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2012年9月30日日曜日

米G1フロントランナーS.、パワーブローカーがデビュー4戦目で初勝利

9月29日に行われた米G1フロントランナーS.(ダート8.5ハロン、2歳、昨年までの名称はノーフォークS.) は、3番手を追走したダート初出走のパワーブローカーが最後の直線入り口で先頭に立つと、2着に6・1/2馬身差をつけて圧勝しました。これがデビュー4戦目で初勝利です。

パワーブローカーと同じベハラーノ騎手とバファート調教師のコンビのエグゼクティヴプリヴィレッジが、1レース前の米2歳牝馬G1シャンデリアS.を6・1/4馬身差で勝っています。

米G1デルマーフューチュリティ(AW7ハロン)2着の1番人気ノウモアが2番手追走もあっさり突き放されて2着。最後方追走の4番人気カーポバストーネが3着でした。パワーブローカーが前走2着だったオークツリー・ジュベナイルターフS.(芝1マイル)勝ち馬ドライサマーは8着。


パワーブローカーは父プルピット、母ショップアゲイン(米ステークス1勝)、母の父ワイルドアゲインという血統。デビュー戦のAW(ポリトラック)は4着、2戦目の芝は3着に終わっていました。バファート調教師によると、デルマー競馬場が"new dirt"だから2戦目、3戦目は芝を使ったとのこと。ポリトラックの素材が新しくそれが合っていないという意味なんでしょうかね。よく分からないですが。

ちなみにプルピット産駒はポリトラックがあまり得意でない方だという統計があるので、ポリトラックで走らせる必要はなかったでしょう。

次走は11月3日の米G1 BCジュベナイル(ダート8.5ハロン)の予定。

2012年フロントランナーS.のレース映像。外から2頭目の発走、10番がパワーブローカー。


フロントランナーステークス(FrontRunner Stakes)
2012年9月29日、アメリカ・サンタアニタパーク競馬場、ダート8.5ハロン
2歳、G1、11頭、Fast、レース結果(PDF)、総賞金25万ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1パワーブローカー
Power Broker
2牡
6.3倍
R.ベハラーノ1分44秒444戦【1-1-1-1】
重賞初出走
2ノウモア
Know More
2牡
2.8倍
G.ゴメス6・1/23戦【1-2-0-0】
デビュー戦で米G2勝ち
3カーポバストーネ
Capo Bastone
2牡
6.7倍
V.エスピノーザ1/23戦【1-0-1-1】
米G1デルマーF.4着

米G1シャンデリアS.、エグゼクティヴプリヴィレッジが5戦無敗のG1競走2連勝

9月29日に行われた米G1シャンデリアS.(ダート8.5ハロン、2歳牝馬、昨年までの名称はオークリーフS.)は、9月1日の米G1デルマーデビュタントS.(AW7ハロン)を4番手追走からゴール直前でハナ差差し切って勝っていたエグゼクティヴプリヴィレッジが、逃げて6馬身差の圧勝を見せてデビューから5戦5勝、重賞3連勝、G1競走2連勝を挙げました。

デビュー3戦目の前走で初勝利を上げたばかりの重賞初出走スカーレットストライクが2着、エンパイアメーカー産駒でデルマーデビュタントS.4着だったミスエンパイアが3着。前走G2で2着だった2番人気スカメラは5着でした。


エグゼクティヴプリヴィレッジは父ファーストサムライ、母レフュジー(米G2で3着)、母の父アンアカウンテッドフォーという血統。2走前の米G3ソレントS.(AW6.5ハロン)を1・1/4馬身差で勝っています。これまで7ハロンがデビュー以来最長距離だったのですが、今回、距離延長でむしろ圧勝し同コース同距離の米G1 BCジュベナイルフィリーズに何の不安もなくなりました。

2012年シャンデリアS.のレース映像。7番がエグゼクティヴプリヴィレッジ。


シャンデリアステークス(Chandelier Stakes)
2012年9月29日、アメリカ・サンタアニタパーク競馬場、ダート8.5ハロン
2歳牝馬、G1、8頭、レース結果(PDF)、総賞金25万ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1エグゼクティヴプリヴィレッジ
Executiveprivilege
2牝
1.3倍
R.ベハラーノ1分44秒955戦【5-0-0-0】
重賞3連勝
2スカーレットストライク
Scarlet Strike
2牝
9.9倍
J.タラモ6・1/44戦【1-2-1-0】
重賞初出走
3ミスエンパイア
Miss Empire
2牝
15.8倍
M.ペドロザ1・3/46戦【1-3-0-2】
米G2ベストパルS.3着

米G1ジョッキークラブゴールドカップ、フラットアウトが2連覇

9月29日に行われた米G1ジョッキークラブゴールドカップ(ダート10ハロン、3歳以上)は、逃げたステイサースティに5番手追走のフラットアウトが残り100mで並びかけるとゴール前で頭差差し切って優勝し、このレース2連覇でG1競走2勝目を挙げました。

前走の米G1ホイットニー招待H.(ダート9ハロン)でフラットアウトを3着に下して優勝していた1番人気のフォートラーンドは最終コーナーでいったんステイサースティーに並びかけましたが、直線で再び離され6馬身差の3着。

米G1サンタアニタH.などG1を2勝し、前走ホイットニー招待H.2着だったロンザグリークが6着。ドンH.勝ち馬ヒムンブックが8着。


フラットアウトは父フラッター、母クレスタリル(米ステークス2勝)、母の父クレストライダーという血統。昨年、米G1ウッドワードS.2着、ジョッキークラブGC1着して臨んだBCクラシックは1番人気5着に終わっていました。

今年は米G1クラークH.3着、ドンH.5着、ホイットニー招待H.3着など昨年後半ほどの成績ではなかったのですが、ここで1年ぶりの勝利を挙げ、今年もBCクラシックに向かいます

フラットアウトは得意なコースがはっきりしており、このベルモントは3戦3勝(すべて重賞)、サラトガではG1を3戦し【0-2-1-0】。一方、昨年のBC開催地チャーチルダウンズは【0-0-1-3】(BCクラシックが含まれる上に、G1クラークH.はトップハンデ3着なのではっきり苦手とも言い辛いのですが)。今年のBCが行われるサンタアニタは未経験で、さてどうなるでしょう。

2012年ジョッキークラブゴールドカップのレース映像。


ジョッキークラブゴールドカップ
(TVG Jockey Club Gold Cup Invitational Stakes)
2012年9月29日、アメリカ・ベルモントパーク競馬場、ダート10ハロン
3歳以上、全馬同斤量、G1、10頭、Good、レース結果(PDF)、総賞金100万ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1フラットアウト
Flat Out
6牡
4.65倍
J.ロサリオ2分01秒4419戦【6-4-2-7】
重賞3勝目
2ステイサースティ
Stay Thirsty
4牡
12.6倍
R.ドミンゲスアタマ16戦【4-5-1-6】
米G1トラヴァースS.1着
昨年のこのレース3着
3フォートラーンド
Fort Larned
4牡
3.85倍
B.ヘルナンデス5・1/218戦【7-2-1-8】
米G1ホイットニー招待H.1着

米G1ジョーハーシュターフクラシックS.、ポイントオブエントリーがG1競走3連勝。BCターフへ

9月29日に行われた米G1ジョーハーシュターフクラシック招待S.(芝12ハロン、3歳以上)は、2、3番手を追走したトレジャービーチとポイントオブエントリーが1200m通過後に逃げるリトルマイクを交わして前に出ると、ポイントオブエントリーが残り1ハロンでトレジャービーチを交わして優勝し、G1競走3連勝です。

鞍上のJ.ヴェラスケス騎手もこれで7,8,9レースのG1を3連勝。

米G1アーリントンミリオンなど米芝G1を2勝しているリトルマイクは5着でした。


ポイントオブエントリーは父ダイナフォーマー、母マトラチャパス(米3戦2勝)、母の父シーキングザゴールドという血統。半姉に米G1を2勝したパインアイランド。ポイントオブエントリーとバーディバーディとはそっくりな血統です。

デビュー11戦目の重賞初出走だった米G2で優勝すると、米G1マンノウォーS.(芝11ハロン)、米G1ソードダンサー招待S.(芝12ハロン)と連勝しており、これで重賞4連勝。

次走は米G1 BCターフに向かう予定。同レースには日本のトレイルブレイザーも出走予定です。ポイントオブエントリーは上がり33秒台(マンノウォーS.)でも、2ハロンごとの区間ラップがすべて24秒台だったソードダンサー招待S.でも、そして今回の不良馬場でも完勝しており、隙のない強力な相手です。


昨年の愛ダービー馬米G1セクレタリアトS.も勝っているトレジャービーチは、今年の米2戦はマンノウォーS.5着、アーリントンミリオンS.6着と結果が出ていませんでしたが、どちらもスローペースの差し損ねたもので今回は不良馬場と早め先頭の競馬が向いたのだろうと思います。

2012年ジョーハーシュターフクラシック招待S.のレース映像。


ジョーハーシュターフクラシック招待ステークス
(Joe Hirsch Turf Classic Invitational Stakes)
2012年9月29日、アメリカ・ベルモントパーク競馬場、芝12ハロン
3歳以上、G1、6頭、Yielding、レース結果(PDF)、総賞金60万ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ポイントオブエントリー
Point of Entry
4牡
1.75倍
J.ヴェラスケス2分33秒7314戦【7-2-1-4】
重賞4連勝
2トレジャービーチ
Treasure Beach
4牡
5.5倍
J.スペンサー1・3/418戦【5-4-2-7】
愛ダービー1着
3キンダガーデンキッド
Kindergarden Kid
5セン
24.8倍
J.カステリャーノ2・1/220戦【4-2-6-8】
重賞3着3回目

米G1フラワーボウル招待S.、英ナーレインがG1競走2勝目

9月29日に行われた米G1フラワーボウル招待S.(芝10ハロン、3歳以上牝馬)は、3番手追走から直線入り口で先頭に立った2番人気ザゴラをゴール直前で4番人気ナーレインが1/2馬身差し切って優勝し、G1競走2勝目を挙げました。

1番人気のドリームピースは最終コーナーで大外を回り、いったんはナーレインの前に出ていましたが差し返され、ザゴラをハナ差捉えられず3着でした。前走米G1ビヴァリーD.S.勝ち馬アイムアドリーマーは4着。


ナーレインは父セルカーク、母バー、母の父ジェネラスという血統の英国産馬。英オークス2着、愛オークス3着の母は98年のこのレースで3着に敗れていました。

重賞初出走だった昨年2011年の仏G1オペラ賞(芝2000m)を勝つと、その次走の米G1 BCフィリーアンドメアターフでも2着に入っています。今年は最初の2戦が英G1ナッソーS.8頭立て最下位など良くなかったのですが、前走の愛G2ブランドフォードS.で3着にはいっており復調傾向を見せていました。次走は今年もBCフィリーアンドメアターフへ。スノーフェアリーが出走しないと思われるのでチャンスです。

2012年フラワーボウル招待S.のレース映像。スタート直後は最後方の黄色の勝負服、ゼッケン8番がナーレイン。


フラワーボウル招待ステークス(Flower Bowl Invitational Stakes)
2012年9月29日、アメリカ・ベルモントパーク競馬場、芝10ハロン
3歳以上牝馬、全馬同斤量、G1、8頭、Good、レース結果(PDF)、総賞金60万ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ナーレイン
Nahrain
4牝
6.0倍
J.ヴェラスケス2分05秒569戦【5-1-1-2】
G1競走2勝目
2ザゴラ
Zagora
5牝
4.45倍
R.ドミンゲス1/221戦【9-5-3-4】
米G1ダイアナS.昨年1着、今年3着
前走含め仏米で重賞7勝
3ドリームピース
Dream Peace
4牝
3.0倍
J.ルパルーハナ15戦【4-2-5-4】
米G1ダイアナS.2着

米G1ヴォスバーグ招待S.、ザランバーガイがG1初勝利

9月29日に行われた米G1ヴォスバーグ招待S.(ダート6ハロン、3歳以上)は、3番手追走したザランバーガイが残り2ハロンで外から先頭に並びかけ残り1ハロンで抜け出すと、さらに外から追い込んだ昨年3着のカイシャエレトロニカに1・1/4馬身差をつけて優勝し、重賞2勝目、G1初勝利を挙げました。

前走米G1アルフレッドG.ヴァンダービルトH.(ダート6ハロン)勝ち馬ポセイドンズウォリアーが逃げ粘って3着。昨年の同レース勝ち馬で今年9月にそれ以来の出走で勝っていたシーンアヴェリーが5着でした。


ザランバーガイは父グランドスラム、母ボルトノ(未出走)、母の父アンブライドルズソングという血統。米G2ジェロームS.(ダート1マイル)で重賞初勝利。その前後のダート9ハロンの米G1ウッドメモリアルS.5着、米G2ピーターパンS.6着に敗れていて、今回含め全4勝を挙げているマイル以下の距離が向いているのは確実です。

次走はBCスプリントかダートマイルかのどちらかまだ決めていないとのこと

2012年ヴォスバーグS.のレース映像。


ヴォスバーグ招待ステークス(Vosburgh Invitational Stakes)
2012年9月29日、アメリカ・ベルモントパーク競馬場、ダート6ハロン
3歳以上、全馬同斤量、G1、9頭、レース結果(PDF)、総賞金40万ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ザランバーガイ
The Lumber Guy
3牡
3.1倍
J.ヴェラスケス1分09秒226戦【4-0-0-2】
重賞2勝目
2カイシャエレトロニカ
Caixa Eletronica
7牡
8.8倍
J.カステリャーノ1・1/458戦【18-8-11-21】
重賞3勝。G1で3着2回
3ポセイドンズウォリアー
Poseidon's Warrior
4牡
7.9倍
I.オルティス1・3/418戦【7-2-3-6】
前走G1で重賞初勝利

