2011年10月19日水曜日

加G1カナディアン国際S.、サラリンクスがG1初勝利

10月16日に行われた加G1カナディアン国際S.(芝12ハロン)は、前走の仏G1ヴェルメイユ賞(芝2400m)4着だった10番人気サラリンクスが2着に4馬身差をつける快勝で、G1初勝利を挙げました。重賞は2勝目。牡牝混合重賞は今回が初出走でした。ヴェルメイユ賞3着のシャレータは人気薄で凱旋門賞2着したし(1,2着馬は凱旋門賞惨敗しましたが)、サラリンクスがカナディアン国際S.を勝って、今年のヴェルメイユ賞はレベルがとても高かった可能性もありますね。

スミヨン騎手は前日のG1英チャンピオンS.に続き2日連続でG1勝ちです。4コーナーで最内を通っていたサラリンクスの目の前がぽっかりと開いて、そこをスムーズに抜け出してきました。最内枠発走から最短コ-スを導かれたことが最大の勝因でしょう。モンジュー産駒のワンツーだったので、馬場が悪かったのも良かったかも知れないですが、ヴェルメイユ賞も直前の強い雨で馬場が悪かったので、関係ないかも。

サラリンクスは近いうちにハモンド調教師とスミヨン騎手が話し合い、BCか日本かあるいは香港かを決めるとのこと。 サラリンクスはエリザベス女王杯は補欠の選出馬で、ジャパンカップの外国馬はまだ予備登録の段階

サラリンクスは難しいところがあるようで、今回は2走前に重賞初勝利したときにコンビを組んでいたスミヨン騎手を陣営が強く希望したそうです。スミヨン騎手は今年、JRA短期騎手免許が交付されないことになりましたが、ジャパンカップに外国馬でスポット参戦は認められるんですかね? 可能なら今年も強い牝馬でジャパンカップに参戦するかもしれません。降着に関しておもしろいコメントもあったことだし(「スミヨン「戦いで殺し損ねた男は強くなって戻ってくる」: 海外競馬」)、ぜひジャパンカップでお願いしたい(笑)


昨年のカナディアン国際勝ち馬で、前走バーデン大賞3着だったジョシュアツリー(ジャパンカップ10着)が2着。G1愛ダービーおよび米G1セクレタリアトS.勝ち馬で凱旋門賞14着だったトレジャービーチが1番人気3着でした。ジョシュアツリーはいったんイギリスに帰国したあと、状態が良ければBCターフを目指すようです。

2011年カナディアン国際S.のレース映像。1番枠発走がサラリンクス。牝馬の勝利は1988年以来だそうです。


カナディアン国際ステークスS.(Pattison Canadian International Stakes)
2011年10月16日、カナダ・ウッドバイン競馬場、芝12ハロン
3歳以上、G1、頭、Yielding、レース結果(PDF)
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1サラリンクス
Sarah Lynx
4牝
23.45倍
C.スミヨン2分34秒9011戦【3-0-1-7】
仏G2ポモーヌ賞1着
2ジョシュアツリー
Joshua Tree
4牡
12.45倍
A.カービー414戦【4-4-3-3】
G1カタール国際招待C.1着
3トレジャービーチ
Treasure Beach
3牡
4.6倍
C.オドノヒュー212戦【5-3-2-2】
G1愛ダービー1着

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