レゼルヴォワール賞はなかなかメンバーが揃っていて、2着は仏2歳牝馬G3カルヴァドス賞(芝1400m)でも2着(1・1/2馬身差)だったマシューラ。そのカルヴァドス賞を勝ったイルーシヴケイトはその次走の仏2歳牝馬G1マルセルブサック賞(芝1600m)を3馬身差で完勝しました。
またレゼルヴォワール賞3着のラジャスタニは前走の仏2歳牝馬G3オマール賞(芝1600m)でザンテンダからクビ差2着。そのザンテンダはマルセルブサック賞でイルーシヴケイトから約4馬身差の3着でした。
というわけでボルドクサグはG1レースでもある程度通用する目処が立ったといえます。P.バリー調教師は「今年はこのレースが最後。来年は1000ギニーを使う。2000m以上の距離も試すだろう」というようなことを述べているようです(フランス語サイトをGoole翻訳で読みました)。
2011年G3レゼルヴォワール賞のレース映像(有料、芦毛がボルドクサグ)。
父 レイマン Layman(日本語競走成績など、繋養先サイト)は英仏でG3を1勝ずつしたほか、仏2歳G1で2着1回3着1回しました。通算9戦3勝。祖母が愛オークス馬という良血です。今年まではフランスで種牡馬生活を送っており、4000ユーロの種付け料でした。来年2012年からはスウェーデンに移り、2500ユーロに設定されると12日に記事になったばかりでした。
ボルドクサグ(ハンガリー語で「幸せ」の意味)の5代血統表。3代母 Belga は種牡馬としてG1勝ち馬も出し父系を伸ばしているベリファ(その父リファール)の母でもあります。母母父 Al Nasr はその父リファールなので、2代母 Madame Belga はベリファの3/4同血。
Layman | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | ||
Laiyl | Nureyef | |
Alydaress | ||
Belga Wood | Woodman | Mr. Prospector |
Playmate | ||
Madame Belga | Al Nasr | |
Belga |
ちなみに07年の天皇賞(秋)でメイショウサムソンの2着したアグネスアーク(次走マイルCSで4着)は次の血統なので、ボルドクサグとアグネスアークは、父父サンデーサイレンス、母がミスタープロスペクターとベリファ(Madame Belga)の組み合わせであることが共通します。
アグネスタキオン | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | ||
アグネスフローラ | ロイヤルスキー | |
アグネスレディー | ||
ベルセゾン | ベリファ | Lyphard |
Belga | ||
ヴアインゴールド | Mr. Prospector | |
Chancy Dance |
ご存知のようにフランスではハットトリック産駒の2歳牡馬ダビルシムがG1を2勝し、通算5戦5勝としています。つまり来年のフランス3歳クラシックに父父サンデーの2頭がそれぞれ牡馬・牝馬路線の有力候補として存在しているということです。ダビルシムとボルドクサグの2頭の来年がいまから楽しみです(ダビルシムは英2000ギニー出走の可能性もあります)。
レゼルヴォワール賞(Prix Des Reservoirs - Haras D'Etreham)
2011年10月18日、フランス・ドーヴィル競馬場、芝1600m
2歳牝馬、G3、8頭、Good To Soft、レース結果
着順 | 馬名 | 性齢 オッズ | 騎手 | 着差 | 通算成績 主な成績 |
1 | ボルドクサグ Boldogsag | 2牝 5.8倍 | C.ルメール | 1分41秒90 | 3戦【3-0-0-0】 重賞初勝利 |
2 | マシューラ Mashoora | 2牝 2.5倍 | C.スミヨン | 短アタマ | 3戦【1-2-0-0】 仏G3カルヴァドス賞2着 |
3 | ラジャスタニ Rajastani | 2牝 3.75倍 | S.パスキエ | 3/4 | 4戦【2-1-1-0】 仏G3オマール賞2着 |
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