米G1ベルデイムS.、ロイヤルデルタが9馬身差圧勝でG1競走3勝目

9月29日の米G1ベルデイムS.(ダート9ハロン、3歳以上牝馬)は、昨年の2着馬ロイヤルデルタが残り約1000mで早くも先頭に立つと、2着に9・1/2馬身差をつけて優勝し、G1競走3勝目を挙げました。

2走前5月の米G1オグデンフィップスH.(ダート8.5ハロン)などG1を3勝しているイッツトリッキーが逃げ粘り2着。この2頭のワンツーはこれが3回目です(いずれもG1)。また前走の米G1パーソナルエンスンS.(ダート9ハロン)は2着ロイヤルデルタ、さらに1馬身差で3着イッツトリッキーでした。

パーソナルエンスンS.後にスミス騎手は仕掛けるのが遅かったと悔やんでおり、それでこれほど早い仕掛けだったのでしょう。


ロイヤルデルタは父エンパイアメーカー、母デルタプリンセス(米G3を3勝)、母の父エーピーインディという血統。昨年のアラバマS.BCレディースクラシックで米G1を2勝しています。これが今年のG1初勝利。

次走は米G1 BCレディースクラシックで同競走2連覇を目指す模様。B.モット調教師は3連覇がかかっていると。昨年2・1/2馬身差2着だったイッツトリッキーもおそらくレディースクラシックに向かうでしょう。クエスティングらとの対戦が楽しみです。

2012年ベルデイムS.のレース映像。


ベルデイムステークス(Beldame Invitational Stakes)
2012年9月29日、アメリカ・ベルモント競馬場、ダート9ハロン
3歳以上牝馬、全馬同斤量、G1、5頭、レース結果(PDF)、総賞金40万ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ロイヤルデルタ
Royal Delta
4牝
1.85倍
M.スミス1分48秒8014戦【8-3-1-2】
重賞6勝目
2イッツトリッキー
It's Tricky
4牝
2.2倍
E.カストロ9・1/214戦【8-4-1-1】
重賞5勝
3ゴーアンブライドルド
Go Unbridled
5牝
18.5倍
J.ロサリオ1・1/222戦【4-4-7-7】
G3で3着1回

2012年9月29日土曜日

英G1チェヴァリーパークS.、ロスドゥクイーンが4戦4勝でG1初勝利

9月29日に行われた英G1チェヴァリーパークS.(芝6ハロン、2歳牝馬)は、前走の英G2ロウザーS.(芝6ハロン)勝ち馬ロスドゥクイーンが1馬身抜け出して優勝し、デビューから4戦4勝でG1初勝利を挙げました。

同ロウザーS.1馬身差2着のベイリーズジュビリーが3着に入っています。また1番人気の英G3プリンセスマーガレットS.勝ち馬モウリーンは9着。


父インヴィンシブルスピリット、母グリーンミンストレル(仏G3オマール賞1着)、母の父グリーンチューンという血統のアイルランド産馬。母はニジンスキー≒ザミンストレルの3×2。

2012年チェヴァリーパークS.のレース映像。灰色の勝負服がロスドゥクイーン。

チェヴァリーパークステークス(Jaguar Cars Cheveley Park Stakes)
2012年9月29日、イギリス・ニューマーケット競馬場、芝6ハロン
2歳牝馬、全馬同斤量、G1、11頭、レース結果、1着賞金9万2721ポンド

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ロスドゥクイーン
Rosdhu Queen
2牝
5倍
J.ムルタ1.11.104戦【4-0-0-0】
準重賞、G3、G1と連勝
2ウイニングエクスプレス
Winning Express
2牝
7.5倍
F.ノートン13戦【2-1-0-0】
前走準重賞勝ち、重賞初出走
3ベイリーズジュビリー
Baileys Jubilee
2牝
21倍
K.ファロンハナ11戦【3-3-2-3】
仏G3,英G2,仏G3と連続2着

英G1サンチャリオットS.、ディープ産駒ビューティーパーラーはブービー7着。シユーマが重賞初勝利

9月29日に行われた英G1サンチャリオットS.(芝1マイル、3歳以上牝馬)に出走したディープインパクト産駒のビューティーパーラーはスタートから中団を追走しましたが勝負どころで差を詰めれず、結局1着から約8馬身差の7着でゴールしています。

(当初最下位と書きましたが、ゴドルフィンと勝負服を見間違えていました。失礼しました)

2走前に英G1ファルマスS.(芝1マイル)で3着しているシユーマが同2着の2番人気イルーシヴケイトの追い上げを抑えて重賞初勝利を挙げました。逃げたラフアウトラウドが3着に粘り、前の3頭が上位独占。ビューティーパーラーは位置取りが悪かったかもしれません。

前走の愛G1メイトロンS.繰り上がり1着のチャチャマイディーは5着。


シユーマは父メディシアン、母シキーラ(仏2勝)、母の父デインヒルという血統のアイルランド産馬。半兄のシユーニは仏G1ジャンリュックラガルデール賞勝ち馬で、仏G1ジャンプラ賞2着、仏G1ムーランドロンシャン賞3着馬です。

サンチャリオットS.のレース映像(YouTube、埋め込み不可なのでリンク先で)。

サンチャリオットステークス(Kingdom of Bahrain Sun Chariot Stakes)
2012年9月29日、イギリス・ニューマーケット競馬場、芝1マイル
3歳以上牝馬、G1、8頭、レース結果、1着賞金9万0736ポンド

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1シユーマ
Siyouma
4牝
13倍
G.モッセ1分34秒668戦【3-0-3-2】
仏G2コリーダ賞3着
2イルーシヴケイト
Elusive Kate
3牝
3.75倍
W.ビュイック3/410戦【5-2-1-2】
仏G1マルセルブサック賞1着
3ラフアウトラウド
Laugh Out Loud
3牝
17倍
M.ハーリー1・3/49戦【4-1-1-3】
仏G2サンドリンガム賞1着

英G1フィリーズマイル、サーティファイが4戦無敗でG1初勝利

9月28日に行われた英G1フィリーズマイル(芝1マイル、2歳牝馬)は、単勝1.5倍の圧倒的1番人気サーティファイが出遅れて後方からの競馬になりましたが、残り500mでほぼ馬なりのまま先頭に並びかけ、残り2ハロンで抜け出すと2着に4・1/2馬身差をつけて優勝し、デビューから4戦4勝でG1初勝利を挙げました。

サーティファイはデビュー2戦目の英G3スイートソレラS.(芝7ハロン)と3戦目の英G2メイヒルS.(芝1マイル)を連勝していました。そのスイートソレラS.の2着馬スカイランタンは9月初旬の愛G1モイグレアスタッドS.(芝7ハロン)を勝っています。

ちなみに英G3プレステージS.(芝7ハロン)でそのスカイランタンを1/2馬身差下して優勝していたオリーオルガがフィリーズマイル2番人気でしたが6頭立て最下位に敗れてました。


サーチファイは父イルーシヴクオリティ、母プリーズサインイン、母の父ドックズリーダーという血統のアメリカ産馬。イルーシヴクオリティを所有するダーレーと、プリーズサインインを所有する Hurstland Farm との共同生産馬で、昨年のキーンランドセールでジョン・ファーガソン氏が8万ドルで落札し、ゴドルフィン所有馬として走っています。

今シーズンはこれが最後のレースになる模様。来年の英1000ギニーの前売り1番人気です。英オークスは血統的に距離が持つのか疑問ですが、順調に行けば英1000ギニーは有力でしょう。

2012年フィリーズマイルのレース映像。


フィリーズマイル(Shadwell Fillies' Mile)
2012年9月28日、イギリス・ニューマーケット競馬場、芝1マイル
2歳牝馬、G1、6頭、レース結果、1着賞金9万2720ポンド

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1サーティファイ
Certify
2牝
1.5倍
M.バルザローナ1分38秒194戦【4-0-0-0】
重賞3勝目
2ロズ
Roz
2牝
9倍
J.クローリー4・1/24戦【2-1-0-1】
前走準重賞1着
3アマゾナスAmazonas2牝
11倍
F.デットーリ15戦【1-0-2-2】
英G3プレステージS.3着

独G1オイロパ賞、ジローラモが重賞初勝利

9月23日に行われた独G1オイロパ賞(芝2400m、3歳以上)は、残り200mで横一線に並んだ4頭からゴール直前で7頭立て6番人気のジローラモが1/2馬身だけ差し切って優勝し、重賞初勝利をG1で挙げました。

G2伊ダービーの勝ち馬で、前走の独G1バイエルン大賞(芝2400m)2着のフォイアーブリッツがまた2着。前走の独G1バーデン大賞(芝2400m)でデインドリームの2着だったオヴァンボクイーンが1番人気でしたが、最下位7着に終わっています。


ジローラモは父ダイジン、母ゴールデンタイム(独1勝)、母の父ズルムーという血統。ダイジン産駒初のG1勝ち馬となりました。

独G2で4着のあと、G1独ダービー(芝2400m)は1着から約1/2馬身差の3着。前走バーデン大賞はデインドリームから約10馬身差の5着に敗れています。今回は同じ2400mでも約10秒速い決着で、速いペースのほうが得意なのかもしれません。

次走は不明。凱旋門賞前日のアルカナセールに上場予定のようです。

2012年オイロパ賞のレース映像。ゲート左から2頭目の発走がジローラモ。


オイロパ賞(Preis Von Europa)
2012年9月23日、ドイツ・ケルン競馬場、芝2400m
3歳以上、G1、7頭、レース結果、総賞金15万5000ユーロ

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ジローラモ
Girolamo
3牡
8.4倍
A.シュタルケ
56.5kg
2分26秒378戦【2-0-2-4】
G1独ダービー3着
2フォイアーブリッツ
Feuerblitz
3牡
7.9倍
A.デフリース
56.5kg
1/211戦【2-5-1-3】
G2伊ダービー1着
3アラルド
Araldo
4牡
6.0倍
M.ハーリー
60kg
短アタマ6戦【3-2-1-0】
重賞初出走

豪G2ビルスタットS.、ピエロが8戦無敗の重賞7連勝

9月28日に行われた豪G2ビルスタットS.(芝1600m、3歳)は、約1.06倍(1/16)の圧倒的1番人気に支持されたピエロが残り250mで先頭に立つと、2着を4・3/4馬身突き放して優勝し、これでデビューから8戦8勝、重賞7連勝です。

10月13日の豪G1コーフィールドギニー(芝1600m)から10月27日の豪G1コックスプレート(芝2040m)へ。

ちなみに豪G1ゴールデンスリッパーでピエロの2着だったスニッツァーランドも同28日の豪G3を勝ち、重賞通算4勝目を挙げました。ゴールデンスリッパー後は重賞3連勝。スニッツァーランドはスプリント路線に向かうようだから再戦はしばらく先のことになりそう。

ビルスタットステークス(City Jeep Bill Stutt Stakes)
2012年9月28日、オーストラリア・ムーニーヴァレー競馬場、芝1600m
3歳、G2、7頭、レース結果、総賞金22万豪ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ピエロ
Pierro
3牡
1.06倍
N.ラウィラー
57kg
1分36秒318戦【8-0-0-0】
G1競走3勝
2カリングブッシュジャック
Carringbush Jack
3牡
67倍
J.ヌーナン
57kg
4・3/46戦【1-3-0-2】
重賞初出走
3ジマンド
Jimando
3牡
13倍
M.ニールソン
57kg
2・1/27戦【3-0-2-2】
前走準重賞1着

スノーフェアリーが怪我で凱旋門賞回避、今期休養

スノーフェアリーが前脚に熱を持っていることが確認されたため、今シーズンは出走しないと発表されました。

Supermare Snow Fairy to miss the Arc with injury - Horse Racing News | Racing Post

陣営は完治する症状であれば6歳の来年も走らせるつもりのようですが、今年の米ブリーダーズカップやジャパンカップ参戦は当然なくなりました。

スプリンターズS.出走予定キャプテンオブヴィアスの血統・成績・動画紹介

9月30日のG1スプリンターズステークスに出走を予定しているシンガポール馬キャプテンオブヴィアス Captain Obvious についてです。ほかに香港のラッキーナインとリトルブリッジも出走予定。

シンガポールのレイティングでは現役競走馬で2位タイ(118)であり、前走9月の星G3で12戦12勝としたスーパーイージーに並ばれるまでは単独2位でした。ロケットマンが129でぶっちぎりの1位、国際G1クリスフライヤー・インターナショナル・スプリント勝ち馬アトゥが114で4位です(アトゥのほうが低いのは良く分からない)。

そのロケットマンは昨年のスプリンターズステークスで1番人気4着に敗れました。しかしロケットマンについての記事で指摘しておいたとおり、ロケットマンはハイペースを追走し速めに先頭に立って押し切る競馬が持ち味で、スプリンターズS.のように何頭もの後ろから差しきるような競馬は出来ないタイプ。包まれて弱点がもろに出た形で敗れただけであり、ロケットマンが負けたから、ロケットマンより実績が明らかに下のキャプテンオブヴィアスも駄目、というのは短絡的かと。

シンガポールのレベルは香港より下なので80倍の14番人気でも買いづらくはありますが。


前走は559kg、6走前の国際G1クリスフライヤー・インターナショナル・スプリント4着時は552kgだったので参考に。5歳の2010年は530kg台で走っていたので大きく減っていてもあまり気にする必要もないと思います。

陣営は「もう少し内枠が良かったですが、昨年の勝ち馬ら有力馬の多くも外枠です。オスカー(チャベス騎手)の仕事は難しくなりましたがいつものように上手く乗ってくれるでしょう」「もし前半が速くなれば控えることも出来ます。必ずしも逃げる必要はありません」「控えることも出来ますし、1400mでも勝っているので最後の200mの坂もこなしてくれるでしょう」と述べられています。


キャプテンオブヴィアスの成績(JRA公式PDF
通算30戦15勝【15-4-3-8】
下の表はJRAのPDFのコピー。 クリックで拡大できます。以下で述べるように5走前から2走前の4戦はハンデ戦で、他馬よりかなり重い斤量を背負わされての出走でしたから、成績の見た目よりずっと強いのです。

