下の動画はイスパーン賞のレース映像です。ゴルディコヴァは最内枠からの発走で、白帽子、青い勝負服(袖は白)。スタセリタはオレンジ帽子、同色の勝負服。
逃げる2頭の後ろにつけ3番手から競馬を進めるゴルディコヴァに対して、スタセリタは道中最後方からの競馬をする。隊列に大きな変化がないまま迎えた最後の直線入り口で、ゴルディコヴァと2着バイワードが抜け出したところに3着ウィーンワルツ/Wiener Walzer(昨年のドイツダービー馬)とスタセリタがいったん襲い掛かるが勢いはそこまで、上位2頭が後続をぐんぐん突き離す。ゴルディコヴァ鞍上のペリエ騎手がゴール前で追うのを止めたため、バイワードが半馬身差まで詰めたが、最後まで追っていたら1馬身以上は抜け出して勝っていたでしょう。イスパーン賞の勝ちタイム1分49秒40はレースレコードを記録した。
ゴルディコヴァはG1レース8勝目。昨年の初戦もイスパーン賞に出走して、このときは7着だった。その後G1競争3連勝、G1フォレ賞3着をはさんで、BCマイル1着。今年は昨年よりも良いスタートとなった。次走はロイヤルアスコットのクイーンアンステークス(G1、アスコット競馬場芝1600m)が予定されている。
2着バイワードは前走で重賞勝ちも、昨年はGII 4着、GIII 4着があるだけで勝利はリステッド競争のみ。バイワードの父パントレセレブルの代表産駒には、古馬になってぐっと強くなったプライド(ディープインパクトが出走した2006年の凱旋門賞で2着)がいる。バイワードの好走も本格化のきざしかもしれない。一方09年独ダービー勝ち馬ウィーンワルツと、昨年の凱旋門賞でも有力視されたスタセリタとは、この距離ではスピードが不足気味なのだろう。次走以降に期待したい。
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