポンド(約1億5800万円)、1着賞金73万8010ポンド(約8990万円)
斤量:3歳 約57.1kg、4歳以上 約58.5kg、牝馬はそれぞれ約1.3kg減
オッズの低い順に各馬の紹介(「2011凱旋門賞の出走馬の紹介」など過去記事のほぼコピペもあります)。距離の記載が無い場合は10ハロンまたは2000mのレースです。
ソーユーシンク(父ハイチャラパル、母父タイツ)
オーストラリアと英愛を合わせてG1競走8勝。今年はエクリプスS.で2010年の凱旋門賞馬ワークフォースを、愛チャンピオンS.でスノーフェアリーをそれぞれ2着に下して優勝するなどG1を3勝しました。6月の英G1プリンスオブウェールズS.(アスコット10ハロン)では、ドバイシーマクラシック勝ち馬リワルディングのクビ差2着に敗れましたが、3着のスリピュトラには6馬身差をつけました。前走の凱旋門賞(2400m)は後方から追い込んで4着。10ハロンに戻って距離の不安が無いここは積極的な競馬をするでしょう。
ナサニエル(父ガリレオ、母父シルヴァーホーク)
今年のキングジョージ(2400m)でワークフォースを破って優勝しました。昨年、8ハロンのデビュー戦はフランケルから1/2馬身差の2着。今年は4戦すべて12ハロン戦で、G2チェスターヴァースでトレジャービーチ(愛ダービー馬)からアタマ差2着だった以外は全勝しています。ほかにキングジョージの1走前、G2キングエドワード7世S. は5馬身差で優勝。
凱旋門賞にも出走予定でしたが、硬い馬場を嫌って回避。キングジョージ以来の出走と10ハロンがどうか、というところ。
ミッデイ(父オアシスドリーム、母父キングマンボ)
10ハロンの牝馬限定G1競走4勝。昨年のヨークシャーオークス(芝12ハロン)と今年7月のG1ナッソーS.でスノーフェアリーにそれぞれ3馬身差、2馬身差をつけて優勝しています。ほとんど牝馬限定競走を走っていますが、前走は英チャンピオンS.2連覇中のトワイスオーヴァー(後述)から3/4馬身差の2着しており、牡馬相手でも全然問題ないです。
シリュスデゼーグル(父イーブントップ、母父セプティエムシェル)
昨年ジャパンカップで外国馬最先着の9着しました。今年に入ってからますます強くなり、重賞ばかり9戦して4勝2着4回3着1回(【4-4-1-0】)です。G1イスパーン賞(1850m)でゴルディコヴァの2着、G1サンクルー大賞典(2400m)でサラフィナから1/4馬身差の2着しています。
3走前のG3ゴントービロン賞は8馬身差で優勝。前走G2ドラール賞は昨年のG1プリンスオブウェールズS.勝ち馬バイワードとから短クビ差の2着でした。G1未勝利と実績は劣りますが、実力は確かです。
トワイスオーバー(父オブザベイトリー、母父カーリアン)
G1競走4勝はすべて10ハロンというスペシャリスト。昨年までニューマーケット競馬場で行われていた英チャンピオンS.2連覇中。今年3連覇を狙います。が、アスコットの10ハロンG1は3走しては4、2、5着とあまり得意ではない印象があって、開催競馬場が変わってしまったのが厳しい。
スノーフェアリー(父インティカブ、母父チャーンウッドフォレスト)
7月にG1ナッソーS.でミッデイから2馬身差2着。9月に愛チャンピオンS.でソーユーシンクから1/2馬身差の2着しています。昨年のエリザベス女王杯(2200m)のあと、G1香港カップも勝っています。10ハロンのG1はそれが唯一の勝利。前走の凱旋門賞は3着でした。
ドバイプリンス(父シャマルダル、母父パーシャンボールド)
ここまでわずか3戦のみ。2歳時にG3キラヴーランS.(芝7ハロン)を3・1/2馬身差で快勝するも、3歳4月に骨折が判明し一時休養していました。前走9月の条件戦で復帰し、2・1/2馬身差で勝っています。未知の魅力があります。デットーリ騎手が初騎乗します。
グリーンデスティニー(父マルジュー、母父ナシュワン)
9ハロンと11ハロンの重賞を連勝してここに望みます。G1は初出走。前走G3アークトライアル(11ハロン)はスリピュトラに8馬身差をつけていますが、2着以下が大したことがないメンバーだったので強くは推せない。
ウィグモアホール(父ハイチャラパル、母父シアトリカル)
前走カナダのG1ノーザンダンサーターフS.(12ハロン)に遠征し、G1初勝利を挙げたばかりです。昨年の米G1セクレタリアトS.2着、今年のG1ドバイデューティフリー3着しています。昨年は英チャンピオンS.4馬身差5着でした。昨年から特に強くなっているという感じもしないので、下位評価にします。
カサメント(父シャマルダル、母父オールウェイズフェアー)
昨年2歳G1レーシングポストトロフィー快勝。今年は英2000ギニー、仏ダービーと2戦とも先行して競馬し、どちらも前に厳しいレースだったためか10着、9着と期待ほど走りませんでしたが、前走仏G2プランスドランジュ賞は追い込んで快勝しました。脚質転換というかマイペースで走ったのは今年は前走だけ。ただしメンバーも強くなかったので。ゴドルフィンの馬ですが、デットーリはドバイプリンスに騎乗します。
ランサムノート(父レッドランサム、母父ポリッシュプレセデント)
7月のG2ヨークS.でトワイスオーバーから1/2馬身差2着が目立つ。ただしG1イスパーン賞ではゴルディコヴァから18馬身差8着、G2ゴントービロン賞(2000m)でシリュスデゼーグルから19馬身差5着に終わっています。
スリピュトラ(父オアシスドリーム、母父インザウイングス)
昨年のG1エクリプスS.で1/2馬身差2着。今年はG1プリンスオブウェールズS.で1着リワルディングと2着ソーユーシンクから6馬身差3着。G1エクリプスS.でソーユーシンクから5・1/2馬身差、ワークフォースから5馬身差の3着でした。10ハロンのG1でときどき激走する印象。ただここはこれまで以上にメンバーが揃ったので、頑張っても5着ぐらいまででしょうか。
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