「1」「3」は国際重賞。「SIN」「MAL」はローカル重賞。

シンガポール公式サイトに各レースの2ハロンごとの区間ラッップも掲載。また、シンガポール内で走った全レースの映像が見れます。 レースごとにある一番右のフィルムアイコンをクリックして視聴可能(音量注意)。

YouTubeだと、
2011 トゥンクゴールドカップ
2012 ドバイ一般戦
2012 クリスフライヤーインターナショナルスプリント
2012 パイティティゴールドトロフィー
2012 ジャンボジェットトロフィー

キャプテンオブヴィアスは昨年のマレーシアローカルG1トゥンクゴールドカップ1着のあと、シンガポールに移籍。移籍後2走目の星ローカルG3ジャンボジェットトロフィーでシンガポールの重賞初勝利。また一般戦で後に国際G1クリスフライヤー・インターナショナル・スプリントを勝つアトーを2着に負かすなどしました。

今年2012年はまずドバイで3走し1勝。1勝時の2着馬は2011年の英G1ジュライカップ(芝6ハロン)で3着のあるヒチンズでした。その次走のドバイG3でヒチンズから2・3/4馬身差の4着。ちなみにヒチンズは続くドバイG3で2着したあと、G1ドバイゴールデンシャヒーンで16頭立て4着(3着ラッキーナインから1・1/2馬身差)しています。

シンガポール帰国後初戦、約3ヶ月ぶりの出走だった国際G1クリスフライヤー・インターナショナル・スプリントは普段より後ろの5番手を追走しアトゥの4着。その後4戦は他馬よりかなり重い斤量を背負わされてのハンデ戦。

3走前の星G3パイティティゴールドカップ(芝1200m)は、勝ち馬より5kg、2着より9kg重い59kgで6馬身差の3着でした。そのときの勝ち馬がシンガポール移籍後12戦12勝で、現在キャプテンオブヴィアスと同レイティングのスーパーイージーです。

2走前のオープン戦(AW1100m)は勝ち馬より3.5kg重く、2着馬より2.5kg重い斤量で3着。もし減量騎手を乗せなかったらさらに4kg重い斤量での出走でした。その2着ミスタービッグは前走の国際G1クリスフライヤー・インターナショナル・スプリントで1・1/2馬身差の2着など、シンガポール重賞で7戦5勝、敗れた2走はG1で3着と2着という強豪。

前走の星G3ジャンボジェットトロフィー(芝1400m)は逃げ粘り、ゴール直前で0.5kg軽いスーパーイージーに1/2馬身差しきられましたが、同斤量の5着アトーに4・1/2馬身先着しています。



血統
日本語(netkieiba)、英語

ヴァーグラス Vergras はG1愛2000ギニー2着。産駒に仏マイルG1馬が2頭、豪G1マッキノンS.(芝2000m)勝ち馬もいますが、産駒の重賞勝ちの多くは1400m-1600mです。

母の父ティロル Tirol は英愛2000ギニー制覇。

母のShathor は未勝利馬ですが、ウィルケスの4×2。ウィルケスの代表産駒はオーストラリアの名スプリンターで名種牡馬のヴェインで、ブラックキャビアはヴェインの3×4。父の代表産駒の中では距離適正が短めな理由はこの辺にもありそう。

2012年9月28日金曜日

仏G2ドーヴィル大賞、マスターストロークが重賞初勝利。凱旋門賞へ

8月26日に行われた仏G2ドーヴィル大賞(芝2500m、3歳以上)は、3番手追走のゲートウッドが最後の直線入り口で先頭に立ちましたが、道中5番手内を追走した4番人気マスターストロークが残り1ハロンで一気に差を詰めゴール直前で差し切って優勝し、重賞初勝利を挙げました。2,3着の古馬より5kgも軽い斤量ではありましたが。

マスターストロークと同じゴドルフィン・3歳・A.ファーブル調教師の1番人気テネンバウムは7着。仏G2オカール賞でマスターストロークを2着に下し、仏G1ジョッケクルブ賞(仏ダービー、芝2100m)5着、仏G1パリ大賞(芝2400m)5着のトップトリップは2番人気4着でした。


マスターストロークは父モンズン、母メリカー(英オークス3着、愛オークス2着)、母の父ラムタラ、そして母の母が凱旋門賞勝ち馬アーバンシーという血統のアメリカ産馬。

前走は2400mの準重賞勝ち。またその前の2走は重賞2戦し、仏G2オカール賞(芝2200m)1/2馬身差2着、仏G3リス賞(芝2400m)で短クビ差2着と惜しい競馬を続けていました(リス賞勝ち馬はのちに仏G2ニエル賞2馬身差4着)。今回含めデビューからの6戦で連対をはずしたことがまだありません。

次走は凱旋門賞を予定しており、英ブックメーカー各社のオッズで現在13倍程度の7番人気(サオノワを入れると8番人気?)と、3歳勢ではキャメロット、サオノワの次に注目されています。主戦のギュイヨン騎手は凱旋門賞ではミアンドルに騎乗するでしょうから、英ダービー、ドバイWC、キャメロットの3冠を阻止する英セントレジャーと「持ってる騎手」の若手代表格であるバルザローナ騎手が続けて乗る可能性が高そう。

ちなみに昨年はシャレータが2400m準重賞1着、仏G2ミネルヴァ賞(ドーヴィル・芝2500m)で重賞初勝利のあと、仏G1ヴェルメイユ賞3着を挟んで凱旋門賞2着しています。

父モンズンはこの9月に死亡したばかりで「死んだ種牡馬の子は走る」の格言に当てはまり、また母は凱旋門賞馬の半姉。大一番に強い騎手が乗りそうで、ローテーションは昨年の2着馬に似ている、となんとなく気になる存在です。


2012年ドーヴィル大賞のレース映像。ゲート右から5頭目の青い帽子がマスターストローク。映像が歪んでるので酔いなどに注意。


ドーヴィル大賞(Lucien Barriere Grand Prix de Deauville)
2012年8月26日、フランス・ドーヴィル競馬場、芝2500m
3歳以上、G2、11頭、Good、レース結果、総賞金20万ユーロ

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1マスターストローク
Masterstroke
3牡
9.5倍
M.バルザローナ
53.5kg
2分39秒106戦【4-2-0-0】
重賞初勝利
2ゲートウッド
Gatewood
4牡
7.5倍
W.ビュイック
58.5kg
短クビ8戦【4-2-1-1】
ロイヤルアスコット準重賞1着
前走仏G3で2馬身差3着
3オーケーコーラル
Ok Coral
5牡
25倍
N.ペレ
58.5kg
3/415戦【4-1-1-9】
仏G3ヴィシー大賞2着

2012年9月27日木曜日

ビューティーパーラーの次走は29日の英G1サンチャリオットS.の可能性

ディープインパクト産駒のビューティーパーラー Beauty Parlour が9月29日(土曜日)の英G1サンチャリオットS.(芝・直線1マイル、3歳以上牝馬)に出走を予定しています。出走すれば仏オークス2着以来となる約3ヵ月半ぶりで、また英H.セシル厩舎に転厩後の初出走です。

Kingdom of Bahrain Sun Chariot Stakes

ここまで6戦中5戦でコンビを組んだC.スミヨン騎手が騎乗する模様。スミヨン騎手はオルフェーヴルと合わせて2週連続、日本国外のG1をサンデーサイレンスの孫で勝つ可能性があるわけですね。


サンチャリオットS.は昨年までサプレザが3連覇していたレースで、昨年そのサプレザの2着だったのが同じセシル厩舎でこちらもサンチャリオットS.出走予定のチャチャマイディーです。チャチャマイディーは前走の愛G1メイトロンS.(芝1マイル、3歳以上牝馬)で2位入線繰り上がり優勝。また今年8月に英G2レノックスS.(芝7ハロン、牡牝混合)を勝っています。

また今年から吉田照哉氏がオーナーになっているイルーシヴケイトも出走予定。こちらは仏G1マルセルブサック賞および仏G1ロートシルト賞(どちらも1600m)勝ち馬で、英G1ファルマスS.(芝1マイル)でも2着しており、また前走の牡牝混合の仏G1ジャックルマロワ賞(芝1600m)では、フランケルを除けば欧州最強マイラーのエクセレブレーションから1・1/2馬身差の3着しています。

ブックメーカー各社の27日現在のオッズでは、ビューティーパーラーがわずかに1番人気。イルーシヴケイト、チャチャマイディーがほとんど差のない人気で続いています。

サンチャリオットS.発走予定時刻は日本時間で29日の午後23時00分です。

豪ブラックキャビアの現役続行が決定

6月の英G1ダイヤモンドジュビリーS.から出走していない豪ブラックキャビアの現役続行が発表されました。

Racing Victoria - Racing Victoria Limited - Black Caviar set to race again
Black Caviar to race again | The Australian

オーナーグループとの会談後に現役続行を発表したP.ムーディー調教師は「すこし休養をはさんだあと、秋(日本の春)に向けて準備に入ります。現時点では特定のレースを目標に考えているということはありません。」と述べています。


ブラックキャビアはダイヤモンドジュビリーS.を勝ってデビューから無敗の22連勝としました。これはオーストラリアの無敗記録であり、連勝記録ではタイ記録です。

オーストラリア(とニュージーランド含む)の連勝記録は次のとおり
22連勝
ミスペティ Miss Petty(1980年代)、サヴァジェット Sava Jet(1980年代)
21連勝
ピクニックインザパーク Picnic In The Park(1980年代)
19連勝
グローミング Gloaming(1910年代)、デザートゴールド Desert Gold(1910年代)

オーストラリアの競馬はメトリポリタン、プロビンシャル、カントリーと分かれていて、順に格が低くまた賞金が安いです。ミスペティはカントリーでの記録で、サヴァジェットは今は存在していないらしい競馬体系(Sprint Racing)での記録であり、メトリポリタン級での連勝記録は19連勝とのこと。そのため実質的にはすでにブラックキャビアが単独の連勝記録保持者ですが、次のレースを勝てばそういう説明が不要になる23連勝の達成です。

2012年9月24日月曜日

伊G2フェデリコテシオ賞、ディープ産駒アクアマリンは3着。デムーロ騎手が5連覇

9月23日に行われた伊G2フェデリコテシオ賞(芝2200m、3歳以上)は、逃げ粘るブランデルブルゴをゴール直前でオルシーノが1/2馬身交わして優勝し、重賞初勝利を挙げました。鞍上のM.デムーロ騎手はヴォワライシでの3連覇含むこのレース5連勝、通算6度目の勝利となりました。

ディープインパクト産駒で唯一の牝馬だったアクアマリン(U.リスポリ騎手)は道中オルシーノの外を併走していましたが、1着から1馬身差の3着に終わっています。


オルシーノはドイツ調教馬で昨年10月からイタリアでばかり走っているようですが、長距離の重賞や準重賞を使われて準重賞で3着2回。その後距離短縮し2200-2400mの条件戦で2着と2連勝していました。これで3連勝。

レース映像はこのページ下部の"Video Corsa"をクリック。水色の勝負服がアクアマリンです。


ディープ産駒アクアマリンが仏G3アレフランス賞優勝(2012年4月)

2012年9月23日日曜日

スプリンターズS.出走予定リトルブリッジの血統・成績・動画紹介

9月30日のG1スプリンターズステークスに出走を予定している香港馬リトルブリッジ Little Bridge についてです。

ほかに香港ラッキーナイン、シンガポールのキャプテンオブヴィアスも出走予定。


香港での実績:ラッキーナイン(国際G1勝ち) > リトルブリッジ(国際G2勝ち)
海外での実績:ラッキーナイン < リトルブリッジ

ラッキーナインがスプリンターズステークス5着、G1ドバイゴールデンシャヒーン3着と香港とは異なる馬場にも幅広く適応しているが勝ちきれないのに対し、リトルブリッジは海外は1戦のみも英G1キングズスタンドS.1着しています。

リトルブリッジの成績(JRA公式PDF
通算20戦10勝【10-2-1-07】
下の表はJRAのPDFのコピー。 クリックで拡大できます。1000mおよび1200mの持ち時計に色をつけてあります。
格の「1」は国際G1、「2」は国際G2。 「HK」は香港ローカル重賞。

香港公式では香港で走った19戦すべてのレース映像が見れます。青背景、白い馬のアイコンをクリック。 キングズスタンドS.はこちら。奥から6頭目の好スタートがリトルブリッジ。

表にはありませんが、9月1日にバリアトライアルもこなしています(映像。9月1日の第1レース選択)。

英G1キングズスタンドS.勝ち馬がその年のスプリンターズS.に出走するのは、06年テイクオーバーターゲット(当時G2)、09年シーニックブラストに続き少なくとも3例目。それ以外の例は未確認。テイクオーバーターゲットはスプリンターズS.逃げ切り優勝。シーニックブラストは最下位16着でした。

表中に2度登場するジョイアンドファンは昨年のG1香港スプリント頭差2着馬で今年のドバイG1アルクォーツスプリント3着馬。リトルブリッジとは3回以上戦っており、買ったり負けたりしています。

リトルブリッジは3連勝中ですが、最初の2戦はラッキーナインやジョイアンドファンら香港スプリントの上位グループが海外遠征などのため出走していなかったからで、それをもって4月からまたぐっと強くなった、とは言い切れず。あくまで上位グループの1頭ですが、かなりの実力があるのはたしか。


Mahmoud さんの過去記事によると、計時開始タイミングの違いを考慮すると香港のタイムから1.2秒引くと日本のタイムに換算できるということで、つまり持ち時計最速は1分07秒4。過去6年の勝ち時計は次のとおりです。

06年1分08秒1(テイクオーバーターゲット)
07年1分09秒4(アストンマーチャン、この年だけ不良馬場)
08年1分08秒0(スリープレスナイト)
09年1分07秒5(ローレルゲレイロ)
10年1分07秒4(ウルトラファンタジー)
11年1分07秒4(カレンチャン)

