2011年8月16日火曜日

より安全なグランドナショナルへコース改修

毎年4月にイギリス・エイントリー競馬場で行なわれる世界最大の障害競走「グランドナショナル」のコースが、競走馬と騎手の安全のため改修されることになり、改修内容が発表されています。今年のグランドナショナルは2頭(同日の別のレースを含めると3頭)が予後不良になり、強い批判が浴びせられていました。

 National course modifications to improve safety - Racing Post
グランドナショナルの将来を決めるのはだれか(イギリス)
「グランドナショナル」に批判の嵐 ― スポニチ
Grand National 2011: Ballabriggs wins in a day of drama at Aintree | Mail Online

改修点のひとつはビーチャーズブルック (Becher's Brook)と呼ばれる第6番障害の、着地点の高さを高くすることです。ビーチャーズブルックは飛越側が4フィート10インチ(約147cm)、着地側が6フィート9インチ(約206cm)と、着地側のほうが低くなっており、着地点でバランスを崩す馬が多い難所のひとつです。今回の改修で着地側を4-5インチ(10-12cm)ほど高くすることで着地しやすくなることを目指しています。

また第4障害は2インチ低くなり、さらにすべての障害において、踏み切りの目安になる踏み切り板を高くして馬が踏み切り位置を決めやすいようにするとのこと。

エイントリー競馬場の Julian Thick マネージングディレクターは、「競走馬と騎手の安全と福祉は、常にわれわれの最優先事項です。今回の改修は、グランドナショナルコースを可能な限り安全にするという継続した努力の一環です。」「競馬から危険を完全に取り除くことはできません。しかし、今回発表した改善策が良い結果をもたらすことに自信を持っています。われわれは今後も注意深くモニターを続け、安全のために必要な改善を行う予定です」と述べています。

エイントリー競馬場・グランドナショナルコース案内 - BBC 
John Smiths Grand National Chase 2011- YouTube 
グランドナショナル - Wikipedia

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