英チャンピオンS.は1877年の創設以来、昨年までニューマーケット競馬場で行われてきましたが、ブリティッシュチャンピオンズデー(British Champions Day)の創設にあわせて、今年からアスコット競馬場で開催されます。また、賞金額は英国競馬史上最高の総賞金130万ポンド(約1億6,400万円)、1着賞金737,230ポンド(約9300万円)が設定されました。いずれも英ダービーをわずかに上回る額です。
ナサニエルは2歳時は2走し、8ハロンで2着2回。3歳になって距離を12ハロンに延ばされると、12ハロンのみを4戦して3勝、キングジョージの他、G2キングエドワード6世S.5馬身差圧勝、G3チェスターヴァースではのちに英ダービー2着、愛ダービー優勝のトレジャービーチから頭差2着するなど、結果を出してきました。チャンピオンS.に出走すれば10ハロンを走るのは初めてのことです。ただしデビュー戦の8ハロンではフランケルから1/2馬身差の2着し、3着馬(のちに10ハロンのG3勝ち)には5馬身差をつけています。また父ガリレオなので、10ハロンでもまったく問題ないでしょう。
一方、キングジョージで2着した昨年の凱旋門賞馬ワークフォースは、オーナーブリーダーであるカリッド・アブドゥラのレーシングマネージャー、テディ・グリムソープ氏が「距離を考えてチャンピオンS.には登録しませんでした。ワークフォースは12ハロンを好んでおり、凱旋門賞が目標です」と述べており、こちらは凱旋門賞の予定です。キングジョージではレース後にワークフォースが負傷していたことが判明しており、ナサニエルにつけられた5馬身は必ずしも実力差をあらわしていないと思っているので、ぜひナサニエルにも凱旋門賞に出走してほしいです。またもちろん日本からヒルノダムール、ヴィクトワールピサ、ナカヤマフェスタらが参戦するわけでできるだけ豪華なメンバーで見たいですしね。
なお、同10月15日のクイーンエリザベス2世ステークス(1マイル)にフランケルが登録しています。
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