時計は十分と。香港スプリント界のトップグループだから当然ですが。


国際G2ジョッキークラブスプリントは先行して外からスムーズに交わし、英G1キングズスタンドS.も好スタートからほとんど逃げ切りに近い競馬。一方、内目追走した国際G1香港スプリントは狭くなるシーンがあり、同じく不利のあったカレンチャンに1/4馬身先着しただけ。ほかのレースもそうですが、基本的に他馬の間を鋭く抜け出してこれるというタイプではないと思っています。


血統
日本語(netkeiba)英語。ミスタープロスペクターの2×4

父ファルタートの代表産駒に、G1香港チャンピオンズマイル勝ち馬で、安田記念で6着、5着したサイトウィナーなど。G1勝ち馬は7頭、計11勝で、いずれも1600m以下のレースです。

母の父ゴールドブローズは現役時代G2を勝つにとどまったが、種牡馬としては死亡するまでの5シーズンで、1600mG1を2勝したバズライトイヤー、1400mG1を2勝したグロートと2頭のニュージーランドG1馬を輩出。また母の父としては1600以下でG1馬を3頭。それ以外にも今年の星ローカルG1シンガポールダービー(芝2000m)を8馬身差圧勝したチェイスミー、シンガポールで12戦12勝と無敗を続けるスーパーイージーが代表的です。

父、母の父ともに、スプリントというより1400m-1600mを中心に1200m-2000m程度までこなせることがあるというタイプです。

ただし昨年の新G1レイルウェイS.(芝1200m)を勝ったミスラジェディーアンはリトルブリッジと同じ父ファルタート、母の父ゴールドブローズだから、ファルタート産駒で1200m以下のG1を勝った3頭のうち2頭が同じ父と母父の組み合わせです。


個人的には内過ぎない枠なら先行してくれるだろうし買いたいなと。 

米G2ペンシルヴァニアダービー、ハンサムマイクが重賞初勝利

9月22日の米G2ペンシルヴァニアダービー(ダート9ハロン、3歳)は、逃げた7頭立て最低人気ハンサムマイクが最終コーナーで内から単勝1.7倍の1番人気アルファらに並ばれましたが、直線に入って再び突き放し、2着に2馬身差をつけて重賞初勝利を挙げました。

3番手追走した2番人気のマッチョマッチョが2着。前走の米G1トラヴァースS.(ダート10ハロン)でアルファと1着同着だったゴールデンチケットが3着。アルファは6着に敗れています。アルファとゴールデンチケットはハンサムマイクより4.5kg重い斤量なので負けるのはともかく、アルファの惨敗で、やはり3歳牡馬は主役不在のままです。


ハンサムマイクは父スキャットダディ、母クラシックストライク(米1勝、重賞未出走)、母の父スマートストライクという血統。2走前の米G1ハスケル招待H.(ダート9ハロン)は約8馬身差の4着、前走の米G1セクレタリアトS.(芝10ハロン)も4着に終わっていました。

ちなみに今年の米2冠馬アイルハヴアナザーと同馬主・同調教師ですが、P.オニール調教師は管理馬に禁止薬物を投与したとして40日の調教停止処分中で、今回はアシスタントトレーナーのL.Mora調教師の管理馬として出走しました。馬主のレダム氏やオニール師、Mora師らは来場せず。

次走は11月3日のBCダートマイルに向かう模様。レダム氏はペンシルヴァニアダービーについて「3歳は引退や故障馬が多く、ここはそれほど強いメンバーだとは思わなかったので出走させた」と述べていますが、BCダートマイルへ、ということはBCクラシックはさすがに甘くないと思っているということですね。

2012年ペンシルヴァニアダービーのレース映像。


ペンシルヴァニアダービー(Pennsylvania Derby)
2012年9月22日、アメリカ・アーリントンパーク競馬場、ダート9ハロン
3歳、G2、6頭、レース結果(PDF)、総賞金100万ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ハンサムマイク
Handsome Mike
3牡
20.2倍
I.オルティス
51.7kg
1分51秒6310戦【2-1-1-6】
米G3ジェネラスS.2着
2マッチョマッチョ
Macho Macho
3牡
4.1倍
C.ナカタニ
55.3kg
28戦【3-3-1-1】
前走D9ハロン米G2で重賞初勝利
3ゴールデンチケット
Golden Ticket
3牡
7.4倍
D.コーエン
56.2kg
クビ11戦【2-4-2-3】
米G1トラヴァースS.1着

米G1コティリオンS.、無敗のマイミスオーレリアがG1競走3勝目

9月22日に行われた米G1コティリオンS.(ダート8.5ハロン、3歳牝馬)は、G1連勝中の1番人気クエスティングに、その1馬身後ろを追走した2番人気マイミスオーレリアが最後の直線入り口で並びかけると、マイミスオーレリアが追い比べを頭差制してG1競走3勝目を挙げました。これでデビューから無敗の6戦6勝、重賞4勝目です。

加3歳3冠第2戦プリンスオブウェールズS.勝ち馬ディキシーストライクがさらに6馬身離れた3着で、予想通り2頭の争いでした。

米G1 CCAオークス(ダート9ハロン)、米G1アラバマS.(ダート10ハロン、9馬身差)を連勝中だったクエスティングはマイミスオーレリアより約3kg重い斤量を背負ってこれだから、やはりかなり強いですね。マクローリン調教師は馬場が乾きすぎていたと不満なようですが


マイミスオーレリアは父スマートストライク、母マイミスストームキャット(米7戦5勝、G3で3着1回)、母の父シーオブシークレッツという血統

米G1フリゼットS.と米G1 BCジュベナイルフィリーズを連勝し、2歳時は4戦無敗で終えると、故障のため、ケンタッキーオークスなどは出走できませんでしたが、8月のステークスで9ヶ月ぶりに復帰し、3馬身差で勝っていました。

次走は不明ですが、11月2日のBCレディースクラシック直行でしょうね。ちなみにS.アスムッセン調教師はこの日アメリカで行われた4重賞で2勝2着1回しています。


2012年コティリオンS.のレース映像。


コティリオンステークス(Cotillion Stakes)
2012年9月22日、アメリカ・パークスレーシング競馬場、ダート8.5ハロン
3歳牝馬、G1、4頭、レース結果(PDF)、総賞金100万ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1マイミスオーレリア
My Miss Aurelia
3牝
2.8倍
C.ナカタニ
53.1kg
1分44秒546戦【6-0-0-0】
重賞4勝目
2クエスティング
Questing
3牝
1.4倍
I.オルティス
56.2kg
アタマ10戦【4-2-1-3】
BC JFはマイミスの5着
3ディキシーストライク
Dixie Strike
3牝
9.5倍
R.ドミンゲス
55.3kg
6・1/213戦【5-2-3-3】
プリンスオブウェールズS.1着

豪G1アンダーウッドS.、オーシャンパークがG1連勝

9月22日の豪G1アンダーウッドS.(芝1800m、3歳以上)は、前走の新G1チャレンジS.(芝1400m)でG1初勝利を挙げたばかりだったオーシャンパークが5番手内ラチ沿いを追走すると、最終コーナーで少し進路を失う場面もありましたが、逃げ粘るヴォワライシを残り50mで交わして優勝し、G1連勝です。

2010年のジャパンカップ16着だったヴォワライシが1/2馬身差の2着で、移籍後2戦目で上々の結果。豪G1を2勝しているシンシーロは2番人気5着。ザ・BMWなど豪G1を3勝しているマニガーは1番人気6着。前走の豪G2マカイビーディーヴァS.でそのマニガーをハナ差で下している豪G1コーフィールドカップ(芝2400m)勝ち馬サザンスピードは4着でした。


オーシャンパークは父ソーンパーク、母サイーダ(新2勝)、母の父ザビールという血統のニュージーランド産馬。次走は10月27日の豪G1コックスプレート(芝2040m)へ。3月に豪G1ローズヒルギニー(芝2000m)でも2着しているから距離は持ちそう。

2012年アンダーウッドS.のレース映像。Australia(A)→9月21日→第7レースを選択。赤い帽子がオーシャンパーク。

アンダーウッドステークス(Hyland Colours Underwood Stakes)
2012年9月22日、オーストラリア・コーフィールド競馬場、芝1800m
3歳以上、G1、14頭、レース結果、総賞金40万豪ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1オーシャンパーク
Ocean Park
4牡
8倍
G.ボス
58kg
1分51秒409戦【5-3-0-1】
新G3で重賞初勝利
2ヴォワライシ
Voila Ici
8牡
31倍
V.ダリック
59kg
1/230戦【13-6-5-6】
伊G1を2勝2着4回
3ディセンバードロー
December Draw
7セン
21倍
M.ロッド
59kg
125戦【8-3-5-9】
豪G1ターンブルS.1着

新G1ウィンザーパークプレート、ペンタイア産駒ムファサがG1競走10勝目

9月22日に行われた新G1ウィンザーパークプレート(芝1600m)は1番人気のムファサが逃げると最後の直線で3番手追走の2番人気フルールドルーンが追い上げましたが、ムファサが3/4馬身差で逃げ切って優勝し、G1競走10勝目を挙げました。09年12着、昨年2011年2着と、三度目の出走でようやくこのレース初勝利です。

新G1テレグラフH.勝ち馬ジェイセピナが4着。新豪それぞれマイルG1で2着があるヒーズリマーカブルが5着。新G1オークランドカップ(芝3200m)などG1を3勝しているシーズシンセーショナルは11着。


ムファサは父ペンタイア、母シェイラシェヴァル、母の父ミプリフェリドという血統。08-09シーズンの年度代表馬であり、2011-2012シーズンはトゥラックH.(芝1600m)とフューチュリティS.(芝1400m)の2つの豪G1と、チャレンジS.(芝1400m)とキャプテンクックS.(芝1600m)の2つの新G1を制し、この9月に2度目のニュージーランド年度代表馬に選ばれています。

次走は10月13日の豪G1トゥラックH.を考えているが、母の父サンデーサイレンスでG1を8勝しているモアジョイアスも出走する場合は同斤量までなら相手する、ということのようです。

ちなみに前日21日のニュージーランドの準重賞で、ゼンノロブロイ産駒Cong'er が準重賞以上初勝利を挙げています。

2012年ウィンザーパークプレートのレース映像(要登録)。

ウィンザーパークプレート(Windsor Park Plate)
2012年9月22日、ニュージーランド・ヘイスティングズ競馬場、芝1600m
3歳以上、G1、13頭、レース結果、総賞金20万NZドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ムファサ
Mufhasa
8セン
3.8倍
S.スプラット
59kg
1分34秒8852戦【19-6-5-22】
G1競走10勝目
2フルールドルーン
Fleur De Lune
5牝
4.0倍
J.Jago
57kg
3/420戦【5-6-5-4】
新G1ブリーダーズS.2着
3ザナドゥ
Xanadu
4牝
4.0倍
M.コールマン
56.5kg
1/210戦【4-1-3-2】
前走G1チャレンジS.2着

ディープ産駒アクアマリンが23日の伊G2に出走予定

本日23日に行われる伊G2フェデリコテシオ賞(芝2200m)にディープインパクト産駒アクアマリンが出走予定です。

The 4.35 San Siro Full Race Card - 23 September 2012 | Racing Post

Saratoga Black:今年の伊G3勝ち
Wild Wolf:今年のG2伊ダービーで短クビ差2着
Frankenstein:今年の伊G3で3/4馬身差2着

などが相手で、4月の仏G3アレフランス賞に続く重賞2勝目なるか注目です。

豪G1ジョージメインS.、母の父ペンタイアのシュートアウトがG1競走4勝目。2着もペンタイア産駒

9月22日に行われた豪G1ジョージメインS.(芝1600m、3歳以上)は、2番手先行したランギラングドゥと4番手追走のシュートアウトが最後の直線の残り300mで抜け出すと、シュートアウトが追い比べをクビ差制し、G1競走4勝目を挙げました。

ブラックキャビア半弟オールトゥハードが4着、豪G1クイーンズランドオークス勝ち馬クイントエッセンシャルが5着。豪G1を3勝している母の父フジキセキのヨウセイが7着など。


シュートアウトは父ハイシャパラル、母ペンタメロス(1勝)、母の父ペンタイアという血統で、ヨハネスブルグ産駒の半姉が豪G3勝ち馬です。2010年に豪G1ランドウィックギニー(芝1600m)と豪G1オーストラリアンダービー(芝2400m)を優勝。今年2012年3月に豪G1チッピングノートンS.(芝1600m)で約2年ぶりのG1勝利(3勝目)。今回は4月の豪G1ドンカスターマイル(芝1600m)2着以来の出走でした。

次走は10月6日の豪G1エプソムH.(芝1600m)になる模様

また2着のランギラングドゥは父がペンタイアで今回含めG1で2勝2着5回です。

もしかすると若い人は知らないかもしれませんが、"キングジョージ"勝ち馬のペンタイアは1997年から2001年まで日本で種牡馬をしていました(Wikipedia)。

なお、同22日の新G1ウィンザーパークプレートをペンタイア産駒のムファサが勝ち、新豪合わせてG1競走10勝目を挙げています(結果紹介は23日に?します)。

2012ジョージメインS.のレース映像

ジョージメインステークス(George Main Stakes)
2012年9月22日、オーストラリア・ランドウィック競馬場、芝1600m
3歳以上、G1、8頭、レース結果、総賞金35万豪ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1シュートアウト
Shoot Out
6セン
4倍
J.ボウマン59kg1分36秒4030戦【9-5-5-11】
G1競走4勝目
2ランギラングドゥ
Rangirangdoo
8セン
5倍
N.ラウィラー59kgクビ30戦【10-9-2-9】
G1【2-5-0-5】
3シークレットアドマイア
Secret Admirer
5牝
4.75倍
C.ブラウン57kg2.3馬身19戦【3-5-7-4】
豪G1を2勝

2012年9月21日金曜日

2012凱旋門賞のパブリックビューイングとグリーンチャンネル等テレビ中継

10月7日に行われる凱旋門賞のパブリックビューイングが東京・新宿と大阪・梅田で行われると発表がありました。またグリーンチャンネルによる放送はスクランブル(有料)であることも発表されています。

映画館でみんなで応援! ~「2012凱旋門賞」パブリックビューイング~
2012凱旋門賞を生中継【グリーンチャンネル】


すでに地上波フジテレビの「Mr.サンデー拡大SP」が番組内で生中継を予定し、さらにスカパーのフジテレビONEも生中継を行うことが発表されています。

2012 フジテレビ 秋の新番組&特別番組 - フジテレビ
みんなのフランスKEIBA 凱旋門賞 - フジテレビONE/TWO/NEXT(ワンツーネクスト)


というわけでまとめると、9月21日時点で現在明らかになっている凱旋門賞の国内生中継は
  • フジテレビ(地上波、無料)
  • パブリックビューイング(1000円+交通費、グリーンチャンネルの放映)
  • グリーンチャンネル(月額1260円+スカパー基本料)
  • フジテレビONE(月額最安1050円+スカパー基本料。パックセットあり)
で、以上ですべてでしょう。

なお、昨年のフジテレビTWOによる凱旋門賞中継はノンスクランブル(無料)でしたが、今年については不明です。

また昨年はBS11の「うまナビ!イレブン」も生中継を行っていましたが、今年も放送するのか不明。

前日あたりに、このブログでネットで見れそうなところを紹介しますが、配信サイトの処理能力などの問題でまともに見れない可能性が大いにありますから、 確実に見たい方は上記の方法を確保しておいてください。


今なら16日間無料で見られます! スカパー!e2簡単申込
「※無料体験サービスでご覧いただけない番組も一部ございます」の注意書きありで、グリーンチャンネルの凱旋門賞中継は、昨年そうだったように無料体験ではおそらく視聴不可。フジテレビTWOはチャンネル自体が無料対象なら見れるかもしれないが未確認です。

シーキングザダイヤ産駒がメキシコG1で3着

9月15日に行われた墨ローカルG1アナワククラシック(ダート1400m)は中団追走したバダホスが最後の直線で外から2・1/2馬身突き抜けて優勝しました。シーキングザダイヤ産駒のエルインドゥが後方から差して2着馬とハナ差の3着(11頭立て)。

8月26日の XLIII Clásico Ciudad de México(おそらくこれより前の唯一の2歳特別競走)の9着、1着、3着の順に決まっています。同2着馬は6着。

ちなみに昨年のこのレースでハットトリック産駒が2着しています。


シーキングザダイヤは2008年に日本で種付けしたあと、2009年はアメリカへ。エルインドゥはアメリカでの初年度産駒で、5戦1勝3着4回。父と違ってブロンズコレクター。血統表。母の半兄に香港ローカルG1スチュワーズカップ勝ち馬ライトウェイがいます。

2012年アナワククラシックのレース映像。ゲート向かって右から5頭目の発走がエルインドゥ。


アナワククラシック(Clasico Anahuac)
2012年9月15日、メキシコ・アメリカス競馬場、ダート1400m
2歳、G1、11頭、レース結果、総賞金1万5835米ドル
出馬表(PDF、そのうちリンク切れになります)

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1バダホス
Badajoz
2牡
-
E.Gonzalez1分27秒004戦【2-1-0-1】
2チッポクルド
Chipocludo
2牡
-
S.Ruiz2・1/26戦【2-1-1-2】
3エルインドゥ
El Indu
2牡
-
J.Salazarハナ5戦【1-0-4-0】

2012年9月20日木曜日

ディープ産駒サンデーベス、英準重賞で4着。G1馬タイムピースが12着

9月19日に行われた英準重賞ジョンマスカー・フィリーズステークス(芝10ハロン21ヤード、約2030m、3歳以上牝馬)に出走したディープインパクト産駒で7番人気のサンデーベスは、2番手を先行し残り2ハロンで先頭に立ちましたが、その直後を追走していた単勝126倍の最低人気セマイエルに残り1ハロンで交わされ突き放されると、ゴール前でさらに2頭に差されて4着でした。

1マイルを超える距離初出走だったセマイエルが5馬身差圧勝。サンデーベスは2着から1・1/2馬身差の4着。1,3着馬は道中でサンデーベスから1-3馬身ほど後ろを追走、2着馬はほぼ最後方追走していました。


また、昨年の英G1ファルマスS.(芝1マイル)勝ち馬で、2走前の英G1ナッソーS.(約10ハロン)1馬身差2着し、前走の仏G1ジャンロマネ賞(芝2000m)はスノーフェアリーから1・1/2馬身差の4着だったタイムピースは、サンデーベスの内側やや後ろを追走しましたが、最後の直線で逃げ馬と内ラチとの間で何度も狭くなる不利を受け、13頭立て12着に終わっています。


ジョンマスカー・フィリーズS.のレース映像(要登録)。レース結果(RacingPost)

今年初出走だった前走で初勝利:
英サンデーベスが初勝利で欧州ディープ産駒5頭目の勝ち馬に

G3独セントレジャー、アルターノが重賞3勝目

9月16日に行われたG3独セントレジャー(芝2800m、3歳以上)は、昨年12馬身差6着だったアルターノが最後の直線で外から先頭に立って優勝し、重賞3勝目を挙げました。

後方追走し直線内から伸びた2番人気タイドスプリングが1・1/2馬身差2着。前走のG1独オークス2着だったニムフィアはアルターノのすぐ後ろを追走しましたが1番人気4着に終わっています。


アルターノは父ガリレオ、母アランダ(未出走)、母の父ランドという血統のドイツ産馬。2代母が独重賞3勝馬。

昨年G3伊セントレジャー(芝2800m)1着。今年初戦の独G3オレアンダーレンネン(芝3200m)で昨年の覇者を2着に下して重賞2勝目を挙げていました。今回の勝利で長距離ばかり重賞3勝です。次走は不明。

2012年ドイチェス・セントレジャーのレース映像。ゲート向かって左から3頭目がアルターノ。


独セントレジャー(Grosser Preis Von Dsw21 - Deutsches St Leger)
2012年9月16日、ドイツ・ドルトムント競馬場、芝2800m
3歳以上、G3、8頭、レース結果、1着賞金3万2000ユーロ

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1アルターノ
Altano
6セン
5.9倍
E.ペドロザ
60kg
3分01秒1422戦【10-5-1-6】
重賞3勝目
2タイドスプリング
Tidespring
4牝
3.9倍
F.ヴェロン
58.5kg
1・1/211戦【2-3-1-5】
2走前の独準重賞でアルターノに先着
3ウィルドロッセル
Wilddrossel
3牝
4.6倍
E.フランク
54kg
26戦【1-0-3-2】
2走前2200mの独G3で3着
前走G1独オークス6着

亜G1ポーリャ・デ・ポトリリョス、ソルプラネットが重賞初勝利で兄弟G1制覇

9月15日に行われた亜G1ポーリャ・デ・ポトリリョス(ダート1600m、3歳牡)は、最内枠発走の9番人気ソルプラネットが中団の内ラチ沿いを追走すると、最後の直線でも内を突いて残り400mでわずかに先頭に立ち、逃げた1番人気のG1馬インディポイントが外からしぶとく粘りましたが、ソルプラネットが1/2馬身差で勝ち、重賞初出走でG1勝利を挙げました。

道中はソルプラネットのすぐ外を追走していた、2走前まで重賞2連勝したディジョルジオが大外から差してインディポイントから4馬身差3着。

5月の亜G1モンテビデオ大賞(ダート1500m、2歳)勝ち馬パタケスは2番人気10着。   
ここ3戦芝G1に出走し、1着1着2着していたウィニングプライズはデビュー戦5着以来のダート出走で7着。亜G1エストレジャス大賞ジュベナイル(ダート1600m)でインディポイントの2着だったヨハネスブルグ産駒キュリオソジョンは5着。

ソルプラネットは9番人気でも単勝11.75倍、インディポイントは単勝4.9倍と全体に拮抗した人気でした。


ソルプラネットは父シルバープラネット、母ポトラフラス、母の父ポトリリョン、半兄に亜G1グランクリテリウム大賞(芝1600m)勝ち馬フラッグフランセスという血統

デビュー戦の1200m戦2着のあと、2走目(前走)のダート1600m戦は2着に3馬身差、3着にさらに8馬身差をつけて快勝していました。

2012年アルゼンチン・ポーリャ・デ・ポトリリョスのレース映像。最内枠がソルプラネット。


ポーリャ・デ・ポトリリョス(Gran Premio Polla De Potrillos)
2012年9月15日、アルゼンチン・パレルモ競馬場、ダート1600m
3歳牡馬、全馬56kg、G1、12頭、レース結果、1着賞金20万アルゼンチンペソ

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ソルプラネット
Sol Planet
3牡
11.75倍
J.C.Villagra1分34秒363戦【2-1-0-0】
重賞初出走
2インディポイント
Indy Point
3牡
4.9倍
G.Hahn1/29戦【3-3-3-0】
このコースで重賞2連勝中だった
3ディジョルジオ
Di Giorgio
3牡
6.9倍
E.O.Pavon46戦【3-0-2-1】
ダート1600mG2など重賞2勝

2012年9月19日水曜日

亜G1セレクシオンデポトランカス、フェリシダッドイズバックが重賞初勝利

9月9日に行われたラプラタ地区の3歳牝馬最強決定戦、亜G1セレクシオンデポトランカス大賞(ダート2000m、3歳牝馬)は、3頭が後続を5馬身以上離して飛ばし、最後の直線でそのうちの1頭ヴィアロスアンデスが抜け出しましたが、直線入り口で3頭のすぐ後ろまで追いついていた6番人気フェリシダッドイズバックが残り100mで交わすと4馬身差をつけて優勝し、重賞初出走でG1勝利です。

5番人気ヴィアロスアンデスが2着、さらに10馬身離れた3着にヨハネスブルグ産駒で2番人気のブルグベンドが入っています。1番人気ルナシアが4着で、逃げた3頭が2-4着を占めました。


フェリシダッドイズバックは前走デビュー5戦目の芝1800mを5馬身差で勝って初勝利を挙げたばかり。ダートは2戦して4着以下2回と良くなかったこともあり、人気がなかったのでしょう。父プットイットバック、母フェルカ、母の父フィッツカラルドという血統。母フェルカは未出走ですが、米移籍しG1を2勝したフェスティンの半妹。2代母が Felicidades だから馬名の由来はここからですね。

2012年セレクシオンデポトランカス大賞のレース映像。ちなみにアルゼンチンオークスに相当するセレクシオン大賞と名前が似ていますが別のレースなのでご注意を。


セレクシオンデポトランカス大賞
(Gran Premio Seleccion De Potrancas Del Sangra Pura De Carrera )
2012年9月9日、アルゼンチン・ラプラタ競馬場、ダート2000m
3歳牝馬、全馬56kg、G1、8頭、レース結果、1着賞金20万アルゼンチンペソ

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1フェリシダッドイズバック
Felicidad Is Back
3牝
21.7倍
M.Leyes2.06.066戦【2-0-1-3】
重賞初出走
2ヴィアロスアンデス
Via Los Andes
3牝
4.95倍
E.Pavon47戦【1-3-1-2】
2走前G3で2着
G1出走3戦目でこれが初連対
3ブルグベンド
Burg Bend
3牝
3.9倍
A.Domingos105戦【1-2-2-0】
近2走はG3で3着とG2で2着

宇G1ポーリャデポトリリョス、ティゾンが重賞初勝利

9月9日に行われたウルグアイ4冠第1戦、宇G1ポーリャ・デ・ポトリリョス(ダート1600m、3歳牡)は、2,3番手追走のティゾンが残り400mで先頭に立つと、離れた後方を追走していた2頭がゴール前で追い上げましたが、ティゾンが2馬身差の余裕を持って1着でゴールし、重賞初出走でG1勝利を挙げました。これでデビューから3戦3勝です。

G2、G3と連勝していたフィンデルムンドが2着。フィンデルムンドと同馬主・同調教師で重賞初出走のアンストッパブルがさらにクビ差の3着。2,3着馬のオッズが合わせて1.9倍、ティゾンが1頭で2.2倍だからティゾンが実質1番人気でしょう。フィンデルムンドは前走まで負かして来た馬たちをここでも同じくらい、またはそれ以上に負かしていて実力は見せましたが、最後まで伸びていたし、位置取りが後ろ過ぎたのかもしれません。

また出走9頭中4頭いたブラジル産馬が上位3着まで独占しました(もう1頭は最下位と極端な結果)。


ティゾンは父Redattore、母パオラルビア(未勝利)、母の父クラックソンという血統のブラジル産馬で、父、母、母の父もブラジル産馬です。父は米G1を2勝。母の父はブラジルの名競走馬にして名種牡馬。全兄がブラジルG3で3着しています。自身は前走1500m戦を5馬身差で勝っていました。

2012年ウルグアイ・ポーリャ・デ・ポトリリョスのレース映像。9月9日を選択→"Carrera Nº 13"を選択。

ウルグアイ・ポーリャ・デ・ポトリリョス
(Clasico Gran Premio Polla De Potrillos)
2012年9月9日、ウルグアイ・マロナス競馬場、ダート1600m
3歳牡、全馬56kg、G1、9頭、レース結果、1着賞金72万4334ウルグアイペソ

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ティゾン
Tizon
3牡
2.2倍
D.Araujo1分34秒843戦【3-0-0-0】
重賞初出走
2フィンデルムンド
Fin Del Mundo
3牡
1.9倍
E.Rodrigues26戦【4-2-0-0】
デビュー戦2着後4連勝
3アンストッパブル
Unstoppable
3牡
1.9倍
J.Mendezクビ3戦【1-0-2-0】
重賞初出走

宇G1ポーリャ・デ・ポトランカス、レディファンドが6馬身差圧勝

9月9日に行われたウルグアイG1ポーリャ・デ・ポトランカス(ダート1600m、3歳牝馬)は、2番手先行した1番人気サブコンシャスが最後の直線入り口で先頭に立ちましたが、離れた3番手を追走したレディファンドが残り400mで持ったまま並びかけ、追われ始めると後続を突き放し、2着サブコンシャスに5・3/4馬身差で優勝しました。

前走1500mのG3でサブコンシャスから4馬身差2着だったデスファチャタダが1/2馬身差3着。ブラジルG3で3着のあるウルグアイ移籍?初戦の Antwerpen が3番人気5着でした。


レディファンドは父ファンドオブファンズ、母ダミタ(宇1勝)、母の父ディシシヴという血統。前走1400mのG2勝ち。そのときの1番人気2着馬は今回最下位8着でした。

初めての1600mが合っていたのと、 もしかするとサブコンシャスがオーヴァーペースだったのかもしれません。

2012年ウルグアイ・ポーリャ・デ・ポトランカスのレース映像。9/9選択から「Carrera Nº 11」を選んでください。

ポーリャ・デ・ポトランカス(Clasico Gran Premio Polla De Potrancas)
2012年9月9日、ウルグアイ・マロナス競馬場、ダート1600m
3歳牝馬、G1、8頭、レース結果、1着賞金72万4334ウルグアイペソ

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1レディファンド
Lady Fund
3牝
3.25倍
F.Piriz1分36秒689戦【4-4-1-0】
G1、G2、準重賞を1勝ずつ
2サブコンシャス
Sub Concious
3牝
1.65倍
C.Bueno5・3/44戦【3-1-0-0】
前走G3勝ち
3デスファチャタダ
Desfachatada
3牝
8.25倍
D.Araujo3/45戦【1-2-1-1】
前走G3で2着

秘G1ポーリャ・デ・ポトリリョス、昨年3着馬の弟ホワイトスピリットが重賞初勝利

9月9日に行われたペルー4冠第1戦、秘G1ポーリャ・デ・ポトリリョス(ダート1600m、3歳牡セン)は3番手追走した地元ペルー産馬のホワイトスピリットが最後の直線で先頭に立つと、直後を追走していたアルゼンチン産馬のカンフーマンボが残り300mでいったん差してクビ差ほど前に出ましたが、残り100mからホワイトスピリットが差し返して優勝し、デビュー2戦目でG1初勝利を挙げました。

カンフーマンボと同厩舎でG3勝ち馬であり、前走カンフーマンボを3着に負かして優勝していた Good Luck Keny が6着。


ホワイトスピリットは父ティモ、母ヴィダブラヴァ、母の父ジャンフランコという血統。1歳上の半兄が、昨年のペルー4冠第3戦まで3着、3着、2着と惜しい競馬をしていたインヴィクトゥス Invictus

前走のデビュー戦(1000m)で2着に9馬身差をつけて勝っていました。

ちなみに2着のカンフーマンボは父ジャイアンツコーズウェイ、母の父キングマンボ、また未出走馬の母は米G1を2勝したドリームシュプリームの半妹であるという我々にも分かりやすい良血です。

2012年ペルー・ポーリャ・デ・ポトリリョスのレース映像。芦毛がホワイトスピリット。


ポーリャ・デ・ポトリリョス
(Premio Polla De Potrillos - Roberto Alvarez Calderon Rey)
2012年9月9日、ペルー・モンテリコ競馬場、ダート1600m
3歳牡セン、G1、11頭、レース結果、1着賞金11万6000ペルーソル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ホワイトスピリット
White Spirit
3牡
2.5倍
C.Trujillo1分37秒602戦【2-0-0-0】
デビュー戦9馬身差圧勝
2カンフーマンボ
Kung Fu Mambo
3牡
-
E.Talaveranoクビ4戦【1-2-1-0】
前走の3戦目で初勝利
3エルチリモヤ
El Chilimoya
3牡
-
M.Chuan6・3/45戦【2-0-3-0】
準重賞3着

スノーフェアリー、ジャパンカップで引退か

スノーフェアリーの馬主のレーシングマネージャーであるクーパー氏やE.ダンロップ調教師が述べたところによると、スノーフェアリーは今年のジャパンカップを最後に引退する可能性が最も高いようです。

Auch Snow Fairy „so gut wie sicher“ auf Danedream-Jagd(via おにぎりくんさん)

次走について馬場が極端に悪くならなければ凱旋門賞へ向かうとのこと。その後は米G1 BCフィリーアンドメアターフ、ジャパンカップが目標であり、ジャパンカップがキャリア最後のレースになるだろうと述べられています。

デインドリームも凱旋門賞後にジャパンカップに出走し、それが引退レースになる予定です。


F&Mターフの場合、高額の登録料を支払っての出走で、スノーフェアリーであれば獲得賞金と登録料の期待値はBCターフより低いと思いますが、勝てる可能性の高いほうを選んだのでしょう。勝てば6カ国目でのG1勝利です。

2012年9月17日月曜日

加G1ウッドバインマイルS.、ワイズダンがG1競走2勝目

9月16日に行われた米G1ウッドバインマイルS.(芝1マイル、3歳以上、リコーがスポンサー)は、3番手追走したワイズダンが最終コーナーで先頭に立つと直線入り口で早くも抜け出し、2着に3・1/4馬身差をつけて完勝しました。昨年ダートの米G1クラークH.を勝っており、これで芝・ダート両方でG1勝利です。重賞7勝目で、内訳は芝3勝、オールウェザー3勝、ダート1勝。

前走の仏G1ジャックルマロワ賞2着したシティースケープは道中ワイズダンを半馬身差で追走しましたが直線で突き放され約4馬身差の3着。後方追走した4番人気ハンターズベイが2着に食い込んでいます。


ワイズダンは父ワイズマンズフェリー、母リサダニエル(米1勝)、母の父ウルフパワー(南ア年度代表馬)という血統。1歳上の半兄に、米G2アリシーバS.をコースレコードで勝ち、一昨年のクラークH.で1位入線3着降着だったサクセスフルダンがいます。

ワイズダンも米G3ベンアリS.で米オールウェザー馬場史上最高のベイヤー指数(代表的なスピード指数) を出しているという、スピード豊富な兄弟ですが、どちらもセン馬なので種牡馬になれません。

今後についてロプレスティ調教師は「私は芝かオールウェザーのほうが向いていると思うのでBCマイルを考えていますが、オーナーはBCクラシックも検討するように望んでいるため話し合ってから決めます」とのことまた次走に10月6日の米G1シャドウェルターフマイルS.を使う可能性もあると。

ウッドバインマイルステークス(Ricoh Woodbine Mile Stakes)
2012年9月16日、カナダ・ウッドバイン競馬場、芝1マイル
3歳以上、G1、9頭、Firm、レース結果(PDF)、総賞金100万カナダ・ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ワイズダン
Wise Dan
5セン
1.55倍
J.ヴェラスケス
54.8kg
1分34秒0718戦【11-1-0-6】
重賞7勝目
2ハンターズベイ
Hunters Bay
5牡
14.95倍
E.ウィルソン
54.0kg
3・1/413戦【6-4-0-3】
今年カナダG3を2連勝
3シティースケープ
Cityscape
6牡
4.3倍
J.ドイル
56.2kg
121戦【6-8-2-5】
G1ドバイDF1着
G1香港マイル2着

ウィグモアホールが加G1ノーザンダンサーターフS.2連覇

9月16日に行われた加G1ノーザンダンサーターフS.(芝12ハロン、3歳以上)は、1番人気アルカリが最終コーナーで内から進出し最後の直線入り口では外に持ち出されて先頭に立ちましたが、そのすぐ後方追走した2番人気ウィグモアホールが外から並びかけると残り1ハロンで交わして優勝し、このレース2連覇しました。

昨年3着のアルカリがクビ差2着。 4番人気フォルテデイマルミが3着。半マイル地点で8頭立て半分より後ろにいた3頭で決まっています。

2010年ドイツ年度代表馬スカロは4着。今年の加ウッドバインオークス勝ち馬でカナダ3歳3冠最終戦ブリーダーズS.勝ち馬アイリッシュミッションが5着(ブリーダーズS.の結果は紹介してなかったですね)。


ウィグモアホールは父ハイシャパラル、母ラブアンドラフ二ー(英1勝)、母の父シアトリカルという血統のアイルランド産馬。サドラーズウェルズ≒ヌレイエフの2×3。昨年は米G1アーリントンミリオン4着からこのノーザンダンサーターフS.1着。今年は同7着からの参戦でした。英調教馬ですが、G1・2勝はどちらもカナダ。また唯一のG2勝ちはドバイG2ジェベルハッタという国際派。というか、アメリカに移籍したほうがいいのではないか。

ちなみに今年の英G1プリンスオブウェールズS.は11頭立て9着に敗れており、その前走の英G3でも3着止まりです。次走は不明。

2012年ノーザンダンサーターフS.のレース映像。ウィグモアホールは7番、アルカリは3番。


参考2011年のノーザンダンサーターフS.


ノーザンダンサーターフステークス(Northern Dancer Turf Stakes)
2012年9月16日、カナダ・ウッドバイン競馬場、芝12ハロン
3歳以上、G1、8頭、レース結果(PDF)、総賞金50万ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ウィグモアホール
Wigmore Hall
5セン
4.7倍
J.スペンサー
55.8kg
2分28秒2827戦【7-4-3-13】
他にG1ドバイDF3着など
2アルカリ
Al Khali
6牡
4.05倍
G.ゴメス
54.0kg
クビ33戦【7-5-5-16】
前走、前々走芝G1で2着、3着
3フォルテデイマルミ
Forte Dei Marmi
6セン
6.25倍
A.ソリス
55.8kg
124戦【7-1-4-12】
前走米G2で1着

ディープ産駒サンデーベスが19日のイギリス準重賞出走予定

9月5日のハンデ戦を勝って欧州ディープ産駒5頭目の勝ち馬になったばかりのサンデーベス Sunday Bess が9月19日に英ヤーマス競馬場・芝10ハロン21ヤード(約2030m)で行われる準重賞に登録しています。17日時点で13頭が登録。

The 3.15 Yarmouth Full Race Card - 19 September 2012 | Racing Post

2走前の英G1ナッソーS.(約10ハロン)1馬身差2着し、前走の仏G1ジャンロマネ賞(芝2000m)はスノーフェアリーから1・1/2馬身差の4着だったタイムピースもいるメンバーです。「タイムピースがなんで準重賞に?」と思いましたが、G1の2走はどちらも8月であり、凱旋門賞当日の仏G1オペラ賞に登録しているので、厳しいレースになることの無さそうなこの準重賞を叩いてオペラ賞へ、ということでしょう。

サンデーベスは去年、準重賞を1戦し11馬身差の7着。ただ初勝利は昨年までとは違う楽な勝ち方だったので、対タイムピースはともかく、他の馬たちにどれだけ通用するか楽しみです。

仏G1ムーランドロンシャン賞、ムーンライトクラウドがG1競走3勝目

9月16日に行われた仏G1ムーランドロンシャン賞(芝1600m、3歳以上)は、同オッズで人気を分け合ったファーとムーンライトクラウドが逃げ、2番手先行で進むと、最後の直線の残り400mで2頭が並んでの追い比べに。200mでわずかに前に出たムーンライトクラウドがアタマ差先着して優勝し、G1競走2勝目を挙げました。ファーは4戦連続G1で2着。

さらに6馬身離れた3着に3歳牝馬のサルキラ。前走のジャックルマロワ賞(芝1600m)でムーンライトクラウドから頭差5着だったカスパーネッチャーは約9馬身差の最下位4着。ジャックルマロワ賞勝ち馬エクセレブレーションは結局回避。


ムーンライトクラウドは父インヴィンシブルスピリット、母ヴェンチュラ(準重賞3着)、母の父スペクトラムという血統の4歳牝馬。2代母がジェネラスやオースミタイクーンの半姉です。仏G1モーリスドギース賞は2年連続出走しそれぞれ4馬身差、5馬身差で2連覇。

前走の仏G1ジャックルマロワ賞は仕掛けどころですこし不利がありエクセレブレーションから1・1/4馬身差の4着に敗れていました。しかし今回の勝利でモーリスドギース賞後にF.ヘッド調教師が述べていた「今ならマイルも持つはず」との考えが正しかったことが証明されました。

次走は仏G1フォレ賞(芝1400m)を見送って、米G1 BCマイルに直行する模様。もし勝てばヘッド師はゴルディコヴァの3連覇と合わせて過去5年のBCマイルで4勝となります。

2012年ムーランドロンシャン賞のレース映像。


ムーランドロンシャン賞(Qatar Prix du Moulin de Longchamp)
2012年9月16日、フランス・ロンシャン競馬場、芝1600m
3歳以上、G1、4頭、レース結果、総賞金45万ユーロ

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ムーンライトクラウド
Moonlight Cloud
4牝
2.0倍
T.ジャルネ
56.5kg
1分36秒9014戦【8-2-0-4】
仏G1モーリスドギース賞2連覇
2ファー
Farhh
4牡
2.0倍
F.デットーリ
58kg
アタマ8戦【3-4-0-1】
G1【0-4-1-0】
3サルキラ
Sarkiyla
3牝
6.8倍
C.ルメール
54.5kg
65戦【3-0-2-0】
前走仏G3リューレ賞1着
4カスパーネッチャー
Caspar Netscher
3牡
18倍
S.ケリー
56kg
2・1/216戦【5-2-2-7】
前走ムーンライトの頭差
独2000ギニーなど英独重賞4勝

仏G1ヴェルメイユ賞、シャレータがG1連勝。馬場次第で凱旋門賞へ

9月16日に行われた仏G1ヴェルメイユ賞(芝2400m、3歳以上牝馬)は、逃げ馬の2馬身後ろを先行したシャレータが残り400mで先頭に立って抜け出し、2着に2馬身差をつけて危なげなく勝ちました。前走の英G1ヨークシャーオークスに続きG1競走2勝目です。

吉田照哉氏のピリカが外から追い込んで2着。中団馬群の中を追走したスミヨン騎手のソレミア(5月の仏G2コリーダ賞でシャレータを2着に負かす)が内をうまく抜けて3着で、4歳馬が3着まで独占。ただし同じ4歳で昨年の勝ち馬ガリコヴァは5着。

前日の愛セントレジャー勝ち馬の半妹プリンセスハイウェイは7着。吉田勝己氏が購入したばかりの独オークス馬サロミナは10着と人気の3歳馬は良いところがありませんでした。ちなみに4歳に開放された過去9年(5歳以上は06年から)で3歳馬6勝、4歳馬3勝です。4歳馬の上位3着まで独占は2004年以来2度目。

勝ち時計はオルフェーヴルの勝ったフォワ賞より5.2秒速いですが、フォワ賞5頭立てに対し、ヴェルメイユ賞13頭立てだから参考にはならないでしょう。


シャレータは父シンダー、母シャワラ、母の父バラシアという血統。牝馬G1を2勝したシャワンダの3/4同血であり、そのシャワンダの子エンケは前日15日の英G1セントレジャーでキャメロットの3冠達成を阻止しました。

次走は凱旋門賞の可能性もありますが、A.ド・ロワイエ=デュプレ調教師はヨークシャーオークス後にも述べていたように「シャレータは速い馬場を好んでおり、凱旋門賞は馬場状態を考慮して決めたい」として、条件付であるとしています。

2012年ヴェルメイユ賞のレース映像。外目先行、赤と緑のアガカーンの勝負服がシャレータ。


ヴェルメイユ賞(Qatar Prix Vermeille)
2012年9月16日、フランス・ロンシャン競馬場、芝2400m
3歳以上牝馬、G1、13頭、レース結果、総賞金35万ユーロ

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1シャレータ
Shareta
4牝
3.5倍
C.ルメール2分29秒0614戦【5-5-2-2】
昨年の凱旋門賞2着
2ピリカ
Pirika
4牝
49倍
P.ブドー210戦【2-3-0-5】
G3で2着1回
3ソレミア
Solemia
4牝
38倍
C.スミヨンアタマ12戦【4-3-2-3】
仏G2コリーダ賞1着

2012年9月16日日曜日

仏G2ニエル賞、仏ダービー馬サオノワが優勝

フォワ賞の約1時間後に行われた仏G2ニエル賞(芝2400m、3歳牡牝)は、後方を追走したサオノワが最後の直線で狭いところを抜けると一瞬で突き抜け、仏ダービー1着以来の出走でしたが、無事に前哨戦をこなしています。

強い競馬で凱旋門賞では要警戒。5着賞金に相当する10万ユーロの追加登録料を支払って凱旋門賞へ。ちなみに昨年のデインドリームも追加登録料を支払っての出走でした。

2番手追走したフランケルの叔父でもある、仏G1パリ大賞2着馬ラストトレインは最後の直線でいったん5番手まで下がりながら盛り返して3着とこれもなかなかの競馬。本番でペースが変われば前進できるかも。


サオノアは父チチカステナンゴ、母 Saonoise(仏5勝、重賞未出走)、母の父オムドロアという血統のフランス産馬。3走前の仏G3ラフォルス賞(芝2000m)で重賞初勝利し、2走前の仏G2グレフュール賞(芝2000m)では勝ち馬ケサンプール(仏ダービー4着)から3/4馬身差の4着に敗れていました。

ちなみにチチカステナンゴ産駒のもう1頭の仏ダービー馬ヴィジョンデタの母の父ガルドロワイヤルはサオノアの母母父でもある。ヴィジョンデタは仏ダービー、ニエル賞と連勝して、凱旋門賞は5着でした。

2012年ニエル賞のレース映像。青地に白の水玉の勝負服がサオノアです。


参考:仏ダービーのレース映像。


ニエル賞(Qatar Prix Niel)
2012年9月16日、フランス・ロンシャン競馬場、芝2400m
3歳牡牝、G2、6頭、レース結果、総賞金13万ユーロ

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1サオノワ
Saonois
3牡
4.8倍
A.アムリン2分35秒319戦【6-1-1-1】
仏G1ジョッケクルブ賞1着
2ベイリル
Bayrir
3牡
3.5倍
C.ルメール1・1/46戦【4-1-0-1】
米G1セクレタリアトS.1着
3ラストトレイン
Last Train
3牡
2.5倍
M.ギュイヨン短アタマ5戦【1-2-2-0】
仏G1パリ大賞2着
4レミュデラトゥール
Remus De La Tour
3牡
13倍
D.ボニラクビ12戦【4-3-2-3】
仏G3リス賞
5スモーキングサン
Smoking Sun
3牡
11倍
S.パスキエアタマ6戦【3-1-0-2】
仏G2ギョームドルナーノ賞5着
ラストトレイン、
ベイリルと接戦経験あり
6ケサンプール
Kesampour
3牡
12倍
G.ベノワ短クビ6戦【4-0-0-2】
仏G2グレフュール賞1着
仏G1ジョッケクルブ賞4着

米G1ガーデンシティーS.、移籍初戦のサミターが優勝

9月15日に行われた米G1ガーデンシティーS.(芝9ハロン、3歳牝馬)は、4番手追走した圧倒的1番人気サミターが残り1ハロンで外から先頭に立つと、すぐ後ろに迫っていた2番人気ソマリレモネードに追い上げられましたがアタマ差しのいで優勝し、G1競走2勝目を挙げました。7月の米G3レイクジョージS.の3,6着馬による決着。


サミターは父ロックオブジブラルタル、母アイリーンズギフト、母の父レインボウクエストという血統のイギリス産馬。ちなみに3着馬はアイルランド産馬でした。今年5月にG1愛1000ギニー優勝。その次走の英G1コロネーションS.でも4着しています。

前走のアメリカ初出走、米G3レイクジョージS.は3着で、その後、アメリカのC.ブラウン調教師の下に移籍し、今回が移籍後初出走でした。次走は10月13日の米G1クイーンエリザベス2世チャレンジカップ。

ちなみに3着のタネリーもこれが米移籍初戦で、前走の愛G3エステイトS.で重賞初勝利を挙げたばかりでした。

2012年ガーデンシティーS.のレース映像。


ガーデンシティーステークス(Garden City Stakes)
2012年9月16日、アメリカ・ベルモントパーク競馬場、芝9ハロン
3歳牝馬、G1、7頭、Firm、レース結果(PDF)、総賞金30万ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1サミター
Samitar
3牝
1.85倍
R.ドミンゲス1分48秒7412戦【4-2-3-3】
G1愛1000ギニー1着
2ソマリレモネード
Somali Lemonade
3牝
6.8倍
J.ロサリオアタマ9戦【2-2-2-3】
米G3ジェサミンS.1着
前走G2で3着
3タネリー
Tannery
3牝
7.5倍
J.レスカーノ1・3/411戦【4-3-1-3】
愛G3エステイトS.1着

仏G2フォワ賞、オルフェーヴルが優勝

9月16日に行われた仏G2フォワ賞(芝2400m、4歳以上牡牝)は、オルフェーヴルが半馬身ほど出遅れ、かかりながらの最後方追走でしたが、最後の直線の残り300mで最内から抜け出し、ゴール前で追い上げたミアンドルに1馬身差をつけて優勝しました。

2着のミアンドルは、昨年の凱旋門賞でデインドーリムから6馬身差離されましたが2着のシャレータや、スノーフェアリー、ソーユーシンクらからは1馬身差以内の6着。また今年の仏G1サンクルー大賞で昨年の凱旋門賞馬デインドリームとシャレータを負かして優勝しています。これを負かしたことにより、日本馬初の凱旋門賞制覇に一歩近づきました。

3着のジョシュアツリーは2010年、2011年と加G1カナディアン国際S.で1着、2着。前走の仏G2ケルゴレイ賞(芝3000m)で優勝しています。ちなみに2010年ジャパンカップで10着。弱くはないですが、ヨーロッパの中距離戦線では1線級ではない存在。

ジョシュアツリーを1馬身差強しか離せなかったのはあまり良い印象ではないが、ケルゴレイ賞は8月19日のレースで、ミアンドルの前走独G1ベルリン大賞は7月22日、オルフェーヴルの宝塚記念は6月24日と一番間隔が開いていたのはオルフェーヴルなので、やはり1回使っておいて良かったねと。何回か躓いていたのは気になりますが。凱旋門賞は10月7日です。

2012年フォワ賞の連続写真はこちらこちら


フォワ賞(QATAR PRIX FOY)
2012年9月16日、フランス・ロンシャン競馬場、芝2400m
4歳以上牡牝、全馬58kg、G2、5頭、やや重、レース結果、1着賞金7万4100ユーロ

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1オルフェーヴル
Orfevre
4牡
1.7倍
C.スミヨン2.34.2615戦【9-3-1-2】
皐月賞、日本ダービー、菊花賞
有馬記念、宝塚記念
2ミアンドル
Meandre
4牡
3倍
M.ギュイヨン116戦【5-5-1-5】
仏G1パリ大賞1着
仏G1サンクルー大賞1着
独G1ベルリン大賞1着
3ジョシュアツリー
Joshua Tree
5牡
8.3倍
L.デットーリクビ23戦【5-6-3-9】
加G1カナディアン国際1着と2着
仏G2ケルゴレイ賞1着
4フィオレンテ
Fiorente
4牡
10倍
K.ファロン69戦【2-3-0-4】
英G2プリンセスオブウェールズS1着
5アヴェンティーノ
Aventino
8牡
30倍
A.クラストゥス3・1/250戦【4-3-5-38】
1600万下で3着2回

英メディア、セントレジャー直後に「3冠馬を見たければフォア賞にオルフェーヴルが出走しますよ」

イギリスの競馬メディアであり、特に英競馬のネット生中継では2大配信サイトの片方であるRacing UK が次のようにツイートしています。

これがキャメロットがセントレジャーで負けた1時間後のツイートであることを考え、すこし盛って意訳すると、
あらゆる条件で勝ち続けて初めてなれる3冠馬の強さを知りたければ明日のオルフェーヴルを見ればよい。Racing UK は仏フォワ賞などをフランスから生中継する予定。
となる。 煽られてますねぇ。

2012年フォワ賞などのテレビ中継、ネット中継サイト
2012年フォワ賞出走予定馬(改訂版、オルフェーヴル、アヴェンティーノが予定)

アーリントン競馬場で内ラチ崩壊の事故

9月15日のアーリントン競馬場・第9レースでレース中に内ラチが崩壊する事故があり、ほとんどの馬が明らかにその影響を受けているため、馬券は返還されることになりました。10頭中9頭が完走でしたが、どの馬も怪我はなかったそうです。

Arlington Race Voided as Turf Rail Collapses | BloodHorse.com

(Equibase が1位入線 Miss Lucky Sevens を1戦1勝としているので結果はそのままのようです)

採決委員会は「内ラチにわずかに隙間があり、1頭がその隙間からラチを縦に押すように接触したことによって、ラチが崩壊したのではないか」と説明しています。

下の動画がその様子で、日本だと今年のルミナスウイングの件、あるいはアメリカでも昨年のG3バーボンS.の件で分かりますが、ラチに普通に接触するだけではこのように壊れたりしないので、それが原因である可能性が高そうです。

愛G1ナショナルS.、無敗のドーンアプローチが5馬身差完勝

9月15日に行われた愛G1ナショナルS.(芝7ハロン、2歳牡牝)は、オブライエン厩舎の1頭が数馬身差をつけて逃げる中、ひとかたまりで進んだ他の6頭から単勝1.4倍のドーンアプローチが残り2ハロンで素晴らしい瞬発力で抜け出すと、2着に4・3/4馬身差、3着にさらに4・1/4馬身差を付けて完勝しました。

3着はドーンアプローチと同厩舎の愛G1フェニックスS.2着馬レティモアで、4連闘および8月12日以降で5走目の出走でした。

出走していれば人気していたはずの英G2コヴェントリーS.でドーンアプローチの3/4馬身差3着だったクリストフォロコロンボは取り消し。クリストフォロコロンボは前走の愛G1フェニックスS.は落馬、今回はバリードイルからカラ競馬場までの輸送中に負傷とついてない。


ドーンアプローチは父ニューアプローチ、母ヒムンオブザドーン、母の父フォーントリックという血統。前走のロイヤルアスコット英G2コヴェントリーS.で重賞初勝利し、それ以来約3ヶ月ぶりの出走だったこのナショナルS.も勝ってデビューから無敗の5戦5勝としました。コヴェントリーS.後にゴドルフィンが購入しており、現在はボルジャー調教師が継続して管理していますが、来年については今シーズン後に決定されるとのこと。次走は10月13日の英G1デューハーストS.(芝7ハロン)の予定。

父ニューアプローチも07年のナショナルS.とデューハーストS.を勝っており、翌年からモハメド殿下(名義はハヤ王妃)が購入しました。同馬は9月15日現在、英愛新種牡馬リーディングにおいて首位であり、賞金額で2位の2倍弱を稼いでいます。

ちなみに豪G1ゴールデンローズはシェイクモハメドのエポレットが、また英セントレジャーはゴドルフィンのエンケが勝っているので、モハメド殿下=ゴドルフィンはこの日、G1を3勝しています。

2012年愛ナショナルS.のレース映像。このページの上部から、またはこちら(要登録)。

ナショナルステークス
(Goffs Vincent O'Brien Stakes - Registered as The National Stakes)
2012年9月15日、アイルランド・カラ競馬場、芝7ハロン
2歳牡牝、G1、7頭、Yielding、レース結果、1着賞金11万6000ユーロ

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ドーンアプローチ
Dawn Approach
2牡
1.4倍
K.マニング1分25秒505戦【5-0-0-0】
重賞2勝目
2デザインズオンローマ
Designs On Rome
2牡29倍D.グラント4・3/45戦【1-2-1-1】
重賞初出走
3レティモア
Leitir Mor
2牡
13倍
R.ウィーラン4・1/411戦【1-6-3-1】
愛G1フェニックスS.2着
前走愛G3勝ち
コヴェントリーS.7着

G1愛セントレジャー、ロイヤルダイヤモンドが重賞初勝利

9月15日に行われたG1愛セントレジャー(芝14ハロン、3歳以上)は、中団から後方につけた4頭が逃げ粘る1番人気フェイムアンドグローリーに残り100mで交わすと4頭が一線のまま争い、ゴール直前でロイヤルダイヤモンドがわずかに先頭に立っていたマッシーンを交わして平地・障害合わせて重賞初出走でG1を制しています。

愛ダービーなどG1を4勝しているフェイムアンドグローリーは6着で今年はまだ準重賞1勝のみ。3番人気の3歳ハーターニは8着。英サッカー選手のマイケル・オーウェン氏が所有していることでも知られる、昨年の英セントレジャー2着馬で2番人気のブラウンパンサーが1/4馬身差の3着でした。

ロイヤルダイヤモンドは9頭立てブービー人気(正確には同オッズが2頭)。偶然にも、同日の英セントレジャーも9頭立てブービー人気のエンケが勝っています。


ロイヤルダイヤモンドは父キングズベスト、母イレジスティブルジュエル(重賞2勝)、母の父デインヒルという血統。キングマンボ、デインヒル、サドラーズウェルズの組み合わせはキャメロットと同じ。今年の愛オークス3着馬英G2リブルスデイルS.(12ハロン)を勝っているプリンセスハイウェイが半妹であり、プリンセスハイウェイは本日16日の仏G1ヴェルメイユ賞に出走予定です。

イギリスの平地長距離であまり結果が出ず、前の冬には障害でも走りましたがそこでは3戦とも大敗。そこで英J.オニール厩舎から愛T.カモーディ厩舎に移ると、アイルランドの比較的賞金の高い長距離ハンデ戦で好走を続け、前走は英伝統の1戦でここ愛セントレジャーより賞金の高いイボアハンディキャップでも1/4馬身差2着していました。

なお、09年9月に三浦皇成騎手がロイヤルダイヤモンドに騎乗し、同騎手のイギリス初勝利をこの馬で挙げています。


またこの4レース前に行われた愛G3ルネッサンスS.(芝6ハロン)で、スタースパングルドバナー Starspangledbanner が2着に入っています。スタースパングルドバナーは英豪でG1を4勝し種牡馬入り。しかし受精率が低いため、今年夏、現役復帰することになり、これが復帰後2戦目でした。

2012年アイリッシュセントレジャーのレース映像はこの記事の上部から見れます。消えている場合はこちら(要登録)。中団外に付ける赤と白の染め分け帽がロイヤルダイヤモンド。

アイリッシュセントレジャー(Gain Horse Feeds Irish St. Leger)
2012年9月15日、アイルランド・カラ競馬場、芝14ハロン
3歳以上、G1、9頭、Yielding、レース結果、1着賞金11万6000ユーロ

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ロイヤルダイヤモンド
Royal Diamond
6セン
17倍
N.マッカラー
62.1kg
3分08秒4725戦【6-3-4-12】
重賞初出走
2マッシーン
Massiyn
3牡
7.5倍
S.フォリー
57.1kg
短アタマ6戦【2-3-0-1】
前走愛G3で2着
3ブラウンパンサー
Brown Panther
4牡
3.33倍
R.キングスコート
62.1kg
アタマ13戦【5-3-1-4】
"キングジョージ"7着

2012年9月15日土曜日

G1英セントレジャー、キャメロット3冠ならず。エンケが重賞初勝利

9月15日に行われたG1英セントレジャー(芝14ハロン132ヤード、3歳牡牝)は、5番手追走したゴドルフィンのエンケが最後の直線の残り2ハロンで抜け出すと、後方からキャメロットが追い上げましたが3/4馬身差届かず、エンケが重賞初勝利をG1で挙げました。

キャメロットは後方2,3番手の内ラチ沿いを追走。最後の直線で前が壁になるシーンもありましたが、残り2ハロンで前が開いたあとすぐ前にいたエンケにいったん突き放されており、これは言い訳できないか。


エンケは父キングマンボ、母シャワンダ(愛オークス、ヴェルメイユ賞、シャレータの3/4同血)、母の父シンダーという血統のアメリカ産馬。ちなみに3代母の父が"最後の英3冠馬"ニジンスキーです。

重賞初出走だった英G3ゴードンS.(芝12ハロン)はフランケルの全弟ノーブルミッションのハナ差2着。その次走で、今回から見れば前走の英G2グレートヴォルティジュールS.(芝12ハロン)は、ここに出走していたソウトワーシー、メインシークエンスに次ぐ2・1/4馬身差3着に終わっていました。

グレートヴォルティジュールS.はドスローだったから着順は簡単に変わるとは思っていましたが、キャメロットを逆転できるとは思わなかった。次走は不明ですが、血統的にも凱旋門賞に出てきたら怖い。と思ったら登録はないし、ゴドルフィンのレーシングマネージャーによると今年は凱旋門賞に行かないだろうと。ただし来年も現役だとのこと。ゴドルフィンなんでドバイですかね。

鞍上のミカエル・バルザローナ騎手は昨年の英ダービーで仏ファーブル調教師のプルモワに騎乗し、A.オブライエン調教師のトレジャービーチをアタマ差で下して優勝しています(馬主はどちらもクールモア陣営)。


ニジンスキー以来42年ぶりの英3冠を達成できなかったキャメロットはデビュー2戦目の英2歳G1レーシングポストトロフィー(芝1マイル)で重賞初勝利。それ以来の出走だった英3歳牡馬クラシック3冠第1戦2000ギニー(芝1マイル)も勝つと、英ダービー、愛ダービーと連勝していました。セントレジャーは愛ダービー以来2ヶ月ぶりの競馬でした。次走は不明。また今年で引退するか来年も現役かについて明言されたことはありません。

2012年G1英セントレジャーのレース映像。公式はこちら。ただ画質が悪い。


英セントレジャー(Ladbrokes St Leger Stakes)
2012年9月15日、イギリス・ドンカスター競馬場、芝14ハロン132ヤード
3歳牡牝、G1、9頭、レース結果、1着31万1905ポンド

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1エンケ
Encke
3牡
26倍
M.バルザローナ3分03秒816戦【3-2-1-0】
G3ゴードンS.2着
G2グレートヴォルティジュル3着
2キャメロット
Cameot
3牡
1.4倍
J.オブライエン3/46戦【5-1-0-0】
G1レーシングポストT.1着
G1英2000ギニー1着
G1英ダービー1着
G1愛ダービー1着
3マイケルアンジェロ
Michelangelo
3牡
11倍
F.デットーリ35戦【2-0-3-0】
G3ゴードンS.3着
4アーサメジャー
Ursa Major
3牡
11倍
J.ムルタ1・1/27戦【4-2-0-1】
前走の重賞初出走のG3で1着
5メインシークエンス
Main Sequence
3牡
11倍
T.ダーカンアタマ8戦【4-2-0-2】
G1英ダービー2着
G2グレートヴォルティジュル2着
6ソウトワーシー
Thought Worthy
3牡
11倍
W.ビュイック87戦【3-1-1-2】
G1英ダービー4着
G2キングエドワード7世S.3着
G2グレートヴォルティジュールS.1着
8トーマスチッペンデール
Thomas Chippendale
3牡
15倍
T.クウィリー1・3/47戦【3-0-0-4】
G2キングエドワード7世S.1着
G2グレートヴォルティジュールS.5着
9ダートフォード
Dartford
3牡
101倍
R.ハヴリン168戦【0-1-2-5】
ゴスデン厩舎のペースメーカー

アグネスゴールド産駒エネルジアエレガンテが豪移籍へ検疫入り

Racing Victoria によると、アグネスゴールド産駒でブラジル重賞を2勝しているエネルジアエレガンテ Energia Elegante がイギリスで検疫入りしているとのこと。

Racing Victoria - Racing Victoria Limited - Internationals to enter quarantine

オーストラリアではジョン・サドラー調教師が管理するようです。エネルジアエレガンテはブラジルからの移動だから正確な規定は知りませんが、豪移籍には一般に最短で出入国検疫がそれぞれ2週間ずつ、計4週間が必要なはず。

ブラジルで重賞を勝ったあとに馬主が出走させたいと意向を述べていたクラウンオークスは11月8日です。

伯G1バラオ・デ・ピラシカバ大賞、オールイズウェルが重賞初勝利

9月8日に行われたサンパウロ・ジョッキー・クラブ3歳牝馬3冠第1戦のブラジルG1バラオ・デ・ピラシカバ大賞(芝1600m、3歳牝馬)は、後方追走した5番人気オールイズウェルが最後の直線で外から差し切って優勝し、重賞初出走でG1勝ちを収めました。

2着に6月のG1マルガリーダポラックララ大賞(芝1600m)4着のガストタル。同勝ち馬ザラは4着。同2着で、その前走G1イメンシティ大賞(芝1600m)勝ち馬ベラビスカは7着。それぞれ3着、2着し、前走のG3でアグネスゴールド産駒アントネラベイビーの3/4馬身差2着だったスターマジックは1着から6・3/4馬身差の11着でした。


オールイズウェルは父シングルタップ、母ノートウェル、母の父ジュールズという血統。デビュー戦を勝ったあと、5戦目の前走で2勝目を挙げたばかりでした。ここまですべて4着以内と堅実に走っています。

次走は3冠第2戦のエンリケ・デ・トレド・ララ大賞(芝1800m)でしょう。

2012年バラオ・デ・ピラシカバ大賞のレース映像。


バラオ・デ・ピラシカバ大賞(Grande Premio Barao De Piracicaba)
2012年9月8日、ブラジル・シダーデジャルディン競馬場、芝1600m
3歳牝馬、G1、15頭、レース結果

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1オールイズウェル
All Is Well
3牝
6.8倍
V.Gil1分34秒506戦【3-1-1-1】
重賞初出走
2ガストタル
Gas Total
3牝
9.3倍
N.Santos1/2 7戦【1-3-0-3】
G1で4着
3ガロタドヴェルデ
Garota Do Verde
3牝
15.4倍
F.Leandro1・1/44戦【1-0-1-2】
重賞初出走

伯G1イピランガ大賞、ホークスアイズがG1競走2勝目

9月7日に行われたブラジルG1イピランガ大賞(芝1600m)は、内ラチ沿い3-5番手を追走したホークスアイズが最後の直線入り口で最内から抜け出すと、外から追い込んだミスタータイドを1/2馬身差抑えて優勝し、G1競走2勝目を挙げました。

6月の伯G1ファーウェル大賞(芝1600m)勝ち馬ビービーキングは11着。同2着馬でヨハネスブルグ産駒のヴェルサーチルックは1着から4・3/4馬身差の7着でした。


ホークスアイズは父パブリックパース、母ベルフルール、母の父クリムゾンタイドという血統。ミスタータイドもクリムゾンタイド産駒です。

初めて1600mを使われたデビュー4戦目で初勝利を挙げると、次走のG1ファーウェル大賞は4着に敗れましたが、さらにその次走の伯G1ジョアオ・アデマール・デ・アルメイダ・プラド大賞(芝1600m)で重賞初勝利を挙げています。前走の準重賞も勝っており、1600m戦は5戦4勝となりました。

イピランガ大賞はサンパウロ・ジョッキー・クラブ3歳4冠の第1戦で、第2戦はサンパウロジョッキークラブ大賞(芝2000m)です。

(ヴェルサーチルックはジョアオ・アデマール・デ・アルメイダ・プラド大賞7着に敗れているのに1番人気に支持されていた理由がよく分からない)

2012年イピランガ大賞のレース映像。2番枠がホークスアイズ。


イピランガ大賞(Grande Premio Ipiranga)
2012年9月7日、ブラジル・シダーデジャルディン競馬場、芝1600m
3歳牝馬、G1、18頭、レース結果

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ホークスアイズ
Hawk's Eyes
3牡
6倍
A.Silva1分33秒6618戦【4-2-0-2】
重賞2勝目
2ミスタータイド
Mr. Tide
3牡
13.7倍
A.Mesquita1/24戦【1-2-0-1】
重賞初出走
前走の準重賞でホークスアイズの4着
3ゲニアル
Genial
3牡
7.6倍
W.Blandi2・1/44戦【1-0-3-0】
前走の準重賞でホークスアイズの3着
前々走のG1でホークスアイズの3着

愛G1モイグレアスタッドS.、スカイランタンが重賞初勝利

9月9日に行われた愛G1モイグレアスタッドS.(芝7ハロン、2歳牝馬)は、5番手あたりを追走したスカイランタンが残り1ハロンで抜け出し、2着に2・1/2馬身差をつけて優勝しました。

3番手追走から最後の直線でいったん下がった12番人気シンティルラがゴール前で盛り返し2着。1番人気ハラシヤがアタマ差3着で、スカイランタン含めほぼ同じ位置で競馬していた3頭での決着でした。

前走愛G3デビュタントS.を勝っていたマイスペシャルジェイエスは20馬身差の最下位。


スカイランタンは父レッドクラブズ、母シャワニ(1勝)、母の父シャリーフダンサーという血統。シャワニの子は11頭中10頭が勝ちあがり、うち4頭がステークス勝ちと素晴らしい成績。またレッドクラブズは2世代目で産駒のG1初勝利です。

前走、前々走と英7ハロンG3で2戦連続2着。今回はそのときの勝ち馬2頭は出走していません。今後については米BC(ジュベナイルターフ?)も検討していると。

2012年モイグレアスタッドS.のレース映像(要登録)。スカイランタンは芦毛。

モイグレアスタッドステークス(Moyglare Stud Stakes)
2012年9月9日、アイルランド・カラ競馬場、芝7ハロン
2歳牝馬、G1、13頭、レース結果、1着賞金13万0500ユーロ

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1スカイランタン
Sky Lantern
2牝
8倍
R.ヒューズ1分25秒145戦【3-2-0-0】
英G3で2着2回
2シンティルラ
Scintillula
2牝
34倍
R.ウィーラン2・1/22戦【0-1-0-1】
前走のデビュー戦7馬身差7着
3ハラシヤ
Harasiya
2牝
4倍
P.スムレンアタマ4戦【2-1-1-0】
愛G3シルヴァーフラッシュS.1着
前走愛G2で2着